ノリの良いスタンド使いの奇妙な幻想入り   作:仁堂六華

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今回も安定のジョジョネタを幾つかぶち込みました。
あなたは幾つ気付けるのか?
そして、東方でも有名な方々も何人かは登場します。
さぁ気付けますか?
と、いう楽しみ方もある内容になっております。



“第一部 幻想郷”
②空条 譲信、幻想郷を知る


よう、俺だ…空条 譲信だ。

俺は今現在、目を覚ましたばかりのスーパーガールに向かって土下座している真っ最中だぜ。

 

 

譲信「調子に乗って…無茶苦茶やって…本当にすみませんでしたぁぁぁぁ!!」

 

 

あれから俺は勝手にこの家に入らせて貰い、スーパーガールが目を覚ますまでずっと正座したままの状態だった。

やっぱ総合的に見て俺の方に非があったからなぁ…当然、スーパーガールの傷は一応、“クレイジーダイヤモンド”で治しておいたから問題は無ぇ筈だ。

 

ちなみに、近くに2,3人のおっさんが血塗れの死にかけ状態で何故かぶっ倒れていた為、一応そのおっさん達もクレイジーダイヤモンドで治しておいてやった。

治るや否や、礼を言わずに逃げられちまったけどなぁ…。

で、今現在に至るんだが…

 

 

 

 

???「………思い出したわ…あなた、よくも好き放題やってくれたわねぇ…」

 

 

女性は目覚めてから一瞬、記憶が曖昧であったみたいだったが、すぐに全部思い出すと、光の無い視線と冷えた声を譲信に浴びせる。

 

 

譲信(マズい……やっぱりご立腹じゃぁねーか…!)

 

 

初見で容赦なく、人外染みた身体能力で襲いかかってくる鬼畜女がご立腹なのだ。

一手ミスるだけで、ヤバイことになると譲信は冷や汗を掻いていた。

 

 

???「…はぁー……。でもまぁ、今回は冷静さを欠いた私にも非があったわね…………悪かったわ巻き込んで」

 

 

ところが、予想に反して女性は軽く溜息をついた後、すぐに雰囲気が落ち着いた物にコロリと変わってしまった。

あまりの予想外な展開に思わず譲人は呆気に取られる。

 

 

???「…何よ?そんなバカみたいな顔して」

 

 

譲人「え?あ…いや……マジでもう許してくれるんすか?」

 

 

???「言ったでしょう?私にも非があったから今回は、お互い様よ」

 

 

譲信「ははぁ…」

 

 

気持ち悪いくらいにあっさりと許して貰えた事で、逆に何かあるんじゃぁないか…と譲信は疑心暗鬼になってしまう。

 

 

???「それに…あなた気に入ったわぁ…私を負かす事ができる奴なんて滅多にいないんだもの………あなた名前は?」

 

 

譲信「あぁ、空条 譲信て言います。皆からはジョジョって呼ばれてるっす。ヨロシクっす!えーと…あなたの名前は?」

 

 

幽香「風見 幽香よ。譲信、あなたは特別に幽香って呼んでも良いわ。よろしくね」

 

 

そう言って、幽香は握手の手を差し伸べてきたので、譲信はしっかりと握り返した。

ところが、幽香は譲信の手を握ったまま一向に離そうとしない。

 

 

譲信「あのォー…離してくんない?幽香さん……?」

 

 

しかし、幽香は譲信の言葉なんて耳に入ってない様子だった。

 

 

幽香「やっぱり思った通りだわ…譲信、あなた…『外来人』ね?」

 

 

譲信「いえ、日本人です。それより離してくんない?」

 

 

外来人=外国人だと思った譲信は、短く返事を返した後、再度離してくれと頼んでみる。

だが幽香は一向に手を離す気配が無かった。

 

 

幽香「見た所…自分の状況をイマイチ理解できてないようね?」

 

 

譲信「まぁ道が分からないから、聞こうと思ってここに立ち寄った訳だからなぁ…離してくんない?」

 

 

幽香「……本当に理解できてないわね…」

 

 

