駄文です
司「っ!霊斗!もうやめろ!」
目の前の光景に固まっていた俺は、親友を止める為に、声をかけながら、近づき、殴り続けている霊斗の左腕を止める。霊斗はゆっくりと視線を俺に向ける。ディケイドの姿で俺を見つめている。
霊斗「・・・・・・つか・・・さ?」
司「もう、相手は気絶してるんだ!これ以上やったら、死んでしまうぞ!!こいつは、おそらくストーカーなんだろう!?そんな奴の血でお前が手を汚すな!!」
類「そうだよ。霊斗くん。霊斗くんはとても優しい人じゃないか。そんな君が、そんなことをしたら、僕は悲しいよ。」
寧々「うん。私も・・・霊斗がそんな事したら嫌だから。みんなでまた、笑って・・・ショーしようよ。」
えむ「そうだよ!霊斗くん!!みんなでわんだほーいして!みんなを笑顔にするショーをしようよ!!」
類、寧々、えむ・・・。それに、後ろにいる一歌達も、霊斗を見ながら一同、頷く。こんなにも・・・霊斗を思ってくれている人がいることを、霊斗がわかってくれればいいのだが・・・。すると、突然霊斗はディケイドの姿から元の姿に戻る。
霊斗「・・・だ?」
司「・・・霊斗?どうした?」
霊斗「何で止めたんだよ?司?えむ達も何言ってんだ?こいつは生きてる限り、お前らに近づいて、好き勝手にお前らをめちゃくちゃにするんだよ。そんな奴が生きていていいのか?いい訳ないよな?そうだよな?だから、俺がこいつらを◯すんだよ。司達が笑顔のショーをできる様に・・・いや、一歌達や、こはねちゃん達、奏達・・・俺の知り合い全員が笑っていられる様にな。」
いつもの霊斗なら、表情は変わらないが、どこか雰囲気が少し柔らかくなりディケイドから元の姿に戻っていただろう。そして、助けた人物の心配をしただろう。だが、今の霊斗は有無を言わさない様な圧をしており、ただ・・・相手を亡き者にしようという事しか考えてはいない様に見えた。
司「な、何を言ってるんだ?霊斗?それは、警察の仕事だろう!?お前がディケイドになれるとしても、そんな事を霊斗がする必要はないんだ!!」
霊斗「・・・・・・そんな事?必要・・・ない?」
司「そうだ!いくら、俺達の為とは言ってもだ!人を○していいはずがないだろう!霊斗!お前は仮面ライダーで、悪人を倒す存在なのかもしれないが、俺・・・いや!俺達にとっては、一緒にショーをやっている霊斗が大切なんだ!!だから・・・・・・っ?霊斗?」
霊斗の様子が変だ。先程まで、俺を見据えながら、話していたはずなのに・・・今は顔を俯かせて黙っていた。
類「霊斗くん、どうしたんだい?」
えむ「霊斗くん?」
寧々「霊・・・・・・斗?」
霊斗「・・・・・・いのか?」
寧々「え?」
霊斗「俺は、もう必要・・・ないのか?俺は・・・・・・『失敗作』・・・・・・俺は・・・・・・『不必要』・・・・・・俺は・・・・・『価値がない』・・・・・・俺は・・・・・・・・・
『変わりがいる存在』・・・・・・俺は『父さんと母さんの為に』・・・・・・
『死ななければならない』・・・ナイフ・・・ナイフ・・・は・・・・・・」
虚な目をして、壊れた様に一人で、言葉を発する霊斗。そして、何かを探す様に、周囲を手で触れながら、見回している。・・・待て?最後に『ナイフ』と言ってたか?
『彼は、何度も自殺を試みてるよ』
あの時の医者の言葉を思い出す、今の霊斗の状態、そして『ナイフ』と言う言葉・・・っ!?ま、まさか!?マズイ!!霊斗に視線を向けると、ディケイドの武器であるライドブッカーを左腕に突き刺そうとしてる姿が見えた。
司「っ!?れ、霊斗!?馬鹿な真似はよせ!!」
類「っ!?霊斗くん!!」
俺と類の二人がかりで、霊斗の腕を掴み、馬鹿な行動を止める。っ!?霊斗のやつ、なんて力なんだ!?止めるので精一杯だぞ!?
