ノリの良いスタンド使いの奇妙な幻想入り   作:仁堂六華

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この章(GREAT DAYS)では、譲信サイドと吉良サイドを話ごとに切り替えていきながら、進行させてみようかな…と思ってます!!
今回は譲信サイドです!!
それでは…どうぞ!!


21紅魔館調査…その②厳守!!図書館マナー!!

譲信「ぐっ……が……ががが………ッ!!」

 

 

フラン「♪」

 

 

譲信は現在、フランに紅魔館を案内して貰っていた。

なんでもフランが自分が案内する!!、と立候補した為である。

 

レミリアも咲夜も、フランの勢いに押されてそれをついつい了承してしまった訳だ。

……それが譲信にとっての地獄の始まりだった…。

 

譲信はフランに背中から抱きつかれているので、フランをおんぶしながら歩いている。

端から見れば、まるで仲の良い兄妹みたいな光景だったが、実際は違う。

 

 

ミシッ…ミキミキミキ………

 

 

フランの抱きつくパワーが凄いため、譲信のあばら骨は悲鳴を上げていた。

……あの後、意識を取り戻したレミリアにやり過ぎだと、色々説教された事で大人しくはなったフランだったが、それでもまだ譲信にとっては恐ろしい子だった。

 

 

譲信「フラン………もうちょっとだけ……遠慮してくれ……!!……アカン…これじゃ俺が死ぬゥ…」

 

 

フラン「エヘヘ~お兄様~……」

 

 

譲信「………駄目だこりゃ…聞こえてねぇ……」

 

 

譲信が絞り出すような声で、フランに話し掛けるもすっかり譲信に懐いてしがみついてるフランには、全く何も聞こえてなかった。

 

スタンドで無理矢理引き剥がしても良いのだが、それをやるとフランが機嫌を悪くしてしまう可能性もある為、譲信には出来そうに無かった。

 

 

フラン「♪……あ、お兄様!!ここだよっ!!」

 

 

譲信「……ぁぁ……ここかぁ……」グッタリ

 

 

そうこうしている内に、フランと譲信は目的の場所に辿り着いた。

譲信とフランがいる場所は大きく立派な扉の前で、その扉の中が目的の場所であった。

譲信の代わりに扉を開くためにフランは一旦、譲信の背中から離れた。

 

お陰で、ようやく地獄から解放され譲信は肺一杯に空気を吸いこむことが出来た。

幸い、あばら骨は折れておらず、譲信はホッ…と一安心した。

 

 

フラン「入るよっパチュリー!!」

 

 

キィィィィィィィ…!!

 

 

フランが扉を開いていくと、徐々に部屋の中が見えてくる。

その部屋の光景を見て、譲信は思わず目を見開いた。

 

 

譲信「おおおっ!!」

 

 

まずとんでもなく広い部屋。

その部屋には遥か天井までそびえ立つ本棚が、数え切れない程に立ち並び、その本棚の中にはビッシリと何百、何千、何万、いや…それよりももっと、数え切れない程の本が敷き詰められている。

 

奥にもまだ続いてるようで、見えてるだけでもこの量なのに、一体どれだけの本があるのか…譲信はそんな光景に圧倒されていたのだ。

 

 

譲信「す………すっげぇー……今まで見たどの書店よりも…どの図書館よりも……すっげぇー……!!」

 

 

フラン「お兄様ーっこっちだよ!!」

 

 

あまりの光景に立ち尽くす譲信の手を、フランは小さな手で握り、譲信を部屋の中へと引っ張って行く。

少し部屋を進むと、何やら少し大きめな机があり、その前には誰かが座っていた。

そこに座っていた者は、フランと譲信に気付くと二人に声を掛けた。

 

 

パチェ「あら、フランじゃない。それと……あなたは確か異変の時にいた人ね」

 

 

譲信「そう言うあんたは…確かメイドさんの次に戦った相手…」

 

 

お互い充分に面識はあるが、あまりよくは知らなかった。

 

 

フラン「紹介するねお兄様!!今座っているのがパチュリーだよっ!!」

 

 

パチェ「パチュリー・ノーレッジよ。この大図書館の主であり、自他共に認める大魔法使いよ」

 

 

譲信「空条譲信だ。人里で何でも屋の社長をやっている“外来人”だぜ。よろしくな!!」

 

 

パチェ「えぇ。よろしく」

 

 

譲信とパチュリーは互いに自己紹介を済ませ、握手した。

 

 

小悪魔「パチュリー様~言われた本持ってきましたよ~」

 

 

その時、部屋の奥から数冊の本を抱えた小悪魔がやって来た。

 

 

パチェ「丁度良い所に来たわねコア。紹介するわ…この子は私の使い魔の小悪魔よ。コアって呼んでいるわ」

 

 

小悪魔「あれぇ?確か異変の時にいた人じゃないですか!」

 

 