幽香はやれやれ…といった感じに首を横に振る。

対して譲信は離してくれという思いで一杯だった。

 

 

幽香「まず私達の今いるこの世界は…あなたの住んでいた世界とはまた別の世界よ。ここは、『幻想郷』と呼ばれる忘れ去られた者達の楽園よ」

 

 

譲信「………何だって?」

 

 

幻想郷?別世界?いきなり突拍子も無いことを言われて、譲信は理解に追いついていなかった。

だが、幽香の話はそれでも続いていく。

 

 

 

 

曰く、

 

 

ここは譲信の元いた世界とは隔離されたまた別の世界らしい。

 

 

この地は“幻想郷”と呼ばれ、忘れ去られた者達が行き着く楽園らしい。

 

 

この地には、人間を始め、妖怪や神やら何やら本の中でしかお目にかからることが無いような存在まで、普通に暮らしているらしい。

 

 

“幻想郷”は、大妖怪であり、賢者である八雲 紫によって管理されているらしい。

 

 

そして、かく言う幽香もまた妖怪と呼ばれる類らしかった。

 

 

 

 

譲信「はぁ!?そんな嘘が通じるとでも……、あぁ…確かにスタンド使いでも無けりゃあのパワーの説明なんて…付かねぇよなぁ~…」

 

 

人間では到底出せない身体能力、しかしスタンドの影なんて見えなかったし、幽香自身スタンドが見えていないようであった。

スタンドはスタンド使いでしか見ることも触ることもできない。

であるならば、幽香が妖怪だというのも、真実味があった。

 

 

幽香「理解したかしら?あなたはどういう事情か知らないけど…いつの間にか幻想入りしてきたという訳よ」

 

 

譲信「なるほど……これが…神隠しの正体……!!」

 

 

神隠しの正体…どのようにして人は消え、消え去った人は何処へ向かうのか、その答えを譲信は身をもってして見つける事ができた。

 

 

譲信「グレート…!まさに、スタンドも月までぶっ飛ぶ衝撃だぜ!」

 

 

軽い気持ちで神隠しの調査をしていたら、まさかの別世界と来た。

譲信はこれもスタンド使いであるからこそ、奇妙な展開になっているんだな、と一人納得していた。

 

 

幽香「まぁ座りなさいよ。お茶でもいかが?」

 

 

そんな時、幽香からお茶の誘いを受けた譲信は、喉も渇いていた為、お言葉に甘えることにした。

 

 

譲信「じゃあ遠慮なく…馳走になるぜ!」

 

 

そう言って譲信は、机一つ挟み幽香と向かい合って座った。

 

 

幽香「さてと、今度はあなたの事を教えて貰おうかしらね?あなた何か不思議な力を持っているでしょう?戦ったから分かるのよ。何か目に見えない…人型のような何かがあなたの側にいるという事を…ね」

 

 

譲信「ゴホッ!?ゴホッ!?」

 

 

幽香に尋ねられて、思わず譲信は咳き込んでしまった。

まさか、あれだけの戦闘で見えもしないのに、人型である事まで見抜かれてしまったとは…と。

流石にこれはもう隠し通すのには無理がある…と判断した譲信は、腹を決めて自身の持つスタンド能力について話すことにした。

 

 

譲信「あ~悪ィ。ちょいと驚いただけだぜ。まぁあんたの見立て通り、人には見えない人型の何かが俺の側にいるってぇのは正解だよ。それが俺の能力…側に現れて立つところからコイツは『幽波紋(スタンド)』と名付けられている。スタンドは俺の生命エネルギーが作り出すパワーある(ヴィジョン)なのさ。」

 

 

幽香「スタンド…ねぇ。初めて聞く名前ね」

 

 

譲信「スタンドとは…その人を守ってくれる守護霊のようなものであり…俺は例外だがひとりの人間に一体であり…スタンドを自由自在に操れる人間を“スタンド使い”と呼び、スタンドはスタンドでしか倒せない…それが、ルールだぜ」

 

 

