とあるシリーズ vs LC冥王軍   作:オノゴロ島出身

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第1話

削板+オッレルスvsアスプロス

冥界十二宮 星の守人 第四宮 双児

 

第三宮を垣根と海原に任せた削板とオッレルスは第四宮へと進んだ。

 

削板「次は此処か、、、見たところ誰も居ない感じだな。」

 

オッレルス「あぁ、だとしても、気は抜かないほうがよさそうだね。」

 

すると何処からともなく

???「消えろ」

 

と二重に被さった声が聞こえて、

 

削板「危ねぇ!!」

 

オッレルス「!!!」

 

まるで第3位の最大火力で放ったレールガンの様な威力を持った何かが飛んで来た。削板はそれを飛び越え、オッレルスは魔術防壁により受け流しながら、それを躱した。

 

削板「誰だ!」

 

オッレルス「どちら様だい?」

 

そして陰より現れたのは、何処かで見知った顔。

 

???「私は、星の守人。第四宮の守護者、双子座のアスプロス!」

 

削板「!!!お前!!」

 

オッレルス「強いとは聞いていたけれど、まさかこれ程とは。」

 

そう、それはまるで嘗てオッレルスが対決した魔神、全盛期のオティヌスの様な強さであった。

 

削板「デフテロスっていう奴から聞いたぞ、死んだんだって。」

 

アスプロス「あぁ、殺されたとも。しかし、此処は冥界、元より死の概念などない。ハーデスに忠誠を誓っておけば、先ず死ぬことは無い。」

 

オッレルス「その話を聞くに、君は冥王軍なのかい?だとしたら、これは最後通告だ。今すぐに此処から立ち去ってくれ。追い打ちなどはしないーーと、取り敢えず聞いてはみるけど、どうだい?」

 

アスプロス「フッ、その様な戯言、聞く耳持たぬわ。そもそも攻撃をした時点で、戦う理由は十分にあると思うが?」

 

オッレルス「噂通りの性格だね。」

 

削板「おう!ならさっさと始めようぜ!こっちとしては待ってたんだ!」

 

アスプロス「では先ず、貴様らから打ってこい。案ずるな、加減はしてやるつもりだ。」

 

そうは言っても、彼の全身から、濃紫色の闘気が立ち上っているのが見て取れる。

 

オッレルス「..随分と余裕そうだね」

 

削板「いくぜ!!すごいパーンチ!」

 

先手は削板が取った。その動きは無駄なく洗練されたものであり、確実にアスプロスの顔面を撃ち抜くーー!筈だったが、

 

削板「!!!」

 

オッレルス「ーー強いね、君」

 

削板の必殺技をいとも簡単に、右腕のみで止めていた。

 

アスプロス「フッ、下らん。この程度が能力者の限界か。」

 

削板「ッッ!!」

 

オッレルス「ならこれはどうだい?」

 

直後、不可視の大拳がアスプロスに向けて放たれた。

然し、それすらも

 

アスプロス「言ったであろう。この程度だと。」

 

アッサリと左腕のみで止められてしまった。

 

アスプロス「二度も言わせるな。下らんお遊びに付き合わされる程、私も暇ではない。」

 

すると、アスプロスの両拳から紫色の光が漏れ始め、

 

アスプロス「自分達の技は自分達で処理するといい。」

 

先程より威力の増した技が、二人に向けて跳ね返ってきた。

 

削板「グワァッ!!」

 

オッレルス「クッ!!」

 

宮全体が光に包まれた。

そして削板はオッレルスのいた位置まで、オッレルスは宮の柱まで吹き飛ばされてしまった。

 

削板「チクショー、なぁ、アイツやっぱり強いぜ、生半可な技打ってちゃ絶対届かねぇ」

 

オッレルス「あぁ、小細工なしに、単純に強いのか。なら次に取る手は!」

 

削板「ああ!同時攻撃だ!!」

 

オッレルス「それしかないな」

 

アスプロス「まあ、やるだけやってみるといい。所詮、己の無力さを思い知るだけであろうがな」

 

削板「根性ォォォ!!!」

 

削板は五色に輝く爆発を起こし、アスプロスへ打ち出す。

 

オッレルス「『ヘイムダルブラックデモリッション』!」

 

オッレルスは、不可視の力で空間を局所的に圧縮して、急激に解除する次元爆発を起こし、アスプロスへ打ち出した。が、

 

アスプロス「言ったであろう、下らんと。」

 

一瞬で削板の爆発は四散して、オッレルスの連鎖爆発は次元の圧縮を停止され止められた。

 

そして、お返しとばかりに彼の神速で放たれた拳により、削板は一撃で宮の天井に少しめり込むまで一瞬で打ち上げれ、オッレルスは床を引きずられるように、更に遠くまで飛ばされた。

 

削板「ガハッ!」

 

オッレルス「ッ!!!」

 

そして容赦なく。

 

アスプロス「次元を歪ませるから、何なのだ?その程度で喜べる無能なのか?方や、学園都市、最強の七人。方や魔神のなりそこない。期待させておいて、出る感想はやはりつまらん。」

