ノリの良いスタンド使いの奇妙な幻想入り   作:仁堂六華

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もう、ジョジョが好きだから。
ただそれだけの想いでこの話を書くことに決めました。
知識には間違いなく自信ありありですが、ジョジョにしろ東方にしろ、万が一「うん?」と思うことがあれば、意見してくださると幸いです。



序章 目覚めるスタンド能力
①スタンド使い!空条 譲信 現る!!


突然だが、俺が人生を幸せに生きる為に大切にしている事を教えようと思う。

 

全部で4つだ。4つある。

 

 

その1 毎日ちゃんと学校に通うこと

 

その2 “ジョジョの奇妙な冒険”を毎日20巻分は読むこと

 

その3 プラスマイナスゼロの普通の生活を心掛ける事

 

その4 特別な事や特殊な事には絶対に関わらない事

 

 

その4つだ。

特に、4番目はとても重要なことなんだ。

 

おっと、自己紹介が遅れて申し訳ない。

 

俺の名前は 空条(くうじょう) 譲信(じょうしん)

 

年齢17歳…自宅は◯◯県◯◯市◯◯町北部の住宅街にあり…結婚はしていない…というかまだ出来ない…仕事は学生なのでしておらず、町内の◯◯高校に通っていて、毎日遅くとも夜22:00までには帰宅する。

 

タバコはたまに吸う酒もたまに飲む程度…夜0:00には床につき、必ず5時間は睡眠をとるようにしている…寝る前にミルク飲んだりとかストレッチはしない…ほとんど朝から寝坊さ…疲労やストレスはまぁまぁ残るが、健康診断なんて受けなくても良いと言われるほど健康だ。

 

もうお気付きだと思うが姓がジョジョに登場するキャラクター…空条 承太郎のと同じなのだ。

そのせいか、親に勧められてジョジョを読んでからというもの…今ではすっかり虜になってしまった。

 

学校でも皆によく“ジョジョ”って呼ばれてしまうのは日常茶飯事。

おまけに不良やってるんで益々そう呼ばれちまうのよ。

一応、クラスの人気者で正義の意思もあるにはある。

精神力も相当強いと思うけど残念ながら…“黄金の精神”程立派な心は多分無いなぁ…。

 

で、何でそんな俺の自己紹介から始まってるのか?何で俺が主人公なのか?って疑問に思ってるだろぅ?

それはな、数週間前に俺の身にとんでもねぇ~ことが起こってしまった訳よ。

 

 

 

 

…………(数週間前)

 

 

譲信「モリ♪モリ♪モリ♪モリ♪杜王町レディオ~♪」

 

 

数週間前の朝6:00。

俺はいつも通りゴミを出しに収集場へ歌を歌いながら向かっていた。

その日は生ゴミを出しに行っていたので少し気分的によろしくなかった訳だ。

 

で、ちょっとだけ巫山戯てこうなったら良いな~ってノリでこう言った訳よ。

 

 

譲信「キラークイーン!第一の爆弾!ゴミ袋を爆弾に変えた!キラークイーンは既にゴミ袋に触れている……点火ァ!」

 

 

で、お決まりの親指で第一の爆弾のスイッチを入れる素振りをしてみたんだ。

そしたらな…

 

 

カチッ……………ボゴォォン!!

 

 

譲信「…………え!?」

 

 

何と、突然手に持っていたゴミ袋が爆発して木っ端微塵に吹っ飛んでしまったんだよ。

いきなり何だぁ!?と思ってると隣に何者かの気配を感じてさ、驚いてその方向を見るとよ……

 

 

譲信「嘘だろ!?…お前は………キラークイーン!?」

 

 

何とまぁ、驚いたことにジョジョの第4部のラスボスとして出てくる吉良吉影のスタンド…“殺しの女王(キラークイーン)”がそこに立っていたんだよ…。

 

しかも、俺が命令してみればその通りに色々動くし、完全に俺のスタンドになっちまってるみたいだったんだよ…。

ま、俺はバカだから疑問に思うよりも憧れのスタンド使いになれた事が嬉しくて、調子に乗ってキラークイーンと一緒にジョジョ立ちしてたら近所のおばさんに見られて…その日は赤っ恥のコキッ恥をかいた訳だ。

 

で、それから二日して分かった事だが、俺のキラークイーンは原作同様、他人には見えないしある程度の薄い壁は突き抜けられるといったスタンドルールがしっかり適用されていた。

 

いやぁ~…もう堪らんよ!!キラークイーンはカッケェし強ぇし、能力も便利なんだよ!!

