私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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悪夢の1夜に抗う者は1人ではない。

備える者は救える命を救う為に……


最悪のライブ

 エルザの襲撃を退けた勇達はこの戦闘における報告を行っていた。

 

「彼女の名前は【エルザ・ベート】……嘗ての結社が抱えた非(・)合(・)法(・)な(・)実(・)験(・)の(・)被(・)害(・)者(・)達(・)です。僕の世界でも彼女達は怪物の紛い物として存在していました。しかしあの世界では……」

 

「命を賭けて救おうとした人物の為に行動したんだ。そしてこの世界でもそ(・)う(・)な(・)る(・)可(・)能(・)性(・)は(・)0(・)じ(・)ゃ(・)な(・)い(・)。だからこそアタシ達は彼女達を救いたいのさ」

 

「なるほどな。確かに古巣の顔なじみなら助けたいのはよくわかる。ならば教えてくれるか?」

 

「えぇ……彼(・)女(・)達(・)は(・)利(・)用(・)さ(・)れ(・)て(・)い(・)ま(・)す(・)。その人物の脅迫した証拠を抑える為にもう少し別行動をさせてください。必ず成果を出しますから……」

 

「わかった。頼んだぞ?」

 

 勇は弦十郎へと報告を終えると悪(・)夢(・)の(・)ラ(・)イ(・)ブ(・)に(・)備(・)え(・)て(・)動き出していた。

 

「師匠……お願いがあります。ミ(・)ラ(・)ア(・)ル(・)ク(・)さ(・)ん(・)の(・)活(・)動(・)の(・)予(・)兆(・)を(・)確(・)認(・)し(・)ま(・)し(・)た(・)」

 

『……【ノーブルレッド】の3人が結社の混乱期に消息不明なのは貴方からの報告で初めで識ったわ。そして次はミラアルクが活動するのね?』

 

 勇は悪夢のライブに備える為にサンジェルマンへと連絡をしていた。

 

「結社の情報操作技術を利用して秘(・)密(・)裏(・)に(・)工(・)作(・)員(・)の(・)潜(・)入(・)をお願いします。ライブにおける意図的な犠牲者がいる証拠をその人物に押さえて欲しいんです」

 

『わかったわ。信(・)頼(・)で(・)き(・)る(・)人(・)物(・)を派遣して対応させるからその人物と落ち合いなさい。そして貴方の狙いはその先の……』

 

「はい。彼女達を教唆した証拠をこのライブで握ってください。それが【有る】か【無い】かで黒幕を糾弾できるか変わりますから……」

 

『結社混乱期に人材を奪い、更に望ま無い事をさせる人物は粛清しなければならないわ。こちらも喜んで手を貸すわよ?』

 

 勇は己の使える全てを賭してこの悪夢を少しでも救われるように動き続ける。そしてその為に……

 

「それとプレラーティ師匠……大(・)規(・)模(・)な(・)テ(・)レ(・)ポ(・)ー(・)ト(・)・(・)ジ(・)ェ(・)ム(・)の(・)製(・)作(・)はどんな進展状況ですか?」

 

『モノ自体は既に完成したワケダ。しかしどれほどの人数をどこに飛ばすかはこれから設定しないといけないワケダ……』

 

「助かります。できれば【万人単位】で座標は東京……いえ、結社の管轄区域にお願いできますか?」

 

『構わないワケダが……その場合は連中の解放がより面倒になるワケダが?』

 

「ひとまずの安全を確保してくだされば後は僕が対応します。ですが可能であればラ(・)イ(・)ブ(・)の(・)前(・)後(・)2(・)日(・)の(・)想(・)い(・)出(・)は回収してくだされば助かります」

 

『了解したワケダ。お前の目的が果たされる事を祈るワケダ……』

 

 プレラーティはそう告げて通話を終了した。そして勇もで(・)き(・)る(・)事(・)前(・)準(・)備(・)を(・)全(・)て(・)終(・)え(・)た(・)。後は運命に身を任せるしか無いのだ……

 

「やれる事は全部やった。後は……あの日にどれだけ救えるかに……かかっているんだ」

 

 勇は悪(・)夢(・)に(・)抗(・)う(・)為(・)に備え続ける。己の信念に準じる為に……。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

『私のライブを楽しみにしてくれた皆に感謝をしているわ! だからこそ聞いて欲しいんだ! そして今回はゲストにも来て貰った!』

 

