喪失少年はこのセカイのキャラとの絆を結ぶ   作:エム3

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3話目です。
区切りは悪い・・・と思う。


セカイの始まり

司「あー・・・今聞いた話を整理すると・・・お前はこのステージのキャストなんだな?」

 

えむ「うん♪」

 

霊斗「んで、司はキャストオーディションには不合格になったが、えむが特別にこのステージに呼んだと」

 

えむ「うんっ☆」

 

霊斗「って事は・・・司はこのステージで働くのか?」

 

司「なにっ!?このボロステージでか!?」

 

まあ、司が驚くのも無理はない。あちこちに最新鋭のアトラクションができてんのに、このステージだけ、ボロボロだもんな。

 

えむ「ボロくないよ!ここなんて色が変わってオシャレでしょ?」

 

司「いや、どう見てもサビだな!?」

 

霊斗「・・・つか、ここに来てから思ってたけどよ。何でここだけ、こんなに古いんだ?他のアトラクションとかは変わってんだろ?ステージだけ変わんねぇのは変だろ?」

 

司「確か、他のアトラクションと同時に新しいステージができると聞いていたが・・・」

 

どうやら、司もこの違和感は感じてるみたいだな。新しいステージができてる様子も、ここに来るまで周りを見ていたが、ステージのような物は見えなかったし・・・すると、あのマスコットが説明を受けた。

 

「本来なら、ランドの全面改修にともなって、ステージを取り壊し、新しくする予定でしたが・・・現在、ステージだけ工事が延期になっています。

 

司「工事が延期・・・?何故だ?」

 

霊斗「それにこのステージは改修前なんだろ?て事は、今はショーはやってないって事か?」

 

折角なら、一回見たかったんだが・・・

 

えむ「ううん。してるよ〜♪今日はお魚の世界のショー!あたしマンボウ役だったんだ!」

 

えむ「お客さんはいなかったけど!」

 

司「いないのかよ!!」

 

霊斗「・・・けどまぁ、意識は高くていいんじゃねぇか?えむのやりたいって気持ちはわかる」

 

何か、微妙なフォローしてるな。俺。客が一人もいないってのは、予想外すぎる。

 

えむ「でもでも!司くんと霊斗くんが一緒なら昔みたいにお客さんでいっぱいにできるはずっ!!」

 

・・・えむの奴。やけに信頼してるんだな。司はどうかは知らないが、俺に信頼するだけ無駄なのに・・・

 

司「はぁ・・・いいか?よく聞け!俺には野望がある!」

 

えむ「やぼー?」

 

司とえむの会話を聞きつつ、俺は少し思考を開始する。ステージに近づき、軽く壁を触りつつ、サビなどがある部分を確認する。

 

霊斗(サビを落とすのは無理だな・・・流石に多すぎる。人員も足りない。必要な道具は作ればいいだけだ。となると、必要なのは人手と・・・脚本を作る奴と、演出を作る奴・・・色々あるな)

 

司「お前!!!人の話を聞け!!!」

 

どうやら、二人も話がひと段落しそうだ。俺は思考をやめ、二人の元に向かう。

 

えむ「司くんの話ならオーディションの時に聞いたよ?司くん、『すばらしいショーを届ける』って言ってたよね?」

 

えむ「あたし、その時ビビーン!!ってきたの!!司くんとなら、きっとステキなステージを作れるって!!」

 

霊斗「要するに、司の事を注目してたってわけか。」

 

司「フフ・・・なるほど。そう言う事か。合点がいったぞ・・・」

 

司はどこから出したのか、紙とペンを持っていた・・・いや、マジでどっから出したんだよ。バックも何も持ってねぇだろ?

 

えむ「・・・・・・?何で紙とペン?」

 

司「特別だからな?天馬、つ、か、さ・・・・・・っと。良し。中々の出来だ」

 

司はペンを走らせ、紙に何かを書いている。描き終えた後、えむに手渡した。そこには、司のフルネームが書かれていた。普通の字とはちがう。まるでサインだな。

 

えむ「わぁ〜!なんだかカッコいい字だね!!くれるの?ありがとう!」

 

司「ハハハ、いずれプレミアのつくサインだ。一生大事にするんだぞ?それじゃあ達者でな?おかしなファンよ。行くぞ霊斗。」

 

霊斗「え?お、おい、司?」

 

いや、帰んのかよ?俺にはわからんが、司にとっての夢への一歩ってやつなんだろ?こんなにあっさり帰んのか?あ、えむが司の服の襟引っ張ってやがる。あれ、息できなくなってねぇか?

