ちなみにキャラがブレてる可能性あり。
修正はするつもりです。
転生者の襲撃があった、ハロウィンショーから数日後、俺達はワンダーステージに集まっていた。
司「さて!色々大変だったが、ハロウィンショーも終わったな!あとは結果を聞くだけだ!」
霊斗「まあ、まだ何回かショーをやんなきゃだけどな。つっても、あれをハロウィンショーって言っていいもんなのかねぇ」
寧々「どっちかっていうと・・・ヒーローショー?」
類「そうだね。ディケイドや、ビルドが出てきてしまったからね。」
マジで、ハロウィン関係ねぇな。俺たちがやったショー。まあ、あの後、もう一回やらせてもらったんだけどな。
えむ「でもでも!みんなす〜っごく楽しんでくれてたよ〜!」
寧々「うん。やっぱり、みんな仮面ライダーが好きだからね。」
霊斗「まさか、えむと寧々に頼まれるとは思わなんだ。ゾンビロボットに襲われてる園長役の司を助けるために、変身しろって。しかも、断然、主役の司よりどう見ても目立ってたしよ。」
司「まあ、俺より目立っていたな・・・その仮面ライダーに霊斗が変身した時は、もっと驚いたが。霊斗、何故隠してたんだ?」
・・・ついにきたか。この質問、つか、隠してたって。
霊斗「いや、話す内容でもないだろ?俺がその・・・仮面ライダーだって事。なんかあるわけでもないし。」
寧々「そんな事、ないと思うけど・・・?」
司「そうだぞ!霊斗が仮面ライダーだと知っていれば、それを生かしたショーをする事もできるだろうが!」
霊斗「それは一理あるけど。」
類「なるほど、変身を生かしたショーか・・・ふふ、演出を考えるのも楽しみだねぇ。」
・・・あれ?これ次のショーの内容、決まりかけてねぇか?と、その時だった。
『お嬢様!!』
着ぐるみの先輩がものすごいスピードで、現れた。
司「うおっ!?毎度のことながら・・・どこから出てきてるんだ?」
類「ああ。彼なら大抵、あそこの茂みに待機しているよ」
霊斗「マジか?伝説の傭兵並の潜伏率だな。全く気づかなかったわ。」
・・・ん?よく見たら、着ぐるみ先輩、少し落ち込んでるか?え?類に気づかれた事、そんなショックなのか?
『・・・いや、そんな事より、お嬢様、今日はコンテストの第一回中間発表の日です!』
えむ「あ、うん・・・」
寧々「もう結果が出たんだ・・・早くない?」
司「いや、それはいい!それより、結果はどうなったんだ!?」
『こちらになります。霊斗様、どうぞ』
・・・なんつーか、認められてから、霊斗様って呼ばれてるんだよな。俺。普通でいいって言ってんのに。そんな事を考えながら、俺は着ぐるみの先輩から結果を受け取る。
霊斗「えっと・・・俺達は・・・お?3位か?」
寧々「3位って・・・もしかして、結構すごいんじゃない?」
類「そうだね。結果を見れば、1位2位は、大きなステージがやっているショーだし・・・出だしでこの結果はまずまずじゃないかな?」
えむ「うん!それに、2位ともそんなに差が開いてないよ〜!」
司「だが、やはり1位のステージはすごいな。結構、差が開いているぞ。よし!次はこのステージのショーを越えるぞ!そして!狙うはもちろん優勝!俺たちがCMに出るぞ! 次も頼むぞ!俺たちの演出家!」
類「ああ。任せてくれたまえ。お客さんの笑顔のために、最高のショーを作るよ。」
この2人も随分、仲良くなったよな。この調子ならマジで1位も夢じゃないと俺は思ってる。
類「というわけで、色々試したい演出があるから、道具を持ってきたんだけど、早速試してみてもいいかい?」
