2人の大幹部を撃破した装者達へ奏が最後のポイントを解説した。
「撃退した連中は勝手ながらアタシと勇で保護した。その代わり神降ろしの儀式は止めさせるよ!」
「そう……か。ちなみに何処に保護したのか確認しても良いか?」
すると奏はキャロルへと視線を向けた。対するキャロルは了解の意を向けてウィンクをして言葉を続ける。
「彼女達の現在の場所……それは月遺跡のチフォージュ・シャトーだよ。しかも現在進行形で勇が見張っているから心配はしないで欲しい」
「なるほど……な。保護には最も適した場所と言えるだろう。ならば教えて欲しい奏……神降ろしの場所は何処で行われるんだ?」
「ならばオレが説明しよう。ヴァイスハウプトの企みまで含めてな」
弦十郎の疑問に答えたのはキャロルだった。
「
『……なるほど……な。要石か。そういえばお前は識っているのだったな』
「要石……か。すぐに兄貴に連絡を取り神社本庁へ掛け合って貰う必要が……」
『その必要は無い。既にキャロルの配下より私達へと連絡が届いていた。故に本庁は必要な要石の配置を既に終えているぞ? 最も……連中が儀式を始めるまでに時間がかかったのは大きかったがな……』
「それは本当なのか八紘の兄貴!? まさか兄貴は知っていたのか!? 」
驚きを隠せない弦十郎へキャロルは申し訳無さそうに頭を下げて解説した。
「済まないな。こちらでお前にその件を伝えれば連中が装者の動きで対策が進行中だと気取られると判断したのでな。直接文官に掛け合っておいた。おかげで秘密裏に動いて貰えたのがとても大きくてな……」
「そうか。しかし対策が後手後手にならなかったのはありがたいな。それに……兄貴ならば口も固い事まで踏まえても適役だったと言う訳だな」
「あぁ……代わりにイグナイトの反動汚染の除去はとうに済ませておいた。必要があればオレも前線に出るが……その前に話をしなければならない人物もいたな」
キャロルは響へと視線を向け、同時に真意を見抜いた奏もその横に立ち肩に手を置いた。
「奏さん? なんで私を?」
「そりゃあな……響が今も尚サンジェルマンと手を繋ぐつもりなのか知りたくてな。
「私の……本心ですか? 私は……サンジェルマンさんと手を繋ぎたいです! 胸の想いをきちんと話し合えるなら話し合いたいです! 」
「了解だ。それじゃあ
奏は響の意思を尊重したが、奏以外のメンバーはこのやり取りの真意の半分も理解していなかった。
「奏……連中の計画に響君が何か重要な要素を担うのは理解したが、それを奏が
「…………もしかしたら奏さんの真意は……。でもそれなら確かに……ッ! そういう事か! 」
「鏡香君? もしかして何かを察したのか?」
今まで1人思案していた鏡香が突然声を上げた事に弦十郎は驚くも、その直感で
「司令……私の推測混じりになりますが奏さんの真意を語ります。まず奏さんと響……後は時々私も扱うガングニールですが、以前司令の語っていた
「あぁ……北欧神話の主神オーディンが持つとされるその槍だが……それが……まさか!?」
「はい。恐らくは神話大戦等で他の神々を打ち破った実績があると思われます。その概念こそが恐らくこう称される筈です。神殺し……と」
「神に対する絶対的な切り札さ。だからこそ響がサンジェルマンと手を繋ぐなら……アタシはそれを見守る必要がある。問答無用で滅ぼすなら儀式の瞬間にアタシがドカンとやれば終わりだからな……」
「並行世界の神による神殺しの1撃……発動すれば儀式どころでなくなるのは明白だな」
「だからこそ響の選択次第だと奏さんは言ってくれました。そして私も……
鏡香の発言は……響の意思を
「
「天のレイラインはともかく地上のレイラインはすぐに潰せるのだ。要石を用いればヴァイスハウプトは天のレイラインを用いる。そうして本性が全ての陣営に割れるだろうさ……」
「そうなりゃパヴァリアの錬金術師と敵対する理由は消えるよ。後は総力で叩いてお終いさ!」
「そしてヴァイスハウプトの1撃に備えてオレも前線入りを果たそうか?借りを返すのも悪く無いし……何よりも
キャロルの前線入り
それは事態が終息へ向かっている何よりの証明だった。
「う〜ん……今回はアタシ達が結構手を出すからな。代わりに必要な局面でエクスドライブを発動させるよ。それが合図だからな?」
「エクスドライブが旗印か。確かに君達ならば奇跡を引き込むのは適役だろうな!」
「後は人員配置ですね。既に連中が神降ろしをするのはわかっていますけど時間はわかっていません。なので
「わかった。すぐにスケジュールを確認して調整に入ろう。時に鏡香君……
すると鏡香は【待ってました】と言わんばかりに笑みを浮かべた。
「もちろん本部に泊まりますよ? 何なら出撃命令が出れば交代のメンバーと合わせて3人で向かいますから!」
「だろうな。よぉし! 俺達も踏ん張るそおぉ! 」
弦十郎の指示のにより響・鏡香以外の装者はローテーションで本部待機を言い渡される。
「まずはクリス君……このまま頼めるか?」
「わかったよ。皆は交代で頼むぜ? 後……未来は留守番な? 今回鏡香は間違い無く神獣鏡が必要だからな……」
「ええ! 響の誕生日も誓近いですからね!」
こうして装者達はローテーションで本部待機を行う事となった。そして奏は同行するものの今回のローテーションには組まれていない。
「ダンナ……アタシと勇はフリーで動かさせて貰うぜ? どうせ勇がサンジェルマンの救助の為に何処かのタイミングで飛び出すからさ。その時には背中を護りたいからな?」
「わかった。君達は現地で合流するぞ!」
万全を期して神降ろしの儀式へと備えた装者達と錬金術師の最終決戦が膜を開けようとしていた。
サンジェルマンを救う為に必要な説得ができるのは響だけ。だからこそ全員響を信じていられるのだ!
よろしければ感想・高評価・お気に入り登録・メッセージ等よろしくお願いします!アンケートの回答もしていただくと嬉しいデェス!
鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……
-
キャロル
-
クリス
-
響
-
翼
-
マリア
-
きりしら
-
未来
-
パヴァリア
-
シェム・ハ
-
緒川さん
-
弦十郎司令
-
あおいさん
-
藤崇さん
-
エルフナイン
-
ノブレ
-
自動人形