 

えむ「行っちゃだめー!!一緒にショーやろうっ!!絶対楽しいよー!!」

 

司「襟を引っ張るのはやめろ!!息が・・・・・・!!」

 

あ、やっぱり。司の顔がどんどん青くなっていってやがる。これ、止めないとやばいよな?

 

霊斗「お、落ち着け。えむ、襟から手を離せ。それじゃあ、答えるにも答えられねぇだろ。ショーの幕を上げる前に、司の人生の幕を下ろす気か」

 

えむ「おーねーがーいー!!司くんも霊斗くんも!一緒にやろうっ!!やるって言ってよー!!」

 

司「うぐぅ・・・・・・お前のせいで・・・・・・喋れん・・・!」

 

霊斗「いや、だから手離せって。」

 

ようやく、えむに手を離してもらい、司は必死に息を整えている。マジでやばかったんだな。

 

えむ「うう〜、一緒にやろうよ〜」

 

司「というかお前、そんなにショーがしたいなら、どこかの劇団に入るなり、なんなりすればいいだろう!」

 

確かに、司の言う通りだ。ショーがしたいなら、このステージにこだわる必要はない。ショーがしたいという理由だけならの話だが。

 

司「別にこのボロステージじゃなくてもショーはできるわけだし・・・」

 

えむ「ここじゃなきゃ駄目なの!」

 

えむ「約束したんだもん!!ここをお客さんでいっぱいにするって!!」

 

司 霊斗 「「約束・・・・・・?」」

 

えむ「あたし、ここでどうしてもここでみんなを笑顔にしたいの!だから司くん、霊斗くん、ここで一緒にショー・・・・・・を?」

 

すると、えむが、ある方向に目を向けて固まっている。

 

司「なんだ?急に固まって」

 

えむ「プロジェクターが、勝手についちゃってる?何でだろ?」

 

えむの見ている方向には起動しているプロジェクターがあった。もちろんな事だが、俺や司、えむはそのプロジェクターには一度も触れてはいない。それに、勝手につくような物でもない。すると、突然

 

『ハロ〜、えぶりわ〜んっ♪』

 

謎の女性の声が聞こえてくる。そして、プロジェクターがある人物を映し出した。水色の髪、ツインテールで、カラフルな衣装を着た女性。この世界にとっての重要人物。【初音ミク】だ。

 

司「初音ミクの映像・・・?ここでは初音ミクをマスコットキャラクターにしてるのか?」

 

えむ「ううん。ここのマスコットキャラは、フェニックスペンギンのフェニーちゃんだよ?」

 

霊斗「いや、ペンギンなのかフェニックスなのかどっちだよ・・・・・・けど、それなら何で初音ミクがここにいんだよ?」

 

なんかのイベント・・・ってわけじゃなさそうだしな。

 

ミク『うんうん♪みんな準備バッチリだねぇ〜☆それじゃ、ワックワクドキドキ♪のステキなセカイに出発〜っ♪』

 

そう言いつつ、初音ミクの姿は消えていった。

 

えむ「あ!消えちゃった!今の、何?」

 

司「俺に聞くか・・・?」

 

霊斗「キャストのえむに分からないことが俺達にわかるわけねぇだろ・・・」

 

司「はぁ・・・・・・今の初音ミクといいお前といい・・・訳がわからん事が多すぎる。さすがの俺も疲れたぞ」

 

確かにな。えむのはちゃめちゃさには、流石に疲れも出てくる。それに付き合ってた司はより疲れてんだろうな。

 

司「悪いがオレは、ここの人事担当者に電話するぞ。人事を通して、正式に辞退させてもらう」

 

えむ「ええーっ!?司くん!もうちょっとだけ話を聞いてよぉ〜!!」

 

司「もう十分聞いた!!えーと、人事の電話番号は・・・ん?」

 

司はスマホを操作し、電話をかけようとするが、なぜか操作をやめて携帯を見つめている。

 

霊斗「どうした?電話するんじゃなかったのか?」

 

司「いや、見覚えのない表示があってな・・・」

 

司がスマホを俺に向け、俺とえむも画面を見ると、そこにはuntitledと書かれた表示が映し出されていた。

 

霊斗「untitled?無題・・・ってか?何だこりゃ?」

 

司「わからん・・・知らない間に入ってたんだが・・・」

 

