私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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分断された戦力とはいえ……3人の装者達はカリオストロへと向かい合う。しかしその眼に不安は無かった。


友の願いを背負って

 カリオストロと対峙する翼・クリス・マリアは自身の攻撃に決定打が欠ける事を識っている。故に己の限界との線引きを余儀なくされていた。

 

「私達の出力で敵を正面から捻じ伏せるのは不可能よ? ひとまずは無難な戦術を組み立てるわ……」

 

「だな……。最近はイグナイト便りな事を痛感したよ……」

 

「そもそも決戦仕様なのに当然のように扱う事の方が問題よね? 私達自身が鍛錬を経て地力の底上げをするべきだもの……」

 

 3人はイグナイト無しでカリオストロを撃退する覚悟を決めた。

 

「あら? そこそこのメンツを集めたみたいだけどあーしを侮り過ぎよ?」

 

「まっ……侮りかどうかは直ぐにわかるけどな!」

 

BILLION MAIDEN! 

 

蒼ノ一閃! 

 

HORIZON†CANNON! 

 

「嘘! なんでそこまで戦意が高いのよ!」

 

 3人の先制攻撃にカリオストロは激しく動揺するも、着実に反撃の機会を伺った。まずは前衛2人の無力化から目を着ける。

 

「まっ……コッチの方が出力を上回る以上は優位は変わらないわ! あーしの1撃で沈んで貰うんだから!」

 

「頼んだぞ先輩! ここでコイツを止められ無かったら戦線を維持できねぇ!」

 

「そうね……確かに彼女は強大だわ。でもクリス……()()3()()を信じた鏡香は響と2人でリーダーであるサンジェルマンを抑えているわ。なら……()()()()()()()()私達で倒さないと申し訳無いと思わない?」

 

「翼……随分と挑発が上手くなったわね。私がカリオストロなら腸が……いえ、既に手遅れね……」

 

 3人の視線の先のカリオストロは怒りにふるえていた。

 

もーあったまきたぁ! そこの信号機足らずはあーし自らぶちのめしてあげるんだからぁ! 

 

「撃ち合いはクリスに任せるけど……背中は任せなさい! 

 

 前衛を翼が、後衛をクリスが受け持つとマリアは中衛として動くと思いきや……

 

「なんでアンタまで前衛入りしてるのよ! 今の台詞ならあの娘の背中を護ってなさいよ!」

 

 なんとマリアは宣言早々に翼と時間差でその銀腕をカリオストロへと振り抜き顔面を完璧に捉えた。

 

「言って無かったけどマリアのポーカーフェイスは()()()()? さしもの稀代の天才詐欺師も乗せられたな?」

 

 クリスは続いてBILLION MAIDENからのMEGA DETH PARTYで更に追い打ちをかける。そして肝心のエースは……

 

「動けない……? まさかこれは!」

 

「そう、影縫いよ? あまりにも私への意識が逸れていたから……発動させやすかったわ……」

 

 翼がぶっ飛ばされた先で既に待ち構えていた。

 

あぁもう! あーしをこれ以上コケにしたことはぜーったいに許さないわ! 纏めて吹き飛ばしてあげるんだから! 

 

アグレッシブバースト! 

 

 カリオストロは強引に短刀を破壊すると身体の自由を取り戻した。そしてそのまま火力任せにクリスを捉えて……

 

全力で逃げなさいクリス! 態勢を立て直しなさい! 

 

「雪音! 追撃よりも回避よ!」

 

 2人の悲痛な超えるも虚しくその身体を光が包んだ。しかし……

 

「イチイバルのバリアフィールドならダメージを減衰できる! そしてあたしにかまけ過ぎたら!」

 

「私の刃で切り刻むまでよ!」

 

 マリアのINFINITE†CRIMEがカリオストロへと飛び交い、クリスとの撃ち合いを始めようとした為に反応が遅れて四肢を始め様々な部位に裂傷ができた。咄嗟に顔を覆ったものの……

 

良くもあーしのお肌に傷をつけてくれたわねぇ! 絶対に……ぜーったいに許さないんだからぁ! 

 

「構えるわよ2人共! 荒れ狂う感情の大波だ!」

 

「わかっているわ! そして私達の目的は……」

 

()()()()()()()()()()だ! 決して手段と目的は間違え無い!」

 

 ファウストローヴを纏うも激昂したカリオストロと、出力の差を理解して連携を決める装者3人。どちらに戦況が傾くかは語るまでも無い程だ。

 

先輩! 大技は幾らあたしとマリアの2人がかりでも押されかねねぇ! 絶対に深追いはできねぇ! 

 

「流石に攻撃が激しくなって来たわ! 少しリスクを上げるけど戦線を下げましょう!」

 

「了解したわ! ファラ達にも前線入りして貰いましょう!」

 

「あぁもうちょこまかと! さっさと吹き飛ばされなさいよぉ!!」

 

 もはや冷静さを完全に放棄して東京湾を吹き飛ばさんとするカリオストロだが……その身体へと()()()()()()

 

「ッ! 頼もしい援軍の到着だな! 

 

「まさか彼女が駆けつけてくれるなんて意外ね。でも……これで私達は後ろを気にせずに戦えるわ! 

 

「ハハッ! こうも胸が踊るとはな! 流石はあたし達と死闘を繰り広げたキャロルの配下だ!」

 

 カリオストロを吹き飛ばした巨腕の正体……それはレイアの妹だった。海中より接近して東京湾へと進行するアルカ・ノイズを()()()()退()()()()()キャロルが遣わせたある意味での最大戦力だった。

 

なによなによ何よぉ〜! こんなの聞いて無いわよ! なんであんな訳わからない連中に加えて装者達まで強くなってるのよぉ! あーし達は貴女達に勝った! なのに……どうしてよおぉぉ!! 

 

 ファウストローヴを纏うカリオストロはイグナイトギアへ圧倒的な優位性を得ていた。しかしキャロルは()()()()()()()イグナイトを外していた。愚者の石による改修と……()()()()()()()()()()()()()()()()()()に。

 

「残念ながら私達の参謀は既にファウストローヴの優位性を織り込み済みでね。貴女が焦れても……()()()()()()()()不利を取らないように尽くしてくれたの……」

 

「なら……あたし達はその想いに応えたい。それだけの事なんだよ……」

 

「改めて勧告するわ。投降しなさい……」

 

 しかし一周まわって冷静になったカリオストロはテレポート・ジェムを取り出した。

 

()()()()()()()()()()。首を洗って待っていなさい……」

 

 苦虫を噛み潰したように苦痛の表情をしながらの撤退をカリオストロは選択した。そして援軍を得た装者達は……進行するアルカ・ノイズの撃退を開始した。




地力を上げているからこそ……彼女達はイグナイト無しでも勝利をしています。キャロルとの激闘とその後の特訓が……確実に戦力を大幅に向上させています。

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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