転生者襲撃から数日後、いつもの通りの日常を過ごす俺。
少し違うところがあるとすれば、今回集まった場所はセカイであるということぐらいだ。後はえむがいない事。
霊斗「えむのやつ、家の用事とかって言ってたけど、なんだろうな?」
司「兄弟と何かあったんじゃないか?確か、ここ最近は早く家に帰ってきてると言っていたからな。」
寧々「まあ、そういうこともあるんじゃない?えむだって、用事のひとつくらいできるでしょ?」
類「議論が行き詰まっているから、枠に囚われないで意見を言ってくれるえむ君が居てくれればよかったんだけどね・・・」
まあ、確かに、えむの意見には、いいと思う案ばかりだ。むしろ、こんな行き詰まった時こそえむのような考えが欲しいところだった。
霊斗「まあ、休みだからしょうがないだろ。それに、えむも驚くような演目を決めればいいだけだし。」
司「ああ!そうだな!」
カイト「やあ、みんな今日も来てくれたんだね?」
俺達が話していると、こちらへと向かってくるカイトの姿。それにミクやメイコの姿も確認できた。
霊斗「よっ。カイト。ミクにメイコも。」
ミク「みんな、いらっしゃ〜い♪あれ?えむちゃんは?」
寧々「今日は用事が入ってるから休みだって。」
ミク「そっか〜、残念」
見たらわかるぐらいに落ち込んでるな、ミク。(´・ω・)こんな顔になってるぞ?
メイコ「私も、えむちゃんに会いたかったけど・・・今度来た時に話せばいいだけね!」
霊斗「そうそう。んじゃあ、早速始めるのか?」
司「ああ!早速ディスカッションスタートだ!」
そうして、再び始まった俺達の演目決めの話し合い。だが、お互いに良い意見を出してはいるのだが。自分の意見がいいと思ってる同士で、言い合いが発生し。結局はどちらも譲らず平行線に。
司「はぁ・・・はぁ・・・!お前ら!頑固すぎだろ!」
寧々「それは、あんたもでしょ・・・!最後まで『これだ!これしかない!』しか言ってないし・・・!」
類「いやぁ、見事なまでに平行線だね。」
霊斗「これじゃあ、いつまで経っても決まらないな。前とおんなじ感じで終わるんじゃねぇか?」
・・・と、そんな話をしている時だった。
「あっ!おーい!みんなー!」
聴き慣れた声が聞こえてくる。声のした方へ向くと、その方向から、レンとリンが走ってきていた。
リン「みんな、セカイに来てたんだね!あれ?えむちゃんは?」
霊斗「えむなら休みだぞ?」
レン「ええ!?えむちゃんが休み!?何かあったのかな?」
司「家の用事で休みだと言っていたぞ?」
リン「そうなの?何かあったわけじゃないの?」
霊斗「・・・何かあったって?」
レン「えっとね?この前、みんながセカイに来た時なんだけど、えむちゃん、すごく悲しい顔をしてたんだよね。だから何かあったのかって思ってさ。」
寧々「・・・えむが、悲しい顔?」
・・・類の言ってたやつだな。
司「あいつがそんな表情をするとは・・お菓子でも落としたとか?」
寧々「それなら、『えーん寧々ちゃーん!』って、飛び込んできそうだけど・・・何かあったのかな?」
霊斗「・・・類」