他にも色々あるのだが、譲信としてはこれ以上は人に語りたくなかった。

ましてや、スタンドそれぞれが別々に持つ固有の能力については絶対に語りたくは無い。

他人に能力を知られてしまえばそれが弱点になる。スタンド使いにとって能力を知られるという事は死と同義なのだ。

 

 

幽香「成る程ね。“程度”の能力とはまた別の…異なった異能という訳ね。」

 

 

譲信「ん?“程度”の能力?そいつぁ何だぁ?」

 

 

ふと、幽香の口から零れた“程度”の能力。それは一体何なのか?気になった譲信は聞き返す。

 

 

幽香「あなたの世界に“スタンド”と呼ばれる能力があるように、この幻想郷にもまた能力の概念があるわ。この幻想郷ではその異能の力の事を“程度”の能力と呼ぶの。“程度”と言うのはそれしか出来ない…という皮肉が込められているわ。」

 

 

譲信「ははぁ~なるほどぉ…(ま、俺の世界じゃスタンド能力なんて漫画の中くらいしか無いんだけどなぁ…俺は例外だよ例外。)」

 

 

幽香「そして私もその“程度”と呼ばれる力を持っているのよ。私の能力は…“花を操る程度の能力”よ。だから私は花妖怪なんて呼ばれ方もするわね。もしかしたらあなたも“程度“の能力に目覚めるかもしれないわね」

 

 

譲信「程度…かぁ。スタンドとはまた違う訳だ…(いやいやいや…あんな怪力パワーの持ち主の能力が…“花を操る能力”だぁ!?どんなギャップだよ!!女の子らしい能力じゃぁねぇか…やべぇ……笑ったら殺されるぞ……!)」

 

 

譲信は、程度の能力の存在に大変驚いてはいたが、それよりも目の前のスーパーガールの持つギャップにツボり、笑いを耐えるのに必死だった。

笑ったら尻バッド所では無い、間違いなく殺される。

かなりハードな笑ってはいけないだった。

 

 

幽香「……何かイラッとするけれど…まぁ良いわ。それであなた…スタンド使いであるあなたは、これからどうするのかしら?」

 

 

さぁ?どうしたもんか…と少しの間、譲信は考えるがすぐにこれからの行動方針を立てる。

 

 

譲信「そうだなぁ……とりあえず元の世界に帰る方法でも捜しに行こうかな!」

 

 

幽香「そう…それなら博麗神社へ向かいなさい。そこへ行けば何とかなるわよ。」

 

 

譲信「博麗…神社?何だぁそりゃぁ?」

 

 

また神社かよぉ?とツッコミかけるがそこは譲信、グッと堪える。

 

 

幽香「幻想郷に迷い込んだ外来人が外に帰りたい時は、その神社にいる巫女に頼めば帰れるわよ。無事に辿り着けたら…の話だけど…譲信、あなたなら問題無いわね。」

 

 

そうして幽香は、譲信に博麗神社までの大まかな道筋を書いた紙を渡す。

幽香は花の世話があるので、道案内はしてあげられない…との事だった。

 

 

譲信「へぇ~こう行きゃぁ良いわけか。OK!サンキュな幽香さん!それと…お茶ゴチになりました!」

 

 

紙を受け取った譲信は、幽香に礼を告げると早速博麗神社へ向けて出発しようと外へ向かう。

 

 

幽香「まあもし、行き止まったらここに来ると良いわよ。あなたは気に入ったから…特別に歓迎してあげるわ譲信。」

 

 

譲信「幽香さん……!………あざっす!!」

 

 

最初は幽香のことを恐ろしいスーパーガールだと、思っていた譲信だったが、とても親切で良い人…良い妖怪なんだと今では思っていた。

さぞ、幻想郷でも皆から好かれてるんだろうな~…っとまで考えていた。

 

 

譲信「それじゃまたどこかで~!!」

 

 

後ろを振り返りつつ、手を振り続ける譲信に、幽香は姿が見えなくなるまでその背中を見届けた。

 

 

幽香「さて…と…まだ一匹……ゴミが潜んでいたわねぇ…?」

 

 