譲信「空条譲信だ。あの時は名乗ってやれんで済まなかったな。ま、以後よろしく!!」

 

 

小悪魔「はい!!よろしくお願いします!!」

 

 

譲信は小悪魔とも握手をして自己紹介を済ませた。

これで譲信は一通り、紅魔館の住人との挨拶は済ませた事になる。

 

 

パチェ「事情はレミィから聞いているわ。紅魔館の調査で来ているのよね?」

 

 

譲信「まぁそうなるが…実際には既に“問題なし”って報告するつもりだぜ。まぁ、報告するまでにある程度日数空けなきゃだから、本当は遊びに来てるようなもんだな」

 

 

パチェ「ふぅん……思ったより適当なのね。まぁこれ以上、問題を起こす気がレミィに無いのは事実だから、あなたのその判断は間違いでは無いわよ」

 

 

譲信「だろ?俺は人を見る目は確かなんだぜ?」

 

 

譲信はそう言うと、ニカッと笑って見せた。

パチュリーはそんな譲信と、隣で譲信の腕にしがみついているフランを交互に見て、何やら納得したような表情になった。

 

 

パチェ「………そのようね。フランと仲良くやってるくらいだもの…自惚れで無いのは確かよ」

 

 

譲信「へへ♪まぁな。…ところで一つ良いか?」

 

 

パチェ「何かしら?」

 

 

譲信「俺は後一時間後…まぁ20:00くらいになったら帰るつもりなんだが…それまでここの本を読ませて貰っても良いか?」

 

 

それを聞いて、パチュリーは少しだけ驚いたような表情になった。

 

 

パチェ「破いたり勝手に盗ったりしないのなら、別に構わないわよ?…けど意外ね…あなたからは本を読むようなイメージなんてなかったから…」

 

 

譲信の言葉遣い、態度、服装や性格、そして戦闘時のイメージからパチュリーは、少なくとも譲信は本を好んで読むような人間では無いと思っていたのだ。

だが、それはあながち間違いでも無い。

 

 

 

譲信「まぁどっちかつーと、俺は漫画派だからなぁ~。けど異世界の書物って結構興味あんだよね。しかも魔法使いが読むような本だぜ?ちょっとくらいは読んでみてーじゃあねぇか」

 

 

譲信とてまだまだ子供なのだ。

異世界の物なら何でも面白そうに見えて仕方がない。

特に、本なんて物はまさにロマンスの塊みたいな物だった。

 

 

パチェ「成る程ね…好奇心旺盛なのね。分かったわ。それならコアにどういったジャンルの本が読みたいか言って御覧なさい。いくつかオススメの本を持ってきてくれるわよ」

 

 

小悪魔「任せてください!!これでも本のチョイスには自信があるんですよ!!」

 

 

小悪魔は自信満々に言った。

だが、譲信は首を横に振った。

 

 

譲信「折角の気遣いは有難いが…それには及ばねぇぜ。俺ぁ自分の足で探して、手に取って、目で見て、そして読みたいって思った本を読みてーんだ。だから悪ぃなコアちゃんよ」

 

 

小悪魔「いえいえ!それもまた良いと思います!………って…コアちゃんッ!?」

 

 

小悪魔の顔がみるみる赤くなっていく。

 

 

譲信「あ…やっぱちと馴れ馴れしいのは嫌か?小悪魔さん…って読んだ方が良いか…?」

 

 

そんな小悪魔の様子を見て、ひょっとして嫌がられてるのかと、譲信は不安になった。

 

 

小悪魔「あ!!そういうのじゃないんです!!ただちょっと…そういう呼ばれ方をするのは初めてだったのでつい驚いてしまっただけですよ」

 

 

慌てて小悪魔は、譲信の誤解を解いた。

 

 

譲信「そうかじゃ、今後はコアちゃんって呼ぶわ。ハッハッハ♪」

 

 

譲信は愉快そうに笑った。

そんな譲信をフランは少し、ムッ…としながら見上げていた。

自分をそっちのけで楽しそうにする譲信を見て、フランは少しだけやきもちを焼いていたのだ。

およそ500歳の吸血鬼とはいえ、フランもまだまだ心は子供なのである。

 

 

譲信「じゃ、何か良い本見つけたらこっちに持ってきて読ませて貰うわ。てことで、本探しの冒険のはじまりだぜ~」

 

 

フラン「あ!お兄様待ってよー!!」

 

 

そんなフランの様子には全く気付かない譲信は、さっさと本を探しに奥へと入って行く。

そんな譲信をフランは慌てて追いかけて行く。

図書館内では走るなという、パチュリーの声は聞こえてないようであった。

 

 

パチェ「はぁ……あの子ったら、よっぽどあの譲信がお気に入りのようね」

 

 

小悪魔「良いことじゃないですか。妹様はあんなに楽しそうじゃないですか」

 

 