 

今まで積み上げて来たものを全て否定され、加えて無能であるとも烙印を押された。

 

アスプロス「これ以上、抗っても無駄であろう。今すぐ負け犬の様に去るか、此処で野垂れ死ぬといい。貴様らにはそれがお似合いだ」

 

しかし、二人の心は折れず。

 

削板「(面の攻撃は効果なし、なら重撃を当てるか。)オイ、アンタ。合わせてくれ。」

 

オッレルス「(次元の復元をした?奴の魔術は時空操作?それか物質操作?それとも、まさか魔神?彼には伝わっていないだろうが、次元操作は並大抵の努力で出来ることではない。なら、彼の策に一つ乗ってみるか)分かった

!行こう!!」

 

アスプロス「(....学ばんな....)では此処で死ね」

 

そして続く重撃。

 

削板「『ハイパーすごいパンチ』!」

 

オッレルス「『スリュムズスマッシャー』!」

 

アスプロス「『アークゲミンガ』」

 

アスプロスは放たれた剛拳を難なく躱し、巨人の拳を跳躍で避けた後、二人へ向けて超強力な電磁場を創り出した。

 

アスプロス「消えろ」

 

二人は咄嗟には防御態勢をとったが、その防壁を削る勢いで凄まじい威力の結合と反駁を繰り返した末に、防壁は削り切られて、多少の負傷を負った。

 

削板「ぐうあぁぁぁぁぁ!!!」

 

オッレルス「あぁぁぁぁぁ!!」

 

細胞が次々と引力と斥力により引っ張られては縮み、焼き切られてゆく痛みは、絶叫すらもままならない激痛が走る。

 

アスプロス「ほぉ、耐久性はそれなりだな。まあ、それだけだが」

 

そうして再び、床に叩きつけられた。

 

削板「!!!!(痛ぇ!!痛ぇ!!途轍もなく痛ぇ!今まで戦ったどんな奴よりも強え。チクショウ!回復して貰ってるが、足りねぇ!)」

 

オッレルス「(一撃を入れるには、僕の力では不足だ、空間探知でもされようものなら俺の攻撃は殆ど意味をなくす!ならば、逆に!単純に!可視化させて、攻撃をするか?煙幕のように使い、削板に一撃を入れさせるか?)」

 

アスプロス「生命力はゴキブリ並みだな。(....空間圧縮や、時空操作は最早、使わないだろうな。探知されれば、全ての手が封じられるも同然。だが、アイツらの力の源にはコスモに通じるものがある。その共通点を見出させる前に討ちとる!)」

 

オッレルス「...行くぞ、合わせてくれよ」

 

削板「...わかった。根性だぁぁ!!」

 

アスプロス「(、、、来るか、、)」

 

オッレルス「『フベルゲルミルフィンブルベトル』!!」

 

オッレルスが神代に吹き荒れた地獄の冬を呼び出し、可視化された凍気がアスプロスを包み、凍結させるはずが、

 

アスプロス「小賢しいぞ!『アナザーディメンション』!」

 

アスプロスの周囲から、異次元宇宙空間が広がって行き、絶対零度の吹雪を別世界へと弾き飛ばした。

 

アスプロス「ハハハハハ!残念だったな、魔術師よ。どれ、貴様も異次元に飛ばしてやろう」

 

オッレルスに技が放たれる寸前ーー

 

削板「こっちだ!!」

 

アスプロス「!!!」

 

超音速でアスプロスの背後に回った削板が、拳を振り上げていた。

 

削板「おおおらあぁぁぁあ!!!!『すごい流星パンチ』!!!!」

 

アスプロス「!!!グッ...!」

 

流星の如く放たれた一撃が、初めてアスプロスの顔面に直撃した。

 

削板「!」

 

オッレルス「!(入った!)」

 

そして蹌踉めくアスプロスに削板が追撃を入れようとした瞬間、

 

アスプロス「・・・・舐めるな!」

 

削板「?!!!」

 

瞬時に態勢を立て直し、秒も経たない内に左拳で削板の右肩を掴み、右拳で超高速の連撃を加えた。

 

オッレルス「ッッ!!!!」

 

既に3秒程経っているが、放たれた拳の数は優に86を超えている。そしておおよそ120発を超えた頃に、背負い投げの要領でオッレルスに向かい投げ飛ばした。

 

オッレルス「削板!!!!」

 

投げ飛ばされて来た削板は、既に意識を失っていた。

 

オッレルス「!!(意識を失っているのか!先ずは、何とかして意識を戻して、それから最大回復力を底上げ。単回復術式を使い、肉体の回復をー)」

 

アスプロス「・・・・少しは、やるようだな。先程の拳、多少は効いたぞ」

 

一方、削板をこの様にした張本人は、含みもなく、隠喩もなく、単純に削板を賞賛していた。

 

アスプロス「単純だが、それゆえに隙がない。読み易いが、お前という策士が加わると、それも難しくなる。成る程、そうやってバランスを取っているのだな、貴様らは。」

 