寧々「霊斗!!そんな事辞めて!!」
えむ「れ、霊斗くん!そんなことしちゃダメだよ!みんな悲しくなっちゃうよ!」
霊斗「俺は死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない死ななければならない。」
まるで機械の様に、死ななければならないと連呼している霊斗。これが・・・本当の霊斗の姿・・・?無表情で、虚な目で・・・。俺達と過ごして来た時間に見せた、あの霊斗の姿はなんだったんだ・・・?って、今はそんなことを考えている場合ではない!早く霊斗を正気に戻さなくては・・・!!
一歌Side
今、私は目の前の光景を信じられずにいる。つい先程、私は自分の部屋で全員での練習の為にギターの練習をしてたのだが。
一歌「えっと・・・ここのコードは・・・・・・」
ピポンッ♩
一歌「・・・?スマホが・・・?」
誰から連絡があって練習の手を止める。通知の音を聞く限りメッセージが届いたみたい。私はスマホを手に取り、メッセージの相手を確認すると・・・
一歌「・・・咲希?」
相手は咲希だった。けど、今日は全員での練習はしないはず。なので、お出かけしようっていうメッセージだと私は勝手に思っていた。けど、私は咲希からのメッセージを確認した時、目を疑った。
『いっちゃーん!!さっき、お兄ちゃんからメッセージが来てて!霊斗さんがまたストーカーさんに襲われるかもって!お兄ちゃん達、霊斗さんの所に行くみたいー!私も霊斗さんが心配だから行ってくるね!!ほなちゃんとしーちゃんにも連絡は入れておいたよ!今は水族館にいるんだって!いっちゃんも早く行こー!水族館に集合だよ!!』
一歌「・・・え・・・?また・・・霊斗さんが・・・?」
『ストーカー』『霊斗さん』『襲われる』このメッセージを見た瞬間、私の記憶があの出来事を思い出す。ストーカーにナイフを刺され、そのナイフを引き抜き、血をお腹から流しながら、けどストーカーにナイフを突き刺そうとしている霊斗さんの姿を。初めて会った時の優しい雰囲気の霊斗さんはどこにも無く、ただ無表情の彼を。
一歌「・・・・・・行かなきゃ・・・・・・」
私はすぐに行動を起こした。ギターを片付けて、着替えたり、色々準備をして家を飛び出す。お母さんに心配されたけど、気にせず走る。急いで、みんながいる所へ。
一歌「はぁ・・・!はぁ・・・!」
「あっ!?いっちゃーん!!こっち!こっち!」
走ってどのくらい経ったかわからないけど、水族館に着く頃にはもう、咲希達はもう集まっていた。みんなも急いで来たのかも。みんな息が荒くなってたから。
一歌「はぁ・・・!はぁ・・・!みんな・・・!」
穂波「一歌ちゃん、すごい汗・・・!」
志歩「それだけ、急いで来たってことでしょ・・・それより、咲希、さっきの連絡、本当なの?霊斗さんが、またストーカーに襲われるって。」
咲希「うん。お兄ちゃんから連絡が来てたからそうだと思うんだ。そしたら、この水族館にいるって。お兄ちゃんから・・・って!それより急がないと!お兄ちゃん達、もう中に入ってるみたいだから!」
咲希の言葉に頷き、私達は水族館の中に入る。中に入ると、私達は直ぐに、霊斗さんを探す。お客さんが多くいて、探すのは一苦労しそう。
咲希「凄い、お客さんの数だね・・・。」
志歩「この中から、霊斗さんを探すの・・・?流石に無理じゃない?」
一歌「確かに難しいよね・・・。せめて、司さん達から何処にいるとか、聞けたらよかったんだけど・・・」
穂波「うん・・・それに、水族館だって広いから・・・」
霊斗さん・・・何処にいるんだろう?と思っていたその時だった。『きゃあああ!!』と言う悲鳴が水族館の奥から響く。私達は悲鳴の方へ視線を向けると、多くの人達が逃げる様にこちらへ向かってきていた。
咲希「へ!?なになになに!?」
穂波「今のって・・・悲鳴・・・!?」
私達は突然の出来事に立ち止まっていると、逃げてきた一人の男性が私たちに声を掛けてきた。
「君達も急いで逃げるんだ。奥には絶対に行くんじゃない」
志歩「・・・っ。すみません、一体何があったんですか?」
志歩が、冷静に男性に、何が起きたのかと聞いている。すると、男性のの言葉に、更に驚愕する事となる。
「今、奥で痴話喧嘩・・・ではないか。少し揉めている人物達がいてね。その人物達の乱闘が起きているんだよ。しかも、ただの喧嘩ではなくてね?私もいまだに信じられないんだが、その二人が『仮面ライダー』に変身したんだよ。」
穂波「・・・え?」
一歌「・・・っ!あの!その仮面ライダーって、何になったかわかりますか・・・!?」
「確か・・・『ディケイド』と『電王』だったよ。あれ?思えば・・・ディケイドの人物は・・・フェニランのショーユニットの一人・・・だった様な・・・?」
男性の言葉に、私達は顔を向き合わせる。『仮面ライダーに変身できる人』『ディケイド』『フェニランのショーユニット』その時点で、私たちは一つの答えに結びついた。
『この奥に、霊斗さんがいてストーカーと以前見た時みたいに、戦っている』
その瞬間、私達は奥に向けて駆け出した。周りの人物が私たちを止めようと声を掛けているけど、私達は無視して奥に進んだ。少し進むと、視線の先に見慣れた人達が目に入る。
咲希「お兄ちゃーーん!!!」
司「っ!?さ、咲希ぃ!!!」
司さん達だった。鳳さん、草薙さん、神代さん・・・あれ?
