ナザリックらいふ!~愛され上司のすゝめ〜   作:失望されないルプスレギナ

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主会議、アインズ様いじる

「おつですモモンガさん」

 

「はい、ロコモコさんおつです」

 

 一旦王都での活動は区切り。終わりではなく区切り。

 ラナーにも言ったけどまじで辛勝だろう、ギリギリだったと思う。

 コッコドールを捕まえる事が出来たり、八本指がある程度王都内に留まっていたからとかの幸運も味方してくれたお陰だ。

 

 そんなわけでこうしてモモンガさんにご報告。

 今後の展開についても相談したいしとでナザリックに帰ってきたわけだ。

 

「しっかしまぁ……先に報告書で読みましたけど、流石ですね」

 

「買いかぶりぱーとさんっすよ。いや、謙遜じゃなくマジもマジで。運が良かったっす」

 

 ほんとにね。

 

「とりあえず、こっちに送ってきた八本指の幹部は恐怖公とニューロニストに任せてますけど」

 

「流石的確っす。送った二人に関しては忠誠を植え付けた後もっかい王都で活動してもらうっすから」

 

 麻薬部門長のヒルマ、そして警備部門長のゼロ。

 とりあえずこの二人に関しては早めに服従させたい故の処置でもある。

 

「わかりました。他にも居るみたいですけど、そいつらは?」

 

「奴隷売買部門長……コッコドールに関してはデミウルゴスにつけようかと。牧場の手伝いというよりは人間心理把握の一助として上手く使えると思うっす。まぁ今はまだルプスの遊び相手になってると思うっすけど」

 

 なんともまぁ可愛いけどおっそろしい顔して、そいつ下さいと言われたもんだ。殺さないようには言ってるから大丈夫だろう、大丈夫だと思う。

 他の奴らに関しては保留と言う名の拷問継続、ありったけの情報を吐かせた上で検討する予定。ソリュシャン大歓喜である。

 

 二人が嬉しいと俺も嬉しい。

 

「ロコモコさんの笑顔が怖い、ともあれ了解です。これで王都の裏……というよりそのラナー王女ですか? それ含めたら全体をほぼ掌握出来たって感じですか」

 

「そうっすね。ナザリック活動資金保管場所の体は取れるとおもうっすよ、ある程度の加減は必要っすけど。今後の方向性に応じていつでも潰せます。まぁ長期的に活かすってことになると結構な介入が必要になると思うっすが」

 

 瞬間的な搾取であれば構わないけど、長期間継続的にとなると色々着手すべき問題がある。

 たとえば宮殿の派閥抗争問題だったり、貴族達の汚職問題。

 正直粛清飛び交う魔都まっしぐらレベルのテコ入れをしなきゃダメだろう、まじで現国王何してんの。

 

「金目的で今回はこうしましたけど、ロコモコさんから見てナザリック国作りに利用は出来そうですか?」

 

「うーん……周辺諸国の情報が集まりきって無いのでなんともっすけど。王国だけで考えるのなら本格的に乗っ取るパターンと、王国に恩を売ってナザリックへ依存させてしまうパターンはありかもっすね」

 

 どちらにしても膿を出し切ってからになるのが前提だが。

 乗っ取るならば土台がゴミ過ぎるけど、善政を敷いてしまえばモモンガさんというかナザリックを喜んで受け入れるだろう、そうなると異形種に対する忌避感解決もしやすい。

 ナザリックへ依存させてしまうって形なら直接統治する手間が省けてこっちは身軽になる。ラナーを遊ばせることになるのが気がかりではあるけれど。

 ただ王国から土地を下賜されたりってパターンには持ち込みたくない、形だけとは言え王国の下につくのは最高にムカつくしメリットが少ない。

 

「なんとも言えない感じですね。とりあえずどっちにも舵を取れるように準備だけしてもらっていいですか?」

 

「了解っす。まだこっちも完全に土台作りが出来てないっすから、それを見て決めるっすか」

 

「そうしましょう。……他に王国を利用できることってあります?」

 

「んー、そうっすね言ってしまえば遊び場……色々な現地人に対する実験には適してると思うっす。失敗してももみ消すのは簡単、人民幸福度もほぼほぼ最低値っすから釣りも容易っす」

 

 いやほんと何をどうしたらここまで腐るかね? ここまでするほうが難しい。

 現国王、確かランポッサ三世だったか? ラナーの父親とは思えない無能っぷりだわ。部下というか王以外のヤツがある意味優秀と言うか悪知恵だけは働くとか? それを御しきれないあたりやっぱ王がダメダメなのか。

 

「実験ですか。それは有り難いですね、試さないといけないことは山程ある」

 

「はい。っとそうだ、今後俺は役割上王国に留まれないことも関係してセバスを再び王国に戻してもらいたいんですけど大丈夫ですかね?」

 

「ん? セバスをですか? 別に引き払ってしまってもいいんじゃないです?」

 