パチェ「そうね。……それにしても本当に驚きよ…ただの人間である譲信が、私達ではずっと出来なかったこと…フランとレミィの本心を理解し、二人の間にあった溝を埋めた……しかもたった一晩でそれをやってのけた。………本当に……人の本心を見る目が鋭い男ね」

 

 

パチュリーは譲信の事をかなり高く評価していた。

大抵の者は譲信の持つ、妖怪をも圧倒する力に目が眩んで盲目になってしまうが、パチュリーはしっかりと譲信の本当の“強さ”を見抜いていた。

 

異変の時も、譲信を一番の強敵だと判断したのはパチュリーだった。

パチュリーの思う譲信の一番の強さとは、“見抜く”という点だった。

 

相手の心は元より、相手の思考、策略、目的、何より自信の現状さえも正確に、正しく見抜き更には行動する事が出来るのが譲信だ。

 

見た目や性格からは一目では分からないが、空条譲信という男は、実は意外にクールで度胸もあり、尚かつ冷静で、“凄すぎる判断力と洞察力”を兼ね備えた男………だという事をパチュリーもまた譲信の事を見抜いていたのだ。

 

そこまで深く考察されているとはつゆ知らず、譲信は本を探し回っていた。

 

 

 

譲信「ん~……どれもイマイチ、読みたいとは思えね~なぁ……つーか、大半が読めない字ばっかりだぜ…」

 

 

フラン「お兄様、フランも何か本を探してくるね!」

 

 

譲信「おう。見つけたら先戻って読んでな。俺もすぐ戻るからよ」

 

 

フラン「は~い♪」

 

 

元気よく返事を返し、フランは本を探しに何処かへと行ってしまった。

残された譲信は本を探し、本棚を見て回る。

 

 

譲信「それにしてもとんでもなく広い図書館だぜ……流石大図書館……名前通りじゃあねーか!」

 

 

結構高い位置にある本は取り辛いので、精々背伸びすれば届くような範囲で譲信は本を探す。

すると、本と本との間に挟まれて、少し飛び出ている本を見つけた。

 

 

譲信「お、仲間ハズレにされてる本見っけ!」

 

 

綺麗にびっしり揃えられている本の中で、こういった飛び出てる本というのは結構目立つ。

黒色のカバーに、よく読めないが赤色の文字で何やらタイトル等が綴られている。

 

何となく、中身が気になった譲信はその本を手に取ってみた。

肌触りからして、動物の皮だとかそれに近い物が表紙には使われているようだった。

そして、ズッシリ重たい。

 

 

譲信「おぉー!!こりゃあすげー高そうな本だ。大事に扱わねーとな…乱暴にしちゃすぐに傷みそうだ」

 

 

うっかり傷でも付けたら大変だと、注意しながら譲信は本の題名を読んでみる。

 

 

譲信「“名を問いし者”…?ミステリー系かな?」

 

 

少しだけ面白そうだと思った譲信は、大体の内容を確認する為に本を開いてみた。

 

 

 

 

 

 

すると

 

 

 

 

 

 

 

 

ボシュウウウウ!!

 

 

 

 

 

 

 

譲信「うぅぉぉぉぉぉぉッ!?」

 

 

 

何と、開いた本のページが急に膨らんだかと思うと、何やら人の顔の形に盛り上がり、黒い煙が吹き出し始める。

譲信は驚いて、本を床に落とした。

 

 

その間にも、ページが膨らみ続け、黒い煙が吹き出し続ける。

膨らみは大きくなると共に、人の頭、体、足、などを形成し始める。

 

 

譲信「な……なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁ!?」

 

 

そして、膨らみの形が完全に整った次の瞬間…

 

 

 

 

 

 

ボン…!!

 

 

 

 

 

黒い煙ごと、とても静かな軽い爆発を起こした。

 

 

譲信「コホッ…!な……なんだってんだ………?」

 

 

 

 

譲信はせき込みながらも、黒い煙の中に目を凝らす。

すると、何者かの影が見えてくる。

煙が晴れていくと共に、段々とはっきりとその者の姿が見えてきた。

 

真っ黒な体。何本もの角が生えた頭。大きなコウモリのような翼。先端が尖った尻尾。両手と両足に大きな鉤爪。真っ赤で大きな1つだけの目。背筋がゾッ…とするような眼力…。

まるで…絵に描いたような悪魔だった……。

 

 

 

 

 

???「封印が……封印が解けたぞぉッ!!グギャギャギャギャギャ!!久しぶりのシャバだぁッ!!」

 

 

そして???は愉快そうに喋り出した。

当然、譲信は驚き、その場で固まってしまう…。

 

 

譲信「何だコイツは……?本から出て来たのか!?」

 

 

???「あぁ~~?オメェー何も知らねぇで俺の封印を解いたのかぁ~?」

 

 

訳も分からず、呆気に取られる譲信に、???は気付いて話し掛けてきた。

 

 

譲信「な…何ィィィ……?」

 

 

???「俺はずっと昔に、この本に封印されていた悪魔だぜ……グギャギャギャ………オメーのお陰だ。オメーのお陰で俺はやっとこさ、自由に慣れたんだぜぇ~~。グギャギャギャ………!!」

 

 

???は不気味に笑いながら、譲信の横に回り込む。

 

 

???「俺は人間の魂を食うことが大好きなんだ。…というよりかは、人間を前にしては魂を食わずにはいられないという性を背負っている……それはオメーに対しても今まさに、そうなんだぜぇ~?」

 

 

そう言うと、???は裂けた頬でニタリ…と笑い、舌なめずりをした…。

 

 

 

譲信「ッ!!コイツ……!!ヤバイ!!“スタープラチナ”!!