一歌「柳瀬さん?それに・・・上川さん?」
真優「一歌ちゃん達も来たんだ?ふーん?」
那月「あ・・・一歌ちゃん、咲希ちゃん達も・・・?」
柳瀬真優さん、私達とはクラスは違うけど何故かよく来て上川さんと何か話してる場面をよく見る。上川さんとは同じクラスだから話した事もあるし、お昼を一緒に食べたりしたりもする。
咲希「あれ?まーちゃんになっちゃん!二人とも、霊斗さんの知り合いなの!?」
真優「まぁね?霊斗くんとは・・・お友達?かな。まあ、霊斗くんがどう思ってるかはわかんないけどねえ。なっちゃんの方は、霊斗くんと、幼馴染だよ。ね?」
那月「え・・・?う、うん。こっちに引っ越してくる前の・・・ね。」
志歩「話すのはいいけどさ。霊斗さんの所行かなくていいの?戦ってるんでしょ?」
咲希「はっ!そうだった!!」
司「よし!みんな!俺に続け!!俺達の仲間、霊斗を助けに行くぞーー!!」
寧々「助けにって・・・私たち、戦えないけどね・・・」
そんな話をしながら、私達は更に奥に進む。この水族館の一番大きな水槽がある場所に行くと、そこには電王と倒れているディケイドの姿が見えた。私達が駆けつけた後、電王が霊斗さんに向かっていろんな言葉を浴びせる。
『君には心がない』『他者の心を理解できない』
『欠陥品であり、失敗作』そんな罵詈雑言を浴びせていた。その言葉を聞いた時、私は自身の拳を強く握っていた。私自身に向けられた言葉ではないのに、怒りを抱いた。霊斗さんは、怖い所もあったけど、周りをよく見てるし、誰かを守ったり、泣いてる女の子に寄り添ったり、優しい人だ。そんな人が、見知らぬ人物から罵詈雑言を、浴びせていたからなのだろうか?
だけど、そんな怒りが霊斗さんの行動を見た時、急激に冷めていく。先程まで黙っていた霊斗さんが、電王の腕を掴み、膝蹴りをした。そのせいで、電王の腕は普通なら曲がらない方に曲がったのだ。折れてしまっているのかもしれない。
その後、更にお腹にパンチを入れ、その時もボキッ!と痛々しい音がなり、更に顔を殴って、電王が倒れた後、霊斗さんは馬乗りになって何度も顔を殴り続けた。その時の姿が、私達をストーカーから守ってくれた時の霊斗さんと重なった。ストーカーの喉に、ナイフを振り下ろそうとした霊斗さんの姿に。
司さんと、神代さんが霊斗さんを止めてくれたけど、急に霊斗さんの態度が急変して、自身の腕にライドブッカーを刺そうとして、それを今も司さん達が止めている。けど、霊斗さんの方が力が強いのかゆっくりと鋭い刃がゆっくりと腕に向かっていき・・・・・・。刺さる!と思った瞬間だった。
真優「ダーメだよ?霊斗くん♬」
柳瀬さんが、両手で霊斗さんの手を包み込む。霊斗さんの行動が止まり、視線を柳瀬さんに向けた。普段の霊斗さんの目と全然ちがう。目に光が入ってなく、虚な目だった。
霊斗「・・・あ・・・・・・?」
真優「そんな事したら駄目だよ?君が傷ついて、喜ぶ人なんて周りにはいないよ?みんな、『あいつら』とは違うよ?私もそうだし、司くん達だってね?君も『あの時の君とは違う。』ほら?周りを見て?君の周りには誰がいるの?」
柳瀬さんの言葉に、虚な目で、私達や司さん達をゆっくりと見てくる霊斗さん。すると、力が抜けたのか、ライドブッカーが霊斗さんの手から落ちる。カランっと音が鳴り、床に落ちた。
寧々「あっ・・・!」ヒョイッ
その瞬間を逃さず、草薙さんがライドブッカーを拾って、霊斗さんからなるべく離れる。多分、霊斗さんがもう自身を傷つけないようにだろう。すると、霊斗さんは、先ほどの凶行に走っていたのが嘘の様に、ガクッと顔を俯かせる。すると。
