俺達が、ワンダーステージを離れて、俺は家に戻った。次の演目を決める為、自室で考えてるのだ。
司「・・・うーむ、ここでは・・・よし!ここは、霊斗が適任だな!それなら、この役は霊斗に任せるとしよう!!」
はーっはっは!!スターであるこの俺が作る演目はやはり最高だな!そして、演じてくれているえむ達はもっと最高だ!!」
よし!演目を決めた事だし、そろそろ夕食を作るとするか!今日は咲希が好きなカレーだったな!!この俺が、最高のカレーを・・・!!
『〜〜〜〜〜♪』
司「うん?スマホが鳴っている・・・?電話だな。誰からだ?」
俺はスマホを手に取り、画面を見てみると。
司「・・・咲希?」
咲希からだった。確か、今の時間だと、一歌達とバンドの練習を終えた時間だな。となると、夕食に遅れるとかだろう。そう思いつつ、俺はスマホを操作して、電話に出る。
司「もしもし?咲希か?」
咲希『あっ!?お、お兄ちゃん!!た、大変なの!」
司「ど、どうしたんだ!?咲希!?何かあったのか!?」
咲希が慌てている・・・だと!?な、何かあったに違いない!!
咲希『い、今!バンド練習の帰り道なんだけど、霊斗さんと会って話してたら、ま、前に話してたストーカーの人と会って・・・!!』
司「な、なんだとぉ!?咲希達は大丈夫なのか!?怪我はしていないのかぁ!?」
咲希『う、うん!!私達は大丈夫なんだけど・・・!ストーカーの人がナイフで・・・志歩ちゃんを刺そうとして・・・!霊斗さんが志歩ちゃんを庇って・・・!
れ、霊斗さんが、ストーカーにナイフで刺されて・・・!!!今、病院に・・・!!』
司「っ!?な、なんだとぉぉぉぉ!!??」
れ、霊斗が!?しかも、病院に運ばれた・・!?そこまで深い傷なのか!?いや、それどころじゃないだろう!天馬司!!俺は霊斗の親友だぞ!!こういう時、親友の俺が駆けつけなくてどうする!?
司「わ、わかった!咲希達に怪我がなくてよかった!とりあえず、俺は、霊斗が運ばれた病院に向かう!咲希達は・・・」
咲希『わ、私達は警察とお話ししてから向かうね!霊斗さんが運ばれた病院の場所、送っておくから!ほなちゃんが付き添いで救急車に一緒に乗ってるよ!』
司「わかった!それならひとまず、ワンダーランズ✖️ショウタイムのメンバーで霊斗のいる病院に向かう!安心してくれ!!」
咲希『う、うん!よろしくね!お兄ちゃん!』
咲希との通話を切り、俺はすぐさま別の人物に連絡を入れる。その人物は・・・
『もしもし?君から連絡をくれるなんて、珍しいね?司くん?』
司「もしもし!?類!!今、悠長に話している場合じゃないぞ!!緊急事態なんだ!!」
類『おや、司くんがそこまで慌てているなんて、本当に、緊急事態のようだね。何があったんだい?』
司「今!最愛の妹である咲希から連絡があった!!霊斗が、ストーカーにナイフで刺されたらしい!!病院に運ばれたと言っていた!!」
類「・・・っ、なんだって?霊斗くんが?」
司「ああ!そこで、類!お前にはえむと寧々に連絡をとってほしい!俺は今すぐ、霊斗が運ばれた病院に向かう!類達も、合流したら来てくれ!場所は送っておく!」
類「わかったよ。僕達もすぐに向かう。」
俺は類との連絡を切った後、俺はすぐさま家を飛び出す。
司(・・・霊斗待っていてくれ!今このスターである俺・・・いや!!
『お前の親友』である天馬司が今向かうぞぉぉぉ!!)