えむ「あ、やっぱり、ステージの裏に色々あるなって思ってたけど、あれ類くんのだったんだね!見たことないものばっかりだったよ!宇宙服見たいのとか、ロケットみたいなのとか!」
霊斗「おいちょっと待て。どこまで吹っ飛ばす気だ。」
司「俺を宇宙まで吹き飛ばすつもりなのか!!というか、そんな物ばっかり作って、お前の家はどうなってるんだ!?」
類「え?気になるかい?なら一度、僕の家に来てみるかい?」
司「絶対に行かんわ!」
・・・類の家・・・か。
霊斗「・・・行ってみたいな。」 えむ「あ!私も行きたい〜!」
司「何!?えむはともかく、霊斗、お前もなのか!?俺は行かないぞ!」
寧々「・・・はぁ、うるさい、でも、ようやくいつも通りかな・・・あ、そういえば、霊斗。一個、聞いてもいい?」
霊斗「ん?どした?」
寧々「・・・あの時、あの男が人質にした人って・・・霊斗の知り合いなの?」
・・・なんつーか、心なしか寧々の視線が冷たくなったような気がする。
霊斗「まあ、知り合いって言えばいいのか・・・なんて言えばいいのか・・・まあ、俺が誘ったやつってのは間違いない。」
寧々「そうなんだ・・・(あんなに綺麗な人達が・・・はぁ・・・)
・・・なんか、今度は寧々が落ち込んでねぇか?どうなってんだ?
司「よし!それなら、今日は疲れを取ることも考えて休みにするぞ!」
類「おや?司くん、それでいいのかい?」
司「ああ!最高のショーをするためには、疲れを残していては駄目だからな!いざという時、お前達の誰かが倒れでもしたら、全員が笑顔ではなくなってしまうんだ!だからだめだ!」
・・・ほんと、色々考えてんだな。こいつはこいつで。
えむ「えぇ〜?折角集まったのに〜!」
霊斗「えむ、司は俺たちのためを思っていってくれてんだよ。それなら、次のショーの期間まで時間あるし、練習と脚本作りも考えたかなきゃだな。類、今度頼むわ」
類「そうだね。任せてくれ。霊斗くん」
そのあとはいつも通りだ。練習して、軽く掃除して、今日1日の練習は終了。家に帰り、そして、俺はuntitledを起動させる。誰もいないセカイへと到着すると、そこにいたのは、ミクだけ。
霊斗「よっ、ミク。」
ミク「・・・!霊斗・・・!」
とてとてと小走り気味にこっちに来るミク。・・・最初会った時より、なんというか・・・懐かれた感じがしなくもない。
ミク「霊斗、奏達から聞いた。怪我したって。大丈夫?ほっぺ」
霊斗「大丈夫だよ。かすり傷だしな変に心配させた・・・のか?って、ミクは知らなかったみたいだし、心配するのも無理ねぇか。」
奏達に頼んで、ミクにも見せてやればよかったな。ハロウィンショー。
ミク「・・・本当に、大丈夫?」
霊斗「だから、大丈夫だって。弾丸が掠っただけだっt『ほっぺの傷の事じゃない」ん?じゃあなんだ?」
ミク「それh「あー!霊斗先輩だ!」・・・瑞希」
今、ミクが何か言いかけたよな・・・タイミングよく瑞希が来た事で、遮られたけどな。
霊斗「瑞希、どうした?」
瑞希「え?先輩が見えたから声かけただけだよ?」
霊斗「そうか・・・んで?ミク、何言いかけたんだ?」
ミク「・・・ううん。なんでもない」
・・・?何だ?なんか言いたかったんじゃないのか・・・?まあ、本人が何でもないって言ってるんなら、まあいいだろう。
霊斗「・・・そういや、瑞希1人か?まふゆや絵名は?」
瑞希「絵名は多分、SNS用の写真を撮ってるんじゃないかな?まふゆは・・・えっと、霊斗先輩、少しだけ相談していいかな?」
霊斗「ん?相談?俺に?」