出てくるゴミを次々と爆破させて処分すれば捨てる手間が省けるからな!

あ、ちなみに人にはこの事言ってないし、手の綺麗な女性も殺してませんよ?えぇ本当に。

 

そしてキラークイーン発現から4日後の事だ。

家で食器の片付けをしていたらよ、うっかり皿を手から滑らせて落っことしそうになっちまったんだ。

でさ、その時に何となく…そう本当に何となくこれもまたノリでこう言った訳よ。

 

 

譲信「あ…ヤベェ!ザ・ワールドォ!時よ止まれぇい!」

 

 

俺はジョジョにハマり過ぎたせいで、日常的に色々セリフを使ってしまうんだよ。

そしたらな…

 

 

ドォーーーーーーーーーーン!!

 

 

………ハイ。本当に時が止まりました。

で、気になって隣を見ます。

そうしましたらば…

 

 

譲信「……………マジで?」

 

 

えぇ…案の定…“世界(ザ・ワールド)”さんが佇んでいました。

ハハ…もう笑うしかねぇ…。

俺はDIO様のスタンドまで発現しちまったよ。

スタンドは一人一体までというルールは何処に行ったんだぁ?

 

等と考えつつ、頭の中でイメージするとその通りにザ・ワールドは止まった時の中を動き、落下途中の皿を掴んで見せた。

 

 

譲信「えーと………時は動き出す………で良いのか?」

 

 

すると、時は正常に動き始めた。

俺はバカだからさ、この時も疑問に思うよりもDIO様のスタンドを発現させられた喜びでテンションマックスになりつい叫んじまった。

 

 

譲信「WRYYYYYYYYYYYYYYYY!!我が「知」と「力」のもとにひれ伏すがいいぞッ!」

 

 

母「うるさい!このオタクヤンキー!!」

 

 

そのせいで、キレた母親に尻を蹴られちまったがよぉ。

 

 

そしてその日の晩。

とあることが気になった俺は自分の部屋で試してみることにした。

 

 

譲信「……よし……行くぞ……!“星の白金(スタープラチナ)”!!」

 

 

ドドドドドド!

 

 

……えぇ。出たんですよ…スタープラチナが…最強のスタンドが出たんですよ。

他にも色々試してみた結果以下の事が分かりましたよ。

 

“俺は…全てのスタンドを扱う事ができる!”

 

はい出たチート。何故か特殊な事や特別な事には首を突っ込みたくなかった俺に、とんでもねぇチート能力が発現しちまった…。

 

まぁ…でも…スタンドだから…オッケー!!

 

てことでその日の夜はグッスリと眠りにつけました。

でも…考えてみてくれ。他にスタンド使いだとか超能力者だとか、そんな漫画みたいなキャラがいるような世界で生きてる訳でも無いのにさ、全部のスタンドが使えた所で一体何の意味があるんだよ?

 

そう、ぶっちゃけ俺は力を持て余していた。

“オーバーヘブン”も発現できて、燃費もかなり良いという上方修正も入っていたが、精々宿題を“真実を上書き”して楽して終わらす程度にしか使えてないのだよ。

 

しかし、そんな俺の元に面白そうな話が転がり込んで来やがった。

 

何でも、隣町の山奥で神隠しが相次いで起こっている…との事だ。

まさか…新手のスタンド使いか!?という期待を込めて、学校をサボり俺は電車に乗って隣町へ向かった。

そうして、今現在に至る。

 

 

 

 

……(現在)

 

 

譲信「フゥ…ハァ………ふぃ~~~!…爺さん婆さん達の話だと、この辺に古びた神社があって…その付近が神隠しの起こる場所らしいが……一体何処にあんだよぉ?」

 

 

譲信は現在、町の電気屋前にたむろしていた爺さんや婆さんから聞いた話を元に、古びた神社を山奥でひたすら探し続け、彷徨っていた。

 