類「うん。僕達には、何か隠しているという事は確定していいと思う。それも、えむくんがそんな表情をするような出来事が・・・ね。」
霊斗「・・・ここで悩んでてもしょうがない。それなら、明日の練習の時、えむに話を聞いてみよう。何かできるかもしれないし、できなくても、相談ぐらいには乗れるだろ?」
司「そうだな。場合によっては、座長として、力を貸してやろう!」
その後も、ディスカッションは続いたが、結果は変わらず。今日はここでお開きになり、セカイから帰還。ずいぶん話し込んでいたのか、周りはすでに暗くなり始めている。
寧々「結構話し込んでたから、結構暗くなっちゃった。」
ネネロボ「足元ヲ、ライトアップシマス。」
ネネロボの目が輝き、俺達の足元を照らす。便利だよ。マジで。
寧々「ありがとう。ネネロボ。」
霊斗「暖かくなってきたとはいえ、まだまだ日が沈むのは早いな。」
類「こういう時期は、体調を崩しやすいと言われているからね。僕達も気をつけないといけないよ。」
司「類の言う通りだな!体調管理に気をつけなければな!それじゃあ、みんなそれぞれ帰ったら・・・」
その時だった。
「ふざけるな!!」
何処から、怒声が聞こえてきたのは。
寧々「・・・何?今の声?」
類「中々、迫力のある怒声だったね。」
司「園内で喧嘩・・・か?こう言うトラブルは珍しいな・・・」
霊斗「聞こえてきた感じだと・・・・・・あれか?咲希ちゃん達と遊んだ場所か?トランポリンとかあった場所。」
司「とにかく行ってみるぞ!」
司の言葉に頷き、俺達は怒声の聞こえてきた方へ向かう。到着し、見たものは、えむの姿と、もう二人、黒いスーツをきた男性達だった。
司「あそこにいるのは・・・えむか?」
寧々「一緒にいるスーツの人達、誰・・・?」
霊斗「わかるないことだらけだな。とにかく、えむに聞かなきゃ話もなんもわからねぇぞ?」
類「霊斗君の言う通りだよ。まずは行動を起こさなくてはね。」.
司「そうだな。おい!えむ!」
えむ「あ、みんな・・・!?」
司が声をかけると、驚愕の表情のえむ。まさか、見られてるとは思ってなかったんだろうな。
司「どうした?何か、トラブルか?」
えむ「えっと、えっと・・・!」
寧々「あ、あんた達、誰・・・?なんでえむに怒鳴ってるの?」
「誰も何も、家族だ!そっちこそ、他人が俺達の会話に口を挟むな!」
家族・・・となると、この人達が、えむのお兄さん達・・・か。
寧々「家族・・・?」
霊斗「それじゃあ、貴方達は、えむのお兄さん達・・・というわけですか?えむのショーの仲間として、詳しく説明してほしいんですけど」
「ショー?そうか。君たちは、ワンダーステージのキャストか。」
「・・・ああ。あのボロステージの。」
霊斗「・・・あ?」
・・・こいつ、今なんて言った?
「ったく、お前らがいなければ、あのボロステージも潰せたってのに。そうすりゃ、えむだって納得させられたのに。」
司「その言葉、撤回してもらおうか!」
「・・・何?」
司「確かに、あのステージは脆い!非常に脆い!だが、あのステージは我ら、ワンダーランズ✖️ショウタイムの礎となるメインステージ!