そうこうしてる内にオッレルスの処置が完了した。

 

オッレルス「・・・大丈夫かい?」

 

削板「・・・・あぁ・・何とかな」

 

そうして、傷付きながら立ち上がる二人を見て、アスプロスは一つ問いをした。

 

アスプロス「・・・何故貴様らは、立ち上がる。そこまでして闘い続ける?理由を教えろ」

 

削板「そんなもん・・・決まってんだろ、守りたい人がいて、遊びたい仲間がいる。だから、俺はこの世界を護りたい。その為に闘うんだよ!」

 

オッレルス「俺は、自分が犯した罪の贖罪をし終えるまで、愛しい彼女に感謝の言葉を伝えるまでは、この世界を冥王の手に渡す気はないんだよ」

 

それを聞いたアスプロスは何を思ったのか。

 

アスプロス「・・・・成る程。各々が各々の理由で闘っているのか。当然と言えば当然だが、それでも足らんよ。力も、決意も、努力も。全てが足りんよ。」

 

削板「・・・何だと?足りない?何が足りないんだ?人間が、俺たちが、本気になる理由なんてもんは、そんなもんでいいじゃねえか!」

 

オッレルス「聞き捨てならないな。君が足りないと言ったのは、僕の罪か?それとも愛しい彼女か?」

 

二人の怒りに対し、

 

アスプロス「それが緩いと言っているんだよ。貴様もそうであろう、より強くなる為に何故もっと犠牲を積まなかった?何故、魔神になることを諦めた?いや、言い訳など聞きたくない。自身が強くなるためならば、例えどの様な下衆の手でもとって然るべきであろう!」

 

アスプロス「そうでなくては、何も変えられん!何も救えん!貴様もそうだ!削板!お優しいのは結構だが、その優しさに準ずる強さがなければ、結局のところ何も出来んぞ!それが今、この有様だ!何度も打ちのめされ、勝ちの目も一切見えない。」

 

アスプロス「そう只、強くあればいいのだ。信念も、理想も関係なく、只他強くあれば」

 

削板「・・・アンタの言ってることは正しい。強くなければ呑まれるし、優しくても意味がないのかもしれない。

だけど、俺はそんなもん要らねぇ。只強いだけの力なんて欲しくねぇんだよ

、俺は、真に強く在りたいんだよ。人の原動力は心だろ、根性だろ、そこが強くあれば、諦めず何度でも挑めれば、いいんだよ!例え力が無くても、心が潰れなければ、何度でも立ち上がれるんだよ。それが俺の考える真の強さってもんだ!!」

 

オッレルス「・・・あぁ、そうだな、僕も要らない。そんな悲しい強さは、もう要らないんだよ。今の俺が欲しいのは、優しい強さだ。物理量や、魔術量の強さは本当に必要な時以外、もう要らない。遠い昔にそう決めたんだよ。俺はもうブレない。」

 

削板「その正しさを、今からお前に教えてやる!!そのひん曲がった根性叩き直してやるぜ!!!!」

 

アスプロス「・・・・良いだろう。ここらで決着と行こう。」

 

此処に力の決着が付く。

 

削板・オッレルス「うおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

アスプロス「はああぁぁぁぁ!!!」

 

削板「『すごい彗星パンチ』!!!」

 

オッレルス「『フリズスキャルブ・ティルフィング』!!!」

 

大彗星を思わせる拳撃と、北奥玉座の帝剣が振り下ろされた。

 

アスプロス「『ギャラクシアン・エクスプロージョン』!!!」

 

重なるように、宇宙を崩壊させる大熱死の爆発が巻き起こった。

 

削板の最後の記憶は、アスプロスの眉間辺りへ拳を撃ち込んだ瞬間だった。

 

オッレルスの最後の記憶は、ギャラクシアン・エクスプロージョンを一瞬だけ打ち消した瞬間だった。

 

ーーーーー

 

削板「・・・・・ぅ・・・・こ・・・ここは?」

 

アスプロス「まだ動くな、傷が深い。治している途中故、今動かれると支障をきたす。後数分はそのまま安静にしていろ。」

 

削板「・・あんたは・・・・・」

 

アスプロス「もう一人の治療ももう直ぐ終わる。宮の次元歪曲は解いておいた。早く、進むといい。」

 

削板「ーーなんでだ?」

 

アスプロス「・・目を覚まさせてもらったからな、お前の拳で。理由はただ、それけだ。馴れ合うつもりもないが、義理を残して行くのは後味が悪い。せめてもの見返りとして、治癒だけはしておいた。では、さらば。」

 

と言い残し、そのまま何処かへ去ってしまった。

奇しくも先刻、削板が放った必殺の一撃は、幻朧魔皇拳の衝突位置と奇跡的に重なっていたのだ。

 

削板「・・・・目を・・・・覚ました?・・・・なんだったんだ、アイツ

・・・」

と言うと、そのまま削板は、意識を失った。

 

苦戦を強いられたが、一時的に、決着はここにて着いた。

 

第四宮ー突破ー




戦いの短さは本編の聖闘士星矢並です
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