私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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訃堂の携えた次の計画……それは【存在してはいけない】モノと少女を囚える……暗闇の証


XV編 本当の平和を識る為に
事態の裏で……闇が動く


「ねえテラジ……由美……私達こんなところに呼ばれて本当に良かったのかなぁ……」

 

「わからないけど……アニメじゃない事は確かよね……」

 

「雰囲気はとにかく不気味ですわね……」

 

 リディアンの3人娘と言われる【安藤 創世】・【板場 由美】・【寺島 詩織】は不安に足が竦んでいた。しかし案内された部屋に風鳴 訃堂が入って来た。

 

「構えずとも良い。主らに問う事があって呼び出したまでだ。要件などそれ以上でもそれ以下でもない」

 

【護国の鬼】……その人物の放つプレッシャーは相当に重い。常人で耐えられる者はそう多くは無いだろう。

 

「早速だが本題に入ろう。主らは儂の孫である風鳴翼と面識がある。間違い無いな?」

 

「はい。正確には私達の同級生を通じて……ですが」

 

「私達と翼さんとの面識自体はありますけど……」

 

「その娘程では……」

 

 3人は恐怖で身体が震えていた。無理も無いが、訃堂にとっては取るに足らない事だった。

 

「あいわかった。それではもう1つ質問をしよう。先程同様に正直に答えよ」

 

 更に訃堂は質問を続けた。しかしその内容は……

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 そして1時間後……訃堂は話を纏めようとしていた。

 

「ここでの話は他言禁止だ。もし漏れればどうなるかは……まぁ知らずとも良かろう? もちろん翼達にもな?」

 

「…………はい。わかっています」

 

「でもその代わり……」

 

「約束は……」

 

「もちろん守ろう。主(・)ら(・)の(・)働(・)き(・)が(・)充(・)分(・)な(・)間(・)は(・)……な?」

 

 訃堂はそう告げると3人の送迎をさせる為に黒服を呼ぶ。

 

「連れて帰れ。くれぐれも丁重な?」

 

「わかりました。それではこちらへ……」

 

 3人は黒服に連れられて退室して行った。そして次に訃堂が目を付けたのは……

 

「【パヴァリア光明結社】の立て直しに伴う人員の鹵獲……順調であろうな?」

 

「滞りなく進行中です。現在では幹部が組織の再編を行っていますので付け入る隙は充分かと」

 

「ならば良い。優秀で従順足り得る人材の鹵獲は最重要事項だが……弦に気取られるなよ? 奴は面汚しとて抱える戦力を相手する事自体は骨が折れる。まだ八紘の方が扱いやすい限りだがな……」

 

 訃堂は更に言葉を続けた。そしてと(・)あ(・)る(・)作(・)戦(・)の(・)準(・)備(・)を行っている。

 

「神の力の情報は纏まっているのか?」

 

「はい。この戦いに於いて確認された事象についてはほぼ纏めてあります。不可思議な事象故に我々は全てと言い切れませんが……」

 

「良い。残りは儂自ら詰めるとしよう。資料を寄越せ!」

 

 訃堂は黒服から資料を受け取ると熟読を始めた。

 

「ふむ……現状で依(・)代(・)足(・)り(・)得(・)る(・)のは2人か。しかもやはり弦の手の内。あいわかった! まずは地盤を整えるぞ!」

 

「それではやはりあ(・)の(・)計(・)画(・)を(・)実行されると言うことですね?」

 

「その認識で良い。その為には些か兵が足らぬのでな。先(・)の(・)2(・)つ(・)の(・)計(・)画(・)の(・)見(・)通(・)し(・)が(・)た(・)ち(・)次(・)第(・)我々は行動を起こす。全てはこの国を守護する為よ!」

 

「かしこまりました。それでは内密に計画を進行いたしますのでお時間を頂いてもよろしいですか?」

 

「良い。神の力に比べれば時間は些末な事よ。そして結社の方は俺(・)等(・)の(・)支(・)援(・)無(・)く(・)し(・)て(・)活動する事は不可能だ!」

 

 訃堂が見据えるパヴァリアの現(・)在(・)流(・)出(・)し(・)て(・)い(・)る(・)人(・)材(・)の中に含まれていた人物の中には【ヴァネッサ・ジオダディ】・【エルザ・ベート】・【ミラアルク・クランシュトウン】……通称ノーブルレッドと呼ばれる人物達が存在していた。

 

「ふむ……面白い力を備えているな。お前等……この3人へ交渉を進める為に稀血を集めておけ。早々集まらぬこれらに仕込みをする事も忘れるで無いぞ?」

 

 訃堂はそう告げると資料を黒服に回収させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時を同じくして【ノーブルレッド】の3人は現在逃亡生活を余儀なくされていた。

 

「統制局長の裏切りによる結社の再編……それに伴う組織の健全化に……」

 

「私達の研究所が私達の存在を隠蔽するとは聞いていないであります!」

 

「しかも持ち出せた稀血は極僅か! こんなんじゃあジリ貧も良いところだぜ!」

 

 更にミラアルクは怒りのあまりに言葉を続けた。

 

「パヴァリア結社でも秘匿されていた我々が【S.O.N.G】に匿われる保障が無い以上闇の世界にしか居場所は無いんだぜ!」

 

「確かにね。ミラアルクちゃんの言う通り私達が保護される保障は無いわね。それどころかこの見た目故に討伐されてもおかしく無いもの……」

 

「ヴァネッサ……まだ我々は終わっていないであります! きっとまだ方法は残されているであります!」

 

「そうねエルザちゃん。私達も希望を捨てたらダメよね。まずは裏社会に溶け込むところから始めましょう……」

 

【ノーブルレッド】の3人は明日へと生きる為に今日を生き延びる。しかしその精神は次第に擦り切れて行く事となる。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

「シェム・ハさん。やはり現状では……」

 

『この世界の我を秘密裏に回収するのは困難か。仕方が無いな。回収さえできれば説得も可能だと踏んでいたが……』

 

「わかっています。やはり当初の予定通り動くとしましょう……」

 

 勇達も【最後の事変】に対応するべく動き出す。彼らが見据える命は……現在こそ行方を眩ませているが、風鳴訃堂が接触するのは明白だった。故に備えて動き出す。

 

「後少し……もう少しで僕はあの3人を救える。でも……その為には師匠達の時よりも慎重に動かないと……」

 

 サンジェルマン達の救(・)出(・)自(・)体(・)は(・)そこまで難易度は低く無かった。しかし【ノーブルレッドの3人】は信頼作りどころか安(・)易(・)な(・)接(・)触(・)さ(・)え(・)致命的になり得るのだ……。

 

「まずは翼さん達の合同ライブで証拠を押さえないと……」

 

 勇は捨てた筈の結社の大幹部としての表情をしながら事態を見据えていた。

 




事態は誰の手にも負えずに加速する。最後に笑うのは……果たして誰か……

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

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