早朝から探し始めてかれこれ数時間。

もう日が真上まで昇ってくるような時間帯だった。

今は9月だが、まだ夏の残暑が残り、汗をかなり掻いていた。

流石に体力に自身のある譲信にも、そろそろ限界は近付いていた。

 

 

譲信「こんな時は……エコーズACT2!!」

 

 

自分だけではもはや無理だと判断した譲信は、スタンドを発現させた。

エコーズACT2。

ジョジョ第4部に登場する広瀬 康一のスタンドだ。

尻尾の先に取り付けた文字を物や相手に投げつけたりする事ができ、その文字の効果音によって様々な効果が発動するという能力を持つ。

例えば、“ドヒュウウ”という風の吹く文字の場合、その文字からは、本当に風が吹いたりするのである。

 

しかし譲信はその能力を使う為にエコーズACT2を出した訳では無い。

譲信がエコーズACT2を出した理由はその射程距離にあった。

 

 

譲信「エコーズACT2…射程距離50m!!神社を探すには充分だぜ!!行けっ!!」

 

 

そう。エコーズは遠くまで行けるスタンドなのだ。

視界の限られている譲信にとって、50m先まで行けるエコーズACT2はとても頼りになるスタンドだ。

 

 

譲信「よし…行くか!」

 

 

そして、譲信は再び歩き始める。

 

それから数分。

エコーズACT2の活躍により、無事に譲信はその話に出てきたのと同じと思える古びた神社にまで辿り着く事が出来た。

 

 

譲信「やっとこさ……やっとこさ辿り着く事が出来たぜ!!…お疲れ様エコーズもう戻っていいぜ」

 

 

譲信がエコーズACT2の頭を撫でると、そのままエコーズACT2はスゥ…と消えていった。

 

 

譲信「さぁてと…スタンドでもいないか探してみるとしますか~」

 

 

もしかしたら自分以外のスタンド使いがいるかもしれない…と淡い期待を胸に早速譲信は神社を探索し始める。

とはいえ、それ程広い神社でも無いので探すのにそれ程時間もかかりはしない。

 

 

譲信「にしても神隠しかぁ~…もしガチにあんなら遭ってみてぇかもなぁ~…な~てな!ハハ」

 

 

独り言をブツブツ呟きながら進む譲信。

そしてしばらくして、譲信は何やら奇妙な物を見つけた。

 

 

譲信「こいつぁ………何だぁ!?」

 

 

空間にパックリと開いた隙間。

そしてそこからは無数の目が覗いており、滅茶苦茶に気持ち悪かった。

 

 

譲信「スタンド………には見えねぇなぁ…こんなスタンド無ぇもんなぁ~」

 

 

果たして触ろうか攻撃してみようかどうしようか悩んでいた譲信は、不意に一つの事を思い出す。

神隠し関連でネットで調べ物をしていた時に、掲示板に書かれていたとある内容を思い出していた。

 

 

譲信「無数の目玉…神隠しに遭いかけたという奴の書き込みにあったなぁ…そーいや……まさか…な」

 

 

ネットの掲示板に、無数の目玉を見たと言う書き込みがあった。

それとどうもこの謎の空間のような物は酷似している。

まさか隠しとはガチの話なのか!?と譲信はその目玉の空間を観察する。

 

 

譲信「ただ見るのでは無く、よく観る。ただ聞くのでは無く、よく聴く……だったよな。OK…よ~っく観察しねぇ~となぁ~…………ん?」

 

 

観察することに注意を取られていた譲信。

不意に足元に違和感を感じ、気になって視線を落としてみる。

すると、何と自分の足元にも目玉だらけの空間がいつの間にか開いていた。

 

 

譲信「オイオイオイオイ…まてまてまてまて!」

 

 

すぐに逃げだそうとするがしかし、もはや手遅れ。

譲信はその空間に吸いこまれるかのように落下していった。

 

 

譲信「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!?」

 

 

譲信が落下していった後、その空間は独りでに閉じた。

 

 

???「今誰かいたような気がしたけれど………気のせいかしらね……?」

 

 

そして、何者かの影がその場所に現れたが、すぐに何処かへと消えていってしまった…。

辺りには風の吹く音と、木々のこすれ合う音しか聞こえなくなった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

譲信「いちち………ひ、酷い目にあった……やれやれだぜ…!」

 

