ノリの良いスタンド使いの奇妙な幻想入り   作:仁堂六華

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ジョジョウエハース。
これは買わざるを得ない!!
と、いうことで今週末は箱買い決定ですな!!



⑰霧は晴れ新しい夜明けが来る

なんだかんだあって、バタバタしたが、俺は無事にベリッシモ・ハードな状況を乗り越える事が出来たぜ。

しかし、まだ異変は終わっちゃあいねぇんだな。

スカーレット姉妹ちゃん達にお節介焼いて、仲直りさせてもまだ俺には仕事が残ってるんだよ。

と、いうよりは元々しなくっちゃあいけない仕事…だったんだがな。

 

やれやれだぜ……出来る男は忙しいもんだ。

とはいえ、今までの出来事に比べたら多分お茶の子さいさいな楽な仕事って訳よ!!

むしろ、一暴れしてスッキリするかー!!……てな気分でもいる訳だ。

…………うん。

言われなくても分かってるぜ………確実にテンションがイカれて来てるな俺ェ……。

 

だが、やるしかない!!

じゃないと紫さんや霊夢に何されるか知れたモンじゃあない。

それだけは何としても阻止しなくっちゃあな……。

あぁ恐ろしい恐ろしい…。

女ってのはいつの時代で何処の世界でもトコトン恐ろしい生き物だぜぇ………。

 

………てな心情で俺は今、紅魔館の戦闘員さん3名と対峙してる訳だ。

読者の諸君、そして賢明なる我が同胞…ジョジョラーの皆様よ……頼むから同情して欲しい。

贅沢を言うなら助けてちょ。

もーいやだ!!

もーたくさんだぞ!?

 

確かに、俺ァスタンド能力が使えた事に調子に乗ったせいで、こんなおっかねぇー世界で過ごすことになってる訳だ。

しかしだな、なんでこうも揉め事の最先端って場所でバケモン達を相手にしなきゃあならねぇ?

な~んで俺の依頼主がこの世界の賢者やってる妖怪さんなんだぁ?

 

しかも断れねー理由をご丁寧に貼り付けられて駆り出されて……普通に考えりゃあ死んでるようなダメージも負いながら…ヒーローの真似事をするよーな事になっちまって……。

あぁ文句を上げりゃあキリがねぇな!!

あぁ…今日はもう帰ってラスサバやりてぇー……。

八雲さん達に没収されたんだっけ……ハハハ…オタク殺しめ………。

 

…………てな訳で申し訳ないがこの不満全て、今から戦う3名にぶつけさせて頂きます。

何の恨みもないが…仕方ねぇ。

今夜もグッスリスリスリと熟睡できるように…ストレス発散じゃーッ!!

 

 

 

さぁて読者の諸君、そして賢明なる我が同胞…ジョジョラーの皆様よ、諸君らはこのような小説を読んでてたまに、こう思った事はないか?

主人公無双だとか、最強だとか、チートだとか、書いてる割には、ボロボロに苦戦するし勝てない敵もいるじゃあねーか!!………てな。

一度は思っただろ?

そして中にはスッキリできない……後味が悪い……て思うジョジョラーの英雄達もいた筈だ……。

 

我が同胞達が悔しさに涙を流し、歯を食いしばったかと思うと…俺も自然と悲しくって…ついつい俯いてしまうぜ……。

 

だが…安心しろッ!!

この空条譲信がやると言ったからには…今夜は真の無双ってやつを見せてやるぜ!!

基本俺は手を抜いてわざわざ苦戦する…“更木剣八スタイル”だが…今みたいにストレスが溜まった時は別だ!!

俺の中で手加減という慈悲は完全に消え去るんだぜ…!!

 

そして、その精神力はスタンドパワーを大きく高めてくれるッ!!

何より俺は今は、吸血鬼なんだ……むしろ無双しなきゃあおかしいだろ?

