喪失少年はこのセカイのキャラとの絆を結ぶ   作:エム3

4 / 41
4話目です。
ペース早いかな?


ワンダーランドのセカイ

司「は、初音・・・ミク・・・?」

 

ミク「うん♪ミクだよー?」

 

霊斗「どうなってやがる・・・?今度はバーチャル・シンガーが現れて・・・わけわかんねぇ」

 

知らねえ場所に来たと思ったら、ミクの着ぐるみが現れて、中のやつ確認したら、本物の初音ミクで・・・・・・?

 

司「は!?そ、そうか。これはトリック映像か?」

 

霊斗「いや、映像にしちゃ出来すぎてるだろ・・・・・・そもそも、どうやってこんなリアルに映し出すんだよ?」

 

プロジェクターがあるわけでもねぇし・・・・・・すると、突然、ぱっぱぱぱぱーん♪とリズミカルな音が周囲に響く。

 

司「な、なんだ?今の音は?」

 

霊斗「何か始まんのか?」

 

ミク「あー!ショーの準備をしなくっちゃっ!いそごういそごうレッツゴ〜♪」

 

ミクは俺達の手を引き、走り出す。そして、必然的に俺達は引っ張られるような形で走り出す。

 

司「お、おい!急に走り出すな!一体どこへ連れていくつもりだ!?」

 

霊斗「今はついてくしかねぇだろうな。というより、諦めてついてくしかねぇ」

 

司「いや、霊斗!!お前はやっぱり慣れるのが早すぎるだろ!・・・って、あそこに見えるのは・・・」

 

司の視線の先には、遊園地の中にあるテントのような建物。いや、テントというより・・・ステージ?

 

霊斗「こんなとこにステージがあんのかよ?」

 

ミクに連れられ、俺達は中に入ると、ステージ上にえむと一人の男性がいた。その人物は、ミクと同じように有名な男性のバーチャル・シンガーの一人。青色の髪と瞳が特徴のKAITOだった。

 

KAITO「よし、小道具は揃ってるね。照明もバッチリだ。これで今日も、いいショーができそうだね」

 

えむ「うんうんっ♪楽しみだね!カイトお兄さん!」

 

ミク「お待たせ〜っ♪連れてきたよ〜っ♪」

 

KAITO「ミク、わざわざ連れてきてくれたんだね?ありがとう。」

 

えむ「あ!司くん!霊斗くん!二人も来てたんだね!」

 

霊斗「えむに・・・ミクの次はカイトかよ・・・マジでどうなってんだ?ここは・・・?」

 

司「というか!霊斗もそうだったが、お前は馴染みすぎだろ!もう少し驚け!!霊斗の方が驚いてたぞ!?」

 

いやまあ、そうだよな・・・見知らぬ場所に来て、普通ならありえない出会いをした・・・驚くのが普通だよな。

 

えむ「なんで?こ〜んなに楽しいところに来たんだよ!ミクちゃんやカイトお兄さんにも会えたし!」

 

司「そういう話じゃ・・・!はぁ・・・こいつに何か話しても無駄か・・・」

 

霊斗「・・・・・・えむらしいな。」

 

司「それにしても・・・このステージ・・・どこかで見たことがあるような・・・?」

 

KAITO「やあ、初めまして、司くん。それと・・・霊斗くんでいいんだよね?」

 

霊斗「え?お、おう。鬼灯霊斗だ。苗字は呼びづらいだろうし、名前でいい。そのかわり、俺もカイトって呼んでもいいか?」

 

KAITO「うん。別に構わないよ?それと、二人も突然知らない場所に来て、びっくりしたよね。開演時間まで少し話をしようか?」

 

それから、カイトからの話を聞いた。ミクが先程言っていたが、やはりここは司の想いからできたセカイらしい。後のことはよくわからん。

 

司「オレの想いから生まれたセカイ?」

 

KAITO「そう。ここは君の思いから生まれた場所なんだ」

 

霊斗「そういや、さっきもミクが言ってたな。想いから世界が生まれる・・・俄かに信じがたいが、こうやって今、現在進行形で目の当たりにしてんだし・・・否定する気にも起きねぇわな。」

 

えむ「司くん・・・・・・!こんなすごいところまで作っちゃうなんて、スターってすごいね!!」

 

司「ぐえっ!い、痛みがある・・・ということは、夢ではないみたいだな・・・」

 

KAITO「キミ達がいた世界とこのセカイはuntitledという曲で繋がってるんだ。ここに来る時、untitledを再生しなかったかい?」

 

