私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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全ての陣営の錬金術師達は己の目的を見据えて行動する。そして互いの力を……強く警戒する


錬金術師達の狙い

 来訪者達の真の目的が本部で伝えられる頃……結社本部ではこの1連の事態の解明が行われていた。

 

「ヨナルデパズトーリを撃破したのは……謎の青年と天羽奏。だけど彼は確かに言ってたわね……」

 

「私達の弟子と。そして私達が……成そうとしている事を識っている上で無意味だと言っていたワケダ……」

 

 3人にとって勇達の存在は()()()()()()()()()だった。しかし……

 

「なるほど……確かに私達が何を成そうとしているのか()()は自らの意思で調べた方が良さそうね……」

 

 カリオストロはその言葉を忘れないように覚悟を決めた。計画への不信感は無い。しかし……()()()()()()()()()()()()()()()()()は彼女の中へと存在しているのだから……

 

「そして肝心のヨナルデパズトーリだけど……そもそもアレは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()事が無敵の原理なワケダ。しかしあの男は……」

 

「圧倒的な出力の1撃を以て撃破していたわね。だけど2人は気づいていたかしら?」

 

「気付く? どういう事かしら?」

 

 カリオストロは理解していなかったが、プレラーティは思い当たる節が存在した。

 

「奴は明らかに異質な力を纏っていたワケダ。冷静に考えればあの力はラピスの輝きでは無いワケダ!」

 

 勇が纏っていたエレメンタル・ユニオンは……確かにラピスの力()()()()()()()()()訳ではない。しかし……その理由を彼女達が識る事は出来ない。

 

「少なくとも……あの男は神殺しすらも可能だという事と、私達の目的を識っているという事。そして何よりも……【S.O.N.G】に与している事こそが最も厄介よ。対応する場合は1人では無謀と覚えておきましょう……」

 

 3人の認識は()()()()()()()()()()()()()()。勇の力がヨナルデパズトーリを撃破した最大の理由は……シェム・ハと共にいる事だ。その身へ常に()()()()()()を受けている勇に……【神の力の紛い物】は通用しない。しかしその事実が伝えられるのは……少し先の未来だった。

 

「ひとまずはティキを起動して局長へと報告よ。必ず人類を……支配の軛から解放するわ!」

 

 サンジェルマン達は己の信じた未来を歩む為に前へと進む。例えその先に破滅が待ち受けようと……彼女達の信念が変わらぬ限りは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「バルベルデ政府の機密情報……まさかあのオペラハウスに隠されていたとはね……」

 

「本当に彼処でやり過ごすつもりのようだったな。充分ではないが当面の拠点としてなすつもりの物資が少なからず搬入されていたからな……」

 

 そんな事を2人が思案している時だった。

 

ドォォン! 

 

「敵襲……アルカ・ノイズだと!?」  

 

「着陸前に狙い撃たれた!?」

 

 そんな2人の飛行機を見つめる3人の錬金術師がいた。

 

「バッチリ狙い通りね♡」

 

「戦力の安易な分断は致命的なワケダ」

 

「残念だけど私達の邪魔をされる訳には行かないのよ。合流はさせられ無いわね……」

 

 待ち構えていた大幹部達が日本側の港にてアルカ・ノイズでの襲撃を開始した。しかし……()()()()()()()()()だった。

 

「させませんよ? お2人の帰還は邪魔させません! 貴女達の相手は僕が務めるのでね!」

 

「チッ! 転移して来たのに気配が無いワケダ!」

 

「異質な力……私達の驚異ね!」

 

「悪いけどここで退場して貰うわよ!」

 

 カリオストロが光を操り勇へと放つ。続くサンジェルマンが回避のルートを潰し……プレラーティが足元を凍結させた。

 

「お見事な連携です。流石世界は違えど師匠達だ……普通に同じ条件下でやり合えば絶対に勝てないですよ!」

 

 勇はそう告げると【ユニオン】を纏い臨戦態勢へと移行する。

 

ラピスの力……恐ろしい程に使い熟しているのね。だけど……それだけよ! 

 

 プレラーティによる凍結は完全に囮であり、本命の攻撃が勇へと降り注ぐ。

 

「ッ! このエネルギー量はまさか!」  

 

 勇の姿は攻撃に飲まれ……煙の中で膝をついていた。

 

「流石にやり過ぎたかしら? ごめんなさいね♡」

 

「私達を過小評価し過ぎだワケダ……」

 

「油断をしたのは君のようだったな?」

 

 しかし……その直後に勇は立ち上がる。

 

「ファウストローヴ無しでこの連携と威力……流石は師匠達ですね……。()()()()()じゃあ……少し雲行き怪しいです」

 

「嘘ぉ!」

 

「冗談にならないワケダ……」

 

「その輝きが……借り物? 悪い冗談ね……」

 

「そして残念ですが飛行機の翼さん達は無事にアルカ・ノイズを退けました。これにて今日の目的は果たしましたので失礼しますね?」  

 

「残念だがジェムの起動はさせないワケダ!」

 

 プレラーティの氷の錬金術が勇の心臓を含む重要器官を貫いた。しかし……勇の姿は()()()()()()()()()()()()()……

 

「ジェムの起動陣が確認できなかった? アレはテレポートジェムじゃあ無いと言うの?」

 

「ラピスの力を【借り物】と言ったのも気になるワケダ……」

 

「あの眼……()()()()()()()()()のかしらね?」

 

 サンジェルマン達もまた……勇の存在を測りかねていた。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 翼達の帰国から翌日の夕暮れ……学生組はファミレスで女子会をしていた。

 

「お姉ちゃ〜ん! 課題が終わって無かったら地獄だったよぉ〜!」

 

「も〜響……大変だったんだよ?」

 

「クリスも助けてくれてありがとうね? おかげでフロンティア事変後の二の舞にならずに済んだよ……」

 

「本当だよぉ〜! ありがとう皆ぁ〜!」  

 

ゴツン! 

 

「次は学生組じゃなくて自動人形にお願いするからね? キャロルの話だとガリィちゃんはお仕置きのスペシャリストらしいから……」

 

「ファラも厳しいと評判よ? 後輩達が悲鳴を上げていたからね?」

 

「レイアも容赦しねぇ質だ。あと……」

 

「逃げたらミカに……」

 

「捕まっちゃうのデース!」

 

「え……嘘……皆……お姉ちゃん……冗談……だよね……」

 

『残念だな響……それは一同の総意だ。無論キャロルに話はつけてあるからな。遠慮なく力を借りる事を推奨しよう……』

 

「了子さん……まで……」

 

ビィー! ビィー! ビィー! 

 

 響が絶望していたその時……本部からの端末が鳴り響く。

 

「はい……鏡香です!」

 

『鏡香君! その付近でアルカ・ノイズの反応だ! 迎撃を頼む!』

 

「わかりました! 避難と撃破を行います。……切歌ちゃんと調ちゃんは私と避難誘導! 3人はアルカ・ノイズの撃破を行うよ! 誘導組は完了次第首謀者の捜索を行うけど……捜索は三人一組での行動を基本とするよ! 

 

了解(デェス)! 

 

 彼女達もまた……日本に追って来た錬金術師との交戦が始まった。

 




勇君がダメージを受けながら行動できる原理はもう少し先の未来であかされます!

よろしければ感想・高評価・お気に入り登録・メッセージ等よろしくお願いします!アンケートの回答もしていただくと嬉しいデェス!

鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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