……と、いうわけだ。長くなったが俺のちょいとした語りは以上だぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

譲信「さぁ…という訳で!あなた方3人には今から、この空条譲信の殺人未遂とストレスを溜めた…そして異変なんて起こして多くの人に迷惑を掛けた…という容疑により、地獄を見て貰おうと思います。覚悟の準備をしておいてください」

 

 

美鈴「え!?殺人未遂!?いやいやいや…私は別にそこまで………ただ無力化しようとしただけでして……」

 

 

パチェ「……あなたに会うのは初めてなんだけど……?」

 

 

咲夜「私も同じくこれで初対面です…」

 

 

しかし、譲信はキッパリと言い放った。

 

 

譲信「連帯責任です。お二方、恨むなら紅美鈴さんを恨んでください。俺は彼女に殺されかけました」

 

 

美鈴「えぇーーー!?」

 

 

パチュリーと咲夜の二人は、なんというか…冷めた目で美鈴の事を見ていた。

 

 

パチェ「美鈴…………」

 

 

咲夜「美鈴……後で覚悟してなさい…………」

 

 

美鈴「さ、咲夜さん!?そ……そんなぁ………パチュリー様まで…………うぅ………酷いですよぉ……」

 

 

後で咲夜にお仕置きされる事が確定し、美鈴は明らかに気を落としていた。

なによりショックだったのが、パチュリーにまで冷めた眼差しで見られてしまった事だったのだが…。

 

しかし状況が状況。

流石は門番をしているだけあって、すぐに美鈴は気を引き締め直し、譲信に対して戦闘の態勢に入る。

 

続くパチュリー、咲夜の二人も同じく戦闘態勢に入った。

みな先の戦いでのダメージはそれなりにあるものの、ギリギリ動かせる範囲で体を何とか行使していた。

 

 

譲信「さて…と。おっ始めるとしようか~……これが最後の戦いだぜ!!」

 

 

譲信は気合をたっぷりと入れ、声を張り上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「美鈴、パチュリー様。ここは私一人で充分です。すぐに終わらせますので、下がっていてください。」

 

 

まず最初に前に出たのはナイフを構えた咲夜だった。

パチュリーは静かに、美鈴は何か言いたげだったが、抑えて後ろへ下がった。

 

 

譲信「まずはテメーからだな。確か館の入ってすぐの場所で寝てたお方じゃあないか。……成る程ねぇ~この3人の中じゃ一番体力は回復できてそうだな……寝てたしな!」

 

 

咲夜「随分と御大層な口をきいてくれるわね………何様のつもりでいるのかしら?」

 

 

譲信「アーン?決まってるだろ?無理難題や不可能を可能にするのが趣味な空条譲信様だ!!そーいうテメーは何モンよ?」

 

 

咲夜「……紅魔館メイド長…十六夜 咲夜よ。貴方を倒す者の名だからよく覚えておきなさい」

 

 

譲信「ふうん……咲夜……ね。まーた女をシバかなきゃあならねぇのはなんか腹が立つが…相手にとって不足はね~ぽいなぁ!!」

 

 

咲夜「この私に対して女だからと思って手を抜くと…痛い目を見るだけじゃ済みませんよ?」

 

 

譲信「じゃあさっさと掛かって来いッ!!リクエスト通り手は抜いてやらねーからよ!!」

 

 

咲夜「へぇ?…フフッ……では遠慮なく……」

 

 

幻世『ザ・ワールド』!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜の世界………世界の時は停止した…。

空で戦っているレミリア、フラン、霊夢、魔理沙、地上で対峙する美鈴、パチュリー、皆の全ての動きは止まっている。

…その中を自由に動けるのはただ一人。

 

 

咲夜「これが私の能力…“時間と空間を操る程度”の能力よ……尤も、時間の止まっている貴方にいくら説明した所で…見ることも聞くことも…ましてや何かを感じることさえ出来ないその状態では…何を言っても無駄な事だったわね」

 

 

咲夜は譲信の傍まで、ゆっくりと近付いていく。

 

 

咲夜「いつもなら…少し遊んであげれるけれど、残念ながらこれ以上暴れられると紅魔館の修繕費用がバカにならないのよ。だから悪いけれど…死なない程度に不可避の攻撃を仕掛けさせて貰うわ……」

 

 

幻符『殺人ドール』!!