瑞希「うん。なるべくなら、奏と絵名にも言うつもりだけど、最初は霊斗先輩がいいかなって。」
霊斗「んー・・・なんかいいこと言ってやれるわけじゃねぇか、そんなんでもいいなら」
実際、なんか言えるわけないと思うし。
瑞希「それでもいいよ。僕だけじゃどうしようもないからさ。誰かに相談したかったんだよ。」
霊斗「そうか。んで?相談ってのは?」
瑞希「うん。相談したいことって、まふゆの事なんだよね。」
霊斗「は?お前の事じゃねぇの?しかも、まふゆの事?」
瑞希「うん。実はさ、この間、ナイトコードで作業してたんだ。それで、奏と絵名が来てなくてさ。まふゆと2人で作業してたんだけど・・・その時さ、まふゆとまふゆの両親の話が聞こえてきてさ。」
霊斗「・・・それ、普通の事だろ?誰かしら、家族はいるだろうよ。」
・・・いない奴もいるけどな。俺とか奏とか。
瑞希「それがさ、まふゆの両親って、毒親みたいなんだよね。会話を聞く限り」
霊斗「毒親・・・?」
瑞希「うん。なんて言えばいいのかな・・・ほら、よくあるよね?親の仕事を、子供に引き継いでほしいから、勉強を強要する、みたいな?そんな感じかな。まふゆって、私たちの前じゃなかったら、基本は優等生みたいな感じなんだから。」
霊斗「・・・ああ。猫被ってんのか。普段はあんな冷たい感じだが、誰かの前では、誰にも優しい、優等生ってか?んで、それを親の前でもやってるから、娘はできる奴・・・って思われて期待されて、時間が経てば、その期待は
積み重なって、必然に。それが更に、彼女を縛る呪いになったわけだ。それで、自分を見失って・・・最終的には誰もいない場所で、消えたいって?」
瑞希「・・・霊斗先輩ってさ、今の僕の言葉で、そこまで考えれちゃうんだ。やっぱり、相談して正解かも。」
霊斗「まあ、なんとなくだけどな。それで?お前はどうしたいんだ?まふゆに消えて欲しくないんだろ?」
瑞希「それはそうだよ!もうニーゴには、まふゆは絶対に必要な存在だよ。救いたいよ。けどさ・・・どうすればいいんだろう?」
・・・結局、答えが出ないから相談してるってわけだ。けど、相手が間違ってる。俺に聞いても、意味がない。多分俺もまふゆと同じ・・・いや、下手すれば、それ以上にぶっ壊れてるからな。けど・・・なんも言えないってのはなぁ・・・・・・・・・あ。
霊斗「・・・自分達のやり方で伝えた方が楽じゃねぇか?」
瑞希「・・・え?」
霊斗「多分だけどよ。絵名も奏も、わかってるんじゃねぇか?多少しか関わってない俺でも、ここまで考えれるんだ。あの2人の方がもっと速く気づいてんだろ?けど、結局、言葉だけじゃ伝わらねえ事がある。そう言う時は、行動で示すしかないわけだ。なら、瑞希達の得意分野でやればいいだろ?」
瑞希「・・・えっと、得意分野・・・って?」
霊斗「曲。」
瑞希「え?」
霊斗「だから、曲。ニーゴは曲を作ってるサークルの集まりなんだろ?だったら、メンバーであるまふゆに伝えたい感じの曲、作ればいいんじゃねぇか?」
まあ、それでも効果あるかわからないけどな。けど、前世だと誰かの曲を聴いて、勇気をもらったとか、元気をもらったとか言ってた友人もいたし、試してみる価値はあると思う。
瑞希「曲で想いを伝える・・・か。」
霊斗「まあ、事情を知らない俺がとやかく言うつもりはねぇよ。後悔してからじゃ、遅いと思うぞ?まあ、後は奏と絵名と相談しろよ。これ、あくまで俺の提案だしな。俺は帰る・・・」
・・・そういや、相談してきたんなら、俺が何か言っても、問題はないよな?
