私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

139 / 177
手に入れた【新たなる力】をモノにする為に2人は訓練を始めた。嵐の前の最後の静けさと言えるこの時に2人が手にする力は?


新たなる力をモノにする為に

 現れた【ダブルドライバー】と対応したガイアメモリ。その解説をするのは勇だった。そして現在響と鏡香は()()()()()()()()()()()聞いている。

 

 

「本来は1人が変身する仮面ライダーの中でも稀な2人で1人の仮面ライダーW……その変身道具と対応した装備です。鏡香さん、この力は……」

 

「わかってるよ。1()()()()()()()()……そして()()()()()()かが……私達の心に訴えかけて来るから……」

 

 鏡香は【サイクロン】・【ルナ】・【ヒート】……そして【ガングニール】のメモリを響へと握らせた。

 

「これが……仮面ライダーの……」

 

「本当に……心がつながるみたいに……」

 

「もちろん使い熟すには修練が必要ですけど今は時間がありません。なので少し強引ですけど実戦で覚えてください!」

 

 勇は【刻々帝】(ザフキエル)を起動し、【八の弾】(へット)を使い()()()()()を量産した。

 

「この【僕】はあくまでも()()()()()()()為の僕です。そして訓練のメインは……」

 

「私達ですわ。鏡香様、響様……不慣れなお力ですが必ずモノにしてください……」

 

「もちろんガリィちゃんもお力になります! 卑劣な手段も出し惜しみしませんのでそのおつもりでお願いしますね!」

 

「遠慮なくドッカーンとするゾ!」

 

「派手に参ります。お覚悟を!」

 

 ファラが【剣殺し(ソードブレイカー)】で斬りかかるのを見た鏡香は響と意識をシンクロさせた。

 

「行くよ響! 私達の絆を……皆に示すよ! 

 

『うん……行くよお姉ちゃん! 

 

CYCLONE! 】・【METAL! 

 

 響のWドライバーへと装填された【サイクロンメモリ】が鏡香のドライバーへと転送される。そして鏡香はサイクロンメモリを装填し、続けて自身の【メタルメモリ】を装填した。そして風が吹き荒れて2人の変身は完了した。

 

「ベルトにメモリが装填されるまでのラグが怖いね。少なくともタイマンなら先に装填を済ませてないと……」

 

『う〜ん……それならこの事変中はベルトをずっとするのかなぁ……』

 

「元々静養の義務があるからその方が良いね。というかつけてなさい!」

 

『まぁ……良いか♫お姉ちゃんと一心同体みたいだから!』

 

 説教と方針の決定を終了させたWはファラとの鍔迫り合いを開始した。

 

「なるほど……槍ですか。これでは【哲学の牙】とて……」

 

「それに関しては同感ですね! ファラさんがいるってだけで武器の選択肢が減りますから!」

 

『ッ! お姉ちゃん! ガリィちゃんが!』

 

「ありがとう響!」

 

 ファラの陽動の外からガリィの氷柱が鏡香へと迫り来るも、響の索敵により攻撃を察知。これによりWは攻撃の回避を成功させた。

 

「まずはガリィちゃんの撃破をするよ! 頼むよ響!」

 

『了解お姉ちゃん!』

 

 響は鏡香の指示の元()()()()()()を行った。

 

【HEAT】! 【METAL】! 

 

 すかさず【サイクロン】から【ヒート】へと換装され、攻撃の属性を変化させる。そしてWの切り札は……

 

「決めるよ響! 合わせてね!」

 

『任せてよお姉ちゃん!!』

 

【METAL MAXIMUM DRIVE!】

 

 炎を纏った槍がガリィの元へと強力な斬撃を発生させてブーメランのように向かって行く。流石のガリィも鏡香がこのように思い切った行動を取るとは想定外だった! 