 

 

譲信の周りに大量のナイフが空中にばら撒かれた。

至近距離での発動により、当たるか当たらないかのギリギリの位置でピタリと止まる。

 

 

咲夜「ふぅ……。少し可哀想だけれど…これで大人しくして頂戴……。“そして時は動き出す…”

 

 

 

 

 

ドォーーーーーーーン!!

 

 

 

 

 

 

咲夜「……………………………?」

 

 

………咲夜は能力を解除した。

それは確かな事だ。

いくら酒に酔っていたとしても、失敗する事なんて事はまず有り得ない。

能力を解除してしまえば、必ず世界の時は正常に、元通りに動き出すのだ。

 

 

 

…………それがどうだろう。

咲夜が能力を絶対になんの狂いも無く解除したはずの今、相変わらず世界の時は止まったままだった。

 

 

咲夜「……ッ!?時が動き出さない!?どうなって……と、取り敢えず……もう一度……!!」

 

 

いきなり壊れて動かなくなったテレビを治す為に、ひたすらテレビのあちこちを叩く時に近い心情で咲夜は、もう一度能力の発動…解除をしようとした。

その時…

 

 

 

譲信「これが“世界(ザ・ワールド)”!!」

 

 

咲夜「!?」ビクゥッ!!

 

 

信じられない…!!といった目で咲夜は、止まった時の中で確かに声を発した譲信の方を振り返った。

しかし、現実は止まった時の中を動けるのは咲夜一人だけでは無かったのだ。

 

譲信は隣には、黄金の筋肉ボディをしたパワーを感じさせる人型の何か…が佇んでおり、ソイツは譲信の周りに散らばっていたナイフを全て拳で、軽く弾き飛ばしていた。

 

 

咲夜「まさか………まさか……!!」

 

 

譲信「そう…俺が時を止めた。所謂、時止め返し……だぜ」

 

 

今度は譲信が、ゆっくりと咲夜の方へと歩み寄る。

 

 

譲信「やれやれ…テメーら3人の中に、“時止め”が出来る奴がいると予測して世界(ザ・ワールド)を密かに出しておいて正解だったな。……しかし驚いたぜ。技名が同じ“ザ・ワールド”でおまけにナイフ攻撃と来たもんだ………一瞬、やらかしてるんじゃあないかと思ったぜ」

 

 

咲夜「最近時が短い間…止まることがあると思ったら…それは貴方の仕業だった……という訳ね」

 

 

譲信と咲夜は、互いに5m程離れた位置に立っていた。

 

 

咲夜(今の私じゃ体力的に…体術戦を挑むのは敗北を意味する……それなら適度な距離を維持したまま、遠距離攻撃に専念した方が良いわね。幸い、相手は飛び道具を持ってない……時を止められる時間も残り僅かと見たわ………慎重に進めれば……勝てるッ!!)

 

 

咲夜「…貴方が時を止められる時間は残り僅か…そして貴方は飛び道具の一切を持ってない……そして何より、弾幕戦を不得意としてるようね……つまり……遠距離戦に持ち込めば私が有利ということよ…」

 

 

確かに咲夜の言うとおり、譲信は残り僅かな時間しか時を止めてられない。

そもそもがそう長くは止めていられないのだ。

遠距離戦も不得手…そもそも弾幕が撃てないのだ。

が、そう単純な話かと言えばそういう訳でも無かった。

 

 

譲信「へぇ?確かに完璧な作戦じゃあねぇか………たーだーし、実現不可能という点に目を瞑ればなぁッ!!」

 

 

咲夜「ッ!?」

 

 

咲夜は知らない。

充分に距離を取ったつもりでも、5mじゃあまだまだ甘かった事を。

 

 

譲信「最後に教えてやる!!世界(ザ・ワールド)の射程距離は“10m”だ!!射程距離内なら状況次第じゃあ瞬間移動も可能なんだぜ!!」

 

 

咲夜「し…しまっ…!?」

 

 

気付いた頃にはもう手遅れだった。

咲夜のすぐ傍に“世界(ザ・ワールド)”が現れ、拳を握り締めていた。

 

 

 

譲信&世界「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!」

 

 

 

シュッ…………!!