侮辱されたとあっては、座長として黙ってはおけん!」
えむ「司くん・・・」
「なんだと?雇われキャストの分際で・・・」
霊斗「・・・司、そこまでにしておけ。」
司「・・・っ!霊斗!だがしかし・・・!」
霊斗「・・・司、俺達は雇われてる身だってわかってるはずだ。口論したところで・・・」
「ほう、そっちのやつは賢いみたいだな。話が通じそうだから、一応忠告しておいてやる。」
霊斗「へぇ、忠告ですか?一体どんな?」
俺は、えむのお兄さんに受け答えしながら、予め、打っておいたメッセージを司たちに見せる。もちろん相手には見えないように。
「これ以上、馬鹿なうちの妹に付き合っても、碌なことにならないぞ。」
「昔からそうだ。空を飛ぼうとか、虹を捕まえに夢みたいなことばっかり言い出して周りを振り回して、結局酷い目にあうのはこっちだ。
えむ、まだ、夢物語を見たいなら、一人で見てろ。これ以上、俺達を巻き込むな。」
えむ「・・・っ!」
・・・ああ。類の言ってたえむが、最近、悲しい表情をしてたのはこれが原因な訳か。つまり、こいつも
あの、クソ転生者達と、似たような存在なわけだ。
霊斗「・・・そうですか。忠告、ありがとうございます。それと、こっちからも、言いたいことがあるのですが、言っても、いいでしょうか?」
「なんだ?」
なら、遠慮する必要性なんてない。
霊斗「えむは、あんたよりも何倍も優秀ですので、安心してください。」
「何?」
霊斗「誰もが叶わない・・・手放した夢を、ただ真っ直ぐに見続けて行動する。そんな事、あんまりできる人なんていません。それをえむはできています。その時点で、彼女はあなたの言う、馬鹿な妹ではありません。
これ以上、俺達の仲間を侮辱するのは・・・止めろ。」
少しだけ、殺気を込めて、男を見る。相手は冷や汗を流しているのが、わかる。
えむ「れ、霊斗くん!私は大丈夫!大丈夫だから・・・!」
「もういいだろう。晶介。」
すると、もう一人の、眼鏡をかけた男性が、晶介と呼ばれたもう一人の男に声をかける。
「っ!?あ、兄貴・・・!」
「もうすぐ、先方がくる。これ以上、ここにいても、無駄な時間を過ごす。さっさと行くぞ」
「・・・わかった。」
えむのお兄さん達は、立ち去っていく。どうやら、なんとかなったようだな。
えむ「ごめんね。お兄ちゃん達が・・・」
寧々「別に、えむが謝る事じゃないでしょ?」.
霊斗「それに、こっちこそ、えむのお兄さん達に不躾な態度を取っちまったからな。」
類「いや、霊斗くんの態度は正しいものだったと思うよ?僕が受け答えをしていたら、同じ態度を取ったはずだからね」
寧々「うん。私もそう思う。」
司「・・・一体、何があった。どうして、えむの兄達は、あんな事を・・・」
えむ「それは・・・」
霊斗「言いづらいのか?けど、俺たちだって、何か出来ることがあるかも知れない。よければ、話してほしい。」
類「そうだね。話してほしいな」
寧々「うん。」
えむ「・・・・・・えへへ。全然、大変じゃないよ〜」
・・・えむはどうしても、はぐらかしたいらしいな。
えむ「ちょっと、お兄ちゃん達と喧嘩しちゃっただけだから。でも!すぐ仲直りするから!」
司「どう見たってそんな簡単な話ではなかっただろ!!!」
司に怒声に・・・いや、怒ってるわけじゃないんだろうが、大きな声で、押し黙ってしまうえむ。そして、彼女は。
えむ「・・・ほんとに、大丈夫だよ!それより、明日も練習があるから、私、もう帰るね!」
逃げるように、走っていってしまったのだった。
司「おい!えむ!」
寧々「あ・・・」
霊斗「・・・・・・」
類「・・・行ってしまったね」
霊斗「・・・追いかけるか?」
司「・・・いや、今はやめておこう。追いついたとしても・・・話してくれるはずが・・・ないからな。今日はここで解散しよう。」
司の言葉に俺達は頷き、そこで解散となった。家への帰り道を歩いている最中でも、俺はえむの事を考えている。
霊斗「どう見ても、えむとお兄さん達に何があったって事は確実だな。それが、フェニックスワンダーランドの何かに関する事なのかもわかった。けど、詳しい話を聞かないとわかるもんもわからないからな・・・」
そんな独り言を呟いている時だった。
「そんなに鳳えむちゃんが心配なのかな?鬼灯霊斗くん?」
霊斗「・・・ん?」
・・・誰か俺の名前を呼んだよな?俺は声のした方へ視線を向ける。正面に、壁に背中を預けながら、俺の方を向き、笑っている女がいた。
霊斗「・・・誰だ?なんで俺の名前を知ってる?」
「んー?あ、そっか。私はあなたの事を知ってるけど、あなたは私の事を知らないもんね?
