私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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バルベルデでの出来事を深く後悔していたヴィレーナ姉弟。しかし装者達はありのままの本音を語り合う。そんな時に襲撃が始まり……


クリスとヴィレーナ姉弟

 バルベルデから来日したヴィレーナ姉弟の出迎えにはクリス・鏡香・響・未来……そしてシェム・ハを宿した奏がいた。

 

「そうそうたるメンバーでお出迎えね。そんなに私達は重要な人物かしら?」

 

「寧ろ俺らはアンタ達に感謝しているのに……」

 

 申し訳無さそうに謝る2人に、奏はニカッと笑ってその肩を叩いた。

 

「気にすんなよそんなの!」

 

「まっ……気にしなくても良いのは確かにね。とりあえずはクリスの昔の話とか教えてくれる?」

 

「昔のクリスちゃんのお話? 聞かせて聞かせて!」

 

「ふふっ……今では恋敵ですからね。クリスは私達が超えるべき明確なライバルだから……」

 

 それぞれの思惑はあれど確実にナニカがあると確信した姉弟はそれ以上の追求をやめた。そしてそのままガールズトーク(ステファンがいるけど)を始める事となる。

 

「へ〜……ソーニャさんがクリスのパパさんとママさんの意思を継いで難民の保護活動を……」

 

「……只の贖罪よ。クリスのご両親の夢は素晴らしいモノだったし、私達はその一助となりたくて行動してたけど……その結果は……貴女達の識る通りよ」  

 

「それでも人の意思を継ぐのは並大抵の努力じゃあ出来ないです。ソーニャさんが行った事は間違い無く誇るべき実績です!」

 

 響は興奮しながらソーニャの手を掴むと、ブンブンと振り回す。どうやら興奮から暴走を始めたようだ。

 

「あ……あぁ。そう面と向かって言われると照れるわね……。なんて明るい娘なのかしら……」

 

「コイツはあたしの恋人の妹の響だよ。あたし自身もまぁ……可愛い妹分に思えるぐらいはな……」

 

「いい忘れていましたね。私がクリスの恋人の【立花 鏡香】です。まぁ……妹である響やそこの未来……そしてもう1人いますけど、私達はそれを()()()()()()お互いに合意して付き合っています」

 

「そして私が【小日向 未来】です。クリスとは恋のライバルで負けたくありませんが、同時に側で成長するのを見るのも嬉しいです。今回は過去のトラウマを乗り越えて欲しいので、出来得る限りの助力をしたいと思いました」

 

 装者達の自己紹介が進む中、ソーニャはどうしてもしなければならない質問があった。

 

「クリス……貴女はそれで良いの? 貴女の想い人の鏡香は他にも意中の人物がいて、それでその想いが報われない可能性だってあるのよ?」

 

「まぁな。だけどなソーニャ……フィーネと出会う前(バルベルデ以降)からずっとあたしは人を信じられずに生きていた。そんなあたしに手を差し伸べてくれたのがコイツらなんだよ。まぁ……そこの神様は違うけどな? 「とりあえずあたしと神様は除けてて良いぞ〜」ちょっと黙っててくれよ! あぁ〜……まぁ……その……な? こんなあたしでもソーニャ達が助けてくれたから今がある。だからその事はとても感謝してるんだ。だからこそアルカ・ノイズに命を失いそうになったステファンをなんとしても救いたかった。例え悪と呼ばれてもな?」

 

 クリスの決意を改めて言葉で聞いたソーニャは声にならなかった。ただ……ステファンは短くも言葉にした。

 

「ありがとうございます。あんたが助けてくれなかったら俺はそもそも死んでいた。だからあんたは恩人だよ……」

 

「ついでに足を直せたのは偶然だからな? 本来は巡り合う事の無い奇跡だ。救われた命の価値を間違えるなよ?」

 

 奏がステファンの胸を軽く叩く。しかしその拳からは勇気が溢れていた。

 

はい! 俺も帰国したらもっと姉ちゃんを支えていきます! クリスのお父さんとお母さんの嘗ての姿のように! 

 

「あぁ! その意気だ! お前達ならきっとその夢を叶えられるさ!」

 

ビィー! ビィー! ビィー! 

 

 奏が力強くその肩を掴んだ時……襲撃を告げるアラームが鳴り響く。

 

『済まない! 鏡香君達の近くにアルカ・ノイズの反応……いや! カリオストロが出現した!』

 

「はぁぁ……やっぱり私達を狙っていたんですね。なら……仕方が無いです。クリス……()()()()()()()()()欲しい。クリスは2人を護って欲しいの」

 

「だろうな。鏡香はそう言ってくれると思っていたよ! 2人の事はあたしに任せな! 絶対に護り通してやるからさ!」

 

「人の夢を壊すような事はムカつくからな。今回も最初から手を貸すぜ? 後方一帯は気にせず戦闘してくれよ。神様とアタシで護ってみせるからさ!」

 

「助かるよ! 響……私達の全力をカリオストロに叩きつけるよ!」

 

「未来! 避難勧告と誘導をお願い! ここが戦場になっちゃうから!」

 

「任せてよ響! 私だってその為にここに来たんだから!」

 

「どうりで戦地に同行した訳ね。本当に未来の度胸には驚かされるよ……」

 

「なら……クリスちゃん! 任せたよ!」

 

()()()()よ!」  

 

 装者達はそれぞれの役割を果たす為に戦地へと足を踏み出した。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「さて……アタシ達も()()()()()()()()()神様?」

 

『無論だ。この場所が戦火に包まれる事は勇より告げられていたが、()()()()はここからが本番と言えよう。その為に我等は足を運んだのだからな?』

 

 奏がクリスの話し合いに同行した最大の理由は……()()()()()()()()()()だった。

 

「彼女はここで表舞台から姿を消して反逆の準備を始めるけど、()()()()()()()()()()()からな。その為にアタシ達は彼女を保護しないといけねぇ……」

 

『同時に信頼作りもな? 今のままでは計画が頓挫するぞ?』

 

「ハハッ! それは勇に頭が上がらねぇよ! 尚更失敗できねぇなぁ!」

 

 とはいえ奏もわかっていたように戦地を見据えた。

 

「頼むぜ装者達アタシ達の識る歴史と随分変わったけど……()()()()()()()()()()()()()()からな?」

 

『願われる未来の為に……な?』

 

 並行世界から現れた1人の装者と1人の神は……この世界の行く末を見守る事にした。そして恋人の願いを叶える為に……最後の仕上げに取り掛かろうとしていた。

 

 




奏さんが本格的に暗躍を始めました。そして次回……ついにユニゾンが解禁されてイグナイトも戦線復帰デェス!

よろしければ感想・高評価・お気に入り登録・メッセージ等よろしくお願いします!アンケートの回答もしていただくと嬉しいデェス

鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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