 

それからすぐして、譲信は目玉だらけの空間から不意に何処かへ出てきたと思ったら、いきなり森の中に放っぽられ、尾てい骨を打ち、そのせいで痛むお尻をさすっていた。

 

 

譲信「えーっと…ここは…何処ぞの森に出ちまったみてぇだなぁ…くそぅ…ケータイも落としちまった」

 

 

何処に出てしまったのか、調べようにもスマホを落としてしまった為、現在地の確認をする事ができない。

 

 

譲信「とりあえず…歩くか。」

 

 

ガッカリはしたものの、すぐに気を取り直すと譲信は歩き始めた。

取り敢えず同じ方角へひたすら進めば何処かに出るだろうという考えである。

 

 

譲信「ったく………新手のスタンド攻撃か~?…にしては追撃がねぇよなぁ……おかしいなぁ…」

 

 

現状を全く把握できないまま、譲信は歩き続ける。

一応、いつ何者かに攻撃を仕掛けられても大丈夫なようにザ・ワールドを発現させている。

 

ザ・ワールド。

ジョジョ第3部のラスボスとして登場するDIOの持つスタンドであり、通常時のスタープラチナよりもパワーは上で、射程距離も10mと近距離パワー型にしては異常な性能を誇るスタンドだ。

スタンドは近距離型、遠距離型に別れ、近距離型は遠くに行けない分パワーに優れ、遠距離型はパワーこそ無いが代わりに遠くまで行けたり能力が優れていたりとする。

近距離型は精々本体から離れられる距離は2m位なのだが、そう考えるとザ・ワールドはまさに有り得ない程の性能なのだ。

おまけに、ザ・ワールドには『時を止める』という能力がある。

DIOが通常時は5秒。パワーアップした時は9秒も止めて見せた。

人によってはザ・ワールドが最強のスタンドだと意見が分かれたりする程だ。

 

しかし、この譲信は異常に精神力が強い。

スタンドとは精神が具現化したエネルギー。

つまり、精神力が強ければ強い程、スタンドは強力になる。

そのお陰か、譲信のザ・ワールドは何と最大15秒まで時を止められる。

おまけに、まだまだパワーを感じるらしく、どうやらまだ成長段階にあるらしい。

 

ちなみにだが、ザ・ワールドは3部と7部のSBRでの二種類が存在する。

違いを簡単に説明するなら3部ムキムキ、7部細マッチョである。

その為か譲信はその二種類のザ・ワールドを使い分ける事ができるが、どう見ても3部のザ・ワールドの方が絶対に強い為、7部は舐めプする時ぐらいにしか使わないのであろう。

ちなみに7部ザ・ワールドは5秒しか止められない。そこは原作と同じようである。

 

 

譲信「おっとと……ようやく森を抜けたみてぇだな」

 

 

そうこうしている内に、譲信は森を抜ける。

森を抜けると草原が続いており、さらに真っ直ぐに進み続けると、何やら花畑が見えてきた。

 

 

譲信「やれやれ…変わった場所に出ちまったな……ここは…ひまわり畑かぁ?」

 

 

そこに近付いて行くにつれ、数千はあるように見える程のひまわり畑が見えてきた。

そのあまりの迫力に、思わず譲信は圧倒される。

 

 

譲信「う~っわ!!スッゲぇ!!これ全部ひまわりなのかよ!?うわー…写真撮りてぇなぁ…!」

 

 

早く町に着きたい気持ちもあったが、少しは寄り道して良いかとそのひまわり畑の中を見て回ることにした。

人の手が加わっているようで、どのひまわりも綺麗に真っ直ぐ咲いていた。

 

 

譲信「なんつーか花に興味ねぇのに惹かれちまうなぁ~こりゃ」

 

 

その時、何処からドチャリ…という音が聞こえる。

 

 

譲信「ん?何だ?気になるんですけどぉ~?」

 

 

譲信は音のした方向へ向かって小走りで向かう。

もしかしたら、誰かが…このひまわり畑の管理人が作業でもしているのかもしれないと。

道でも教えて貰えたらなぁ~と思いながらそこへ向かう。

 

するとどうだろう、しばらく進んだ所に一人の女性が立っていた。

 

 

譲信「お、ラッキー♪おーい!そこのあんたー!!」

 

 

譲信の存在に気付いた女性は、ゆっくりと譲信の方へ振り向く。

その時、譲信の背筋にゾクリと寒気が走った。

 

異様だった。

その女性の右手に傘が握られていたのたが、何やら赤い液体と物体がこびりつき、赤い雫が滴っている。

そして、その女性の頬にも赤い液体がこびりついていた。

 

 

譲信「…!!」

 

 

何か…ヤバイ!