 

 

スタプラ「オラオラオラオラオラッ!!」

 

 

 

命の危険を感じた譲信は、やられる前にやってやる!!と、???に向かってスタープラチナのオラオラのラッシュを撃ち込んだ。

……しかし

 

 

 

???「グギャギャギャ………ギャギャギャ…!!効かねぇなぁ~~~全然効かねぇ~~!!」

 

 

譲信「な…何ィィィィィィーーーーー!?」

 

 

 

???には譲信の攻撃は全く効いて無かった。

拳は確かに当たってはいるが、まるで何か手応えが無かったのだ。

 

 

 

???「見た事もねぇ能力だなぁ~パワーも凄そうだ……でも無駄だぜぇ~!!悪魔が眠ってる本を開いたって事は!!悪魔に魅入られたってのと同じ事なんだぜ!!」

 

 

???「今の俺はオメーであり、オメーは俺でもあるんだぜ!!つまり!!オメーが俺に対し行った攻撃はどんな能力を使っていようが絶対に無効化され、オメーがオメー自身に対し、能力で何かして俺を引き剥がそうとしても、オメーは俺でもある訳だから何の意味もねぇ!!……そして万が一、俺が死ぬことになろーとも、その時はオメーも道連れになるんだぜぇ!!」

 

 

 

譲信「な…なな…何だってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」

 

 

 

???「オメーが開いたんだからなッ!!オメーが自分で、自分の意思で本を開いたんだからなぁぁぁッ!!グギャギャギャ………!!」

 

 

ここに来て、幻想郷に来て、初めて譲信は本気でヤバイと感じ始めていた。

何せ、攻撃が全く効かないのだ。

 

敵は自分であり、自分は敵でもある。

つまり、例え“真実の上書き”を持ってしても、同じ“真実の上書き”を持つ自分に対し、行うようなものでも何の意味もなさいのだ。

 

自分やこの悪魔に対する全ての行動は無へと変換されるのだ!!

つまり、全くもって為す術が無かった!!

 

 

譲信(ヤ…ヤバいぞ……ヤバイィィ!!すごくヤバイ!!何か…何か手は無いのか……!?)

 

 

譲信は頭を必死に回転させるが、何の名案も浮かんでこない。

幾多のピンチを切り抜けてきた譲信でも、この状況ばかりはもうお手上げだったのだ……。

 

 

???「全ての決定権はもう俺にある。今からオメーの魂を抜き取って食らうのは…ハナタレガキの尻に鉛玉をぶっ放すよりも容易いんだ……だが!!それは俺のやり方じゃあねぇ」

 

 

譲信「どういう……事だ!?」

 

 

???「俺は“名を問う者”だ!!獲物には必ず、一つの質問を与える……それは、俺の名前は何か?という単純な質問だ!!正解すりゃあ勿論助かるが…外せばもう絶対に逃げられねぇ…蚊に刺されりゃあ痒くなっちまうのと同じくらい、確実に俺に魂を食われるのさ」

 

 

言うなり???は、譲信の首元を片手で掴んだ!!

凄い締め付けで、思わず譲信の口から空気が漏れる。

 

 

譲信「がっ……!!」

 

 

???「これは悪魔の契約!!一度契約すりゃあもう絶対だ!!契約しなけりゃあ苦労するかもだが…自力で助かる道はあるのかもしれねぇ…断った瞬間このまま喉を握り潰すがなぁ!!さぁ…決めるのはテメーだ!!制限時間は今から30分!!19:40分までだ!!それまでに俺の名前を当てられたらオメーの勝ちだ!!さぁやるのか!!やらねぇのか!!さっさと答えろッ!!」

 

 

譲信は決断を迫られていた。

普通に考えてこの勝負…引き受けてしまえば勝てる訳が無い。

会ったことも聞いたこともない奴の名前なんて、まず当てられる訳が無い。

 

だが、断ればこのまま喉は潰される。

そもそも、どれだけ足搔こうとも、この悪魔に対して全ての行動を無へと変換されるのだ……。

実に、悪魔らしい嫌な手を使ってきやがる……と譲信は怒りで拳を握り締めていた。

そしてその怒りが、譲信に決断させた…!!