譲信を見届けた後、幽香は近くの花の隙間に向かって、傘を投げつける。

すると「ぎゃぁぁ!?」という悲鳴が聞こえ、肩に傘の突き刺さった一人の男が出てきた。

 

 

幽香「あなた…ゴミの分際で私の大切な花を傷つけて…死ぬ覚悟はできているわよねぇ?」

 

 

男「ひぃ!?ま、待ってください!!俺はただ……ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

男の言い訳など、花から聞く気が無かった幽香は男をその傘で、滅多刺しにする。

胸から腹部にかけて、幾つもの穴が空いた男は苦痛に歪んだ表情のまま絶命してしまった。

 

 

幽香「喜びなさい。最後にこの花畑の肥料になって死ねるのだから…ウフフフフフ♪」

 

 

ドチャッ!ドチャッ!という音が、しばらく太陽の花畑に響くこととなった。

果たして…最初に譲信に聞こえたドチャッ!という音は何だったのか…その真実を知るのは、風見幽香ただの一人である。

 

 

 

 

 

 

 

幽香と分かれた後、譲信は順調に進んでいた。

貰った地図には一先ず、人里と呼ばれる人間の集落に寄ると良い…と書いてあったのでまずはそこを目指して歩く。

まだ幽香との戦闘から一時間ちょっとしか経っていない為、日が暮れる様子も無く、結構のんびりとできていた。

 

 

譲信「近付いてくる~♪決戦の時ィ~♪打つべきピリオドは~~~スタープラチナァ~~~~~~ム♪」

 

 

そしてまた、森に入ってからは陽気に歌を歌いながらピクニック感覚で歩き続けていた。

 

しかし、そんな譲信を狙う…怪しい影が二つ…譲信に迫ってきていた。

 

 

譲信「…やれやれだぜ。何か来やがったな…」

 

 

さぁ今度はどんな事が起こるんだ?といった気持ちで譲信は立ち止まり、待つことにした。

 

やがて、木々の影からそいつらは現れた。

 

 

妖怪1「ニヘヘヘ…人間ガイルヨ!」

 

 

妖怪2「久しぶりのご馳走だぁ!」

 

 

譲信「これが幽香以外の妖怪か…?」

 

 

何やら人らしからぬ姿をしたバケモノが二匹、譲信の前に現れた。

てっきり妖怪といえど、皆幽香のような人間とさほど変わらない姿なんだと思っていた譲信は、少しだけ驚いていた。

 

 

妖怪1「ニッヘーー!」

 

 

驚いていたのも束の間、譲信に妖怪が一匹飛びかかる。

 

 

譲信「いきなりか!?ちょ待っ!!」

 

 

言い終わる前に服の襟と、首元を押さえつけられて、譲信は背中から木の幹に叩きつけられた。

 

 

譲信「……痛ってぇ!?」

 

 

流石妖怪、とんでもねぇ力してやがるな…と息を漏らしながら譲信は、そんな感想を抱いていた。

 

 

妖怪1「大人シクシテロヨ!ソウスレバ楽ニコロシテカラクッテヤル!」

 

 

譲信「……………」

 

 

妖怪2「だがもし暴れたり助けを求めたりしてみろよぉ…生きたまま食ってやるからなぁ…!」

 

 

譲信「……………」

 

 

押さえつけられている痛みに耐えながらも、譲信は無言でしばらく何かを考えていたが、やがて口を開いた。

 

 

譲信「痛てて…大人しくしていれば……本当に楽に殺してくれるのか……?」

 

 

妖怪1「アァソウダヨ!約束シテアゲルヨ!」

 

 

譲信「そう……か」

 

 

妖怪2「よし!分かったら大人しく…」

 

 

それで良い…と言わんばかりに二匹の妖怪はニタリと笑う。

が、同時に譲信もやったぜ!と言わんばかりにニタリと笑った。

 

 

譲信「だが断る!!

 

 

妖怪1、2「ナニィ!?」

 

 

譲信「この空条 譲信が最も好きな事のひとつは、自分で強いと思っている奴にNO!…と断ってやる事だ!」

 

 

妖怪1「バ…バカニシヤガッテェ!!人間ノクセニィ!!ダッタラ望ミドオリ、生キタママクッテヤル!!」

 

 

譲信に舐められているんだと理解した妖怪は、怒りに身を任せ、まずは肩をかみ砕いてやろう…と、口を大きく開けた。

が、しかし…

 

 

ボン!!