 悪夢のライブが始まる中……何(・)も(・)知(・)ら(・)な(・)い(・)翼はファンに応える為に全力でステージを全うしていた。

 

『このステージで翼と並び立てた事……私は誇りに思うわ!』

 

 そして観客も一曲目の熱狂が冷めない……そんな瞬間の出来事だった。

 

「空に……魔法陣?」

 

 観客の1人が空を見上げてそう呟いた。

 

『ッ! 皆逃げて! あの魔法陣は! 』

 

 マリアが注意を促したその時……観(・)客(・)席(・)の(・)半(・)分(・)以(・)上(・)を(・)別(・)の(・)魔(・)法(・)陣(・)が(・)覆(・)っ(・)た(・)! 

 

「アレは……テレポート・ジェムの魔法陣だと!?」

 

 上空の【アルカ・ノイズ】と観客席の【テレポートの魔法陣】……状況を混乱に陥らせるには充分な出来事だった。

 

「うわあぁぁ!! ノイズだぁぁぁ!! あ」

 

「助けてえぇぇぇ!! 」

 

「嫌だあぁぁぁ!! 」

 

 次々とアルカ・ノイズや魔法陣が観客を包んでいく。その光景を見ながらも対(・)処(・)し(・)き(・)れ(・)な(・)い(・)2(・)人(・)の(・)装(・)者(・)はとうとう激昂してアルカ・ノイズとの交戦を始めた。

 

「やめろおぉぉぉ!!! 」

 

「うあぁぁぁ!!! 」

 

 我武者にノイズを殲滅する2人を……上(・)空(・)か(・)ら(・)見(・)下(・)ろ(・)す(・)人(・)物(・)がそこにいた。

 

「はっ! なっさけねぇなぁ! 何がシンフォギア装者だ! 何が防人だ! ぜんっぜん命を守れてねぇんだぜ!」

 

「お前か……お前かあぁぁぁ!!! 」

 

「落ち着け翼! 今奴を叩いたところで観客は!」

 

「止めるなマリア! ここで奴を倒さなければあぁぁ!! 」

 

 マリアの静止を振り切り翼は上空の人物へと戦いを挑んだ。

 

「お前はパヴァリアの錬金術師だな! 何故こんな事を!」

 

「ハッ! ウチだってテレポート・ジェ厶の起動なんて知らねぇよ! おかげで獲物が随分と減らされちまったぜ!」

 

「巫山戯るな! 獲物だと……! そんな事がまかり通ってえぇ!!」

 

 激昂しつつもミラアルクの目掛けて放たれる蒼ノ一閃は、その翼を捉えた。そして地上へ落とされた彼女は……

 

「流石は歴戦の戦士だぜ! 腕(・)前(・)だ(・)け(・)は(・)1流そのものだぜ!」

 

「戯言を! お前達がこの場所に現れる事が無ければあぁぁ!! 」

 

 翼の一閃がミラアルクの脇腹を裂き、瓦礫の山へと逆羅刹で蹴り飛ばした。しかしその場所には……

 

「まさかの儲け……ラッキーだぜ!」

 

「止まりなさい翼!」

 

「うあぁぁあ!!」

 

 しかしマリアの声も虚しく翼は斬りかかるが、そこで初めで逃(・)げ(・)遅(・)れ(・)た(・)人(・)物(・)がミラアルクに捕まっていた。

 

「侮るつもりは無かったけど……ここまでとは思わなかった。だからこんな事をしても恥ずかしく無いんだぜ! 」

 

 ミラアルクはその女性を背(・)後(・)か(・)ら(・)貫(・)き(・)その血が翼へと降りかかる。そしてその隙に……

 

「隙だらけだぜ。刻印……完了」

 

「殺す! お前だけは絶対に殺す! 」

 

 破れかぶれになった翼は強引に斬りかかるも、ミラアルクは上空へと逃げ出した。

 

「任務完了……これにて終いだぜ!」

 

 そしてテレポート・ジェムを起動して彼女は消えてしまった。

 

『横浜ライブ会場……崩壊。生存者の反応……0です……』

 

 横浜のライブ会場は……一夜にして悪夢へと変わり果てた。しかしこの時……正(・)史(・)と(・)違(・)う(・)出(・)来(・)事(・)が行われていたと知られるのは……少し先の未来だった。

 




ライブ会場にて【消えた人物】の生存が報告されるのは……少し先のお話です。勇君には【今は秘匿するべき】理由が残されているので……

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

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  • パヴァリア
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