私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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錬金術師との激闘を終えた装者達はギアの改修前にトレーニングへと勤しむ事となった!


装者達の特訓

 バルベルデでの1件から弦十郎は2人への謝罪に何をなせば良いかクリスと相談をしていた。

 

「2人が来日するのは2日後か……」

 

「あぁ。もちろん今回は任務も極力無いように取り計らうつもりだ。何なら鏡香君と響君も同行させるか?」

 

「気遣いありがとうなオッサン。まぁあいつ等……特に勇の連れてた神様のおかげで余計な罪悪感は持たずに済んだ。だけど事実は変わらない。ならあたしは……それと向き合おうと思うよ」

 

「クリス君……」

 

 席を立ち上がろうとするクリスを弦十郎は呼び止めてこう語った。

 

「彼女達が現在行っている活動だ。よければ来日するまでに目を通してやってくれ」

 

 そう言って1つの資料をクリスへと手渡した。

 

「わかったよ。持ち帰ったら熟読するさ。それとオッサン……()()()()()()を嘘にしたら許さねぇからな!」

 

「応ともさ! 必ず鏡香君は予定を空けさせるさ!」

 

「足りねぇなオッサン! 響と未来も追加だよ!」

 

「良いだろう! キャロル君への依頼は任せろ!」

 

 こうしてクリスはヴィレーナ姉弟との再会前に彼女達の活動を識る事となる。そしてこれから……

 

「本部シミュレーションルームでの特訓だろ! 蜂の巣にしてやるよ!」

 

 クリスは招集前に先行して現場へと向かっていた。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「さて……クリス君には伝えたが、今日は俺自らがお前達と手合わせをしてやろう。存分にかかって来い!」

 

「なら……1番手は私から行くわ! 絶対に退かないわよ!」

 

 マリアは蛇腹剣を目眩ましに本命の殴打を当てるつもりで作戦を立てていた。しかし……

 

「1撃1撃が脆い! そんな事では牽制にもならんぞ!」

 

「ちょっと司令! 貴方はアルカ・ノイズより強いじゃあ無いの! 貴方……前線入りしていたら戦場のパワーバランスが崩れるわよ!」

 

「みたいでな! 故に【歩く条約違反】とからかわれるのも何時もの事だ!」

 

 そしてマリアの拳を力ずくで押し退けた弦十郎はそのまま腹部へと強烈な発勁を叩き込んでマリアをダウンさせた。

 

「緒川! マリア君を休ませてやれ!」

 

「了解です! マリアさんはこちらへ!」

 

「なら……次は私が行きましょう。叔父様との手合わせ……推して参ります! 

 

 翼は蒼ノ一閃で先制攻撃をするも弦十郎は発勁の()()()()で掻き消してみせ、更には一気に距離を詰める。

 

「しかし私も……簡単には退けませんので!」

 

「そうだな翼! 全力で来い!」

 

 翼は風輪火斬を放つ態勢に入るも、弦十郎はあっさりと白刃取りをして見せる。

 

「流石叔父様……ですが私にも!」

 

「おぉ!? そう来たか!」

 

 翼は白刃取りされた瞬間に態勢を崩して逆羅刹を放つ。これには弦十郎も浅くない1撃を受けた。

 

「やるな翼! だが……そこまでだ!」

 

肉を切らせて骨を断つ……その言葉を体現するかの如く弦十郎は()()()()()()()()翼を組み伏せた。そして首筋を叩いて意識を刈り取った。

 

「翼さんで1撃……でも!」

 

「あたし達だって負けたく無いデース!」

 

 翼が慎次に回収されると今度は切調コンビが動いていた。しかも今回は……

 

「ほう……翼の回収中に仕込んだな? だが……出力が弱いな! 俺を縛るには些か脆いぞ!」

 

 弦十郎の右拳が調の腹部を捉えたが……調は()()()()()()()()障壁を展開した。

 

「なるほどな。身を挺して俺の片腕を封じるとは流石了子君の弟子だな。これは一本取られたかな?」

 

 弦十郎は右腕の事を諦めて切歌への対応を始めた。

 

「ぶった斬られるデース!」

 

双斬・死nデRぇラ! 