霊斗「それって・・・司のスマホに入ってた曲じゃねぇか?」

 

司「確かに、あの曲を再生したら、ここに来たな」

 

んじゃあ、あの曲は、元の世界とここをつなぐ扉みたいなもんってことか・・・

 

司「理解できなくはない・・・だが、聞きたいことがいくつかある・・・そもそもなぜ、ミクやカイト、バーチャル・シンガーがここにいるんだ?」

 

KAITO「僕達はね?司君。君の本当の想いに気づいてほしくてここにいるんだよ?」

 

霊斗「司の本当の想い?」

 

KAITO「うん。歌はね?人の想いでできてるんだ。だから司君が自分の想いに気づいた時、その想いは曲になる。歌になる。そして僕達も、その歌を歌うことができるんだよ?」

 

司「うーん・・・よくわからんが、歌えばいいのか?その歌とやらを?それならいくらでも歌うぞ?」

 

霊斗「・・・いや、多分今はまだ歌えない。」

 

司「?どういう意味だ?」

 

霊斗「歌うだけならミクやカイトがここにいる訳がない。本当の想いに気づいていないから、二人はここにいるって言ってたよな?つまり、司の想いってやつは、まだ分かってないってことだよな?つまり・・・そもそも、その歌が出来てないってことだろ?」

 

ミク「そこまで分かっちゃうんだ〜♪すごいね!霊斗くん!」

 

KAITO「霊斗くんの言う通りだよ。司くんは本当の自分の想いに気づいていない。だから、その歌自体が存在しないんだよ」

 

司「俺の本当の想い?忘れている?そんなはずはない!オレの想いはただ一つ!『世界一のスターになる!』だ!」

 

・・・・・・いや、多分違うんだろ。その想いも間違いではないのはわかる。けど、司がスターを目指した理由は多分別にある。

 

ミク「でもでもそれだけじゃないんじゃない?例えば、そう!みんなを笑顔にしたいとか?」

 

司「笑顔に?」

 

笑顔・・・か。

 

ミク「そうっ♪だから、ここでミク達とショーをやらない?そしたら、本当の思いを思い出せるはずだよ?」

 

司「ショー?ここで?」

 

えむ「ミクちゃん達と!?楽しそう〜♪」

 

KAITO「ああ。ここでショーをやったらきっと楽しいよ?思いがけない事がたくさん起きるからね」

 

KAITO「例えば、ほら」

 

KAITOの指さした場所に視線を向ける俺達。そこには、くたびれたぬいぐるみが、風船によって浮かばせられていた。

 

霊斗「ん?何だこれ?」

 

司「くたびれた・・・ぬいぐるみ?どうして風船で浮かばせてるんだ?」

 

「ツカサクン!コンニチハ!」

 

と、突然ぬいぐるみから声が出た。

 

司「わっ!・・・お、驚いたな。中にスピーカーでも入ってるのか?本当にしゃべってるみたいだぞ?」

 

霊斗「だな。」

 

『ホントウニシャベッネルンダヨ!』

 

霊斗「・・・は?返答した?」

 

『ネエ?ツカサクん!ワタシノコト、オボエテル?モシカシテ・・・ワスレチャッタの?』

 

・・・なんか、ヤンデレの女みたいだな。このぬいぐるみ。

 

司「こ、これは一体どう言う事だ・・・!?ちょっと・・・いや、結構怖いな!?こいつ!?お、おい!?やめろ!こっちに来るなー!・・・うおおっ!?」

 

霊斗「っ!?司!?」

 

司は詰め寄られたぬいぐるみから逃げていると足を滑らせて、地面に頭をぶつけてしまった。そのショックからか気絶してしまっていた。

 

えむ「司くん!?つかさくーん!!」

 

霊斗「・・・・・・はぁ、頭打って気絶してるだけだ。数分すれば起きてくるだろうよ。」

 

息はしてるしな。

 

えむ「そ、そっかぁ。よかったぁ〜」

 

えむは安堵したのかホッと息をつき、座り込む。俺は、えむに近づき、右手をえむの頭に乗せ、ゆっくりと動かす。突然の行動に驚いたえむは俺に驚愕の表情を向ける。

 

えむ「んっ・・・霊斗くん?」

 

霊斗「心配すんな。俺の親友で、お前が注目してるスターである司がこんなんでくたばるわけねぇだろ?な?」

 

えむ「・・・うんっ!!」

 

霊斗「おう。その感じの方がいいんじゃね?えむは笑顔が1番似合ってるしな。」

 

