私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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ベールに包まれる彼の実力が……明かされます。そしてアダムの戦闘力……

ちなみに前回の鏡香は敗北する事を【わかって】イグナイトを抜剣しました。全てはキャロルの思惑の為に……






アダム・ヴァイスハウプトと勇の邂逅

 イグナイトギアが無力化された鏡香達は絶対絶滅のピンチを迎えていた。そんな中に【パヴァリア光明結社統制局長】であるアダム・ヴァイスハウプトが降臨した。

 

「やらねばならないかな? この僕もね!」

 

「統制局長が何故ここに!?」  

 

「聞いていないワケダ!」

 

「これは早めに逃げた方が良さそうかしらね?」

 

 アダムの登場に動揺した大幹部達は()()()()()()()()太陽の如き光から撤収しなければならない事を悟ると、テレポート・ジェムを起動して転移を果たした。

 

「さて……僕も役割を果たしますよ。自動人形の方々は装者達をお願いします……」

 

「了解しましたわ。しかし……流石【賢者の石】の力……やはりイグナイトとの相性は最悪でしたわね……」

 

「殿どころか撃退するつもりなのでご安心を。さて……それじゃあ行きましょう!」

 

 勇は倒れた4人をファラ達に任せてアダムへと接触した。

 

ミリアド・キューブ! 

 

「その黄金錬成……止める理由がありますので止めさせて貰いますね!」

 

「何者かな……君は? 邪魔しないで欲しいね……この僕を!」

 

 帽子を脱いでブーメランの如く投げるアダムに対し、勇はユニオンの1撃で相殺した。

 

「ラピスの力かな……その光は。惜しいモノだよ……消すのがね!」

 

「やはり結社を束ねる人物なだけありますね! だけど……()()()()()()()ありませんね!」

 

 勇は浮遊させたキューブをアダムへと放つが……()()()()()()()()()()()()()

 

「目眩ましかな……この攻撃は。だとしたら進めようか……計画をね!」

 

エレメンタル・ノヴァ! 

 

「流石に住人の家がそこそこ立ち並んで……政府の保有する重要施設の側でそんなエネルギーを撃たせる訳にはいかないのでね! 邪魔させて貰いますよ!」

 

 勇が撃ち抜いたのは()()()()()だった。そして制御を失ったエネルギーを瞬時に宇宙へとエレメンタル・ユニオンで打ち上げた。

 

「やるじゃないか……ちょこまかと。だけど乗りすぎたよね……調子に!」

 

 物見ついでの黄金錬成に現れれば、不可解な人物の妨害によってアダムは怒りを隠せなかった。しかし……それだけだった。

 

「なら……()()()()()()()()()こちらとしては不本意ですが……貴方が望むなら彼女も来て貰わないといけなさそうですからね……」

 

「識っているのかな? ……この僕の姿を。そして呼ばせないよ……援軍はね!」

 

【徒手空拳で勝負を挑むアダム】と【浮遊するキューブを元に戦う勇】……その勝負の行方は熟練度の差が出る事となる。

 

「ぎこちないよ……動きがね! 慣れていないんじゃないか……その礼装がね!」

 

「炎の錬金術のみでこの出力……流石にこの変身形態でもユニオンじゃあ厳しいか!」

 

 詰められば脆いと言わないばかりに追い詰められる勇だが……その眼には何故か()()()()()()()()

 

『勇君! ファラ君達が4人を回収して戦線を離脱した! 早く君も離脱するんだ!』

 

「さて……それじゃあお言葉に甘えたいところですけど……今回はここまでですね。しかしやられっぱなしにも出来ないでしょう?」

 

「同感だね……そこだけは。つけようじゃないか……決着をね!」

 

 勇の提案をアダムは了承して瞬時に先程同様の黄金錬成を始めた。

 

「流石にリカバリーが早すぎですね。片手間でもできると言わんばかりの余裕か……」

 

「余裕なのさ……事実としてね。だからこそ苛立っているのさ……君の存在にね!」

 

「ここで被害を出さない為に貴方を倒します! それが僕の現れた目的ですから!」

 

 アダムの黄金錬成と勇のエレメンタル・ユニオンが激しく衝突したが、じわりじわりとその拮抗が崩れようとしていた。

 

「出力不足だろうね……やはり。あってないんじゃないか……身の丈にね!」

 

 アダムの蹴りが勇の腹部を捉え()()()()()()。しかしその足が凍結を始めていた

 

「寄って来てくれて助かりましたよ。それじゃあ一緒に行きましょうか!」

 

 勇はアダムを連れて()()()()()()()()()()()()()()。そしてその中は灼熱地獄と化していた。

 

「やってくれたね……小細工を。死にたいようだね……そこまでね」

 

「残念ながらここは僕にも都合が良いんですよ。だって人に見られたくはないんですからね……」

 

 勇は自らのユニオンを改造した。否、正確には()()()姿()()()()()()()()

 

「その力は……間違い無いね。何者なんだい……君は!」

 

「雪音勇……クリス姉さんの弟にして、並行世界のパヴァリア結社の序列5位ですよ?」

 

「聞いていないよ……そういう事は! 教えて貰うよ……その力の出自をね!」

 

 怒り狂ったアダムがこの場の温度を上昇させたが、勇は構わずに言葉を続けた。

 

「強いて言うならばシェム・ハさんの恋人ですよ! もちろん並行世界のね!」

 

 勇が始めて埒外物理を使用してアダムとのダメージを()()()()()()()()

 

「本当のようだね……その言葉は。ならば退かせて貰おうか……本格的にね!」

 

 アダムもその力の一端を見て撤収の意思を固めた。しかし勇は終わらせるつもりは無い。

 

「この場で一発はくれてやりますよ! どうぞ持って行けよ!」

 

 浮遊する()()()()()()()がアダムを撃ち抜くが、そのダメージの蓄積が確実に精神を削っていた。

 

「乗ると面倒だね……埒外物理学は。覚えておくよ……次は殺す為にね!」

 

 アダムは力づくで球体を脱出してその姿を眩ませた。そして残された勇はこの球体の()()()()()()

 

「臨界に達するまでにエネルギーを還元しないといけなさそうだね。これ程のエネルギーを還元するなら……やっぱり錬金術だよね!」

 

 この熱エネルギーを()()()()()へと変換を始めた勇。通常は不可逆的な流れだが、埒外物理学を用いてその不可逆を捻じ曲げて見せた。

 

『通信状況……回復。熱エネルギー……消失しています。本当に勇君が……』

 

「以前に言った通り僕も錬金術師ですからね……。まぁ今回はシェム・ハさんの力が無かったらこの地に致命的なダメージを与えていたことは間違いないと思いますよ……」

 

 勇はそれだけ告げると本部へと帰還した。その力の一端こそ発動させたものの……その詳細を把握できた人物は2人を除いていなかった。




アダムだからこそ初見で勇君の力を【ぎこちない】と評せるのです。ファウストローヴ無しのサンジェルマンクラスでは、【見抜く事はできません】。しかし常人には……さぞ恐ろしい程強い存在に見える事でしょうね。

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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