と、譲信は咄嗟にザ・ワールドを自身の前に移動させ構えさせる。

その譲信の咄嗟の判断は、大正解だった。

 

 

グワァァァン!!

 

 

譲信「何ィィィィィィ!?」

 

 

いきなり、有り得ない速度でその女性は譲信に飛びかかり、譲信を傘で殴りつけようとしたが、譲信はザ・ワールドを前に出していたお陰で、咄嗟の事だったがその一撃を防ぐ事ができた。

 

 

???「あら……何かに止められたわね……」

 

 

その女性は、無事だった譲信を見ながら忌々しそうに呟いた。

 

 

譲信「いやいや!!止められたわね…じゃぁねぇっすよぉ!?あんた何なんすかいきなり!?」

 

 

いきなり、攻撃を仕掛けられて譲信は混乱していた。

何か俺悪いことしたっけ?と疑問だった。

 

 

???「私はね、今大切な花を傷つけられてムシャクシャしてるのよ…あんたも()()らの仲間かしら?…まぁ違ってもここに来た時点で生かして帰すつもりは……無いけどね!」

 

 

言うなり、女性は素早く動き、傘を連続で譲信に向けて振るう。

 

 

譲信「うわぁぁ!?ちょっ!ザ・ワールド!!」

 

 

ザ・ワールド「フン!フン!フン!」

 

 

しかし、ザ・ワールドが難なくその全ての攻撃を弾いていく。

信じられない速度の女性だったが、まだまだザ・ワールドなら余裕で対処できた。

 

 

???「っ!!……見えない何かに防がれてるわね…!」

 

 

譲信「彼奴らって何だよ!?つーか落ち着けよぉ!!素数を数えて落ち着くんだよ!!」

 

 

堪らず譲信は女性に落ち着け!と声をかけるが、女性は譲信の言葉を聞いている素振りは無い。

というか…素数を数えろとは…一言余計だった気もするが…。

 

 

???「面倒臭いわね……人間の分際で私に手間をかけさせるなんて!」

 

 

頭に大分血が上っているのか、目をギラつかせながら女性は、今度は拳で直接殴りかかり始めた。

見えない壁のような何かごと、譲信を叩き潰そうと、拳のラッシュを仕掛ける。

 

 

そう…あろう事かジョジョ好きに、ラッシュを仕掛けてしまったのである。

譲信の中で…何かのスイッチが入ってしまった。

 

 

譲信「突き(ラッシュ)の速さ比べか?良いだろう!付き合ってやろうじゃぁないか!」

 

 

譲信&ザ・ワールド「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

 

 

???「何なのコイツ!?……くっ!!防がれる所か今度は…攻撃され始めて……!?」

 

 

ラッシュの速さ比べを制したのは…ザ・ワールドだった。

ザ・ワールドの右拳が、女性の腹部にヒットし女性は軽く後ろによろけてしまった。

 

 

???「あり…えない…この私が!?」

 

 

譲信「ノロい…ノロい…ザ・ワールドは最強のスタンドだ…スピードどパワーとてお前よりも上なのだ…!(やべぇ…ザ・ワールド強ぇ…!)」

 

 

完全に譲信は調子に乗り始めていた。

目の前のスーパーガールが何者かはともかく、ある程度はザ・ワールドと張り合える力の持ち主という事は理解できていた。

それに、まだ譲信とザ・ワールドは全く全力なんて出していない。

パワーもスピードもまだまだ本気ではないのだ。

まだまだ遊びの範囲内だった。

…というよりも、人に向けてザ・ワールドを本気で使うのには躊躇いがあった訳だが…。

 

 

???「フフフフ……フフフフフフ…!」

 

 

その時、突如女性は不気味に笑い出し始めた。

やっぱりヤベェ女なのか?と思わず譲信は引き気味になる。

 

 

譲信(えぇ……何が面白いんだよぉ……?)

