どうやったら直せるのか教えてください、、、
初戦
言峰(アルターエゴ)vs猗窩座
舞台:無限城
猗窩座「『破壊殺・羅針』!!!」
言峰「さあ、来たまえ。」
猗窩座は、何故言峰が日輪刀を持っていないのか疑問に思っていたが、彼から立ち上る紫と黒色の闘気を感じ取り、油断などは一切抱かずに、言峰に向かって走り出した。
対する言峰は、黙して不動。
片手を後ろに回し、もう片方は猗窩座に向けている。
そして拳が届く距離に入ったにも関わらず、言峰は不動。
猗窩座「ハッ!」
そして放たれた拳を言峰は猗窩座の腕を掴みながら、背負い投げの要領で自身の後方へと投げとばすことで躱した。
しかし彼は、投げ飛ばされた瞬間にはもう態勢を立て直しており、着地した瞬間に地面を抉るほどの脚力で疾走して、言峰の腹部へと絶死の一撃を打ち込もうとするが、
言峰「学ばんな。」
と言峰が発した直後、撃ち込む筈の拳はあっさりと躱され、替わりの正拳突きが顔面へと飛んで来た。
猗窩座「?!」
視界を封じられているうちに足払いをされて、体が完全に宙へと投げ出されたうえに背骨を強く蹴られ、最初に飛び出した地点まで飛んで行ってしまった。
言峰「、、、、。」
そして、立ち上がった彼は言峰に再び説いた。
猗窩座「なあ、お前名は何という?」
言峰「言峰綺礼。只の聖職者だ。」
と、初対面である様な質問返しをし、
猗窩座「俺は猗窩座。綺礼、お前が何故、至高の領域に届かないのか知っているか?老いるからだ。死ぬからだ。時がお前を殺すのだ。」
時は全てを運び去る。と、説き伏せようとする猗窩座に対して言峰は、
言峰「そうだな。確かに人は老いるし、簡単に死ぬ。職業上、様々な煩悩を聞き及ぶ身である故、その手の悩みにも答えた覚えがある。」
明らさまな聖職者としての問答を戦場で行っていた。
猗窩座「そうだろう。ならば答えは一つだ。鬼となり不死になろう。そうすれば、何年でも自身を高め続けられるぞ。」
言峰「確かに。私は自身を高めるなどという事に興味はないが、我が生の意味を、答えを得るためならば或いはそうしたかもしれん。」
と、お前の仲間になるのも吝かでは無いと返答した。
猗窩座「そうか、ならー「だがな。」
そのまま続けようとしたが、それに被せるように言峰が話し続けた。
言峰「私は最早、寿命や老衰の事などは二の次なのだよ。」
と、上げて落とすような。言峰綺礼という男の常套句の様な事を言い放った
言峰「私は貴様の主人よりも、上位の存在と取引をした。そしてソレの使命を果たす限りの命となってはいるが、貴様らのそれよりは、より良いモノを受けている」
猗窩座「、、、、」
言峰「日の元を歩めぬ、首を斬られれば死ぬ、人の恐ろしさを知っていながら戦力を自ら減らす無能に命の手綱を握られる、何とも不老不死にしては、此方と比べて制約が多過ぎないか?果たしてそれを貴様は不死と呼ぶのか?」
猗窩座「ーーーそうか、ならば死ね」
その時猗窩座は、自身が怒りを抱いたのか、哀しみを抱いたのか、後悔を抱いたのか、苦しみを抱いたのか。定かでは無いが、其れでも頭に浮かんだ言葉は一つのみであった。
『殺す』
言峰「ーーフ、怒ったかね?」
愉悦。憐れみ。
言峰「その不死に、私が軛を与えよう
。哀れな亡者よ、今ここにて、救いを得よ」
両者は示し合わせたかの様に。同時に飛び出していた。
猗窩座「死ね!綺礼!!」
そうして両足の裏を合わせ、手をまるで医者が手術をする合図の様に動かした。
猗窩座「『破壊殺ー空式』!」
そして、言峰へ向けて虚空を穿つ拳を放った。
それを見た言峰は、眼前で両腕を組んだ。
直後、衝撃。
言峰「グッ」
拳撃が空中を伝播して来た。
唐突にそれを理解した言峰は、俊速で地を蹴り、猗窩座から距離を取りながら、隙が出来るのを見計らっていた。
猗窩座「ハッ!距離を空ければ死ぬぞ!」
そして放たれる連撃。