司「うぉぉぉぉぉ!!!急げ俺ぇぇぇぇ!」
類Side
まさか、突然司くんから珍しく連絡があったことにも驚いたけど、霊斗くんが病院に運ばれたなんて・・・
類「・・・とにかく、えむくんと寧々に連絡を入れなくてはね。」
僕は、えむくんと寧々に、SNSでメッセージを送る。霊斗くんが病院に運ばれた事を連絡して、僕の家に一度集合というメッセージを送る。
二人からすぐに返信が来て、すぐに来ることが書かれていた。僕も準備をすませ、玄関を出て、待機していると、えむくんと寧々が来てくれた。
寧々「類!!霊斗が病院に運ばれたって・・・本当!?」
類「ああ。司くんからさっき連絡があってね?彼の慌て具合を見るに、本当の事のはずだ。それに、彼が嘘をつく様な人には僕は思ってないからね。」
えむ「けど、なんで霊斗くんは、病院に運ばれたの!?」
類「司くんから聞いたんだけど、ストーカーに刺されたという話らしい。といっても、司くんの妹さんである咲希さんから、彼も聞いたみたいだけどね。」
えむ「咲希ちゃんから?あれ?そういえば、咲希ちゃん、変な男の人に会ったって前、言ってた!!『いっちゃん達と一緒にいた時、変な人に会ったって!』
寧々「じゃあ、霊斗を刺したのは、星野さん達に付き纏ってたストーカーって事?」
類「その可能性が高いね。霊斗くんは、星野さん達と仲が良いからね。周りから見れば、一人の男の子が、複数の女の子と仲良くしてる風に見えなくも無いんじゃ無いかな?」
寧々「・・・じゃあ、そいつは、勝手な嫉妬で、霊斗をナイフで刺したってわけ・・・?」
・・・おや、寧々が本当に怒っているね。ここまで怒っている寧々を見るのは珍しいかな。
えむ「ね、寧々ちゃん落ち着いてー!」
類「詳しい事は僕もわからない。とにかく司くんから病院の場所は教えてもらったんだ。僕達もすぐに向かおう。」
一方その頃、病院では・・・
「ふぅ・・・今日も、お父さんのお見舞い来れてよかった。前会った時よりも、元気になってるって・・・看護師さんも言ってたし・・・」
父親のお見舞いに来ていた奏が病院を出る所だった。
奏side
奏「・・・あれ?」
私はお父さんのお見舞いを終えて、家でまた曲作りをするために、病院を出ようとすると、一台の救急車が病院に到着していた。
奏「サイレンが鳴ってる・・・何か・・・あったのかな・・・?」
いつもなら、そんなに気にならないはずなのに・・・なんでだろう、今日はやけに気になるな・・・。すると、救急車の扉が開き、いろんな人が降りてくる。
奏「・・・?あんなに人って降りてくるの・・・?」
病院の人と・・・女の子・・・?付き添いの子・・・かな?ってあれ?・・・あの人・・・
奏「望月さん・・・?」
いつも、家事サービスで来てくれる望月さんだった・・・。知り合いだったことに驚いた。
病院の中も慌ただしくなってきたし、緊急事態なのが私でもわかった。だから、私も早く立ち去ろうとしたけど・・・・・・
穂波「霊斗さん・・・!!しっかりして・・・!!」
望月さんが、発したその言葉で、私の足が止まった。
奏「・・・・・・え・・・?」
望月さんは、今・・・なんて言ったの?
奏「霊斗・・・さん?」
まさか・・・今運ばれたベットにいるのは・・・霊斗?望月さんは、霊斗と知り合い・・・?いや、そんな事よりも
奏(今、あのベットが運ばれたのは手術室・・・?霊斗が・・・手術・・・?)
そんなに重体なの・・・?私は今まで感じた事の無い不安に駆られている。もしかしたら、お父さんの事を聞いた時と同じ・・・ううん、それ以上に不安に駆られている。
奏「・・・っ!!」
そして、咄嗟に、私は今、霊斗が運ばれたはずの手術室へと足を運んでいた。手術室の前には、望月さんだけがいた。恐らく、病院の人達は、手術室の中で、霊斗に手当てをしているのだろう。
望月さんは、手を合わせて、瞳を閉じ、まるで・・・いや、多分だけど、霊斗の無事を祈ってるんだと思う。
穂波「・・・霊斗さん・・・無事でいてください・・・!」
奏「も、望月さん・・・!!」
穂波「え・・・?よ、宵崎さん・・・!?ど、どうしてここに?」
奏「わ、私はお父さんのお見舞い・・・って、そうじゃなかった・・・!い、今運ばれてきたのって・・・れ、霊斗・・・なの?」
穂波「よ、宵崎さんも、霊斗さんとお知り合いなんですか!?」
奏「う、うん・・・。」
穂波「そ、そうなんです・・・!れ、霊斗さんが私達のストーカーしてた人にナイフで刺されて・・・!」
・・・ナイフで刺された?霊斗が?