 

 

譲信「やる……ぜ!!受けて立つ……ぜ!!やるしか……ねーんだからなぁッ!!」

 

 

譲信は言い切った。

しっかりと。

それを聞いた???はニヤリ…と笑うと、譲信を乱暴に離した。

 

 

???「返事は聞かせて貰った。これで悪魔の契約は結ばれた……今から30分間、オレはオメーの魂を食らう事は出来ねぇ。しかし…30分経ってもオメーが正解を当てられなかった場合は………即座にオメーを殺すッ!!」

 

 

譲信「ッ……!!あぁ……上等だテメー……だがしかし、俺も覚悟はしてんだぜ……テメーも覚悟をしとけよな……」

 

 

???「あぁ…?」

 

 

譲信「俺が勝った場合、俺はすぐさまテメーをぶちのめす!!テメーがくたばるまで、ラッシュを叩き込んでやるからなッ!!その覚悟をしておきやがれッ!!」

 

 

譲信は???を思いっきし睨みつけながら、そう言った。

 

 

???「バカがぁッ!!減らず口を叩いてんじゃねぇぞッ!!オメーはバカ丸出しだ!!普通に考えて!!この勝負に勝てる訳がねぇだろぉぉがぁぁッ!!勝負を受けた時点で!!オメーの死は確定したんだよこのマヌケッ!!」

 

 

譲信「ほざきやがれ……!!勝つのは……俺だッ!!」

 

 

そう言うと、譲信は歩き出した。

その顔は、一切の恐怖が無く、覚悟に満ちあふれていた。

 

 

???「ほう?面白い……この勝負に今まで勝てた奴はいなかった……しかし、オメーはこれまでの人間共とは一味違うな……良いだろう……見させて貰おうじゃあねぇか……オメーが絶望に嘆く瞬間をなぁ~~~!!」

 

 

挑発的な???を無視して譲信は歩き続ける。

この圧倒的不利な状況でも譲信は諦めるつもりなど、さらさら無かった。

必ず、何処かにヒントはあるはずだと、信じていた。

 

 

フラン「あれ……?お兄様何してるの…?」

 

 

譲信「フランッ!?」

 

 

???「……ほ~~う…」

 

 

その時、ばったり偶然、譲信は曲がり角で出会い頭にフランと会ってしまった。

譲信が状況の説明に悩んでいると、フランはすぐに???の存在に気付く。

 

 

???「…」ニタァ~…

 

 

瞬間、フランの背筋に冷たい物が走った。

何か、物凄く嫌な予感がする。

例えば、現在進行形で譲信に良からぬ事が起こっているのではないか……と。

もしそうだとしたなら、この???をフランは絶対に許すつもりは無かった。

 

 

フラン「お兄様から離れろッ!!」

 

 

フランは、手のひらを???に向けて握りつぶそうとした。

それをいち早く察知した譲信は慌てて、フランの能力発動を止めた。

 

 

譲信「待てフランッ!!やめろッ!!こいつを殺せば俺も死んじまんうんだ!!だからやめてくれッ!!」

 

 

フラン「そうなの……!?」

 

 

フランは慌てて能力を消した。

もう少し遅れていれば、この???と共に譲信は死んでいた。

 

 

譲信「コイツはこの図書館にあった本に封印されていた悪魔だ。色々あって俺は30分以内にコイツの名前を当てられなけりゃあ殺される…。名前を当てる以外他にはどうしようもねぇんだ……」

 

 

???「グギャギャギャ!!違うねぇ~あと20分だ!!あと20分だぜえ~~?」

 

 

譲信「!!……もう10分……か……」

 

 

気が付けば10分。

思ったよりも早く過ぎていく時に、譲信は焦りを感じ始めていた。

そんな時、フランが口を開いた。

 

 

フラン「ねぇお兄様、それならパチュリーに聞いてみたらどうかな?この大図書館の事ならパチュリーは何でも知ってる筈だよ!だから多分、その悪魔の名前の事も知っているんじゃないかな?」

 

 

 

フランの発言を聞いて、???の表情は一瞬固まり、譲信は思わずニヤケた。

まだ譲信は完全に天から見離されてはいなかったのだ!

 

 

 

???「……何だと?」

 

 

譲信「そうか……その手があったか!!」

 

 

そうと分かれば話は早い。

譲信はパチュリーの元までダッシュで駆け出した。

 

 

???「むぅ!!」

 

 

フラン「あ、待ってよー!!」

 

 

その譲信の後をフランと???もまた、走って追う。

図書館内は走ってはいけないのだが…しかしそんなことは皆お構いなしだった。

 

 

譲信「おいパッチェさんよ!!ちょっと良いか?」

 

 

譲信&フラン&???「ッ!?」

 

 

パチュリーのいた場所へすぐさま辿り着いた譲信は、一目散にパチュリーに声を掛ける。

ところが…

 

 

小悪魔「あ!!譲信さんに妹様!!パチュリー様は丁度先程、持病の喘息を拗らせられたので今は部屋で休んでおられるのですが……」

 