 

「嘘ですよねぇ!? お2人は堅実な戦いを好まれてのでは!?」

 

「私って結構不利な状況ではなりふり構わないよ!」

 

 自身の獲物ごとガリィの撃破を優先した鏡香はある意味では隙だらけな状況だ。其処に……

 

「それじゃあ隙だらけだぞ鏡香サマ!」

 

 ミカのカーボンロッドが迫り来るがWはコレを受け止めた。

 

「イケる……ね! やっぱり地力が上がってるんだ!」

 

 そのままロッドを奪い取るとレイアのコインをロッドを使って弾き飛ばした。

 

「何たる器用さ! 不慣れな武器でそれほど動かれるとは!」

 

 そしてWはこの間も()()()()()()()。故に攻撃は継続中であり……

 

「ガリィちゃん……撃破あぁ!」

 

 更に生成された熱エネルギーはガリィ得意の蜃気楼の発生パターンを完全に妨害していた。それはつまり()()()()()()()()()()()()だった。

 

「お見事……ですよぉ!」

 

 ダメージ超過でガリィはリタイア用の転移陣に包まれた。

 

「そのまま行くよ響!」

 

「わかってるよ……次は!」

 

 鏡香は【ジョーカー】メモリを取り出すと【メタル】メモリから換装を行った。

 

HEAT】! 【JOKER】! 

 

 すかさず接近戦特化の形態へと変化させたWはそのままミカと取っ組み合いを始めた。

 

「アタシを倒すなら別のメモリを使うと思ったゾ!」

 

『それは私も思ったけど……お姉ちゃんは策士だからね!』

 

「もちろん意味ならあるよ!」

 

「そこですわ!」

 

「地味に貰いました!」

 

 ファラとレイアの挟撃に追われ絶対絶命のピンチに見えるWだが、()()()()()()()()()()()()()()

 

「なるほどだゾ! 確かに今の鏡香サマはアタシの攻撃を簡単に流せるゾ!」

 

 仮面ライダーの力で基礎能力が向上した今のWは以前ならできなかった強行突破を行えるだけの地力を手にしていた。

 

「ですが真に恐ろしいのは……」

 

「それを可能とする鏡香様の思い切りですね……」

 

 2人が攻撃の回避方法に戦慄する中、鏡香は響に換装を要求した。

 

「機動力が欲しいから……頼むよ響!」

 

「アレだねお姉ちゃん!」

 

 響はその意思を汲み取るとメモリの換装を始めた。

 

CYCLONE】! 【JOKER】! 

 

 そして機動力を手に入れたWは次にミカを標的に定めて撃破へと動き出す。

 

「力比べなら……望むところだゾ!」

 

 ミカもエンシェント・バーストで応戦の構えになるが、2人の動きはその想像を超えていた。

 

JOKER MAXIMUM DRIVE! 

 

『ジョーカーエクストリーム!』

 

 両足にエネルギーが行き渡りWの身体が2つに分かれて時間差の蹴りとなりミカへと連撃が叩きつけられた。

 

「これ……は……降参……だゾ……」

 

 ミカも転移陣に包まれてリタイアとなり……残るは2人。

 

「次のメモリは……アレで行こうか!」

 

『オッケーだよお姉ちゃん!』

 

 2人は両方のメモリを換装する事に決めて次の一手を構築した。そのメモリは……

 

LUNA】! 【TRIGGER】! 

 

 変幻自在の弾丸を放つこの組み合わせ……次のターゲットは明白だった。

 

「お次は私ですか! これは負けられません!」

 

 レイアのコインを精密射撃で的確に撃ち落とすW。そしてひとしきり弾丸を凌ぐと、攻撃は更に苛烈さを増していく。

 

「響……もう少し踏ん張れる?」

 

『大丈夫だよお姉ちゃん! ガンガン行っちゃええええ!! 

 

 鏡香は響を信じて【MAXIMUM DRIVE】の連続使用を覚悟した。幸い下地ありきの2人がシンクロしている為に、勇の想像程戦闘への支障は出ていない。

 

「いやいや……流石に活動時間と使ってる技の負担を超えてるよ……。1日に複数回の【MAXIMUM DRIVE】を使ってまだ余裕を見せるなんて…………鏡香さんと響の絆がこれ程凄いとは……」

 

 勇自身ここまで鏡香がガイアメモリの負担に耐えられ、更に響が最高に近いアシストを初回でこなしている事に驚愕していた。更に2人が()()()()()()()()事まで加味すれば……新たなる切り札となるのは時間の問題とも言えるだろう。

 

「っ!? ……よもやこの短時間で私の射撃技術を超えています!? 一体どれほどの成長速度で!」

 

 レイアは短時間に射撃戦で遅れを取る程の実力者では無い。純粋にガイアメモリの力を2人は引き出していた。そのシンクロ率は……

 

「翔太郎さんとフィリップさんを超える信頼関係……だからこそガイアメモリとドライバーが形に……」

 

2人の絆が強ければ強い程進化する】Wの特性と、互いを真に理解するこの姉妹の相性は最高の結果を引き寄せる。

 

「そのまま換装行くよ! ついて来てね響!」

 

『任せてぇ!!』

 

LUNA】! 【METAL】! 