穂波「その後、ストーカーは霊斗さんが追い返してくれたんですけど、凄い血が流れてて・・・!霊斗さんが意識を失って・・・!」
奏「・・・それで、救急車で運ばれてきたの?」
穂波「は、はい・・・!」
・・・そうなんだ。ストーカーに刺された・・・それで、霊斗は意識を失う程の傷を負った・・・。望月さん達を、守る為に・・・。
そういえば、私達が霊斗が誘ってくれたショーを見ていた時もそうだった。あの時、『仮面ライダービルド』に変身したあの男を、霊斗は倒して、お客さん達を守っていた。『仮面ライダーディケイド』に変身して。
奏(どうして、霊斗は自分の事を顧みずに、全員を守るんだろう・・・?私が男の人に困っていた時も助けてくれた。あのショーの時も。
まふゆがいなくなろうとしていた時も。必ず、霊斗が何かしていてくれた。)
奏「どうして・・・・・・?」
穂波「宵崎さん・・・・・・?」
何も言わない私を、心配していてくれたのか望月さんが私の表情を伺う様に聞いてくる。あ、私ずっと考えてたから何も話してなかった。ちゃんと返事をしないと。そう思った時だった。
「穂波ぃぃぃぃぃぃ!!霊斗は無事なのかぁぁぁぁぁぁ!!??」
ものすごい大きな声が、私の耳に鳴り響いた。
司Side
穂波「う、うるさ・・・・・・つ、司さん!!ここ、病院ですよ・・・!」
司「はっ!!す、すまない・・・!そ、それより霊斗は無事なのか!?」
穂波を見つけた事と、霊斗の事が心配でいつも以上に大声を出してしまった・・・!
穂波「れ、霊斗さんは、今手術中です・・・。けど、ここに来るまでに止血はしましたから・・・後はお医者さんにお任せするしか・・・」
司「そ、そうか・・・・・・」
ひとまず、安心だな・・・だが、あれだけ強い霊斗が病院に運ばれるなど・・・っと、それよりも・・・
司「そういえば、穂波の隣にいる女性は誰なんだ?」
穂波「あ、えっと、宵崎奏さんです。霊斗さんとお知り合いみたいで・・・」
奏「ど、どうも・・・宵崎奏です。」
・・・ん?よく見たら、あの時、ショーに乱入してきた男が人質にしていた女性じゃないか。そうか。彼女も霊斗と知り合いだったのか。
司「奏だな。俺は天馬司だ。霊斗の親友の一人だな。よろしく頼むぞ!」
奏「は、はぁ・・・」
『司くーーーーーーん!!』
奏と穂波と話していると、俺を呼ぶ聴き慣れた声が響く。病院の入り口から聞こえてきたな。俺は視線をそちらに向けると、類達の姿があった。
司「えむ!寧々!類!お前達も来たみたいだな!」
類「今さっき着いたばかりだけどね?それよりも、霊斗くんは?」
司「今、手術室に・・・」
そう言った時だった。手術室のランプが消え、扉が開く。俺達はすぐさまそちらに視線を向けると、ベットを運びながら、出てくる医者達。ベットの上には霊斗が眠っていた。
司「っ!霊斗・・・!」
「・・・?君たちは彼のお友達かな?」
俺達がすぐさま駆け寄ると、近くにいた医者が俺達に話しかけてくる。
類「はい、友達です。あの、霊斗くんは大丈夫なんでしょうか?」
「そうかい。彼の事は心配しなくていいよ。出血は酷かったが、致命傷にはならなかったからね。手術は無事に完了したから、少し経ったら目が覚めるはずだよ。それと・・・実は君達に少しお話をしたいんだけど、いいかな?」
寧々「私達に・・・?」
「ああ。なに。あまり時間は取らせないさ。少し気になることがあってね。ここじゃあなんだから、少し移動しようか。」
医者はすぐに移動を始め、俺達も彼の跡を追う。そして、俺達はある休憩室にて医者との会話を始めた。
「よし、ここでいいかな。」
類「あの、僕達に話ってなんでしょうか?」
「ああ。それは、今さっき運ばれてきた彼についてだ。」
えむ「霊斗くんに?」
「そうだよ。さて、君達は彼のお友達だと聞いたから、この事を話すけど・・・・・・
単刀直入に言うと、彼の腕と左目の事だよ。」
奏「・・・・・・っ!」
司「霊斗の・・・腕と左目・・・ですか?」
「うん。君達は、彼のあの包帯を取った姿を、見た事があるかい?」
・・・あいつは・・・霊斗があの包帯を取っている場面は見た事がない。何処か怪我をしているからと思っていたのだが・・・・・・
穂波「私は・・・ないです。司さん達はどうですか?」
司「いや・・・俺は、見た事がない。類達はどうだ?」
類「いや、僕達もないよ。」
「・・・そうかい。友達の君達からもしかしたら聞ける事があるかもしれないと思ったけど・・・。」
司「あの・・・先生。霊斗に何か、気になることでもあったんですか?」
「そうだね。気になる事があったんだ。僕達はさっき彼の治療をする為に邪魔になるものは脱がしたんだ。それで、彼に巻いてある包帯を取ったら・・・・・・
彼の腕、左目の部分にナイフか包丁で刺した様な傷跡があったんだ。」
司「・・・は?」
「しかも、一つや二つじゃない。何回も何回も、腕には無数の刺し傷があった。しかも、ただ刺したわけじゃない。一回一回が深く突き刺さる様になっており、一部は手首に突き刺さるようになっていたよ。」
穂波「そ、それって・・・本当・・・なん・・・ですか?」
「医者である僕がそんな事で冗談を言うとでも思うかい?本当の事だよ。それに、一番大事なのは怪我をしてる事じゃないんだよ。」
・・・?ど、どう言う事だ?今、怪我をしてる事は大事ではないだと?
