曙改二来ましたね!自分はまだまだ改装まで遠いですが...
いよいよ吹雪以外の艦娘が登場します、非常に分かりやすい艦娘だと思います。
楽しんでいただけると幸いです。
「はぁっ...はぁっ...おえっ...」
吹雪に抱えられて強制的に38ノットの水上移動を一時間半続けた結果、凄く気持ちが悪い、正直
少しの刺激で速攻魚のおやつをぶちまけてしまいそうだ。
到着するのがあと5分遅かったら吹雪に抱えられたままとんでもない醜態を晒すところだった...
「司令官着きましたよ!ここが鎮守府です!妖精さんのおかげで建物も完成してるみたいです!」
吹雪に降ろされた場所から少し歩いていくと目の前にはとても立派な建物が建っていた。赤レンガで出来ている建物で少し前の時代の建物といった感じだが、一目で新築と分かるほどに綺麗で輝いているようにすら見えた。
「早く入りましょう司令官!私も中は初めて見るのでとってもわくわくしてます!」
「頼むから...少し休ませてくれ吹雪...気持ち悪くて吐きそうなんだ...」
「分かりました、5分くらいでいいですか?」
「充分だよ...悪いな...楽しみにしてる所...」
「私達は司令官の安全と命令を守ることが最優先ですから気にしないでください!」
「そうか...ありがとうな...」
なんだか命令を守ることが最優先とかいう中々な言葉が聞こえたがとりあえず吹雪には感謝しておこう。
今は少しでも休んで身体を落ち着かせないと...
ここについてから凄い量の妖精さんが見えているけど気持ち悪くて気にしてられない...
そう思っていると目の前に水の入ったコップが差し出された。
「おお...これはとてもありがたい...悪いなふぶ...き...?」
吹雪が持ってきてくれたのだと思い受け取ってお礼を言いながら顔を上げるとそこには妖精さんがそれはもう沢山いた、訳分からないぐらい...
ここまでくると驚きすぎて逆に固まってしまう...
俺が驚きの余り完全に停止していると最初に俺と話をした妖精さんが声をかけてきた。
「まだいるけど、ここにいるようせいはみんななかま、しゅんがきもちわるそうにしてたから、きになってきたっていってる」
「そ、それはどうも...とりあえず助かったよ、水を飲んだら大分楽になった」
俺がそう言うと俺の事を心配そうに見ていた妖精さんたちが一斉に散って鎮守府に戻っていった。
「もう何が何だか...」
「何かあったんですか?司令官」
吹雪が後ろから話しかけてきたので妖精さんの事を聞いてみることにした。
「あー、そうだな、さっき俺の事が心配で妖精さんが水を持ってきてくれたんだが妖精さんっていっぱいいるものなのか?」
「うーん、そうですね...私はまだ司令官以外の適性がある人に会ったことがないので何とも言えませんが、妖精さんの人数は妖精さんに気に入られていればいるほど多くなるので、司令官の場合はそれはもう果てしなく妖精さんに気に入られているということになりますね」
「今さらっと他にも俺みたいな人がいるっていうとんでもなく重要な情報を言われた気がするけど、まあ理解はしたよ、俺以外の人も大体あんな感じなのか?」
「いえ、あくまで予測でしかないのですが、司令官は着いてきている妖精さんの量が相当多いと思います、異常とも言えるレベルで」
「そうなのか...吹雪に着いてきていた妖精さんと話した時に昔から見ていたと言われたし、その辺が関係してるのかもな...」
「あとで妖精さんに聞けば分かりますよきっと!」
「そうだな、吐き気も収まったし中に入ろうか、吹雪」
「はい!司令官!」
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吹雪と共に建物の中に入るととてもしっかりした作りになっていて驚いた。
入って直ぐに案内図が壁に貼ってあったので構造や部屋を確認する為に写真を撮ろうとスマホを取り出した。
そういえばここって電波通ってるんだろうか?そもそもどこの海沿いだろうか?
