私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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並行世界の戦士達がアダムと対峙した。互いを【敵】と見定めて行われる戦闘は……全力を込めた戦いへと至る。


神と精霊とヒトの戦い

「それじゃあやりますか? もちろん今度は僕達もそれなりの力を以て挑みますよ?」 

 

「警告である。大人しく退けば今宵は見逃してやろう。もちろん今直ぐにな?」

 

「冗談だね……下手な。退ける訳無いだろう……この僕がね!」

 

 シルクハットを投げたアダムは臨戦態勢に入っており、黄金錬成の発動機会を伺っていた。

 

『あ〜……この場所で錬成されると面倒だな。勇……場所を変えようぜ?』

 

「ですね。それじゃあ行きましょう!」

 

 勇は封解主(ミカエル)を展開しながらその扉の中へと姿を消した。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 勇が扉で繋げた場所は……明らかに()()()()()()()()

 

「宇宙かな……ここは。やってくれたねぇ……時間稼ぎを……」

 

「そういう事ですよ。化けの皮を剥がすも黄金錬成をするもお好きにどうぞ? まぁ、僕達を相手にしながらここで戦う事ができるなら……ですけどね?」

 

『ははっ! 珍しいなぁ! 勇が挑発的な言動をするなんてよぉ!』

 

「しかしこれで我々も全力で戦えるというもの。埒外物理学も含めて……な?」  

 

 アダムを見据えるシェム・ハは既に【雷霆聖堂】(ケルビエル)が有する球体の生成を終えた。そして勇自身も【鏖殺公】(サンダルフォン)を強く握りしめた。

 

はあぁぁ!! 

 

「ふん!」  

 

 勇はアダムを袈裟懸けにしようと斬りかかり、シェム・ハはガングニールからLAST∞METEORを発動させて手数を増やした。

 

「面倒だね……どちらの攻撃も。くらいたくないよ……2つともね!」

 

 アダムは生成した太陽もどきを投げつけ勇達を灼熱の球体へと包んだが……その目論見が見透かされていた。

 

「ま……先制攻撃を避ける為にあのエネルギーをぶつけて来るのは予想できますからね……」

 

「故に攻略法などいくらでも存在する。真の姿で挑んで来い」

 

「…………後悔させるよ! 絶対にね!」

 

 アダムは仮初めの器を捨てて先史文明よりもはるか昔……神代の姿へと変身した。

 

「ヒトのプロトタイプにして()()()()()()()()()貴方は神々から廃棄された。だからこそ神の打倒を目論んでいますよね? そう……()()()()()()()()()()()()()を打倒する為にね!」

 

「ッ! 不愉快だね……何処までも。黙るべきだよ……そろそろね!」

 

 アダムは体格を活かした質量攻撃を以て勇達を叩き潰そうとしたが、無重力空間であるにもかかわらず勇はあっさりと回避をする。

 

「もちろんこの状態でも錬金術は可能ですよ? まっ……今回の対価は霊力ですけどね!」

 

「そもそもこの空間自体を執刀する選択肢も存在するぞ?」

 

「潰してやるよ! ……絶対にねぇ!」

 

 アダムは角から雷を放つもそれはシェム・ハによって難なく相殺される。

 

「我が雷の天使を顕現させているのに雷とは……。よほど冷静さを失ったな木偶人形。やはりお前は廃棄躯体たる理由があったな」

 

「黙れ……黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れえぇぇぇぇえ!!!! この僕が木偶人形だとぉ! 認めないよ! お前達を叩き潰そう! 2度とそんな事を抜かせない為にねぇ! 

 

 アダムは再び火球を生成するが、変身に回していた力を出力に回した為に先程を有に超える威力を保持していた。

 

「まっ……当然ここまで激昂してくれたって事は……そろそろですかね?」

 

「少し早いな。我等の足止めはもう少し引き伸ばしてやれ。何なら少しぐらいは傷を負わせておくか……」

 

「あぁ〜……不本意ですけどそうしますか。そうすれば静養の為に少しは黙っててくれますからね……」

 

 2人の会話は激昂したアダムには届かない。しかしアダムは目の前の仇敵を滅ぼさんとばかりに全力を込める。

 

「それじゃあお願いします! 【鏖殺公】(サンダルフォン)…………【最後の剣】(ハルヴァンヘレヴ)! 

 

「久方ぶりの我の全力をくれてやろう」

 

ゾハール・シュレグ! 

 

 アダムの火球を巨大な斬撃……そして圧倒的なまでの星のエネルギーが喰らい尽くしてその身へと深手を負わせた。

 

「ぐあぁぁ!! この僕が届かないのか! 君達は目障りなんだよ!」

 

「倒置法……忘れていますよ? それほどまでに追い詰められるあたり……出直す事を推奨します。もはや()()()()を敵とは認識できそうにありませんから……」  

 

 嘘である。勇は破れかぶれによる反撃を最も恐れている為、敢えてプライドを傷つけ続けた。そして隣にシェム・ハが控える以上最悪の事態は避けられるが、それでもここで退かせておきたいのが本心だった。

 

「まぁ……お前自身の目的は()()()()()()()()()であろ? その体たらくで倒せるなどと思い上がりも甚だしいがな?」

 

グ〜〜ウゥゥ!! 今回はここまでだ! 絶対に僕はお前達を許さないよ! 絶対に八つ裂きにしてくれる! 神の力を手に入れたその時にはねぇ! 

 

 アダムはそれだけ告げると目眩ましの火球を生成して2人の視界を奪った。

 

「小癪だな。まぁ時間稼ぎが目的だろうが……」

 

「それでもあの深手です。しばらくは静養しないと装者達どころか師匠達にすら討伐されかねないと思いますよ?」

 

「だな。あの端末達は奴と考えが相入る事は無い。必ず衝突を起こすのだからな……」

 

 アダムは()()()()()()()()()。故にサンジェルマンは己のやり方で人類が解放されると信じている。

 

「後はこの世界のシンフォギア装者に任せましょう? もちろんアダムへと最大限の警戒を、しますけどね?」

 

「だな……。キャロルが強化・改修をしたイグナイトの力……存分に振るわれるな……」

 

 実はエルフナインでは無くキャロルが担当する事になったイグナイトは……エクスドライブと同等の出力を目指して調整が進んでいた。もちろん相応のリスクが存在するが……そもそも決戦仕様の兵器だ。

 

「イグナイトが現存するか否か……ある意味それも1つの分岐点だよね……」

 

 勇の呟きは……宇宙(ソラ)でかすれて届かなかった。




全力シェム様と【鏖殺公】の力にアダムが勝てる訳無いんだよなぁ!これでしばらくあの全裸も静養の為に大人しくしてくれるでしょう。

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

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