私はね?柳瀬真優(やなせまゆ)っていうの。真優って呼んでね?ちなみに、君のことを知っているのは・・・秘密・・・かな♪」
霊斗「・・・一応、聞いておく。お前、転生者か?」
真優「えー?私って、あんな人達みたいに見えてるの?嫌だなー。
まあ、霊斗くんの質問だし答えてあげよっかな♪
転生者ではあるよ?けど、この世界をどうこうしようとかは考えてないもーん♪」
・・・こいつの言葉を信用していいのか。正直わからねえ。こう言う奴に会ったのは初めてだ。
霊斗「それじゃあ、お前も何かしらの能力・・・いや、特典を持ってるのか?」
真優「うん!持ってるよ?」
霊斗「・・・教えてくれるとは思ってないが、どんな特典だ?」
真優「え?クリエイターだよ?」
霊斗「・・・クリエイター?」
真優「そう!クリエイター!私は全てのものを作れちゃうんだよね♪」
・・・自分の力の事を、ベラベラ話していいのか?こいつ?
真優「例えば、私の知ってるアニメの武器!キャラクターの召喚を可能にする装置!魔法!そんなものまでね?」
そう話しながらも、彼女は様々なものを作り始めている・・・おい。俺の知ってるものばかりだな?アニメのものばっかりじゃねぇか?
霊斗「・・・質問を続ける。お前のこの世界での目的は?」
真優「え?えーっと・・・この世界のキャラ達と仲良くする事!」
霊斗「・・・その言葉、嘘じゃないな?」
真優「信じていいよ〜♪私は、君が今まで戦ってきた人達とは違うからさ。」
・・・正直な話、こいつはどことなく今までの奴らとは違うのはわかる。だけど、信用していいのか・・・はわからないが。
霊斗「・・・わかった。」
真優「よーっし!ひとまず君からの信用は得たのかな?」
霊斗「・・・まあな。」
真優「それじゃあ、話を戻すけど、霊斗くんは、鳳えむちゃんが心配?」
霊斗「心配・・・いや、正直わからん。感情ない奴にきくなよ。けど、寧々達は気にしてるからな。早めに解決はしたい。」
真優「・・・そっか。それなら、やり方を変えたらどうかな?」
霊斗「・・・やり方?」
真優「そうそう!やり方をだよ!けど、ここから先は自分で考えてね?」
霊斗「手伝ってはくれないのか?」
真優「うーん、手伝ってあげたいのは山々なんだけど。私、本来は君にあまり関わったらいけないんだ。」
・・・関わってはいけない?どう言う意味なんだ?
真優「だから、今回は見守るだけだよ。大丈夫。鬼灯霊斗君なら、こんな問題、解決できるはずだよ・・・.
。ああ、それと、君の所属してるショーユニットに集中するのはいいけどさ?他のユニット達の女の子達とも会ってあげなよ?君は、選ばれた破壊者なんだから。」
そう言って、彼女は立ち去っていった。
霊斗「選ばれた破壊者・・・?俺が・・・・・・?」
・・・なんだか、訳のわからない事だらけだ。新たに現れた転生者。そして、えむの問題・・・・・・考えることは山積みだ。一つずつ・・・無くしていかないとな、
では、補足として今回出てきた、オリキャラについての追加説明をしておきます。
柳瀬真優 16歳 身長 161cm 宮女1-C
髪色 黒 ショート
瞳 黄色
性格 天真爛漫
友人関係 不明
身体能力は高め。学力はそこそこ。家事は苦手。食べるのは大好きらしい。ギター経験あり。
こんなところでしょうか?もう少し詳しく書ければよかったのですが・・・.
もし、何かしらの指摘やコメントを送ってくださるとめちゃくちゃ嬉しいです。
あ、ちなみに遅れた理由は、ドラクエや、モンハンをやってました・・・.
オリ主を絡ませる次のグループは?
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Leo/need
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モアジャン
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ビビバス
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ニーゴ