 

 

何かが爆発するような音が聞こえ、気になった妖怪は思わず音のした方へと目をやる。

すると…

 

 

妖怪1「ナ…ナンダコリャァァァァァァァ!?」

 

 

何と、妖怪の譲信の襟を掴んでいた腕の手首から先が綺麗に無くなっていたのだ。

 

 

妖怪1「ウワァァァァァァァァァァァ!!?」

 

 

妖怪2「なんだとぉぉ!?」

 

 

痛みで妖怪は思わず、譲信から手を離し苦痛の叫び声を上げる。

 

 

譲信「キラークイーン…“第一の爆弾”!キラークイーンは既に俺の襟に触れていたぜ…!」

 

 

譲信は肩を払いながらそう呟くと、ゆっくりと二匹の妖怪の元まで近寄る。

 

 

譲信「幽香以外の他の妖怪はどんなものかと思ってみればこれか…ガッカリしたぜ本当に」

 

 

妖怪1「ク、クルナァ!!ヨルンジャネェ!!」

 

 

しかし、譲信は止まらない。

 

 

譲信「お前ら…覚悟して来てる妖怪…だよな?誰かを殺すって事は…逆に殺されるかもしれないって訳だ」

 

 

妖怪1、2「ヒ…ヒィィィィィィ!?」

 

 

使い回しのセリフだったが、それでも今の譲信には凄味があった。

そのせいで、普段はたかが人間と見くびる妖怪達も思わず、その人間である譲信に恐怖してしまう。

 

 

譲信「それじゃあ…木っ端微塵に消し飛ばしてやる!」

 

 

譲信は、尻餅をついて動けないでいる二匹の妖怪に向かって手を伸ばした。

 

 

妖怪1、2「ウワァァァァァァァァァァァ!?」

 

 

そして、その二匹の妖怪の頭から何やらディスクのような物を譲信は抜き取った。

 

 

譲信「ホワイトスネイク!…からのキラークイーン“第一の爆弾”!」

 

 

ボゴォン!!

 

 

そして、キラークイーンの能力を使いそのディスクを木っ端微塵に消し飛ばした。

 

 

譲信「ホワイトスネイクで記憶の一部をディスクとして抜き取ったぜ…そして、キラークイーン“第一の爆弾”は指先で触れた物質は何であろうと爆弾に変える事ができる……これで、俺のことは見ても無いし、知りもしないって訳だ」

 

 

お仕事完了♪と気絶している妖怪二匹をその場に放っておいたまま、譲信は再び歩き始めた。

 

誰にも見えていないが、キラークイーンとハイタッチをしながら…だった。

 

 

譲信「バタバタしたが…無事にこのイージーな状況を乗り越えられたぞ。…この空条 譲信、自分でも常に思うんだが強運で守られてるような気がする…そして細やかな「気配り」と大胆な「行動力」で対処すればけっこう幸せな人生を送れるような気がする……多分…いや気のせいかもな…ヘヘヘヘ…」

 

 

いや気のせいかよ!と心の中で自分で自分にツッコミを入れながら、譲信はニヤリと微笑む。

何せ、譲信は今非常に良い気分だった。

 

今まで持て余していたスタンドの力を、幸か不幸か偶然にもこの幻想郷に辿り着いてからというもの、こうも連続して満足に使う事が出来ているのだから。

ザ・ワールドの手加減ラッシュに時止め、キラークイーンの爆弾活用、ホワイトスネイクによる抜き取り。

そして、“だが断る”の決めゼリフ。

ジョジョファンなら誰もが憧れることを数時間の内にやってのけられているのだから、まさに!最高にハイな気分だった。

 

しかし、油断は禁物。

原作では浮かれたスタンド使い達は必ず痛い目に遭っている。

そうはならないようにと、空条の名に恥じぬように譲信は引き続き、用心することにした。

 