 

そこにはパチュリーはおらず、小悪魔が一人で机の上の書類や本の片付けをしていた。

パチュリーは体が弱いという事は、フランから聞いてはいたものの、まさかこのタイミングでダウンしているとは、誰も予想だにしていなかった。

 

 

 

譲信「な……な…何だってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」

 

 

 

譲信の叫び声が響き渡る。

譲信の顔は青ざめ、今度は???がニヤリと笑った。

 

 

???「グギャギャギャ!!こりゃあ良いッ!!パチュリーとかいう野郎はしばらくはまともに会話も出来ねぇ状態らしいじゃあねぇか!!つまりオメーはまた振り出しに戻ったって訳だ!!制限時間残り10分という土壇場でなぁッ!!」

 

 

 

譲信「や…野郎ッ!!クソッタレぇッ!!」

 

 

 

世界「WRYYYYYYYYYYY!!」

 

 

 

焦った譲信は世界(ザ・ワールド)を発現させると???に向かってラッシュを放つ。

だが

 

 

???「だから効かねぇって言ってるだろこの間抜けがぁッ!!」

 

 

悪魔の呪縛に縛られ、さらには悪魔の契約をしている譲信の攻撃など???には通用する筈も無かった。

 

 

フラン「お兄様!!」

 

 

 

小悪魔「えぇ!?どういう状況なんですかこれ!?」

 

 

 

譲信「クソッ…クソッ……!!やめろぉぉぉぉッ!!」

 

 

 

???「こうなったのは全部オメーが悪いんだろうがッ!!諦めるんだなぁッ!!そして!!更なる絶望だ!!」

 

 

譲信「ッ!?」

 

 

???は、そう言うと右の手のひらをフランへ、左の手のひらを小悪魔へ向けた。

すると

 

 

フラン「ふえぇ……」バタリ…

 

 

小悪魔「はれぇぇ………」バタリ…

 

 

 

何と、フランと小悪魔はその場へ眠るようにして静かに倒れ込んでしまった。

 

 

 

譲信「な………何てこった……!!」

 

 

???「グギャギャギャ………!!コイツらには眠って貰ったぜ!!コイツらは俺が術を解かねぇ限り、一時間は目覚めねーぞ?さぁどうするよ?オメーは自力で俺の名前を言い当てられるのかぁ~?」

 

 

譲信「ざけんじゃあねーぞッ!!」

 

 

譲信は扉に向かって走り出す。

紅魔館内の何処かに、レミリアと咲夜がいる。

事情を説明すれば恐らく力になってくれる筈だ。

そう考えた譲信はすぐさま、大図書館から出ようとする。

しかし

 

 

 

ガチャッガチャガチャッ…!!

 

 

 

譲信「嘘……だろ…!?」

 

 

 

扉は全く開かなかった。

ドアノブをいくら回しても、ビクリとも動かない。

 

 

 

???「言い忘れていたがこの図書館だけ隔離空間に閉じ込めてある。つまり外へ出て助けを求めるなんて事は出来ねーのさ!!オメーを軸として創造してある空間だからオメーがどう足搔こうとも無駄だぜ!!」

 

 

 

譲信「何ィィィィィィィィィィィィィィィィッ!?」

 

 

 

試しに扉に“世界”のパンチを一発ぶち込んで見るが、まるで手応えが無い。

???が言うように譲信が足搔いた所で全くの無駄であった。

フランや小悪魔も眠らせており、一時間はどうしようとも起きる事は無いらしい…。

かといって、譲信一人では何かが出来る筈も無い……。

 

 

 

譲信「うおぉぉぉぉぉぉッ!!何なんだぁぁ!?テメーの名前はよぉぉぉッ!?」

 

 

???「だから当ててみろって言ってんだろーがッ!!あと7分!!さぁどうする!?」

 

 

気が付けばもう7分前。

まだ数十分もあると思っていたらアッという間に数分前に追い詰められてしまった。

もうこれ以上、時間を無駄にする訳にはいかない…!!

 

 

譲信「テメーの名前は“デーモン”かッ!?」

 

 

???「違う」

 

 

譲信「じゃあ“サターン”かッ!?」

 

 

???「違う」

 

 

譲信「なら“デビルマン”か!?“太郎”か!?“死神”か!?はたまた“ウリエル”か!?」

 

 

???「違う違う違う違うッ!!どれも違うッ!!下手な鉄砲数撃ちゃあ当たるってかぁ~!?呆れたぜ…もうオメーには何も打つ手は無ぇ~って訳だなぁッ!!グギャギャギャギャギャ!!」

 

 

譲信「ぐ……うぅぅ………マズイ……マズイぞ……非常に……マズイぞ……!!ほ…本気で……もう何も策が……出て来ねぇ……!!」

 

 

