私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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棺からの反撃に倒れた装者達。しかし彼女達の仲間が駆けつけた!


棺の守護せしモノ

 棺の思わぬ反撃により囚われた装者達だが、同時に避難誘導を行っていた自動人形が戦線復帰を果たした。これにより鏡香は自動人形4人との時間稼ぎを始める事となる。

 

「ファラさんは私と棺の注意を引きます! 絶対に捕まらないようにしましょう!」

 

「承知しましたわ! 鏡香様のお言葉のままに!」

 

「レイアさんは端末の撃墜を! これだけの攻撃を避け続けるのは困難です!」

 

「畏まりました! 存分にパフォーマンスをお願いします!」

 

「ガリィちゃんは私達の! ミカちゃんはレイアさんのフォローをお願い! ここで時間をどれだけ稼げるかが勝負の鍵だから!」

 

「わかったゾ!」

 

「了解ですよぉ!」

 

 鏡香は即席で自動人形達の指揮をしながら時間稼ぎを開始した。そしてキャロルも本部オペレーターと装者達の状態の解析を急いでくださいいた。

 

「解析は完了した! これは埒外物理学の力が働いている! しかしオレ達は既にその力を識っている!」

 

 キャロルは霊結晶(セフィラ)を取り出すと天へと掲げる。すると虹の光が装者達を照らした。

 

『これは勇君の!? 何時の間に彼の力を!?』

 

「今日同行出来ない詫びとして渡されていた! 故に遠慮なく使わせて貰おう!」

 

『解析結果から専用のバリアフィールドの展開をします! これでひとまずは活動できると思います!』

 

「よくやったエルフナイン! 流石はオレの妹だ!」

 

 そして拘束から解放された装者達はキャロルの元へ集まると礼を告げ始めた。

 

「ありがとうキャロルちゃん! おかけで助かったよ!」

 

「礼はいらん。義姉(あね)義妹(いもうと)を助けるのに理由は必要ないからな!」

 

「さて……ひとまず埒外物理学が面倒だな。アレを攻略しねぇと話にならねぇな……」

 

「なぁに……対処法は既に判明している。鏡香達と棺の戦闘をよく観察しろ……」

 

「棺の様子……?」

 

「ッ! 彼処! 彼処に亀裂が入っているデース!」

 

『なるほどな。確かに彼処を的確に突けばあるいは……』

 

「攻略は可能ね。ならばどうするべきかしら……」

 

「それも想定済だ。オレの提案を聞けるな?」

 

 キャロルは棺打倒にむけて作戦の大詰めへと取り掛かろうとしていた。対する鏡香達は……

 

「ファラさん! レイアさんとガリィちゃんで捌ききれない程端末が展開されているので一時的に下がりましょう! もう少しで響達が復活する筈ですから!」

 

「わかりましたわ! ミカちゃん! ガリィちゃん! 援護を!」

 

「了解だゾ! ド派手にドッカーンだゾ!」

 

「畏まりましたぁ〜!」

 

 ファラがトルネード・パイレを、ガリィがアイシクル・コフィンを、ミカがベネレイド・ロッドを、レイアがエクスプロージョン・コインを発動して棺の視界を奪う。そうして発生した隙に鏡香達はキャロル達の元へと一時的に退いた。

 

「もう1度喉元に攻撃をブチ込むならやっぱりS2CAしかあり得ないな。だけどアレは……」

 

「リスクの塊の諸刃の剣と言いたいのね……」

 

「でも……他にはどうすれば……」

 

「あの防御力を打ち破れるだろう……」

 

「なら……やっぱり賭けるだけの価値はあるよ! クリスが照準を合わせて私達が掃射する。その為にキャロルと私達で隙を作るよ。だからお願いねクリス!」

 

 鏡香はクリスの肩を力強く掴んだ。するとクリスもプレッシャーに竦んでいた心が嘘のように軽くなる。

 

「へっ……鏡香にそこまで言われたらしくじれねえぜ!」

 

「キャロル! 私達で棺を上空まで押し上げるよ! そうすればクリスは照準を合わせやすくなるから!」

 

「ッ! 鏡香様! 棺が球状になってこちらへの突進を!」

 

「時間が無いか……頼んだよ皆!」

 

 鏡香は棺の接触前に距離を詰めて手前を陥没させる。そこでバランスを崩した際に下へと潜り込みかち上げを行った。

 

「ガリィちゃんとミカちゃんでここをせり上げて!」

 

「了解しました!」

 

「わかったゾ!」

 

 ガリィは氷柱を、ミカはカーボンロッドを隆起させて棺を下から衝き上げる。そこにダメ押しでファラとキャロルが上空へと打ち上げた。

 

「良い威力になったな。その出力のエレメンタル・ブレイドなら不足は無いな!」

 

「お褒めに預かり光栄ですわ! マスターこそ鮮やかなお手前のエレメンタル・ノヴァであり、私達の崇拝するマスターですわ!」

 

 キャロルはファラとタイミングを合わせてエレメンタル・ノヴァを放ち体勢の崩れた棺を上空へと押し上げる。これにより作戦通りクリスが照準を合わせる体勢へと移行した。しかし……

 

「端末の再度展開を確認! 私達で迎撃するよ!」

 

 鏡香はレイア・ガリィ・ミカへ声をかけてクリスの照準を乱す端末へと狙いを定める。

 

「右側は私がやるから2人は左側の端末を!」

 

 3人の狙いは亀裂の部位では無く、クリスの視界を乱す端末だ。故に()()()()()()()()()()()。入ればクリスの集中を乱す事に繋がるからだ。

 

「それじゃあ派手な花火を見せてあげるよぉ!」

 

NIRVANA GEDON! 

 

「ミカ! 合わせろ!」

 

「わかったゾガリィ!」

 

 ミカはガリィをカーボンロッドに乗せると強引に上空へと()()()()()。そしてガリィは周囲の端末を氷漬けにして地に落とす。ミカはその撃ち漏らしをカーボンロッドで射貫いていく。

 

『距離1000を切りました! カウントします!』

 

 クリスはギリギリのラインまで端末の落下を待つ。確かに

()()()()()()()()()、それで撃墜できなければ一気に状態は瓦解する。故に必殺の距離まで攻撃を待った。

 

『距離650! お願いします!』

 

「行くぞファラ! オレ達が露払いだ!」

 

「畏まりましたわマスター!」

 

 キャロルがエレメンタル・ノヴァを、ファラがエレメンタル・ブレイドを放ち中央の端末を撃破。これにより棺への視界と射線が確保された。

 

「来たぞ皆! 喉元の傷跡へのロックは終わってる! 存分に花てぇ!」

 

『S2CA……ギアブラストォ!』

 

 装者達の1撃が棺の喉元を砕き活動を停止させた。そしてそれを()()()()()()()()()()()()()()

 

「さて……ここからが本当の戦いだぜ? これから始まるのは……」

 

「未来を取り戻す戦いなのであります!」

 

 戦場に巣食う者は……人知れない想いを抱える者達だ。




もちろんこの戦いすらも【来訪者は】見ています。次回からはより一層激化します!

鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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