突然封鎖したはずの海岸沿いに巨大な建築物がいくつも出来ていたら国も混乱しているはずだ。
スマホのボタンを押し画面を見ると圏外にはなっていなかったのでそのまま地図アプリを開いて現在地を確認した。
「俺の住んでた所から真っ直ぐ海に向かったらここですよーって場所だな」
「妖精さんがここに作るよーって言っていたのできっと司令官に直ぐに合流できるようにここにしたんだと思います」
案内図の写真を撮りながら正直何もわかっていないので返事ついでに吹雪に何処に行くのか聞いてみることにした。
「なるほどね...ところでとりあえず何処に向かうべきなんだ?広過ぎて迷っちゃいそうだけども」
「まずは執務室に行くのがいいと思います!司令官は基本的にそこで色々な事をするようになるはずなので!」
「ふむふむ執務室...執務室っと」
俺は吹雪に言われてまずは執務室に向かうことにした。
スマホでとった案内図の写真を確認すると三階建てのこの建物で執務室は二階の真ん中部分つまり建物の中心部分にあることが分かった。
「なるほどね、トップの人が主に使う部屋だから中心に置いてある訳だ」
「分かりやすくていいですね!これなら司令官に直ぐに会いにいけます!」
「まあ、未だに俺は何をしたらいいかとか何も説明されてないけどな」
執務室に向かって歩きながら吹雪と会話をしている中で俺は結局何をする為にここに連れてこられたのか分からないから説明を吹雪に求めたが「もう少ししたら分かりますから!」と言われ結局聞けなかった。そうこうしているうちに執務室と書いてあるプレート貼られたドアの前に着いた。
「ここが執務室か...なんかドアの前にいるだけで少し緊張してしまうな...」
「ここで物怖じしていてもなにも始まりませんよ!司令官!」
「そうだな...吹雪の言う通りだ、まだ何をするか分かんないけど俺が選ばれたっていうならやるしかなさそうだしな」
俺は吹雪の言葉に背中を押されて一度深呼吸をすると執務室のドアを開いた。
「おぉ...なんというか凄いな、シンプルな造りだけどよく出来てるよ」
執務室の中は開けて正面に執務用のしっかりとした机と椅子があり、その後ろには大きめの窓があって直ぐに海が見えるようになっていた。机と椅子以外にも本棚や来客用のソファーなどが置いてありワンルームの部屋で一人暮らしをしていた俺からするととても広く見える部屋だった。
「俺にはもう贅沢にすら思える部屋だよ...」
「凄いですね司令官!私も驚きました!」
吹雪と二人で部屋の凄さに感動していると入り口のドアがコンコンとノックされた。
今この建物には吹雪と俺、あとは沢山の妖精さんぐらいしかいないはず...
妖精さんはノックなんてしなさそうだしいったい誰だ?侵入者だろうか?
「吹雪、今この建物には俺と吹雪と妖精さんぐらいしかいないはずだよな?」
「そうですね...私が出ますので司令官は机の影に隠れてください」
吹雪の言う通りに俺が机の影に隠れると吹雪は艤装を展開して警戒しながら入り口のドアを開いた。
「初めまして提督!工作艦、明石です!ってうわぁ!?」
入って来た人物は自己紹介をしようとして目の前に主砲を構えた吹雪が現れたことに驚いて大きな声をあげた。
「明石さん!?居るならちゃんと言ってくださいよ!」
「そんなこと言われてもわたしもついさっき建造されたばっかりなんです!」
「だから最初にドア越しに名乗るべきだって言ったのに...」
「そんなぁ...ひどいよ大淀ぉ...」
「あ!大淀さんも居たんですね!」
「そうね、明石と同時に建造されたみたい」
「明石さんと大淀さんが来てくれれば司令官に説明するのも出来そうです!司令官!もう安心ですよ!出てきてください!」
何やら吹雪の知り合いなようだ、それなら安心だろう吹雪に呼ばれたし机の影から出るとしよう
「えーっと、よろしく?」
出てきたのはいいが何を言えばいいのか分からなくてよろしくしか言えなかった...
人と話すが苦手ってわけではないはずだが正直吹雪を含めてみんな
美人、美少女だし緊張してしまった...
また影に隠れたい...
「工作艦、明石です!よろしくお願いします!提督」
「軽巡、大淀です。艦隊指揮、運営はどうぞお任せください。」
「明石と大淀ね、俺は小鳥遊 瞬だ、改めてよろしく」
会話が始まってしまえばうまくはなせるんだけどなぁ...
「今私も初めて司令官の本名聞きました...」
「そういえば吹雪にも教えてなかったな、まあ今教えたから許してな」
俺をお姫様抱っこまでしたのに本名すら知らないままだったとはなんか変な感じだ。
まあまずは吹雪も大淀がいればとさっき言っていたしとりあえず二人に現状の説明を求めよう。
「とりあえずどうして俺がここに連れてこられたのが説明してもらってもいいかな」
「分かりました、提督には艦娘や深海棲艦、鎮守府の事など全てお話しましょう」
鎮守府の運営といえば!ということで明石と大淀が登場しました。
そして主人公のフルネームも登場しました。
主人公は小鳥遊 瞬(たかなし しゅん)という名前です。
由来は漢字一文字から連想ゲームで考えました。
次回こそ主人公の設定や深海棲艦の説明になると思います多分...
それでは次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。
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