えむ「なになに?それって・・・曲?」

 

司「あ、おい!やめろ!」

 

えむ「聴いてみよーっと♪ぽちー」

 

えむは横から手を伸ばし、画面を操作、映し出されている表示をタップする。

 

司「ぬわーっ!人のスマホを勝手に触るんじゃない!高額決済するところだったらどうする気だ!」

 

霊斗「・・・?お、おい司、お前のスマホ光ってるぞ?」

 

俺が目にしたのは、司を持つスマホが光っている光景。その光はどんどん強くなっていく。

 

司「な、なんだ!?スマホが光り出したぞ!?まさか、本当に高額決済が・・・・・・!?」

 

霊斗「いや、そういうサイトならまず光らないだろ・・・まず電話とかくるだろ・・・?ってか、マジでどんどん強くなってくな!」

 

えむ「わっ・・・・・・!眩しい・・・っ!」

 

俺達は一斉に目を瞑る。その後、光が小さくなっていき、俺達が目を開いたとき、見た光景は、フェニックスワンダーランドではなく、見知らぬアトラクションパークだった。

 

司「・・・何が起きた?何だ、ここは?どこだ!?っ!霊斗!いるか!?」

 

霊斗「お、おう。ここにいる。けど、えむがいない。」

 

司「そうか・・・後でえむは探すとして・・・明らかにさっきまでとは違う場所だよな・・・」

 

霊斗「おう・・・それに、明らかにありえねぇだろ?スマホが光って、目を開けたら見知らぬ場所・・・けど、夢じゃねぇよな・・・」

 

どうなってやがる・・・?まさか、転生者の仕業か・・・?いや、あの場には、俺達以外には誰もいなかったよな・・・なら・・・一体?

 

???「・・・・・・・・・」

 

司「っ!?そこにいるのは誰だ!?」

 

霊斗「え?」

 

司が大きな声を上げ、一点を見つめている。俺もその先に目を向けるとそこにいたのは、大きな初音ミクの着ぐるみだった。

 

『ミクダヨー♪』

 

司「おわああああ!!ななななんだー!?」

 

霊斗「初音ミクの・・・着ぐるみ?よくできてるなぁ」

 

俺は着ぐるみに近づき、軽く触ったり、じっくり見て観察してみる。

 

『アンマリミチャダメーッ//』

 

霊斗「あ、悪いな。すげー上手く作られてるからどうなってんのかなと思って」

 

司「というか、霊斗!お前は驚かないのか!?」

 

霊斗「いや、これでも驚いてんだぜ?あんまり顔に出ないだけでな」

 

司も変わった奴だなと思ったけども・・・どうやら俺もそこそこ変人のようだな。

 

司「んんっ・・・それより、着ぐるみの人、少し教えてくれないか。ここは一体どこなんだ?」

 

『ようこそ!ここは、君の想いのセカイダヨー♪」

 

司「は?キミの想いのセカイ?何言ってるんだ?」

 

キミの想いのセカイ・・・恐らく司は理解してないだろうが・・・要するに、こいつ・・・司の想いのセカイって事だよな。

 

霊斗「ってか、着ぐるみの人。それ脱いで話さないか?正直、話しづらいし・・・」

 

『イイヨー♪ちょっと待ってよー♪』

 

着ぐるみは何とか脱ごうと頑張っているが、手が短いため、頭を外せず、四苦八苦していた。

 

『・・・うまく脱げないよー』

 

司「まあ、その手なら仕方ないよな・・・」

 

霊斗「・・・なら、ちょっと止まってろよ。頭脱がしてやるから・・・よっと!」

 

俺は着ぐるみの頭を持ち、スポッと上に外す。すると中から出てきたのは・・・

 

 

『ふぅ〜♪スッキリしたー♪』

 

 

霊斗「・・・・・・は?」

 

司「・・・・・・へ?は、初音、ミク・・・・・・?」

 

先程、プロジェクターによって映し出された初音ミク本人であった。

 

 

 

 




ご愛読ありがとうございます。
ついに、セカイに到達しました。ここからが、ようやくスタートかな?まだかな?
よろしければ、評価や感想をお願いします。
あ、ちなみにハーレムタグがついていますが、とりあえず、各グループのメンバーと一度絡ませてからのハーレムの予定なのであしからず

オリ主を絡ませる次のグループは?

  • Leo/need
  • モアジャン
  • ビビバス
  • ニーゴ
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