私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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神降ろしにより依代へとされた鏡香は【最終兵器】を向けられていた。


神の依代

 鏡香は響を庇って神の依代へとされてしまった。そしてその様子を見ていたアダムは撤退。シェム・ハは勇へと連絡を始めた。

 

「想定外の事態である。依代として取り込まれたのは鏡香だ。これは些かでは済まない乖離足り得る可能性があるぞ?」

 

『ッ! すぐにそちらへと向かいます! 合わせてカリオストロ師匠達も連れて行きます! 

 

 念話越しでも勇が焦っていたのは明白だった。しかし……()()()()()()()()()()()()()()事もまた変わらない事実だった。

 

「お姉ちゃん……なんで……」

 

「その理由の前に確認するべき事がある。鏡香は……()()()()()()()()()()はあるか?」

 

「え……えぇ。ただ……何も起こらなかった事が不審でしたけど……」

 

「そうか……わかった」

 

 シェム・ハはある意味では予想通りの回答が返って来た事に頭を抱えていた。そして事態を打開すべく全員の招集を決意した。

 

「ならば説明をせねばならないな。1度全員で本部へと赴くぞ?」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 そうしてシェム・ハは装者・来訪者・錬金術師・オペレーター等の全ての人員を本部へと集め、説明を始めた。

 

「まず前提に神の力は()()()()宿()()()。特異な事象に遭遇するか……原罪から解放されるか……どちらかの条件を満たさねばならない」

 

『アタシと神様の関係性は前者だな。存在自体がお互いに消えかけていた為に宿れた奇跡だ。だけど鏡香は違うぜ? 話によれば()()()()()()()()()んだろう?』

 

「はい……訓練中にそこそこ浴びてますね。でも……それがどうして?」

 

「神獣鏡の力の1つには魔を払う性質が存在する。聖遺物ならば分解を。しかし……人類に照射すれば()()()()()()()力を秘めている。故にその者は()()()()()()()()のだ……」

 

 実体験を元にした話に装者達も緊張感を隠せない。そしてとうとう事態の核心へと至ろうとしていた。

 

「お姉ちゃんを……助けたいです! どうすれば良いんですか!」

 

「落ち着いてください……()()()()僕達がいます。まずは装者は全員前線に入ってください。恐らくアダムは再度奇襲してきますから……」

 

「それは確実だな。ヴァイスハウプトならば対応直後にでもやって来るだろうな……」

 

 勇が【囁告篇帙】(ラジエル)を持ちいて鏡香の救出作戦を検索する。そして驚く事にそれはあっさりと達成できる見込みが存在していた。その為には……

 

「それには響・未来・姉さん・キャロルの呼びかけが必要なんだ。少なくとも()()()()考えられる最適解だ。寧ろコレ以外の方が荒療治と言えるけどね?」

 

「まぁ……必要ならば我の執刀も行おう。故に恐れるなよ?」

 

「クリスちゃん……未来……キャロルちゃん……私」

 

「良いよ響。鏡香さんを助けよう! 

 

「花嫁を助けるのはオレの義務だ! オレにまかせろぉ!」

 

「絶対……絶対に助けるから!」

 

『政府の武力介入まで凡そ3時間だ! それまでに終わらせろ!』

 

 弦十郎も八紘に協力を仰ぎ時間稼ぎを依頼した。そしてとうとう作戦が決行される。

 

「まずは結界を構築します! 来てくれ【氷結傀儡】(ザドキエル)! 【颶風騎士】(ラファエル)! 

 

「勇の構築した結界に我の属性を付与した! そしてその蛹は我の力で執刀しよう!」

 

 シェム・ハはSTARDUST∞FOTONを発動して鏡香を取り込む蛹を解体する。その結果鏡香は()()()()()()その姿を現した。

 

「行きなさい4人共! 必ず私達も協力するわ!」

 

 マリアを筆頭に装者達はA()n()t()i()-()L()i()n()k()e()r()()()()()()()鏡香へと撃ち込んだ。これは勇の錬金術師としての実力及び埒外物理学まで込めて生成した特注品だ。故に量が少なくとも……

 

『わかるか4人共! 確実に()()()()()()()()動きが鈍いうちにヤッてしまえ!』

 

 奏が叫ぶと4人は鏡香の口元目掛けて移動した。そしてその眼を見据えてそれぞれの胸中を語り出す。

 

戻って来て欲しいよお姉ちゃん! 私達にはお姉ちゃんが必要なの! 