えむ「そ、そうかな?//え、えへへ//」

 

霊斗「・・・よし、なら司を外に運ぶか。ここじゃ寝かせられねえし、外にあるベンチの方が休ませられるしな。」

 

俺は司を背負い、ステージの外にあるベンチに向かって歩き出す。えむも後についてきてくれていて、外のベンチにたどり着くと、俺たちでゆっくりと司を下ろす。それから数分後、司はガバッと体を起こした。

 

司「はっ!」

 

えむ「あ、起きた!」

 

霊斗「よう、司。大丈夫か?」

 

司「ゆ、夢か・・・!それそうだな。まさかあんな、変な場所や、変なミクや、変なぬいぐるみがいるわけ・・・」

 

ミク「司くん、大丈夫?」

 

『アタマ、イタクナイ?』

 

司「夢じゃないのかよ!!どうなってるんだ!一体!?どうして俺がこんな目に!!」

 

KAITO「うーん・・・これは困ったね。本当の想いを思い出してもらうどころじゃなさそうだ」

 

司「帰る!俺は帰るぞ!そうだ!あの『untitled』って曲を止めれば・・・!」

 

司はポケットに手を入れ、スマホを探し始める。だが。

 

司「ない!スマホがない・・・!そんな・・・!ああああ!何でもするから早く俺をここから出してくれ!頭がおかしくなりそうだ!」

 

・・・・・・少し面倒だな。しょうがねぇか。

俺は司の前に立ち、右手を上にあげ、手刀を司の頭に叩き込む。

 

司「ぐえっ!」

 

霊斗「一旦落ち着けっての。深呼吸して冷静になれ。ミク、カイト。司もこんなんだし、そのショーに付き合ったら、一旦元の世界に帰らせてくれないか?その後なら話せると思うからよ」

 

えむ「え!?司くんも霊斗くんも!一緒にショーやってくれるの!?」

 

霊斗「俺は別に構わねえよ?」

 

えむ「やった〜!!約束だからね!?それじゃあ!司くんのスマホを探そう!えーっと、司くんのスマホは・・・あ!あった!あそこの木の上にあるよ!」

 

えむの指さした場所はなかなかに高い木の上に、スマホが引っかかっていた。

 

司「本当か!?よく分かったな」

 

えむ「私、目はいいんだ♪」

 

霊斗「なら、ちょっと待ってろよ・・・よっ・・・ほっと・・・」

 

俺は木を登り、司のスマホを手に取った後、飛び降りて、着地する。

 

霊斗「ほれ、司」

 

司「おお!ありがとう!霊斗!これでuntitledを止めれば!ここともおさらばだ!」

 

霊斗「そか。なら、二人は先に戻っててくれ。」

 

えむ「え?霊斗君はどうするの?」

 

霊斗「ちょっと、二人に話があるからな。終わったらすぐ行く。」

 

司とえむは、そのままセカイを去っていく。残ったのは俺と、ミク、カイトの3人だけだった。

 

KAITO「それで、僕達に話って何だい?」

 

霊斗「いや、簡単なことを聞きたいだけだ。二人は転生者って知ってるか?」

 

そう。気になったのはただ一つ。重要人物の中でもバーチャル・シンガー。元の世界の方で有名な彼女達が転生者のことを知っているかである。

 

ミク「転生者?」

 

霊斗「おう。」

 

KAITO「いや、僕は知らないかな。ミクはどうだい?」

 

ミク「私も知らないかなぁ〜」

 

霊斗「そうか。悪いな。変な事聞いて。んじゃな。」

 

俺のスマホを開き、untitledを止めて、セカイをさっていく。もう一度、目を開けた時、そこは、俺達が元々いたワンダーステージだった。

 

霊斗「おお。戻ってきたな。」

 

えむ「あ!霊斗くん!」

 

司「霊斗!話は終わったのか?と言ってもあれは悪夢のはずだが・・・」

 

霊斗「まあ、話は終わったな。

 

えむ「あの場所、すっごい楽しいところだったね!司くん!霊斗くん!あれくらい楽しいショーを私たちも作ろうね!」

 

霊斗「だな。やれるだけやるか」

 

司「・・・ん?待て待て!何でオレがお前とショーをやらなければならないんだ!それと、何で霊斗は参加する気満々なんだ!」

 

霊斗「何でって・・・俺は別にやりたくないわけじゃねぇし。バイトもやろうと思ってたから、ここでバイトするならちょうどいいかなって思ってよ。それに、司も言ってただろ?「なんでもするからここから出してくれ」ってよ。なら、えむのショーの手伝いくらいしたらどうだ?」