 

 

 

“世界”の拳が、咲夜の顎を掠めた。

身体能力は普通の人間である咲夜に、“世界”の動きを見きれるほどの胴体視力は無い。

 

 

咲夜「……か………………」

 

 

脳を激しく揺らされた咲夜の視界は、グラグラと揺れ動き出す。

そして、何故か地面が起き上がってきて………………

 

 

バタリ………

 

 

咲夜は意識を失って倒れた。

 

 

譲信「“時は動き出す……”!!

 

 

それと同時に、時は動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美鈴「ッは!!さ、咲夜さん!?」

 

 

パチェ「咲夜ッ!!」

 

 

二人からすれば、一瞬でその場に倒れて動かなくなった咲夜。

一体何が起こっているのか、理解し難かった。

 

 

譲信「さ~て…次はどなたですか~?」

 

 

 

 

 

 

美鈴「くっ……………咲夜さんの仇!!」

 

 

パチェ「待ちなさいッ!!」

 

 

譲信に飛び掛かろうとする美鈴を、パチュリーは止めた。

 

 

美鈴「パチュリー様?」

 

 

パチェ「貴女は一度彼に敗北している……それなのに1対1で挑むのは愚策よ……それに、“時を止めていた”咲夜が負けたという事は………彼の能力は咲夜と同じ、“時を止める能力”!!」

 

 

美鈴「ッ!!……だから……あの時!!」

 

 

美鈴の頭の中で、門前の死闘…最後に一瞬で自分の全身を襲った打撃の記憶が蘇る。

 

 

パチェ「ただし…どうやら停止時間は短いようね……だから、やられたのは咲夜だけ。私達は無事なのよ。つまり…彼の能力には射程距離があり、それさえ見切って距離を保っておけば……やられる心配はないわ」

 

 

美鈴「な………成る程……流石ですパチュリー様!!」

 

 

 

譲信「ほう~………?理解していたのか俺の能力を?………偉いねェ……しかしな、だから何だと言うんだ?分かった所でどうにかなるのか~ッ!!」

 

 

譲信は“世界”と共に、素早く二人に向かって駆け出す。

 

 

譲信「適度な距離ィ~?…ンなモン取らせる訳ねーだろ!!俺の射程距離から常に出ていられるのは精々…神か仏くらいだぜ!!」

 

 

 

美鈴「パチュリー様!!」

 

 

パチェ「離れてなさい美鈴!!私の方が間違いなく有利よ!!」

 

 

『ウィンターエレメント』!!

 

 

譲信「!?」

 

 

突如、譲信の足元から、勢いよく水が吹き出し譲信を上へと吹き飛ばそうとする。

 

 

譲信「成る程、俺を吹き飛ばしてまず体勢を崩そうと………しかし!!クラフトワーク!!

 

 

譲信は二体目のスタンドを発現させ、吹き出した水を殴りつける。

すると、クラフトワークの能力…“固定”により水はその場に固定され、再び譲信は前方のパチュリーに向かって駆け出した。

 

 

譲信「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

 

 

が、パチュリーの真の狙いは譲信の体勢を崩すことでは無かった。

むしろ何かしらの方法で阻止される事など、予測済みだったのだ。

 

 

パチェ「こっちが本命よ!!残りの魔力残量が僅かだからこれが最後の一撃…!!これを躱せれば貴方の勝ちよッ!!くらいなさい!!」

 

 

日符『ロイヤルフレア』!!