 

「ふむ……狙いは悪くないし、警戒心も充分だな。ならば……俺の1撃をくれてやろう!」

 

 弦十郎は震脚を行うと2人の態勢を大きく崩した。そして身体が宙に浮いた事で調を切歌へ衝撃をぶつけて2人を捻じ伏せた。

 

「結構惜しいところまで行って見えたんだけどなぁ……」

 

「悔しいデース……」

 

 そして弦十郎の視線は残る3人を捉えていた。

 

「クリスは後衛でミサイルを連射。響は私と時間差で司令に攻撃をさせないようにする。なんならガトリングガンで蜂の巣にしても良いよ?」

 

「師匠だから……通じるかなぁ……?」

 

「弱気になんなよ? オッサンに常識が通用しないのは先輩達が証明したんだ。なら……非常識には非常識だろ?」

 

「ハッハッハ! 恐ろしい例えをされているなぁ! 流石は俺の1番弟子だ!」

 

 鏡香は作戦通り響と共に弦十郎へと肉薄する。

 

「やっ! はっ! せぃ!」  

 

「そこっ! そりゃ! でやぁ!」

 

 鏡香は()()()()()()拳や蹴りを弦十郎へと振るう。しかし弦十郎はその攻撃を見きれない程の男ではない。故に反撃だけならば可能だが、それをさせないのがクリスの役割だ。

 

「どうしたオッサンよぉ! 攻撃の手が温くねぇか! そんなんじゃあジリ貧だぜぇ!」  

 

「響! ()()()()()()()()響だよ! だから……響の思う通りに動きなさい!」

 

「ありがとうお姉ちゃん! クリスちゃん!」

 

 響はその声を聞いてより苛烈な拳や蹴りを弦十郎へと浴びせていく。そしてクリスと鏡香は響の射線を邪魔しないように援護する。

 

流石は3人がかりだなぁ! この俺が攻めに転じきれんとはなぁ! 

 

 弦十郎とて迂闊に動いて鏡香の捨て身を喰らうのはごめんだった。鏡香はネフシュタンの特性故に()()()()()()()()()()()。オマケに現在は後衛のクリスと追撃の響を抱えた連携だ。

 

「正直鏡香君の特攻癖がなければもう少し楽に勝負を決められるのだがな……」

 

「司令の体力も私達の体力も有限! だから私達は()()()()挑みます!」

 

「ついでにオッサンの肉体強度自体は並だ! ネフシュタンが致命傷になるんだからなぁ!」

 

「だから私達は師匠の事を()()()()()()()! いくら私達でも師匠に攻められたらコテンパンですから!」

 

 響が捌き、鏡香がフォローし、クリスが狙い撃つ。この連携は弦十郎の中でも相当突破困難と判断してとうとう両手を上げた

 

「ふむ……これ以上は無理だな。降参だ! ()()()()3()()を崩す手段を、どうやら俺は持ち合わせていないようだ!」

 

嘘ですよね師匠! 震脚や発勁でいくらでも打開できますよね! 

 

 響の問いかけに弦十郎は豪快に笑いながら答える。

 

「そいつも無理だな! 仮に放っても鏡香君が対となる攻撃を放って威力が減衰。そこで3人が後退して鏡香君のステルスで拘束。振りほどく頃には響君とクリス君の連携で蜂の巣からの気絶がオチだろうなぁ!」

 

「流石司令……その予想は()()()()()()()()()1()()ですよ。そこまでやればあるいは……と立てた作戦ですけどね?」

 

「その為にあたしは前衛を信じて徹底的に下がれた。鏡香達のおかげだよ!」  

 

「というか……何故俺は蛇腹剣で拘束されているんだ?」

 

「了子さんの前例のせいです!」

 

 響が屈託ない笑顔で教訓を活かした瞬間だった。

 

「ハハッ! 君達3人には完敗したよ!」

 

 弦十郎は尚も豪快に笑いながら今回の敗北を受け入れた。その為に()()()3()()()()()ならば弦十郎と互角に戦える()()()()()()とこの模擬戦で装者達は証明したのだった。




【朗報! 装者司令の実力を上回る!】

とうとうOTONAを超えました!いつか超えるとはわかっていましたけど3人がかりなら超えました!

よろしければ感想・高評価・お気に入り登録・メッセージ等よろしくお願いします!アンケートの回答もしていただくと嬉しいデェス

鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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