畳を、襖を、天井を、梁を、床板を。次々と障害物を砕きながら言峰へ迫って来る打撃。
それを見た言峰は、一つの解決法を見出した。
黒鍵。
即ち、祝福儀礼を受けた剣。
不死者への特効を発揮するモノ。
鬼に効くかはわからぬが、不死であるなら効くだろう。という一種、賭けとも言える手段で応じた。
言峰「フッ!」
計三本。一つは頭部、一つは拳、一つは腹部。拳を基盤とするものの弱点を狙って投擲した。
無論、投げられた相手は拳で受け止めようとしたが
猗窩座「何!」
それは壊れずに拳を貫いていた。
にも関わらず、被弾部からまるで太陽に灼かれた様な痛みが走り、少しばかり患部が溶けていた。
危機を感じた猗窩座は、速攻でそれらを外し、言峰へと投げ返した。
言峰「効く様だな」
それを簡単に躱して、手で受け取り、刃の確認をする。
刃は少しばかりの熱を放っていた。
言峰「(熱。即ち、聖性の発動。不死者への特効として投げたが、案外効果がある様だな。ならば、祝福系統の呪祓。解呪の術か、面白い。)」
そして着地した猗窩座は、言峰の攻略法を考えていた。
猗窩座「(距離を取るとあの剣の餌食になる。速さか量か。それとも、威力?どれならアレを打ち砕ける?それか、被弾覚悟で本人を狙うか?)」
黒鍵を先に攻略するか、本人を攻略するか。速度で攻めるか、量で攻めるか
、威力で攻めるか。悩んだ末に。彼が導き出した答えは
猗窩座「(いずれにせよ、攻められるならあの剣を切れさせればいい。
数は如何程か分からぬが、何とかして数を削れば奴はいずれ己の体のみでしか攻撃できなくなる。)」
いわゆる装弾切れ。
攻撃手段を相手に限定させる事で、有利に詰みへと持って行く。という、何とも小物臭い戦略をとる事にした。
猗窩座「(そこで再び距離を取り、速度でも、量でも、押しつぶし切ればそこで終いだ。鬼としての回復力や体力は此方が圧倒的に有利。ならば、打つ手は決まった。)」
彼が具体的に取った手は、距離を空け『空式』と『乱式』で速度と数の二段構えの攻撃を継続させ、黒鍵を使い切らせると言う事でであった。
確かにこの手は言峰の事を知らなければ、最善に近い手段である。
そう、言峰綺礼と言う人間を知らなければ。
そして、再び後方へと跳躍し、視界に言峰を捉え、空中へ跳ねた
猗窩座「『破壊殺ー空式』」
虚空を伝播する拳を放った。
彼は、当然これも黒鍵で防ぐと思っていた。
放った瞬間に、その位置から言峰が消えていなければ。
猗窩座「ーーー?」
異変に気付いた時には遅かった。
言峰に向けて撃ったはずなのに、当たるはずだったのに、放った直後に理解した。
猗窩座「ーーいない?」
視界から言峰綺礼が消えていた。
そして周囲を見渡そうと首を動かした刹那ーーー。
猗窩座「ーー!!」
衝撃。殴打。拳撃。
自身の真上に何故か移動していた長衣の黒い神父服を羽織った男が、自身の側頭部へと、掌底打ちを放っていた。
一瞬、暗転した意識。
猗窩座「ーー不味い!」
即座に立て直し、反撃を放とうとするが頭髪を鷲掴みにされ、男の前へ引き摺り出されてしまう。
今までに喰らったどんな拳撃よりも、素早く、痛い攻撃が黒衣の神父により放たれた。
そして、着地するまでに数十発も撃ち込まれる。
猗窩座「ゴッ、あガァァ!!」
血反吐を吐き、相手を見据え、拳を固め、拳を放つ。
そして、型を素早く使い躱した。
『破壊殺ー砕式ー万葉閃柳』。
即座に縮地にて猗窩座へ拳を放ってきた対象へ、垂直に跳ねることで躱し切り、自身の真下へと万象粉砕の攻撃を放つ。
猗窩座「とった!」
か、に見えたが、
言峰「『震脚』!『空拳』!!!」
床の全面へと広がる衝撃波を大震脚により防ぎ切り、落下してきたアカザの喉へと挟撃を放った。
猗窩座「ーーークッ」
距離を置こうとした猗窩座の両拳と胸部へと黒鍵を投擲し、地を強く蹴り、追撃を試みるが、