 

 

???「久しぶりに楽しめそうなのが来たわね……フフフ♪…私ね……強い奴と戦うと…興奮しちゃうのよ!!」 

 

 

女性は、今度は不気味な笑顔で譲信に攻撃を仕掛ける。

先程よりも、明らかにパワーとスピードが増していたが、すぐにザ・ワールドはそのパワーとスピードにも対応してみせた。

まだまだこのスーパーガールはやる気満々だと理解した譲信は、引き続き調子に乗ることにした。

 

 

譲信「………なるほど…面白い!もう少しだけ遊んでやるとしよう…ザ・ワールド!」

 

 

ザ・ワールド「無駄無駄無駄ァ!!

 

 

譲信はザ・ワールドと女性の位置から7m程離れてから、ザ・ワールドを動かし始めた。

 

女性の攻撃を躱し、飛び上がり、手刀を振りかざす。

傘で防御態勢を取られたが、関係ない。

そのままパワーで無理矢理傘を手刀で切断し、もう片方の腕でパンチを繰り出す。

 

 

???「ぐっ!!」

 

 

これもガードされたが、問題はない。

ちゃんと反応されるように敢えてギリギリの速度で調節している為だ。

しかし、パワーはパワー。

ガードの上からでも結構なダメージはあったようだった。

 

 

譲信(なるほどなぁ~やっぱ俺の精神力の強さの影響をモロに受けてんなぁ~…原作よりもどうやらパワーは遥かに上みてぇだぞ)

 

 

訳あって精神力が異常に強い譲信。

その為か、僅か数秒の攻防でも分かるほどの原作との強さの違いが見てとれた。

 

 

???「やるじゃない……!!なら!…これはどうかしら?…フラワー…」

 

 

女性は何かを仕掛けようとしたが、そうはさせまいと譲信は女性よりも早くに、能力を発動させた。

 

 

譲信「世界(ザ・ワールド)!!止まれぃ時よ!!」

 

 

ドォーーーーーーーーーーン!!

 

 

世界の時が、停止した。

 

 

譲信「フン…!もう分かった…満足だ…ここらで遊びのサービス時間は終わりだ……“15秒前”!」

 

 

譲信は止まった時の中を移動し、女性とザ・ワールドのすぐ傍まで近付く。

 

 

譲信「尤も…貴様には“15秒”も使ってはやらんがな…ザ・ワールド!!やれぃ!!」

 

 

ザ・ワールド「無駄無駄ァ!!

 

 

譲信の命令を受けて、ザ・ワールドは女性の腹部にパンチ一発、首の裏に手刀を、顎に掠るようにパンチを当てる。

 

 

譲信「峰打ちだ…5秒経過!まだ余裕はあるが…“時は動き出す”!」

 

 

譲信が言い終わると同時に、時は動き始めた。

直後、女性は腹部と首の裏に衝撃を受け、脳も激しく揺らされた。

 

 

???「何………が……!!」

 

 

そして、女性はあっという間に意識を失ってしまった。

 

 

譲信「フフフ…ハハハハ!!やはり我が“世界(ザ・ワールド)”は最強のスタンド………って言ってる場合じゃねぇーよ!!やっべぇ!!やっちまったぁ!!」

 

 

全てが終わって、ようやく譲信は調子に乗ってやってしまったことを後悔し始めた。

よくよく考えれば、人様の土地に勝手に入り込んで、管理人を気絶させてしまった訳だ。

どう考えても、譲信に非がある。

 

 

譲信「やべぇ……どうするべ…………起きたら謝るしかねぇな…」

 

 

まだ名前も知らない。

周りをよく見ると、女性の家らしき家が建っていたので、取り敢えず中までその女性を運ぼうと、ザ・ワールドでその女性を持ち上げた。

 

 

譲信「もう…訳が分かんねぇわ……変な空間に…スーパーガールに…どうなってんだよ……?」

 

 

何とも奇妙な冒険が………あぁそういえば自分、スタンド使いだから奇妙な事に巻き込まれて当然か…と独り言納得しながら、譲信は女性が目覚めるまで待ち続けるのであった……

 

            

 

               TO BE CONTINUE……

 

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