 

 トリガーメモリからメタルメモリへと換装したWはメタルシャフトを鞭のようにしならせる。その動きは……

 

「ネフシュタンの蛇腹剣と同様以上の!? 初見の武器の筈では!?」

 

『胸へと聞こえて来るの! このメモリから伝わる声が!』

 

「だから私達は想いに応える! そのまま勝利を掴む為に!」

 

METAL! MAXIMUM DRIVE! 

 

 Wはメタルシャフトを鞭状に変化してを頭上で円を描くように振り回す。更にそれを複数生成した黄色の円盤状のエネルギーを自在に操った。

 

「ッ! 回避が! 迎撃が追いつかない!」

 

 最早コインで撃ち落とすのは不可能であり、トンファーでの迎撃もジリ貧に追い込まれるレイア。しかもWはその様子を手に取るように回避先に光輪を回し始める。

 

「ここまでならば……せめて最後に!」

 

 レイアは迎撃をやめて反撃に転じた。Wへと無数のコインを面でぶつける。

 

「凌ぐよ響!」

 

『気張るよお姉ちゃん!』

 

 光輪の操作に影響を与える無数のコインを、()()()()()()Wはそのままレイアを撃破した。

 

「おみ……ごと……」

 

 倒れるレイアも転移陣に包まれ残るはファラ1人。

 

「最後は……アレで行くよ!」

 

『そうだね! アレだね!』

 

 2人の意思がシンクロして最早会話すらも最小限で済むほどまで進化を続ける。取り出したのは……

 

HEAT】! 【JOKER】! 

 

 最早無粋な武器は不要と言わんばかりの肉体勝負を仕掛けたWはファラへと肉薄する。

 

「私達にも……意地がありますわ!」

 

 ファラも対抗してストームダンスで応戦したが、Wはそれを強引に崩しにかかる。

 

「これで終わらせるよ!」

 

JOKER! MAXIMUM DRIVE

 

ジョーカーグレネイド! 

 

 ヒートサイドの拳に炎を纏い、敵に対してストレートパンチを一点に叩き込む。シンプルにして強力な攻撃がファラの腹部を捉えた。

 

「お見事……」

 

 Wは初戦を華々しく快勝で飾った。

 

「ふぅ……これは中々身体に応えるね……。でも……これならきっとアナザーディケイドにも……

 

『ほんとだよぉ……。もぉヘロヘロだよぉ……』

 

 響も鏡香も戦闘の疲れを自覚し、鏡香は休む事を決めて仮眠室へと向かった。響も病室で大人しく休んでいる。

 

「今回の切り札としては……間違い無く……だね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 そして激闘から2日が経過して事態は終局へと向かい始めた。

 

アナザーライダーの反応を検知しました! 【2人】と【1人】の反応です! 

 

「別れて現れた……か。優斗……私とクリスと未来で【2人】の方を叩くよ。単純にこっちには戦力を投入できる余地があるから……」

 

「わかった。俺もサクッと片付けて援護に向かうよ。そしたら後はアナザーディケイドだけだからな!」

 

()()()()()

 

()()()()

 

 優斗と鏡香達は互いの拳を突き合わせてそれぞれの合流を約束した。そして二手に別れて残るアナザーライダーである【クウガ】・【ファイズ】・【ブレイド】の撃破へと向かった! 




作者は地味に【メタルメモリ】大好きデース!

※ちなみに鏡香さんは後3回までなら連続して【MAXIMUM DRIVE】できます。バケモノデース……

次回からは終盤に差し掛かります!

※本コラボはバトン形式なのでレイドさん側の投稿と合わせて閲覧をお願いします。

https://syosetu.org/novel/237050/

よろしければ感想・高評価・お気に入り登録・メッセージ等よろしくお願いします!アンケートの回答もしていただくと嬉しいデェス!

鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。