 

 

譲信「何ィッーーーーーーーー!?」

 

 

巨大な火の玉が現れ、広範囲に爆発攻撃を撒き散らす。

発動までに溜が少々必要となるが、パチュリーは譲信が『ウィンターエレメント』に気を取られている隙に発動可能にさせておいたのだ。

 

 

レミリア「ちょっとパチュリー!?当たりかけたんだけど!?少しは遠慮しなさい!!」

 

 

そして、その広範囲高火力攻撃は上で戦っているレミリア達にもギリギリで当たりそうだったのだ。

 

 

パチュ「悪いけどそれは無理よレミィ…!!遠慮したらこっちがやられるのよ!!」

 

 

パチュリーは譲信を沈めるためならある程度の犠牲は止む無しと考えていた。

何故ならパチュリーは、今回の異変で最も厄介な相手は譲信だとそう考えていたのだ。

 

レミリアとフランの和解…それに一枚噛んでたということは、少なくとも二人の内一人とは1戦を交えた筈だ。

なのにボロボロなのは服だけ、おまけに疲労してるとは言え、自分達3人を前にハッタリではないこの余裕。

底知れないエネルギーの持ち主と考えていた。

 

故に譲信と戦うという事は、レミリアやフランと戦う事と同等…遠慮なんて出来る訳が無かった。

 

 

譲信「確かにこいつは回避なんて時を止めなきゃあ厳しいな!!だがそりゃあ回避しようと思うからだ!!ここは………受けきるぜ!!20th センチュリーボーイ!!

 

 

譲信は足を踏みしめ、パチュリーに向かって飛び出すと同時に、“21th センチュリーボーイ”を身に纏った。

このスタンドを身に纏っている間は、何者もこの譲信を倒すことは出来ない。

すべての破壊エネルギーは周りへと逃がしてしまう、無敵の防御スタンドなのだ。

 

ただし、使用中は身動きを取ることは出来ない。

しかし、既にパチュリーに向かって飛んでいく、働いている力は消える事は無い。

 

 

ドンッ!!

 

 

パチェ「むきゅうっ!!?」

 

 

そのまま攻撃を切り抜け、パチュリーに軽いタックルをかました。

 

 

譲信「WRYYYYYY!!まだやるかぁぁ!?」

 

 

パチェ「む………むきゅー魔力切れぇ………………降参よ……」

 

 

もともと普段引き籠もって出歩く事も無かったパチュリー。

相当無理をしてた為、魔力切れも相まってもはや身動きとれずここでリタイアである。

 

 

譲信「さぁ残りは……エト……中国人!!テメーだなッ!!」

 

 

美鈴「紅美鈴です!!名前忘れないでくださいよッ!!」

 

 

譲信「あ……悪ィ」

 

 

普通に名前を忘れた事を申し訳なく思いつつ、譲信は美鈴と向き合う。

 

 

譲信「テメーにとっちゃあこれはリベンジマッチだな…!!さっきは胸を貸した戦いだったが…今回は始めから潰す気で行かせて貰うぜ!!」

 

 

美鈴「ふうぅー…………。いくら勝ち目が無くとも……今出せる全力を懸けて戦うまでです!!」

 

 

譲信「よっしゃいくぜ!!特に背負うモンのねぇ戦いはやっぱ……拳でやらねぇとなぁ!!世界(ザ・ワールド)!!

 

 

譲信は“世界”を前に出し、美鈴に向かって駆け出す。

美鈴は気を整え、ある程度体が軽くなったのを確認してから、譲信と“世界”に向かって駆け出した。

 

 

美鈴「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

譲信&世界「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!」

 

 

ドッゴォォォン!!

 

 

“世界”と美鈴の拳がぶつかり合った!!

 

 

美鈴(ぐうぅ……!?つ…強いッ!!この人よりも遥かに上のパワー……!!)

 

 

譲信「貧弱貧弱ゥ!!どいつもこいつもぉ!!幽香さんの方がまだまだパワーがあったぜ!!」

 

 

美鈴「え"!?

 

 

譲信「え?」

 

 

譲信の言葉を聞いて、美鈴は嘘お!?と絶対言ってるような顔になる。

 

 

美鈴「幽香………て……あの風見幽香……?」

 

 

譲信「あぁ?あー…そうだけど?」

 

 

美鈴「戦ったんですか……?」

 

 

譲信「まぁ成り行きでな」

 

 

美鈴「ちなみに……どちらが勝ったので?」

 

 

譲信「…………俺だけど?それがどうしたんだ?」

 

 

美鈴「……………………………」

 

 