こはね「・・・あ、あれ?レイくん?」
「ちょ!?こはね!危ないよ!」
「れ、霊斗先輩、大丈夫っすか?」
「鬼灯先輩?大丈夫ですか?」
・・・?あの人・・・確か、小豆沢さん?と・・・見慣れない人達が、霊斗さんに駆け寄る。私達も心配になり、霊斗さんに駆け寄る。すると、バッ!っと、霊斗さんが顔を上げた。
霊斗「・・・?司?一歌達?それに・・・こはねちゃん?」
司「れ、霊斗?大丈夫なのか?」
霊斗「は?なにが?」
えむ「ほえ?」
寧々「なにがって・・・さっき、電王と戦ってて、様子が変わったと思ったら必要以上に、電王をボコボコにしたり、自分の腕に、ライドブッカーを刺そうとしてたでしょ?それに、電王の剣で斬られてたし、怪我とか・・・」
霊斗「・・・?何の事だ?つか、電王って何だ?また、変身したやつの名前か?また、クソ野郎でもいたのか?つーか、何でお前らここにいる?」
一歌「・・・え?」
様子が更におかしくなった霊斗さん。もしかして・・・
『さっき、自分がした事を覚えていない?』そんなすぐのことを忘れたの?すると、柳瀬さんが。
真優「もう、変な霊斗くんだなぁ。君は今、こはねちゃんを付き纏ってるストーカーを倒したんじゃないか。それで、僕達に合流したから、僕達も一緒に水族館を回ろうってなったんじゃないか。ねえ?司くん?」
司「え・・・?」
霊斗「ん?そうなの・・・か?なんか・・・変な感じなんだよなぁ。」
真優「まあ、ストーカーを倒せたんだから、いいんじゃないかな?さあ、霊斗くん。折角みんなで集まったんだし、このままみんなで回ろうよ?司くん達も、それでいいよね?ね?」
司「あ、いや・・・」
類「・・・そうだね。折角、霊斗くんと遊ぶ機会が出来たんだ。また、みんなで遊ぶと言うのも、悪くはないんじゃないかい?」
寧々「る、類?」
神代さんは何故か柳瀬さんに同意している。そんな事してる場合じゃないと思うけど・・・でも、確かに霊斗さんをこのまま置いていくと言うのも、なんか・・・嫌だ。
一歌「あ、あの!私達もご一緒してもいいですか?」
咲希「あ、はーい!!私も私も!!」
穂波「ふ、二人が行くなら、私も行こうかな?」
志歩「まあ、最近練習ばっかりだったし、いいんじゃない?」
真優「よっし!司くん達と一歌ちゃん達はOKっと。こはねちゃん達は?」
こはね「わ、私も行きます!元はと言えば、私がレイ君に頼んだせいですから。」
「こはねが、行くなら私も!」
「俺も行きます。鬼灯先輩が心配ですから。」
「まあ、冬弥がいくなら別に構わねえ。俺も、霊斗先輩にはだいぶ世話になってるからな。」
どうやら、ここにいる全員が霊斗先輩を心配しているらしい。多分だけど、私達が知らないあの人達も、霊斗先輩の知り合いなんだろう。
真優「みんながおっけーなら、早速行こうか?
『私が霊斗くんになにしたのか、気になってるだろうし?』
柳瀬さんの何気ない様に言った言葉が、私の耳に残る。この後、彼女から聞かされる、霊斗さんの一つの真実に、私達は絶句したのだった。
オリ主を絡ませる次のグループは?
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Leo/need
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モアジャン
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ビビバス
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ニーゴ