それをギリギリで見切った猗窩座は、一本目の黒鍵にワザと被弾して、二本目の持ち手を殴る事で破壊。三本目は伏せることで躱した。
そして一瞬の余裕が出来た猗窩座は、速攻で型を放った
猗窩座「『破壊殺ー乱式』」
秒もかからない内に、数十発の打撃がほぼ同時に言峰へ襲い掛かった。
それを見た言峰も同じ行動をとる。
言峰「『連躰ー虚撃』」
此方も猗窩座と完全に一致した技で応えた結果、どちらの技も完全に相殺され、煙が立ち昇る。
すると、息をつく暇も無く煙の向こうから猗窩座が飛んで来た。
猗窩座「ハァァァ!!」
そこからは完全に至近距離での接戦となった。
拳を拳で受け、脚を脚で止める。
そして猗窩座は『羅針』を使っていても、全く読めない動きを続けている言峰に賞賛を送った。
猗窩座「綺礼!素晴らしいぞ!!」
此処まで自分が押し込まれるとは、サーヴァントとは言えど、この様な拳撃乱舞を行える者といえばそうはいない。
言峰「貴様の技も、かなり鍛えられているな。惜しい、人であったならば私の教会を継いで欲しかったのだが」
あくまで人の身であったならと、条件を付けた上で、猗窩座へと賞賛を送り返した。
交わされる拳。打ち合う脚。
止まるところを知らない戦いは、完全な泥仕合いとなっていた。
腹へと蹴りを打ち込まれたら、脚を掴んで地面へ叩きつける。受け身をとって衝撃を緩和して脚を引いて、喉に蹴りを放つ。蹴りを避けて拳を振るう。
膝で顔へと打撃を放ち、もう片方の脚で蹴りを放ち距離を置く。縮地で相手へと粉骨の拳を放つ。被弾した痛みを耐え、殴り返す。返されたら、此方も殴り返す。上段から肘打ちを打ち下ろす。下段殴り上げで返す。胸部へ掌底打ちを放つ。掌底打ちを躱し。胸部へ脚式を放ちつつ距離を置く。
言峰「、、、、、、ッ」
置かれた距離を瞬時に縮め、上段からの技を放とうとしたが
猗窩座「『脚式ー冠先割』!!!」
両腕を地に付けた後ろ足蹴りを下段より上方へ向け放った。
それにより、技を出す前で止められてしまい、蹴り上げを伏せがされてしまう。
言峰「ッッッ」
しかしただ殺られるのみではなく、言峰は猗窩座の脚を掴んで、先程とは異なる技を放つ。
言峰「『虚式ー封生/虚式ー腐打』」
再生を完全に封じる魔業と被弾部分が壊死してゆく死神の拳がアカザを襲った。
対する猗窩座も全力を以って応えた
猗窩座「『脚式ー流閃群光』!!!」
両者互角だったが、言峰が押されていた。今し方放った技は、攻撃の意味を含むが、その効果に重きを置いている故、威力特化ではない。よって、猗窩座の技をほぼ生で受けてしまった。
高速にて放たれる蹴りの乱舞。
人体の急所を確実に狙った蹴りは、確実に言峰を死の淵へ追いやってた。
そして爛れ、腐り始めた脚を使い、間合いから逃れる
はずだったが、直後に追いついた言峰は振り抜き際に猗窩座の顔面に強く腐足による蹴りを入れて、即拳にて背後に回った筈の言峰を穿つべく拳撃を打った猗窩座の腕を、その長身を一気に屈めることで避け正面に立ち、何とか起き上がった彼の両眼へと黒鍵を突き刺した。
猗窩座「ガァァァァ!!!!」
激痛が総身を駆けたが、それだけのことである、と痛みを堪えて本気を出し、間合いを詰めた全力の『滅式』にて止めを刺そうと、両拳に力を貯めたが、放つ寸前に。
言峰「主よ、彼の罪を許し給え」
魔術により刃のみが肥大化した黒鍵が猗窩座の喉へと突き刺さり、一瞬の内に黒鍵の柄に向けて放たれた『正拳突き』が彼の頸を切断した。
言峰「その魂は軽く。あらゆる軛を忘れるだろう。キリエ・エレイソン」
祈りの句を述べ、これにて終わり。
そう思い戦場を後にしようとしたがー
言峰「!!!」
そう。祈りを終えて塵へと還る猗窩座の体は、鬼としてのあり得ない変容を遂げていた。
まだだ、まだ終わらぬーー。と、鬼としての本質を捨て、人食いの業を捨て、鬼舞辻の呪いにより、後数分も保たない身体にて、本物の進化を彼の体は起こしていた。
