この回では、霊斗くんの素に少し気づくキャラが登場。
霊斗「さあ、ここが俺達の夢のステージ、笑顔溢れるワンダーステージへの入り口です。お嬢様方。」
俺はLeo/needメンバーをワンダーステージの入り口に案内する。すると、なぜか全員の表情が何とも言えない感じになっている。
霊斗「えーと・・・どうした?」
志歩「・・・何で、手作りの看板なの?」
霊斗「あー・・・」
・・・やばい。なんて言えばいいんだ?
穂波「け、けど、こういうのもわたしはいいと思うよ?アットホームみたいな感じで。」
望月さん、フォローしてくれるのは嬉しいけど、苦笑いしてる時点で、少しはおんなじ風に思ってたわけですね。
霊斗「まあ、色々あってな。あんまし気にしないでくれ。後はこの道をまっすぐ行けば着くから。んじゃ、俺は先、行くわ。準備あるから。」
俺は駆け足で先にワンダーステージへと向かい、到着。ステージ裏ではもう司達は準備を終えているようだった。
司「お!霊斗!咲希達を案内してくれて、ありがとうな!」
霊斗「気にすんなよ。まあ、迷う事はねぇと思うけど、なんかあったら困るからな。んじゃあ、準備してくるよ」
俺は衣装に着替えるための場所へと向かう。すると、その途中に。
類「霊斗くん、少しいいかな?」
類から声を掛けられた。
霊斗「ん?どうした?類?なんか問題でもあったか?」
類「いや、機材については何も問題はなかったよ。ネネロボも問題はないさ。けど・・・少し、相談したい事があってね。」
霊斗「相談したい事?」
類「実は、えむくんの様子が少し変なんだよ。」
霊斗「えむの様子が?」
類「そうなんだ。たまに、えむくんが・・・笑顔じゃない時があってね。もしかしたら、何かを隠しているんじゃないかと思うんだ。」
えむが・・・ね。隠し事は・・・下手そうだと思うけどなぁ。
霊斗「・・・それで、類はえむに聞いてみたのか?」
類「いや。今は今日のショーに集中しようと思ってね。聞いてはいないさ。」
霊斗「それが、いいと思う。そのうち、話してくれるんじゃねぇか?」
類「・・・そうだね。いつか、話してくれる・・・そう思う事にするよ。ありがとう。霊斗くん。話を聞いてくれて」
霊斗「気にすんなよ。さぁ、今日もとびきりのショーを全員に見せてやろうぜ。類」
類「ああ!霊斗くん!」
さあ、今日も、俺たちのショーの幕は上がる。
一歌side
霊斗さんの案内で、私達はワンダーステージに到着した。そこには大人から子供まで、様々なお客さんがいっぱいいた。
咲希「うわー!こんなにお客さんがいるー!」
一歌「本当にすごいね・・・それだけ、人気なんだ。」
志歩「さっき、遊んでたイメージだと、そんな風には見えなかったけどね。」
穂波「ふふっ。そうだね。みんな楽しそうに遊んでたから。」
すると、ブザーがなり、幕が開いていく。始まったみたい。ショーの内容は、笑顔が失われた国に一人の歌姫が来て、彼女の歌で国に笑顔を取り戻す・・・というお話らしい。
司『さあ!歌姫よ!この国に笑顔を取り戻す為に!あなたの歌を!』
寧々『ええ!〜〜〜♪』
司さん達の演技が続き、草薙さんの歌声がステージに響く。その時、わたしは、驚愕していたと思う。とても綺麗な歌声だった。
一歌『繊細だけど、伸びやかで、歌に気持ちが乗っていて・・・楽しいって気持ちがどんどん伝わってくる。私も・・・こんな風に歌えたら・・・』
この歌を聴いて・・・周りの人も笑顔になってる。目を輝かせて・・・
司『おお!流石は歌姫!ご覧ください!あなたの歌で、この国に笑顔が溢れています!』
『こうして、歌姫の歌によって、多くの笑顔を取り戻し、笑顔が失われた国と呼ばれた場所は、笑顔溢れる幸せの国と呼ばれる様になりました。』
めでたし、めでたし。その声と同時にステージの幕が閉まっていく。お客さん達と私達は精一杯の拍手を送る。そして、わたしは決心した。
一歌『よし・・・!決めた・・・!』
そしてもう一人、一歌と共に、決意を決めた人がいる。
霊斗side
今日のショーが終了し、お客さんがいなくなってから、俺達はLeo/needメンバーと合流した。
咲希「お兄ちゃん!すごいショーだったよ!」
司「はーっはっはっは!そうだろうそうだろう!俺たちのショーはいつだって最高だからな!」
えむ「いーっぱい、練習してよかった!ね!霊斗くん!」
霊斗「おう。そうだな。」
寧々「みんなが、笑顔になってくれてよかった。」
今日も成功だな。望月さん達も笑ってくれてたし。
司「それじゃあ、俺達はステージの片付けをするから、咲希達は、フェニックスワンダーランドを満喫して来てくれ!ただし、あまり遅くならない様にな!」
咲希「はーい!」
霊斗「そんじゃま、始めますか。類、重たいもんから片付けしちまおうぜ。」
類「ああ。そうだね。」
早速、類と片付けに取り掛かろうとしたその時だった。
「あの・・・」
霊斗「ん?」
声を掛けられた。その声の方に振り返ると、・・・一歌がそこにいた。
霊斗「なんだ?一歌?忘れ物でもしたか?」
一歌「えっと、その・・・霊斗さんに聞きたい事があって・・・」