譲信が何気なく返した言葉のせいで、美鈴は一気に顔色が悪くなってしまった。

そりゃこんなに強い訳だ…とんでもない奴を相手にしてしまったモンだと、美鈴は冷や汗を掻いていた。

 

当然、そんな美鈴の明らかな変化に譲信も何となく気付く。

 

 

譲信「なぁ、霊夢達の反応もそうだったがよ……幽香さんて………そんなにヤバイの?」

 

 

美鈴「あ…当たり前ですよ!!あの人に勝ったとか……貴方もヤバイ人ですからねッ!?」

 

 

譲信「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

譲信は未だに幽香がヤバイなんて信じられはしなかった。

思い返してみよう…初めてあった時どんな感じだったのか。

返り血まみれ…“世界”とのラッシュ比べ…興奮して笑顔で殴りかかってくる……。

 

あ、確かにヤベーな。と、譲信は今更になって気付いた。

戦ってない時は大人しいが、戦いになると凶変するバーサーカなのだと、ようやく気付く事が出来たのだ。

 

 

譲信「ふぅ……だがそれがどーしたよ!!だからと言って…引き下がる程、美鈴さんは臆病なんですかぁ!?」

 

 

美鈴「確かに…愚問でしたね!!何者だろうと…私は引きません!!」

 

 

譲信「グレート!!」

 

 

譲信の“世界”と美鈴は一旦拳を互いに離す。

そして

 

 

譲信「パワーとスピード比べと行こうじゃあねぇか!!」

 

 

世界「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」

 

 

美鈴「セヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

 

“世界”と美鈴とのラッシュ合戦が始まった。

幻想郷でも上位なパワー同士のぶつかり合いに、凄まじい風圧が起こり、“世界”の後ろにいる譲信は風で飛ばされないように帽子を押さえていた。

 

 

世界「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」

 

 

世界WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!

 

 

 

シュシュシュッ……

 

 

バギィィィッ!!

 

 

美鈴「むぐっ……!!」

 

 

僅かに少し、スピードで遅れを取った美鈴はその隙間を突かれ、“世界”の拳を一発顔面に受けてしまった。

そして、そのまま殴り飛ばされ紅魔館の壁を盛大にぶち抜き、湖の方まで吹っ飛んで行った。

 

 

 

 

 

譲信「ふぅーーーー…………これで俺のノルマは達成……だよな……(そうであってくれ…!!)」

 

 

戦闘が終わり、譲信は一息だけ吐いた。

それから片手で顔を隠し、もう片方の手で紅魔館の入り口付近に落ちてる瓦礫を指差した。

 

 

譲信「さて……と。貴様見ているなッ!!

 

 

すると、どうだろう……

 

 

???「ひぃぃ!?」

 

 

何者かがそこから飛び出した。

 

 

譲信「やれやれ……最後の戦闘員かぁ?」

 

 

譲信は“世界”を構えその者にゆっくりと近付いていく。

 

 

???「ちちち…違います!!わ…私はパチュリー様達みたいに戦う気はありません!!」

 

 

譲信「へぇ……」

 

 

小悪魔「私は小悪魔…パチュリー様の使い魔です。皆さんからはこあって呼ばれてます……」

 

 

小悪魔と名乗った何となく悪魔らしい見た目の女の子は、“世界”にビクビク怯えながらも自己紹介を済ませた。

 

 

譲信「そうか……そういう事なら…じゃあとりあえずお前は館の中へ入っておきな……」

 

 

そういって譲信は上を指差した。

 

 

小悪魔「……へ?」

 

 

 

 

 

 

 

そこでは

 

 

魔理沙「彗星『ブレイジングスター』!!

 

 

フラン「禁忌『クランベリートラップ』!!

 

 

ドドドドドォォォォ!!!!

 

 

激しい激戦が繰り広げられていた。

 

 

小悪魔「アワワワワ…は、はいぃぃぃ!!」

 

 

 

 

命の危険を感じた小悪魔は大慌てで咲夜とパチュリーを抱えて、館の中へと入っていった。

 

 

譲信「上も上でド派手にやりやがって………しかし…そろそろ決着が着きそうだな……やれやれ……見届けるか(立場的に応援しなきゃあいけないのは霊夢達だが…何となく姉妹ちゃん達を応援したくなるんだよなぁー……)」

 

 

譲信は呑気に考えながら、時々富んでくる流れ弾を弾きつつ、観戦する事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

フラン「禁忌『フォーオブアカインド』!!