その髪は薄赤では無く、黒へ。
瞳の数は、参から無へ。
肉体は、少しばかり長身へ。
青白かった肌は、生き生きとした肌色へと。
何とも人らしい体へと変容していた。
言峰「素晴らしい。自らの罪を捨て、最後の時は人として抗うか。良かろう、その身体を以って私を殺してみたまえ。」
そして両者、拳を構えて。
猗窩座・言峰「行くぞ!」
正拳激突。
猗窩座「はああぁぁ!!!」
言峰「はああぁぁぁぁ!!」
素流を太極拳。中国拳法を脚式。功夫を壊式。というように、相手の型を封じる為に自らの技を、完全なる己の武の奔流を解き放った。
猗窩座「『破裂殺ー壊滅式』!!」
言峰「フンッ!!!」
激突と同時に、言峰の腕と双肩へ激痛が走った。
言峰「グッ!」
そして発勁を放ち、即座に回し蹴り。
何とか距離を空けようとするが、
猗窩座「おおおおお!!!!」
発勁を破り、
猗窩座「『王銀雷爆裂迅鏖殺」!!」
全方向への、音速の蹴りと拳を放つ新しく猗窩座が見出した新技を放った。
言峰「ガァッ!!」
骨が折れ、脚が挫け、肉が裂かれる。
正しい意味で、肉体の極致へと至った技を放たれ、言峰は成す術なく地へと膝をついた。
それと同時に猗窩座の全身が脚から崩れ始めた。
猗窩座「(もう、保たない。)」
自身の死を悟り、邪な聖人へと生の全てを懸けた一撃を放つーーー!!!
猗窩座「ここで!!!!断ち切る!」
言峰「うおおおおお!!!」
それに抗う虚無の神拳。
ここにて、最後の激突。
言峰「『虚空式・絶界』!!!!」
汚染された言峰綺礼の奥義を放ち、
猗窩座「『素流ー奥義・恋炎雪晶』」
人の淡い恋情の如く燃える拳を、雪の結晶の如く拡がらせて放つ。
優しく、誰かを【護る】為に在る技。
二つの拳が、互いの胸を貫いた。
猗窩座「ーーーぁ」
言峰「ーーーグッ」
既に致命すらも超えた負傷に、両者の身体は耐えきれず。
煙の中で、二つの影が地に伏した。
そして、完全に崩れる体。
猗窩座「、、、、終わりか。、、、、なぁ。俺は、、、、どれだけ穢れても、、、、お前たちには、、死んで欲しくなかったんだよ。」
薄れる意識。
しかし、鮮明に蘇る嘗ての記憶。
猗窩座「、、、、護ると言っておきながら、、、結局俺は、誰も護れず、護る拳で人を殺した。」
罪の告白。
猗窩座「親父の為に盗み、、、お前たちには出会い、、そして失った、。
ーーーすまない。、、本当にすまなかったーーー。、、こんな俺を許してくれ。なぁ、もう一度、、、貴方達とーーーーー。」
そして一瞬。誰かの顔が見えた気がして。
そのまま消滅した。
その後、誰も残ってないはずの場に、ただ一つの声が響いた。
???「全く、我ながら無理をしたものだな。」
立ち昇る煙の中から、長身の男が立ち上がった。
その男は、
???「しかし、流石だな。私が今、生きているのも複合英霊の一つ。ロマノフ王朝、影の立役者にて最後の裏切り者。神父ラスプーチンのお陰か。」
言峰綺礼、その人であった。
彼が言ったラスプーチンという男は、嘗て貴族に毒を盛られ、極圏の冬季の川へと生身にて投げ込まれ、更には銃弾を浴びせられても生きていたという、人でありながら人ではないような逸話を持つ史実の人物である。
その男と融合されている故の、生命力は並大抵のものではなかった。
猗窩座の奮闘虚しく、勝者は
言峰綺礼であった。
しかし、人の生。鬼の生としての答えを得たという意味では、真の勝者は。
言峰「(私は、人として負けたな)」
猗窩座であった。
かなり最後が雑だったと思います。
気分を害してしまったらすみません。
原文の補足をさせて貰うと、
言峰が最後に使った技は、fate unlimited codeに登場した言峰の必殺技です。
詳しく知りたい方は、youtubeに載っていると思いますので其方を参照して下さい。