私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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日本の風鳴機関が守りたいモノは人ではなく【国土そのもの】……その思想はいつしか手段と目的が入れ替わった境地だ。


松代と【機密】

 サンジェルマン達が撤退した事を受け……装者達はバルベルデ軍の機密情報の解析の為に松代へと足を運んでいた。

 

「しかし……ここまでの事を政府は望んでいるのね……」

 

「流石は国家の中枢……その信念の強さが伺えるよ……」

 

「だけどその為に民間人を退去させるなんて……」

 

「それだけの事を機関は……いや、風鳴訃堂は望んでいるのだ。()()()()()()()()()()()()()()()()……だからな」

 

「領土があって初めて【】……ね。それも1つの考えとは言えるけど……」

 

 鏡香は翼・クリス・響と共に通達を護送車の中で聞いて胸を痛めていた。そして松代の付近に1つの反応が報告される。

 

『松代から2キロ離れた地点にてアルカ・ノイズの反応を検知! 数凡そ65です!』

 

「これは本命ではありません。ここは彼女に任せて貰ってもよろしいですか?」

 

「勇君……それって……」

 

 装者達に提案を持ちかけたのは【来訪者】である勇だった。しかし今回は……【天羽 奏】が戦場に立つと言ったのだ。

 

「正確に同じとは言えませんが、今回はカリオストロ師匠の独断専行の可能性が高いです。つまりそのフォローに師匠達が自ら増援に駆けつける可能性も無くはない以上、正規の戦闘員のみなさんはすぐに動けるポイントでの待機をお願いします」

 

「なるほど……確かに異世界の奏の力を……私達は識らないな。見せて貰っても……良いのか?」

 

「う〜勇? ()()()()()()かな? アタシとしてはガングニールだけど……」

 

「ガングニールでお願いします! ()()()()()()()()()()ので……」

 

 

「りょ〜かい! アタシの力を見せてやるよ!」

 

 奏はそう告げると【L()i()n()k()e()r()()()()()()ギアを纏って】出撃して行った。

 

「今の奏さんはシェム・ハさんの力で適合係数は恐らく歴代全適合者最高かと。融合症例に迫れるレベルですが、あくまでも適合者ですので」

 

 勇が解説を続ける間に奏は現場にてカリオストロと相対していた。

 

「よ〜。お前がこの世界のパヴァリア結社大幹部であるカリオストロだろ? 勇の為に投降してくれないか?」

 

「お断りよ♡彼は中々可愛いけどぉ〜それとこれとは話が別なの♡とりあえず貴女に用は無いからお引取りを願おうかしらね!」

 

 カリオストロはそれだけ告げると奏へとアグレッシブバーストを展開して奏へと解き放った。しかし当の奏は涼しい顔をしていた。

 

「まっ……この程度っちゃあこの程度だよな。ファウストローヴ無しならそれほどの脅威とは言えないしな……」

 

「嘘……呪われた旋律を搭載していない貴女のギアであーしの攻撃を受けて無傷だなんて!」

 

「コイツがちょっと違ってなぁ〜……まぁ見せた方が早いか」

 

 奏はそう告げるとシェム・ハへと意識を入れ替えた

 

「面倒事をに押し付けるとはな。まぁ良い、我の手腕をよく見ておけ……」

 

『そんじゃ頼むぜ神様!』

 

 シェム・ハは戦闘態勢に入るとガングニールを構える。しかしその動きに隙を見出す事をカリオストロはできなかった。

 

(攻撃の軌道上に1撃を当てる事は造作もない筈なのに……真正面にいながらそのイメージを描けない!)