 

譲信「ふぅむ…しかし、警戒すると言ってもなぁ~危険を察知し尚かつ最も回避力に長けたスタンドだとどれが良いだろうかねぇ………あ!いたわ…最強の察知力と回避力が」

 

 

最も危険を事前に察知し、最も危険を回避することに優れているスタンド。

そんなスタンドをすぐに脳内ライブラリーから見つけ出した譲信は早速、力強くその名を呼んだ。

 

 

譲信「キング・クリムゾン!!」

 

 

譲信に名前を呼ばれて、そのスタンド…キング・クリムゾンは現れた。

深紅の体に白い網目の線が入ったデザインのスタンドだった。

 

 

譲信「キング・クリムゾン…十数秒先の未来を予知し、無敵の能力…“時飛ばし”によってあらゆる危険を完全に回避するスタンド!こいつぁ…無敵だぜ!」

 

 

おまけにキング・クリムゾンはパワーにも優れ、能力抜きにしても単純な戦闘力ならトップクラスのスタンドだ。

よっぽどな強敵でも現れない限りは完全に無双できるだろう。

 

 

譲信「さぁてと…早速見てみようかな未来予知(エピタフ)!」

 

 

譲信は被っていた帽子を深く被り、そのツバに十数秒先の光景を見る。

しかし、特に変わったことなど起きてはいなかった。

 

 

譲信「まぁそうだろうな。いきなり何かが起こるなんて考えにくいもんなぁ…ま、何もないのが一番だからな!良し良し…」

 

 

そうして譲信は時々、未来の光景を見ながらも、順調に人里へ向けて進んでいく。

特に何もなくやがて森を抜けて、それらしき家々が建ち並ぶ大きな集落のような物が遠くに見えてきた。

 

 

譲信「あれが人里だなOK!」

 

 

人里を確認した譲信は、歩くスピードを速めて早歩きで向かう。

やがて、人里の入り口に近付いて来た訳だが、入り口には番人みたいに警備のような人が数人立っていた。

関所みたいな感じなのだろうか?面倒臭いなと思った譲信は、手間を省くためにキング・クリムゾンの能力を発動させる。

 

 

譲信「深紅の王(キング・クリムゾン)!!我以外の全ての時間は消し飛ぶッ!!」

 

 

ドォーーーーーーーーーーン!!

 

 

瞬間、世界の全ての時間は消し飛ぶ。

 

 

譲信「キング・クリムゾン…消し飛んだ時の中では炎は炎自身が消えた事さえ認識しない。ま、要は『結果』だけだ!『結果』だけが残る!そして消し飛んだ時の中で対応でき動けるのは俺だけって訳さ!……ってことで人里、お邪魔しまーす!」

 

 

とはいえ、消し飛ばされる時間は今の譲信では精々、25秒程度だ。

そんなに呑気にしてもいられない為、急いで走って人里の中へと入っていく。

あまり長い時間消し飛ばしてしまうと、何人かの人間が違和感に気付いてしまうからだ。

 

 

譲信「ハァ…ハァ…ハァ…時よ…ハァ…再始動…しろっ!…ハァ…」

 

 

そして、時は再び正常に動き始めた。

 

 

譲信「ハァ…ハァ…思ったけど…これ…ザ・ワールドの時止めの方が違和感無くて良かったじゃあねーかよ…フゥー…」

 

 

幸い、特に誰も何かに気付いたりしている様子は無かったので、まぁ良しとするか…と判断した譲信はとりあえず人里を見て回ることにした。

 

親切にも幽香に譲信は財布の中の野口英世を数枚程、幻想郷の通過に換金して貰っていた為、ある程度は何かを購入することができた。

 

人里は江戸時代かそこらかの時代を連想させるような町の作りで、おまけに人々の服装も和服とかそういった感じだった。

その中で、譲信は3部の承太郎と同じ帽子に独自に改造した学ランを着ている。

明らかに目立ってしまっていて、勘の良い人からは外来人の兄ちゃんか…と思われていた。

 