譲信は腕時計をチラリ…と見る。

するとどうだ、もう残り時間が3分しか残っていないではないか…。

体中から汗が噴き出す。

あと3分以内に、正解を言い当てなければ殺される。

しかし、当てずっぽうで名前を言っていった所で、勝機はない…。

何か奇跡でも起こらない限り、譲信に勝ち目は無い。

 

 

 

譲信「ハァー…ハァー…ハァー………ハァー………」

 

 

 

???「グギャギャギャ…オメーはもう終わりだぜ……オメーは将棋やチェスで言うような詰み(チェックメイト)に既にハマっちまっているのさ……!!」

 

 

 

譲信「ぐ………!!(何か…何かヒントは……無いのかよッ!?)」

 

 

 

???「時間切れまであと10秒前!!さぁどうした!?えぇ!?もう何もねーんだろぉぉ!?」

 

 

 

必死に頭を回転させ、辺りを見回し、僅かにでもヒントになりそうな物を探す譲信だったが、何も見つからない…閃かない。

???のカウントダウンだけが進んでいく。

 

 

 

???「8……7……6……5……」

 

 

 

譲信「待て!!待ってくれッ!!まだ待ってくれッ!!」

 

 

 

???「いいや待てないねッ!!それが悪魔の契約だッ!!」

 

 

 

 

 

???「3」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「2」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「1」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………0…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

譲信「……………ぁ……」

 

 

 

…………ついに、譲信は正解を言い当てられないまま、30分を迎えてしまった……。

 

 

 

???「グギャ……グギャギャ……」

 

 

 

 

???「グギャギャギャギャ!!オメーの負けだぜッ!!時間切れ勝負ありだッ!!これで!!オメーの死は確実の物となったぁぁッ!!」

 

 

 

譲信「う……うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

悪魔の契約は絶対だ…。

勝負に負けたということは、絶対に逃れられない死が決まったということだ……。

???は不気味な笑みで譲信を見下ろした……。

 

 

 

 

???「死ねぇぇぇぇぇッ!!」

 

 

 

???は手を振り上げた。

 

 

 

譲信「うぉぉぉぉッ!!本当にテメーに名前なんてあったのかよぉッ!?なんて名前だったんだよぉぉぉぉッ!!」

 

 

 

そんな???に対し、譲信は怒鳴りつける。

譲信の言葉をきいて、???は更に不気味に微笑んだ……。

 

 

 

???「冥土の土産に教えてやるよ……正解は……俺の名前は“アンノウン”だ……!!グギャギャギャギャ…!!」

 

 

 

譲信「アンノウン……テメーの名前は……アンノウン…!!」

 

 

 

アンノウン「その通りだ!!じゃあな負け犬…死ねぇッ!!

 

 

 

アンノウンは譲信の首を切り裂いてやろうと、手刀を振り下ろそうとした。

しかし、その直前に譲信は叫んだ。

そして…それは悲鳴や断末魔では決してなかった…!!

 

 

 

譲信「……俺の勝ちだぜ…アンノウン…!!

 

 

 

アンノウン「………あぁ……?」

 

 

 

譲信はハッキリとそう言い切った。

しっかりと自身の確信に満ちあふれた表情で。

その言葉を聞いたアンノウンは、ピタリと動きを止めた…。

 

 

 

アンノウン「この期に及んで………負け惜しみを言ってんじゃあねーぞぉぉッ!?負けたのはオメーなんだよッ!!19:40分までに正解を出せなかったクズがオメーなんだよぉぉぉッ!!この間抜けぇぇぇぇッ!!」

 

 

 

アンノウンはそう怒鳴りながら、譲信の胸倉を掴んだ。

しかし、譲信の表情が変わるような事は無かった。

そして、ただ一言だけ譲信は口を開いた…。

 

 

 

譲信「本当にそう思うなら…テメーの目で実際に時計を見てみるんだな……!!」

 

 

 

アンノウン「何ィ………?」

 

 

 

譲信に言われて、アンノウンは図書館内に掛けてあった時計に視線をやった。

すると

 

 

 

アンノウン「な……何ィィィィィィィィィッ!!!?」

 

 

 

譲信「……ニヤリ」

 

 

 

そこにあった真実は、勝ち誇っていたアンノウンを一気に青ざめさせた。

そこにあった真実とは……

 

 

 

アンノウン「19:39分55秒だとぉぉぉぉぉッ!?バカなッ!?俺が5秒も時間を数え間違える筈がねぇッ!!何が……何がどうなってんだぁぁぁッ!!!!?」

 

 

 

1秒とて狂いも無く数えていたアンノウン。

それ故に、この異常事態が全く理解出来ていなかった。

そんなアンノウンに対し、状態は自身の胸倉を掴むアンノウンの腕を掴み返して、そして睨みつけ言った…。

 

 

 

譲信「悪いな…“マンダム”時間を10秒キッチリ巻き戻す…そういう能力がある。テメーの口からテメーの名前を聞いた瞬間、時を巻き戻した。お陰で、俺は19:40分以内に正解を答える事が出来た。これは、テメーに対しても俺に対しても何かを起こすって能力じゃあねぇ…“世界に対して”働く能力だ…。だから問題なく発動出来た……つまり……テメーの負けだッ!!