 

司「うっ・・・!確かに言ったような、言わなかったような・・・」

 

えむ「司くん・・・約束、してくれたよね・・・?ウルウル」

 

あれ?泣きそうになってる・・・?えむが泣きそうになってんの初めて見たな・・・

 

司「ううっ・・・!」

 

その時、あの場所にいた着ぐるみがえむを庇うように前に立つ。

 

『貴様達!えむお嬢様を誘拐するなどどう言うつもりだ!!』

 

司「は!?誘拐!?」

 

霊斗「てか、お嬢様?」

 

『証拠はこの着ぐるみの中の内蔵されたカメラに残っている!まさかスマートフォンの光で目をくらませ逃走するとは・・・!』

 

・・・なんか、すげぇ誤解されてねぇか?俺達?

 

霊斗「いや、ハイテクだな・・・カメラ仕込まれてるとか・・・」

 

司「いや、それより!俺たちは誘拐なんてしていません!」

 

『とぼけるな!命が惜しくなって戻ってきたんだろうが、許さんぞ!』

 

すると、着ぐるみは凄まじいスピードで司を、捕まえようとするが。まあ、特典だかのお陰で俺からしたら、スピードが遅すぎんだよな。俺は着ぐるみの腕を掴み、未然にそれを防ぐ。

 

『貴様!』

 

霊斗「・・・・・・」

 

司「すまん!霊斗!助かった!」

 

一色触発の空気の中、そこは乱入してくる人物がいた。それはえむ本人だった。

 

えむ「喧嘩しちゃダメーっ!司くんと霊斗くんは、一緒にショーをしてくれる大切な友達だよ!このステージを笑顔でい〜っぱいにしてくれるんだ!だから!仲良くしないとダメだよ!」

 

えむの一声で、着ぐるみの動きが止まる。俺も少しだけ警戒を緩める。にしても・・・早かったな。まじで着ぐるみのスピードかよ?

 

『貴様達・・・本当にえむお嬢様とショーをやるのか?』

 

司「い、いや・・・それはその・・・」

 

霊斗「やりますよ?俺自身、えむのステージを、見たいと思いましたしこっちの司も一緒にやらせてください。それと、さっきの事は謝ります。すいませんでした。

 

司「っ!?霊斗!?」

 

『本当か?本当にえむお嬢様とショーをするんだな!?」

 

霊斗「はい。あいつの・・・えむの想いは本当だって分かりましたから。あいつの支えになりたい・・・そう思ってます」

 

・・・我ながら、何、思ってもない言葉がこんなに出てくんだろうな。

 

『・・・なるほどな。お前の気持ちはわかった。なら、そっちの金髪はどうだ?やるのか?』

 

司「え!?(ここで断ったら殺される・・・!)せ、誠心誠意頑張らせていただきます!」

 

えむ「やったーー!!やったやった!やったーーーー!!!」

 

えむ「司くん!霊斗くん!ありがとう!私とっても嬉しい!えへへ、何のショーにしようかなぁ!あ!お星様のショーなんてどうかなぁ!ね!?司くん!」

 

司「はあ・・・何でこんな事に・・・いや、しかし、逆境の中でスターダムを築き上げるのも、ストーリー性があるかもしれん。何事も前向きに、だ!」

 

司「よし、やるからにはとことんやるぞ!そして、スターであるこの俺に!相応しいショーにしてみせる!」

 

意外と似たもの同士なのかもなあの二人。ん?誰かが肩を叩いてるな・・・って、さっきの着ぐるみ?

 

霊斗「あの・・・何か?」

 

『・・・さっきの言葉に嘘はないか?』

 

霊斗「嘘ついてどうするんですか?えむの気持ちは分かりましたし、このステージで、笑顔いっぱいになるショーをする・・・すごい夢じゃないですか?

 

『・・・そうか・・・・・・えむお嬢様の事・・・よろしく頼む』

 

霊斗「こちらこそ、よろしくお願いします。先輩」

 

なんか・・・認められた?まあ、あの着ぐるみともいい関係を築き上げていきたいな。これからも問題は山積みだしな。ここからが、こいつらの一歩だな。

 

 

 

 

 

 




ご愛読ありがとうございます。
是非是非コメントをよろしく!

オリ主を絡ませる次のグループは?

  • Leo/need
  • モアジャン
  • ビビバス
  • ニーゴ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。