霊斗「瑞希、俺もまふゆに言いたい事あるからよ。お前に伝えるから言っておいてくれねぇか?」
瑞希「え?うん、いいけど?」
霊斗「助かる。それなら・・・・・・
お前と同類だから言っておく。自分を見失ってるだけなら、お前はまだ戻れる。お前を救いたいって思ってる奴がいる。良かったな。ってな。」
瑞希「・・・・・・え?」
霊斗「んじゃな。また、会えるかわからんけど」
瑞希「ちょっと!?霊斗先輩っ!?待ってよ!」
霊斗「・・・・・まあ・・・あいつがどうなろうが、俺には関係ないし、どうでもいいけどな。何もかも失った俺にとっちゃ」
瑞希「・・・っ!?」
そして、俺は彼女のセカイから出て行く。・・・俺の言葉を聞いて、瑞希はどんな顔をしていたのだろう。驚いていたのか?怒っていたのだろうか?
霊斗「・・・最低な奴だって思われてるかもな。けど、実際そう思ってるからな。それに・・・俺がいなくても、何とかなるだろ。俺はそもそも、イレギュラーだしな」
この世界に存在しない者。それが関与しようとしなかろうと、何も変わらない。神様が言っていたが、俺は転生者を潰すだけでいい。まあ・・・司達とは・・・今のままの関係でいたいとは思うけどな。
瑞希Side
瑞希「・・・今の先輩・・・凄く怖かったな。ミクの言う通りだ。まふゆ以上の・・・」
凄く暗い目をしてた。まふゆもあんな目をしてるけど・・・それ以上の暗さ。先輩の目は私を見ていたんだろうけど・・・
「・・・何してるのよ?瑞希?」
瑞希「っ!?」
声をかけられ、私はバッ!と後ろを振り向く。そこには、驚いてる絵名と奏の姿。
絵名「な、なによ?そんなに驚くことないでしょ?」
瑞希「絵名と奏・・・はぁ。もう、驚かさないでよー♪」
絵名「はぁ?一人でボーッとしてる瑞希が悪いでしょ?・・・ところで、あんた今、何してたのよ?まふゆでもいたの?」
瑞希「え?ち、違うよ?」
奏「・・・?瑞樹、何でそんな・・・慌ててるの?」
瑞希「そ、そんな事ないよー?」
絵名「いや、あんた、嘘つくの下手でしょ。いいから、何があったか、話しなさい。」
絵名に詰め寄られて、僕は諦めて、全部話したんだ。さっきの霊斗先輩との話を全部。
瑞希「・・・って言うことがあったんだ。」
絵名「・・・何それ?霊斗がそんな事言ったの?」
瑞希「流石にこれで嘘はつかないよ。それでさ、ミク、言ってたでしょ?僕達に、霊斗先輩は救えないってさ。もしかして、この事なのかな?」
ミク「うん・・・霊斗の想いはわからない・・・まふゆみたいに、消えたいって思ってるわけじゃない。けど、わからないから・・・救えない。」
奏「けど、霊斗は、まふゆを救う方法を教えてくれたんだよね?」
瑞希「そうだよ、僕達にまふゆに伝える曲を作ればいいんじゃないかって。」
絵名「曲で・・・?」
瑞希「うん。言葉で伝えるよりも、曲で自分達の想いを伝えたらどうだって。霊斗先輩が・・・・・・どうでもいいって言ってるけど。」
適当に言っただけなのかもしれないけど・・・
絵名「・・・まあ、言葉で言って聞くわけじゃないし・・・曲・・・ね。」
奏「まふゆを救う曲・・・うん。私は・・・まふゆを救いたいから・・・作るよ。」
瑞希「おっ?奏はやる気だね。ちなみに、僕もやるよ?後は・・・えななん?」
絵名「・・・あーっ!もう!わかったわよ!やる!あいつを見返してやろうじゃない!私達でまふゆに伝えればいいんでしょ!」
瑞希「よーっし!それなら、早速作業始めよう!忙しくなるぞー!」
霊斗先輩、僕達はやるよ。まふゆを救う曲を作る。先輩はどうでもいいって言ってたけど・・・それでも僕達はやるよ。
絶対、まふゆを救う!!僕達の曲で!
ご愛読ありがとうございます。次回をお楽しみに。
オリ主を絡ませる次のグループは?
-
Leo/need
-
モアジャン
-
ビビバス
-
ニーゴ