霊斗「聞きたい事?」
・・・何だ?俺に聞きたい事って。
一歌「えっと・・・霊斗さんは歌ってる時・・・何か意識してる事ってありますか?」
霊斗「・・・意識してる事?歌ってる時に?」
一歌「はい。その、草薙さんも凄かったんですけど、霊斗さんの歌が・・・印象に残ってて、私もこんな風に歌いたいって・・・」
霊斗「あー・・・そう思ってくれたのは嬉しい。嬉しいけどな・・・どういう風に歌ってるとか・・・何を意識してるのか・・・か。そう言われると、難しいな・・・俺の場合は。」
一歌「やっぱり、色々考えているんですか?」
霊斗「ああ、いや、そうじゃなくて・・・」
・・・ここで、何も感じる事ができない。全て失ってるんだから・・・そう言えたら。どれだけいいのかな。けど。一番、何かを思っているなら・・・
霊斗「そうだな・・・結局、その歌の自分なりでいいから、理解する事。これに限るんじゃねぇかな。」
一歌「自分なりに・・・理解する?」
霊斗「ああ。歌って言っても色々あるだろ?元気を出す為の曲。悲しさを表現してる曲とか。それをなんで悲しんでいるのか?何が楽しいのか?そういうのを自分に当てはめて理解する・・・これをしておくと変わるんじゃねぇかな。」
・・・実際、この歌はこんな感じの曲・・・そんな風に歌えって言われたら・・・
気持ちを感じれなくても、歌えるには歌えるし。
一歌「自分に当てはめて歌う・・・か。」
霊斗「まあ、俺が考えてるのは、そんな感じだな。あとは、基礎練習を欠かせない事。実際、誰かの歌を聞いて、自分の歌と比べることも、いい練習にはなるし。第三者に聞いてもらうって事も練習にはなるからな。」
一歌「わかりました。ありがとうございます!」
霊斗「気にするなよ。んじゃ、俺は作業に戻るな。」
一歌「あ、待ってください!もう一つ、お願いがあるんですけど・・・」
霊斗「ん?どした?」
一歌「えっと・・・もしよかったら、霊斗さん、私達の練習を見てくれませんか?」
霊斗「・・・はい?」
Leo/needの練習に俺が?誘う相手、まちがえてないか?
霊斗「えっと・・・俺が行っても意味あるのか?楽器が弾けるわけじゃねぇし・・・他の人の方がいいと思うぞ?」
一歌「れ、霊斗さんがいいんです!ダメ・・・でしょうか?」
・・・これ、天然なのか?言葉の受け取り方によっては・・・よし、気にしない方向でいこう。そうしよう。
霊斗「ん〜・・・見てやるのは構わないんけどな・・・バイトがあるからな・・・休みの日・・・くらいならいいぞ。」
一歌「ほ、本当ですか!?ありがとうございます!!」
・・・まあ、嬉しそうだしいいか。
霊斗「それなら、連絡先、交換しとくか。後、他のメンバーにも一応教えとけよ。」
そう言い、俺はスマホを取り出す。それに続き、一歌もスマホを取り出し、お互いの連絡先を交換する。それを見た咲希ちゃん達も、次々と連絡先を交換する。あ、ちなみに、ニーゴのメンバーとも連絡先を交換してるぞ。
霊斗「おし、んじゃ、俺は片付けに戻る。そっちはちゃんと満喫しろよ。」
一歌「は、はい!」
俺は軽く手を振りながら、片付けに戻る。待たせてしまっていた類に軽く謝るが、『気にしなくていいよ』と言ってくれた。感謝だ。
そして、片付けを終え、解散して、家に戻った後、俺は眠りにつく時、俺のスマホが輝く・・・もう、驚かない。3回目となればな。そして、目が覚める・・・そして目に広がるのは。
何処かの学校の教室・・・の様な空間だった。
霊斗「・・・3つ目のセカイ・・・か。となると・・・ここは一歌達のセカイ・・・か。」
そう言いつつ俺は周囲を確認する。あるのは楽器。ギター、ベース、ドラム、キーボード・・・なるほど。バンド用の楽器か。それと・・・なんだ?いろんな写真が飾られている・・・小さい女の子が4人・・・
霊斗「・・・・・・?」
霊斗(・・・この女の子達・・・一歌達に似てる・・・昔の写真か。)
・・・全員が笑顔を浮かべている。本当に仲良しの幼馴染同士なんだな。そんな時だった。
「あれ?一歌達じゃないんだ?」「初めましての男の子ね」
聞きなれた声が聞こえる。振り返ると、そこには初音ミクの姿。多少違うのは別なセカイだからなのだろう。そしてもう一人・・・巡音ルカの姿。
霊斗「・・・このセカイのミクとルカ・・・でいいんだよな?」
ミク「そうだよ。君は一体誰?」
霊斗「鬼灯霊斗」
ルカ「鬼灯霊斗くん・・・それじゃあ、霊斗くんって呼ばせてもらってもいい?」
霊斗「好きに呼べばいい。」
ミク「それじゃあ霊斗。このセカイに来れたって事は、あなたも一歌達と関係があるの?」
霊斗「は?いや、関係も何も・・・今日初めて会ったぞ?」
ミク「そっか。それじゃあ、偶然入れたの?それに・・・どうやら
初めてじゃないんだよね?何回目なのかな?セカイに来るのは。」
霊斗「3回目。」
ミク「そっか。(鬼灯霊斗・・・彼が入れたって事は、一歌達と少なからず関係性があるって事・・・今日会えたってだけで、このセカイに入れるわけじゃない・・・彼は一体何者なの?)