 

 

 

魔理沙「魔砲『ファイナルスパーク』!!

 

 

 

レミリア「『紅色の幻想郷』!!

 

 

 

霊夢「神技『八方龍殺陣』!!

 

 

 

ゴゴォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

 

レミリア「くうぅぅぅ………ッ!!」

 

 

フラン「うぅ……お姉様!!」

 

 

 

霊夢と魔理沙の二人に押され、同時に後方へと飛ばされたレミリアとフラン。

互いを心配して一瞬、意識が霊夢と魔理沙からそれぞれ逸れてしまった。

 

そこへ、決着を着けるべくチャンスとみた霊夢と魔理沙が畳み掛ける!!

 

 

 

 

恋符『マスタースパァァァーク』!!

 

 

霊符『夢想…封印ッッ!!』

 

 

強力なエネルギー砲と、七色の大きな弾幕が二人に向かって放たれた!!

 

 

 

 

ドッッゴォォォォォォォ!!

 

 

 

 

レミリア「かっは…………!!」

 

 

フラン「う…うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 

トドメの一撃………!!

霊夢と魔理沙、二人の全力の一撃を真面に受け、レミリアとフランは大ダメージを負ってしまった…。

 

激しい衝撃が二人の体を襲い、二人は地面へと向かって落下していく。

決着は着いた!!

激闘の末に勝利を収めたのは、霊夢と魔理沙、だった。

 

レミリアとフランはもはや、羽を動かし飛ぶ力は残っておらず、そのまま地面へとどんどん向かっていく。

 

 

レミリア「フ…………ラン…!!」

 

 

フラン「お姉……様…!!」

 

 

二人は互いに、一方だけでも激突の衝撃を和らげようと手を伸ばす………が、届かない。

レミリアとフランは瞳を合わせてから、そして…静かに瞳を閉じた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボフッ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、二人に待っていたのは硬い地面にぶつかった時の衝撃では無かった。

柔らかく、そして暖かな感触だった。

 

 

レミリア&フラン「…?」

 

 

一体何が起きたのか……二人が気になって目を開けると…。

 

 

 

 

 

 

 

 

譲信「ふぅー…お疲れさん!全部は見ててやれなかったが…それでも格好良かったぜ!!…頑張ったな…!」

 

 

譲信だった。

二人が落ちる所を時を止めて、無事に譲信は受け止めていたのだ。

 

 

レミリア「……別に…良かったのに…全く」

 

 

フラン「……エヘヘ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「あーあ…余計な事を。どうせ死なない吸血鬼なんだから、それくらいほっときなさいよ……」

 

 

魔理沙「へへっ!譲信らしくて良いじゃねぇか!!私はアイツはあれくらいが丁度良いと思うんだぜ」

 

 

霊夢「………まぁそれもそうね。少しアイツには掻き回されたけど…案外悪くは無かったわ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

………こうして、二人の吸血鬼姉妹の何百年もの時が積み重なって、出来たすれ違いが引き起こした異変は終わった…。

 

 

博麗の巫女と普通の魔法使いとの激闘の末に、二人は敗北し幻想郷は無事に夜明けを取り戻す事が出来たのだ。

短いようで長かった夜は終わり、こうして異変は解決され、無事に幕を閉じた。

 

 

しかし、それには一人の男の魂を懸けた奮闘があった事を忘れてはいけない……。

その男の名前は空条譲信。

“JOJOの何でも屋”の社長を務める、外来人である。

 

 

 

 

 

 

 

~紅霧異変・終幕~

 

 

 

 

TO BE CONTINUE……………

 




4月までになんとか投稿が間に合って、ホッとしております。
丁度、異変も解決して良い感じに気分は晴れやかになっている作者です。
歌でもひとつ歌いたいような…
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