私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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とうとう洸さんの制裁計画が実行の日を迎えた。彼は己の過ちに対する少女達の決意を受け止める事ができるのか?


洸さん制裁計画決行!

【姉の会】の第5回会合が終了した1週間後……【S.O.N.G】のシミュレーションルームに多数の人物が集まっていた。その面々は……

 

「うわぁ……改めて見ると多いよね。だって……私・響・キャロル・エルフナイン・クリス・翼・お母さん・お祖母ちゃん・未来・お父さん・司令・八紘さんに……ミカちゃん・ガリィちゃん・ファラさん・レイアさんだからねぇ……」

 

「あはは……これは想像以上のお仕置きになりそうだな……」

 

 洸の乾いた笑みが漏れるも……事態は淡々と進められていった。

 

「さて義父(ちち)よ……。これより義父の制裁が行われる。お前達……義父を拘束しろ」

 

「悪く思わないでくださいねお義父(とう)サマ♪ コレばっかりは養護できませんので♪」  

 

「義父殿には申し訳ありませんが拘束させていただきますわ……。それと万が一気絶なされた場合は……」

 

「アタシ達でお義父サマを叩き起こすゾ! ちなみにそれはノーカウントだゾ!」

 

「つまり今宵お義父様に訪れる制裁の内容は……

 

関係者による1撃

 

 を、()()()()()()に決行されます。まずは風鳴翼……お前の番となる」

 

 説明を終えた4人は洸を素早く拘束した。

 

「覚悟は……出来ているさ。これぐらいの痛みは……受け止めないとな!」

 

 すると翼が前に出て洸へと向き直る。

 

「私は……()()()()()です。2人の涙と胸の痛みを……噛み締めてください!」

 

スパアァン! 

 

 景気良く洸の左頬は翼の手形が写った。これより地獄の始まりである。

 

「中々……堪えるなぁ……。身体じゃなくて……精神(こころ)に響くよ……」

 

「私は貴女の行いを……否定はできませんが、ケジメはつけていただきたく思っています……」

 

 すると翼は後ろへと下がった。

 

「次は……ボクですね……」

 

「君は……キャロルちゃんの……妹かな?」

 

「はい。ボクの名前はエルフナインです。キャロルの妹に当たるホムンクルスです……」

 

「ちなみにエルのターンは代行でファラさんに委任されるからね?」

 

 唯一の非力枠には修正が成されていた。

 

「申し訳ありませんがご容赦を……」

 

バアァン! 

 

 躊躇いの無い平手打ちが洸の右頬を襲うも……エルフナインは言葉を続けた。

 

「向き合った後でこのような理不尽を決行した事……申し訳ありません……」

 

「あ……いや……それは……」

 

 洸は言いようの無い罪悪感に襲われた。これが洸への肉体・精神に起こる制裁なのは言うまでもない。

 

「次は……あたしだな。あたしの名前は雪音クリス……鏡香のクラスメイトで……恋人の1人だ!」

 

 実は制裁決行前……鏡香はキャロルを正妻として……響・未来・クリスとも付き合う事となった。互いに拳を交わしたが故に……()()()()()()()()互いの想いが反映される事となったのだ。

 

「お義父(やじ)さんを今日は理不尽な目に遭わせるけど……これだけは譲れないんだ……」

 

ボカ! 

 

 非力寄りのクリスは拳を握って洸をぶん殴った。その痛みは言うまでもない。

 

「優しい娘なのが俺でも良くわかるよ。鏡香を好いてくれてありがとうな……」

 

殴ってごめんなさい……

 

 クリスは小さく謝ると後ろへと下がる。ちなみにこれも精神的なダメージの方が大きい。

 

「さて……次は私ですね。洸さん……()()()()()()()()()()()()。あの日貴方が逃げた後で……鏡香さんは倒れたんですから……」

 

ドガアァン! 

 

 未来の鍛えられた拳が洸をぶん殴った。ここから洸への拳は……()()()()()事となる。

 

「これは……効くなぁ。だけど……受け止めるさ。それが俺のケジメのっけ方だからな!」

 

「さて……次はオレだな。鏡香はオレの花嫁だ。つまり義父よ……歯を食いしばれ! 

 

ドゴオォン! 

 

 キャロルは大人化してその拳を振り抜いた。そして洸は……

 

「大……丈……夫だ……。まだ耐えられ……る……。この……くら……い……はへ……い……き……へ……っ……ちゃらじ……ゃ……ない……と……な……」

 

「良い眼をしているな義父よ。その度胸は尊敬に値する。オレのパパにも劣らないだろうな……」

 

 キャロルも後ろへと下がると、今度は祖母が前に出た。

 

「洸さん……貴方がどのような覚悟をしてこの場にいるのかは理解しています。故に受け止めようとする姿を……私達も見届けます」

 

パァン! 

 

 乾いた音が再び響くも……洸の眼は覚悟の炎が燃え続けていた。

 

「なら……次は私だね。お父さん……ごめんね。でも……それとこれとは話が別だから! 

 

ゴキッ! 

 

 響の拳が洸の腹部へと入り……どうやら骨折を引き起こしたようだ。

 

「お父さん……ごめん……」

 

「わかっているぞ響。オレに任せろ」

 

 キャロルは()()()()()を展開して洸の()()()()()()。しかし……

 

「痛みはそのままだぞ義父よ。それが今回の仕置き故……な?」

 

「もち……ろんだ。これぐらい……で……済むなら……やすい……ものさ……」

 

 治療が終わると美菜が前えと出る。

 

「貴方が責任を放り投げた事……そしてその罪を自らの意思で償おうとする覚悟は変わりません。だから私もケジメをつけます!」

 

パァン! 

 

 美菜の右手が……洸の左頬を捉えた。そして残るは……

 

「お父さん……1()()()()()()()()での失言も……纏めて清算するよ!」

 

ドゴオォン! 

 

 生身とはいえ鏡香は発勁の使い手だ。故に腹部への1撃は……最も手痛い1撃へと変わった。そして全員の制裁が終了すると……ここで弦十郎と八紘が口を開いた。

 

「俺達がこの場にいるのは……見届ける為でもあり、()()()()()だ。酒はないが……大人として……な?」

 

「案ずる程の大事には至らないとこの場で誓おう。それでは弦……洸さんを連れて行くぞ?」

 

 そう告げると2人は洸を運び出した。そして残された人物達は……

 

「今回の制裁を以て義父の覚悟は証明された。そもそもノイズと最前線で戦う戦士の拳を生身の状態とはいえ受け止めるには相応の覚悟が必要になる。義父はそれに報いた。それで良いな?」

 

「うん。ありがとうキャロル……おかげでスッキリしたよ……」

 

「私達も()()()()()()。今回の集まりを有意義にする為に!」

 

 美菜達も今回の1件をきちんと受け止めていた。その覚悟もまた……相応の痛みを伴っていた事を全員が知っていた。

 

「お母さん……無理をしなくても良いからね? 自分のペースで……歩いて行こう?」

 

「お父さんもがんばって……お母さんも前を向いてる。だから……この手は簡単には離さないよ!」

 

 響の言葉にそれぞれの想いはあれど……それが()()()()()()と……誰もが知っていた! 




弦十郎と八紘に連れられた洸さんは、2人からのお説教後に【S.O.N.G】関連施設での雇用を提案されて了承します。

そして別居を続ける間も、しっかりと娘達(義理を含む)が様子を見に来てくれます!

よろしければ感想・高評価・メッセージ・お気に入り登録等もお待ちしています!アンケートの回答もしていただければ嬉しいデェス!

鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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