「もちろんモモンガさんがしたい実験にセバスが必要なら取り下げるっす。ただデミウルゴスが今人間心理把握って言う名の悪用方法を考えてくれてるっすが、それだけじゃ片手落ち、活用方法も調べないとっす。セバスには王国でそれにあたってもらいたいっす」

 

 いい面悪い面両方掲載してこその教科書だ。

 デミウルゴスなら確実に人間の利用方法は考えつくだろうが、活用方法を思いつきはしても切り捨てるんじゃないかな。

 セバスにその面を任せて二人協力態勢で教科書作りにあたれば、より良い物が作られるだろうと思う。

 

「んーまぁ金の工面は付きそうですしあの屋敷維持費も賄えるか。確かにセバスは良い人選ですね、カルマ的に考えても」

 

「はい、ツアレに加えて何人かあの娼館で囲われてた女を保護してるっす。表向きは屋敷の主である俺、ソリュシャンが離れている間の屋敷維持って名目でセバスが残り、その女達のケアをしつつ活用方法を考えてもらおうかと」

 

「セバスハーレムか……」

 

 いや、別にそういう意図じゃ……あ、でもそう考えたら腹たってきたな、おのれセバス。

 

「わかりました。外の人間をナザリックへ迎えるわけにもいきませんし、今後外で捕獲した人間は屋敷に送る形で。それをセバスに管理してもらいましょうか。……ニニャに恩も返せますし」

 

 ニニャ? にゃーん?

 

 まぁ良いか。

 屋敷を介して捕まえた人間をデミウルゴスの牧場送りにするかも篩にかけられるし、一石二鳥だろう。

 

「了解っす。ありがとうございますモモンガさん」

 

「いえいえこちらこそです。ロコモコさんはこれからどうするんです? あと副官の件も」

 

 もちろんある程度八本指の躾に絡むけれど……結構手すきになるな。

 デミウルゴスから引き継ぐ形の世界情勢に関しては、アウラに頼んでるこの世界の正確な地図作りが終わってからのほうが効率的だし、それももう少し時間は必要だろう。

 

 しばらくはナザリックの皆と交流するか、直接皆の進捗も確認したいし。

 

 んで副官だけど。

 

「俺はまず皆の進捗確認に動きます、終わる頃には八本指も大人しくなってるでしょうし。副官はソリュシャンにしようかと」

 

「へぇ、ソリュシャンにするんですか。てっきりルプスレギナにするかと思ってました」

 

 好みで選んだりしないし!? ルプスもソリュシャンも甲乙つけ難いとかおもってねーし!?

 あぁ!? 絶対ニヤニヤしてるでしょモモンガさん! ってかこやつめ、俺とメコさんの性癖ぶち抜き勝負知ってるな!?

 

「……色々言いたいことはあるっすけど。ソリュシャンのが適任なんすよ、ルプスと俺じゃ役割が被る。確かにルプスは回復系の魔法があってめちゃくちゃ有用ですけど、そもそも回復が必要な状況を作った時点で隠密としては落第ですから」

 

「別に二人つけても良いんですよ? 許しますよ?」

 

「だだだ、だから!? 揺らいでねぇっす! だったら二人共なんて思ってねーっすよ!?」

 

 おのれモモンガ、いつかの仕返しか? くそう、流石我らがマスターだぜ……。

 

「ふふふ、いつまでもイジられる俺じゃないってわかってくれました?」

 

「……はいはい、流石のギルマスでございますー」

 

「いじけないでくださいよ。いじりに走ったのはともかく、二人つけても良いと思ってるのは本当ですよ。実際、プレアデスに仕事を振り切れていないですから。遊ばせておくのは彼女たちに悪い」

 

 まぁ、確かに。待機は待機でしっかり気を張ってやってくれてるけど、やっぱ仕事してる時が一番輝いてるもんな。これこそ我が生き甲斐なんて風に。

 

「言う意味はわかるんですけどね。ただ予備戦力というか、予備の人員確保もまた大事っすよ」

 

「むぅ、強情ですねぇ。ルプスレギナ、泣いちゃいますよ?」

 

「うぅ……ちゃんと説得はするっす。だからその、もう堪忍して欲しいっす……」

 

 ルプスの前に俺が泣くぞ? ええんかこら、泣くぞこら。

 

「やれやれ、わかりました。それじゃ、この後皆の前で話す時に褒美としてソリュシャンに副官をと言えば良いんですね? ルプスレギナに対しては何か欲しい物を聞く形にします」

 

「はい、ありがとうございます」

 

 やれやれはこっちですよもう。

 あーでもそうだよな、何回も考えたこととは言えルプスには申し訳ない。

 さも当然だって体を装わなきゃならないのも辛いし、うーん個人的に何かご褒美でも容易するか。

 

「――よし。ロコモコさん、確認してみたらちょっと時間がかかるみたいなんで三時間後位に玉座の間で」

 

「了解っす。それじゃ一旦はけるっす」

 

 三時間か、何用意するかなー。

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