寧々「ど、どう言う事・・・ですか?」
「彼の腕、そして左目。明らかに誰かにつけられた傷だとしたら不自然すぎる。しかも、ナイフか包丁で刺されるなんて事、普通は起きないんだ。
腕に刺される可能性はあるかもだけど、左目に刺すなんて事はね。」
司「それは・・・確かに。」
「それじゃあ、考えられる可能性は、なんだと思う・・・?」
・・・?誰かにつけられた傷ではないとしたら、考えられる可能性は・・・・・・?
類「・・・っ、そうか・・・いや、でも・・・彼に限ってそんな事は・・・」
司「・・・類?」
「君は気づいたみたいだね?そう。誰かが彼を傷つけたわけじゃないなら
彼自身が、その傷をつけたんだよ。左目、腕につけられた刺し傷全て、つまり・・・彼が行っている事は明らかな自傷行為なんだよ。それに傷跡の場所、状態を見るに・・・・・・彼は自殺を何度も試みてるよ。」
司「・・・っ!な、なんだと!?」
えむ「霊斗くんが・・・自分で刺したの?」
寧々「・・・!」
穂波「そ、そんな・・・!」
奏「・・・・・・」
類「・・・霊斗くん・・・・・・」
霊斗が・・・自殺を試みてるだと!?では、俺達の前での霊斗の姿は・・・一体何なんだ・・・?
「君たちの前での、彼の振る舞いは僕にはわからないよ。けど、何かしらの原因はあるはずだよ。彼自身が自殺をしようとする原因が。それで、君達から話を聞こうと思ってたんだ。けど、その反応を見るに。
君達は、何も知らなかったみたいだね。彼自身がそんな事をしていることに。」
司「・・・・・・」
「・・・っと、そろそろ時間だね。僕はそろそろ他の患者さんのほうに行くよ。さっきも言ったけど、彼の事は心配しなくていいよ。命に何かあるわけじゃないからね。けど、少しは彼のことを気にかけた方がいいよ。
何せ、彼のご両親は・・・・・・・・・亡くなっているんだからね。彼を支えてくれる人達は・・・・・・誰もいないんだから。」
司「なっ!?」
えむ「ええっ!?」
そう言いつつ、医者は病院へと戻っていく。
類「・・・まさか、霊斗くんが・・・ね。しかも、彼のご両親も亡くなっているなんて・・・」
司「霊斗が一人暮らしをしているのは知っていた。だが、両親が亡くなっているだと・・・?」
寧々「そういえば、みんなで昔の話をした時、霊斗、少しだけ様子が変だった時があったけど・・・・・・」
えむ「もしかして、霊斗くん、お母さん達のこと、思い出してたのかな・・・?」
俺達は何も知らなかった・・・普段の霊斗だけを見ていて・・・。俺達は、霊斗の事を・・・何も知らなかったんだ。
真優Side
私は司くん達から見えない位置から、彼らの会話を盗み聞きしていた。彼らの雰囲気は明らかに重くなっている。
真優「彼らは霊斗くんの事、少しは知ったみたいだね。」
彼の腕、そして左目。彼自身の傷を彼らは知った。これで、私の目的に少し近づいた事になる。
真優「けど、私の目的を達成するには彼らだけじゃ、足りないんだよねぇ。もっと、彼の事を想ってくれる人がいないとね・・・。よし!それならっと。」
私は、スマホを操作して、ある人物にメッセージを送る。こんな感じかな。よし、送信・・・っと。
真優「これでよしっと。あの子達と仲良くなっててよかったぁ。さて、ここからのあの子達の動きはどうなるのかな・・・?司くん達、一歌ちゃん達、奏ちゃん達・・・・・・。
それに、まだ彼と接触していない残りの2ユニット・・・・・・。全員が揃わないと、意味がないからね♪さて、次に彼が会うのは・・・。
ああ。あの子かな?君は、彼の事を一番知っているはずだよ。何せ、君は年下だけど、幼馴染なんだから。他の人達より、君が一番、彼を一番深いところまで知ってるんだからね?」
そうして、私はルンルン気分で、病院を立ち去る。ああ楽しいなぁ♪
私の知っている予測を超えてみせてよ?
『プロジェクトセカイ』の人間達?
そうじゃないと・・・彼は、取り返しがつかなくなるくらいに、ぶっ壊れちゃうよ?
ご愛読ありがとうございます。今回は主人公登場しませんでした。たまにはこう言うのもいいでしょう・・・多分。
オリ主を絡ませる次のグループは?
-
Leo/need
-
モアジャン
-
ビビバス
-
ニーゴ