 

 

 

アンノウン「ふ……巫山戯るなぁッ!!そんな汚ぇ手が通用すると思ってんのかぁぁッ!?反則だぁぁ!!」

 

 

 

 

アンノウンは怒りで怒鳴り散らす。

しかし、依然として譲信は余裕のペースを崩さない。

 

 

 

 

譲信「通用するぜ……“悪魔の契約”は絶対なんだろ?」

 

 

 

アンノウン「ハッ!!」

 

 

 

言われてアンノウンは気付いた。

譲信の精神を縛っていた鎖はいつの間にか消え、自分と譲信の間にあった理不尽な繋がりも消え去っていた…。

 

これはつまり、“悪魔の契約”が果たされたという何よりの証拠であり、そこには“反則”だとか“卑怯”だとかいう言葉は存在せず、あるのは“絶対的な勝敗”ただ一つであった。

 

譲信の言うように、この勝負は譲信の勝利で、アンノウンの敗北である事に何の問題も無かったのだ…。

 

 

 

譲信「テメーが言ったんだからな…テメーの名前と…“悪魔の契約”は絶対だって事を…テメーが自分で言ったんだからなぁッ!!

 

 

 

呪縛から解放された譲信は、背後に2体のスタンドを発現させると、ユラリと立ち上がった…。

精神力の馬力がかなり上がっているのか、金色のオーラを纏っている…。

譲信の赤っぽい瞳が、まるで深紅のようにギラギラと光り、アンノウンを見下ろした。

 

 

 

譲信「そして俺も言ったな……自分で言った……。俺が勝ったらテメーをぶちのめすと……確かに言ったよなぁッ!!」

 

 

 

 

アンノウン「こ……この野郎……さっきまでビビってやがったクセにぃぃ……!!」

 

 

 

 

譲信「覚悟は良いか……?俺は始めっからできていた……

 

 

 

 

コケにされ、見下されたアンノウンはついに激怒し、鉤爪を光らせ、譲信に飛び掛かった!!

 

 

 

アンノウン「ほざけぇッ!!上級悪魔である俺がッ!!オメーのようなガキを殺すのに!!わざわざ呪縛なんかいらねぇんだよぉッ!!くたば___!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先に喧嘩売ったのはテメーだぜ……そして俺はやられたら億倍返しするタイプなんだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタプラ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

 

世界「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」

 

スタプラ&世界「オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラァァァァァァッ!!」

 

 

 

 

 

 

アンノウン「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

 

 

“スタープラチナ”と“世界”のダブルラッシュを受けたアンノウンは断末魔の悲鳴を上げながら、黒い煙を吹き出し、爆散して消えた。

 

そして、アンノウンを封じ込めていた本も、ひび割れるようにして、粉々になって消えた………。

 

 

 

 

 

 

譲信「あまり俺を怒らせんじゃあねぇよ……柄にもなく熱くなっちまったじゃあねーか……」

 

 

 

 

 

譲信はそう呟くと煙草を取り出し、火を点けて、フー…と煙を吐いた…。

そうすることで、逆立っていた髪も無事元通りに収まり、譲信の爆発しかけていた精神も元通りに治まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パチェ「ふぅ…やっと薬が効いたわね…。譲信、フラン、良い本はもう見つけられたかし…………ら………?」

 

 

 

 

 

 

 

譲信「……………あ」

 

 

 

 

 

 

 

 

丁度そのタイミングで、だいぶ体調が落ち着いたパチュリーが扉を開けて戻ってきた。

そして、図書館内で煙草を咥えている譲信と目が合った。

 

そして、パチュリーの手が握り拳を作ったかと思うと、プルプルと震えだした。

そして……

 

 

 

 

パチェ「図書館内で煙草を吸ってんじゃないわよッ!!大切な本が燃えたらどうするのッ!!原則禁煙よッ!!」

 

 

 

 

 

大声で叫んだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

譲信「や………やれやれだぜ………」

 

 

 

 

 

 

譲信はついうっかり…しまったとばかりに、そう呟くと、慌てて煙草の火を消した…。 

 

この日、譲信は帰るまでパチュリーに頭を下げ続けることになってしまったのだ……。

 

ちなみに、一時間後目を覚ましたフランと小悪魔は、一部始終をすっかり忘れており、この奇妙で密かに行われていた激闘を知るのは、譲信ただ一人だけとなった……。

 

 

 

 

TO BE CONTINUE…………

 




こういう奇妙な話を書いてみたかった!!
というのが今回の話でした。
さて次回は吉良サイドの話になります!!
次回も是非お楽しみに!!
(出来れば今週中に出したい……!!)
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