 

「来ないのか? であれば我の1撃をくれてやろう!」

 

 シェム・ハはガングニールを()()()()()()()植物を使役した。

 

「木が鞭のように!? 何なのよ貴女は!」

 

「ヒトが仰ぎし星の神……それが嘗ての我だ。まぁ……今は1人の男に愛し・愛されたいと願う乙女だ!」  

 

 さらにそのまま槍を支えに繰り出した回転蹴りがカリオストロの腹部を捉えた。手応えから肋骨へ罅を入れたのは確実だが……カリオストロの表情に変化を見つけられなかった。

 

「ふむ……確実に腹部の骨へと罅を入れたと思ったが、些か浅かったか?」

 

「まぁね〜あーしの事を少し見くびっていないかしら?」

 

 追撃を加えようとシェム・ハが槍を構えた時……()()()()()()()()()()()

 

「遊びは終わりよカリオストロ。この場所での所用は終わったでしょう?」

 

「そうね。今回は素直に撤退するわ……」

 

「ならば早急に立ち去れ。我の槍が届かぬ内な……」

 

「異世界の神よ……再び相見えない事を私達は願おう」

 

 2人はそう告げると結社本部へと帰還して行った。

 

『お疲れ様です。次は僕が出ますので帰還をお願いします……』

 

「ほう? 勇自ら赴くか……中々見物だな!」

 

 シェム・ハはそう告げると勇の隣へと転移した。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

『アルカ・ノイズの出現を検知! その数はゆうに2千を超えます!』

 

「昼間の目的は恐らく地形調査かと思うわ。だけどこの数のアルカ・ノイズは撃破しなければ被害は免れないでしょうね……」

 

「だとしたらここで仕掛けて来るよね? とりあえず最短で片付けようか!」

 

「そうだねお姉ちゃん! 私達ならすぐに終わるよ!」

 

「任せな鏡香! あたし達の絆を見せるぞ!」

 

イグナイトモジュール……抜剣! 

 

ダイン=スレイヴ

 

 4人の装者達はイグナイトギアを纏うと戦闘を開始した。そしてその様子をサンジェルマン達は見下ろしていた。

 

「あの時は邪魔をされたけど間違い無く呪われた旋律は()()()()()()()ね。賢者の石の輝きの前には等しく無力だもの……」

 

「ヒトを構成するのは欲望のみでは無いワケダ。すなわち光の中で他者の為に研鑽する事ができるのもヒトの側面と言えるワケダ」

 

()()()()()あーし達の勝利が確定するのよねぇ〜。だってコレは……呪いを打ち破るヒトの意思そのものだからこそね♡」

 

 そして鏡香達はアルカ・ノイズの殲滅の最中サンジェルマン達を補足した。

 

建物の上でサンジェルマン達を補足! 何かしらの切り札に警戒して! 

 

「わかっているわ! だけど成すべき事をさせて貰うわよ!」

 

天ノ逆鱗! 

 

 翼の圧倒的質量攻撃がサンジェルマン達を捉えたが、その最中3人は()()()いた。

 

「翼! 逃げて!」

 

「もう遅いワケダ!」

 

 3人がファウストローヴを纏いサンジェルマンがその銃爪を弾いた。そして銃弾が翼を捉えると……

 

「イグナイトの……力が……「ついでに隙だらけよ!」うぁぁ!」

 

「「翼(さん)!」」

 

 無人のガレージへと吹き飛ばされた翼を見た姉妹はその方角へと視線を向けた。その結果隙を晒して……

 

「させねぇ! イチイバルの力で護ってみせる!」

 

 プレラーティのエイドロンバールがクリスのリフレクターと激しく衝突したが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

クリス! 掴まって! 

 

「ッ! 済まねえ鏡香!」

 

 ネフシュタンの蛇腹剣を伸ばした鏡香が響を抱えてクリスを救出するも、その場所へサンジェルマンの追撃が行われた! 

 

ズィークシュトラール……悪くない威力ね。流石ラピスの力と言っておくわ……」

 

「なるほどね……これが……賢者の石の……力か……。勇君……の話……を聞いて……無かったら……持たな……かったかも……」

 

 ボロボロになりながらも立ち上がる鏡香は息を絶え絶えにしていた。しかし横の2人は今も尚気絶している。

 

「ネフシュタンの融合症例としての力かしら? そのまま寝ていても構わないわよ?」

 

「冗談にしては笑えないし……()()()()()()()()()()()()()()……」

 

「増援? その視線の先に何が……ッ! 何故そこにいるのですか! ()()()()()()()! 

 

 先史文明期の廃棄個体アダム・ヴァイスハウプトが……戦場に降り立った瞬間だった……

 




全 裸 降 臨 !

厄介な男ですが勇君はこの展開を【識っている】ので吹き飛ばさせない為に向かいます

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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