 

大好きな鏡香さんにいなくなられたら私達は悲しいです! だから帰ってきてください! 

 

鏡香はあたしの生きる希望だ! だから頼む! 傍にいてくれ! 

 

お前はオレの花嫁だ! その窮地に傍にいなくて何が伴侶だ! オレにも意地がある! ()()()()()()! 約束するぞ! 

 

(4人の声が……聞こえる。皆が涙を……流してる。私は……()()()()立ち上がると決めたの? )

 

 鏡香はその言葉に意識を揺り起こす。そして全ては()()()()()()()! 

 

「今だ響! 奏さんのガングニールを!」

 

 シェム・ハは響へ()()()()()()と、響はその槍を鏡香へと突き立てる。そして自身の拳を以て押し付ける! 

 

「行くぞお前達! 響を支えろぉ!」

 

 そして装者達は響の背中を後押しした。そして勇と奏は響の拘束を尚も続けた。

 

この手よ……届けえぇぇぇ!! 

 

 装者達の心を1つに束ねた1撃が神の力を打ち砕く。そして霧散するその力は……

 

「逃さぬ。我の権能を以て回収しよう!」

 

 シェム・ハがその力を結晶化させて地に落とした。それを見たサンジェルマンは儚い表情をする。

 

「この結晶の為に……私達は行動して来たのよね……」

 

「形になると……なんとも虚しいワケダ……」

 

「本当にね……」

 

 そんな時だった。本部より緊急通信が現場へと入る。

 

そんな馬鹿な! あり得ない! 反応兵器が発動したと言うのか! 

 

「どういう事ですか咲也さん! それじゃあまさかお姉ちゃんを狙って!?」

 

『その可能性は否定出来ないわ! ……ッ! アメリカから発射されたと言うの!?』

 

『着弾まで凡そ5分! とても迎撃は間に合いません!』

 

 その情報を識ったサンジェルマンは静かに天を見上げる。

 

「カリオストロ……プレラーティ……」

 

「それ以上はいけないわね? あーし達の付き合いの長さよ?」

 

「せめてもの恩返しを今から成せば良いワケダ……」

 

 3人の錬金術師が迎撃に入ろうとしたその時だった。

 

「僕は言いましたよね? 師匠達が()()()()()()()()()()()()()……と?」

 

「ならばどうする? 君はアレをなんとかできると言うのか?」

 

「もちろんですよ? それじゃあ僕は行きますが……その背中を見ていてくださいね? 

 

 勇は目標に向かって着弾までの時間と距離を測定した。

 

「約100秒後に到達して規模は……なるほどね。それじゃあ派手に行きますか! 【灼爛殲鬼】(カマエル)……【砲】(メギド)! 【絶滅天使】(メタトロン)……【砲冠】(アーティリフ)! 

 

 勇は炎の砲撃と光の砲撃を以てミサイルのエネルギーと競り合った。

 

「しかし……このままでは……」

 

「ジリ貧故にいずれ押し切られるワケダ!」

 

「でも彼……()()()()()

 

 3人が勇を見た時……既に勇は別の天使を顕現させていた。

 

「開け【封解主】(ミカエル)……【小鍵】(テフェテー)だ!」

 

 すると勇はそのエネルギーを圧倒的に小さく纏めてしまった。

 

「嘘ぉ!? なんであんなエネルギーを小さくデキるの!?」

 

「これで終わりじゃないですよ? このままエネルギーを暴発させる訳には行きませんからね。キャロル! ()()()()()()を使ってゲートを!」

 

「了解した! 開けゲートよ!」

 

「バビロニアの宝物庫だと!? でも確かにそこならば問題ないワケダ!」

 

 キャロルがゲートを開き勇はその中へ先程のエネルギーを放り込みゲートを閉じた。

 

「すごいわね……。流石はあーし達を助けると息巻くだけの事はあるわ……」

 

 そんな時だった。

 

「やってくれたねぇ……つくづくと。不愉快極まりないよ……本当にね?」

 

 怒りの形相をしたアダム・ヴァイスハウプトが……空間を切り裂き現れた。




アメリカの最終兵器は勇君達の手で撃退。そしてアダムとの最後の決着がもうすぐつきます!

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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