ルカ「それじゃあ、霊斗くんは、私達以外の私達に会ったことがあるの?」
霊斗「いや、ルカと会ったのは初めてだ。ミクとは・・・3人目か。」
嘘偽りなく答える。ここで答えを濁したり、嘘をついても何も意味がないからな。
ミク「ふーん・・・なら、別に説明をしなくてもいいってことだね。セカイについては。ってそうだ。折角来たんだから、楽器とか弾いてみる?」
霊斗「・・・は?いや、俺は楽器弾けないし、やらねぇぞ?」
ミク「なら、歌でもいいからさ。歌ってみてくれない?」
霊斗「・・・」
俺は、ため息をつきつつと、マイクの前に立つ。そして、首にかけているヘッドフォンを耳に当て、音楽を流す。自分の好きな歌を。ただ一人で歌う。周りを気にしない。普通に歌うだけだ。
ミク「・・・っ」
ルカ「・・・・・・」
二人の表情が変わった様な気がするが気にしない。ただ歌う。それだけでいい。そして曲が終わるまで歌い続け、音楽が止まり、ヘッドフォンを外す。
霊斗「・・・これでいいか?満足したのか?」
ミク「・・・っ、う、うん。ありがとう。」
ルカ「とてもいい声だったわ。凄くいい歌だったわよ。霊斗くん」
霊斗「あっそ。そんじゃあ、俺帰るわ。」
俺はスマホを手に取り、音楽アプリを開く。すると予想通りというべきか、untitledの名前の曲が新しく追加されている。俺は止める為に、操作しようとしたその時だった。
ミク「・・・ねぇ、霊斗。帰る前に聞いてもいい?」
ミクに声をかけられた。
霊斗「何?」
ミク「霊斗はさ・・・その歌声で・・・いいと思ってるの?歌を歌ってる時・・・何を思ってるの?」
霊斗「・・・何言ってんの?」
ミク「誤魔化さないで。質問に答えて。」
真剣な表情のミク。そして、ルカも同じ様な表情で俺を見つめる。
質問の意図がわからない。だから、俺が今、思ってる素直な感想を話す。
・・・もう、面倒くさい。隠す事も。
霊斗「別に何も。」
ミクside
私とルカは霊斗くんが立ち去った後、呆然と立ち尽くしている。
ミク「・・・ねぇ、ルカ。さっきの霊斗くんの言葉・・・本心だと思う?」
ルカ「・・・どうなのかしら。けど、たった一言だけど・・・それに全て詰まっているわ。あれは本心じゃないのかしら。」
ルカは冷や汗を垂らしながら、そう答えた。・・・やっぱり、ルカもあの言葉が霊斗くんの本心だと思ってるんだ。
さっき、霊斗くんが歌声を聞いた時、私が感じた事はただ一つだった。
それは・・・無だ。何も感じなかった。たしかに綺麗な声だし、心には響くのかもしれない・・・けど、その奥に感じるのは・・・何もない。ただ、音程そのまま歌ってるだけ。機械が歌ってるんじゃないかなって思ったもん。
ミク「霊斗くんは確かに凄い歌を歌ってる・・・けど、一歌達の歌を聴き慣れてるからこそ、彼と一歌達の歌に圧倒的な違いがある・・・
霊斗くん、あなたはどんな時を過ごしたら・・・
そんな、何も感じる事ができない歌を歌えるの?」
to be continue・・・・・・
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オリ主を絡ませる次のグループは?
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