しかし、気にしていてもしょうが無いと譲信は珍しい物を見るような人々の視線を無視し、まずは空いた小腹でも満たそうか…と近くの菓子屋らしき店に立ち寄る。

 

そしてしばらくカウンターにある商品を見て回った後、店主の男に欲しい物を言い、値段を尋ねる。

 

 

譲信「あー…オッチャン!この磯辺焼きと饅頭をそれぞれ3個ずつ、くれよ!」

 

 

店主「ハイよ、じゃあ3個ずつだから合計で2000円ね」

 

 

譲信「2000円……だとぉ~?」

 

 

幻想郷には常識に囚われてはいけないという言葉がある。

と、いうのは物の値段や価値が外の世界とはまた異なるのだ。

日常の値打ちを知らない初めての外来人はいったいいくらなのか見当つかず、一部の店からはすごくカモられてしまう。

しかし、幻想郷でも外の世界でもカモることは悪いことではない。

騙されて買ってしまったヤツがマヌケなのである!

 

 

譲信流~こういう時はこうしろ~方法

 

たとえば、この場合俺は全てお見通しだね!という態度をとり、

 

 

譲信「2000円?ハッハッハッ!!バカにすんじゃねーぜオッチャンよぉ~高ィ高ィーっ」

 

 

…と大声で笑おう。

すると

 

 

店主「じゃあいくらなら買うんだい?」

 

 

…と客に決めさせようと探ってくる。

 

 

譲信「3個ずつで500円にしろよ~」

 

 

自分でもこんなに安く言っちゃって悪いなぁ~というくらいの値を言う

すると

 

 

店主「カッハッハッハッ~!!」

 

 

本気~?常識あんの~と人を小バカにした態度で…

 

 

店主「そんな値で売っちまったらうちは赤字で潰れてしまうよーっギィーッ」

 

 

…と首をカッ切る真似をしてくる

しかし、ここで気負けしてはいけない

 

 

譲信「そ~かいじゃあ他の店で買おうかな」

 

 

帰る真似をしてみよう

 

 

店主「分かった!兄ちゃん特別だ!うちは外来人には優しい店だからな3個ずつで1700円にするよ」

 

 

…といって引き止めてくる。

 

 

譲信「600にしろよ~」

 

 

値段交渉開始ーッ!

 

 

店主「1600!」

 

 

譲信「700!」

 

 

店主「1400!」

 

 

譲信「900!」

 

 

店主「1200!」

 

 

譲信「1100!」

 

 

店主、譲信「1150」!!

 

 

譲信「買ったッ!」

 

 

やったーっ850円も安く買えたぞ!ざまーみろ!モーケタモーケタ!

…と思っていると

 

 

店主「(いつもは3個ずつだと700円で売ってるんだよぁ~)毎度有難うございました~!」

 

 

 

 

 

…というやり取りを終え、無事食べ物も購入でき店を出た譲信は、再び博麗神社を目指して歩き始める。

途中、やけにリアルな人形による人形劇だとか、謎に油揚げを異常な程袋一杯に詰めて歩いている、九本くらい尻尾を生やしたケモミミの女性だとか、何とも珍しい光景を見ながらも譲信は人里の外へ出る。

 

当然出る時は先程同様、キング・クリムゾンの能力を使ってバレないように出る訳だが、またザ・ワールドの時止めの方が楽だったじゃねーか!と、譲信は同じ事で後悔していた。

バカなのである。

 

 

これだけの濃い体験をしている訳だが、幻想入りしてからまだ3時間ちょっとしか実は経ってない。

これからもまだまだ、この調子で面白いことが起こりそうだと譲信はそんな予感がしていた。

なにせ、自分はスタンド使い。

スタンド使いは奇妙な事や面白い事に巻き込まれてなんぼなのである。

まぁ、楽しめれば良いか…と譲信は、深く考えることはやめたのだった…。

 

 

 

 

 

TO BE CONTENT…………




スタンド一つにつき、話は10は書けるくらいにアイデアが湧いてきます。
書いてて面白い。
自己満足度もバッチリなんですよね。
あとはまぁ…文章力。
まだまだ鍛え甲斐がありますね。
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