私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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悪夢を過ぎて尚苛まれる苦痛と、寄り添う覚悟を決めた仲間達。その先に待ち受けるは……


悪夢の後に……

 ミラアルクによって引き起こされた悪夢の夜は……少なくない犠牲を経て明けてしまった。そんな本部に突然の一報が入る事となった。

 

「あれから3日が経過してしまった。もう生存者は……」

 

 重い足取りで生存者の捜索を打ち切った本部に……新生パヴァリア光明結社本部から通信が入った。

 

『失礼する。そちらに奏は戻っているか?』

 

「いや……勇君も奏も戻ってはいない。2人への連絡か?」

 

『わかった。ならば()()()()()()だ。心して聞いて欲しい』

 

「勇君からの……伝言だと? それは一体……」

 

 弦十郎は一抹の不安を抱えながらサンジェルマンの言葉を待った。そして()()()()()()()()()が語られる事となった。

 

『あのライブにおける()()()()()()()()()()()()()()()()()全員生存をしている。現在はこちらで保護をしている。この事は()()()()()()()にして貰えるか?』

 

「生存者を……秘密に? それは一体どういう意味で……」

 

『済まないが()()()()()()としか言えない。代わりに今回の襲撃者の詳細なプロフィールを貴方達へと贈る。活用して欲しい』

 

 サンジェルマンは素早く【ノーブルレッドの3人のプロフィール】を【S.O.N.G】へと送信した。

 

「確かに受領した。しかし……」

 

『この3人は真の黒幕に操られている。()()()()()()()()勇は現在活動をしている……』

 

「勇君が……彼女達を……?」

 

『この件は貴方の兄に預かって貰っている。()()()()()()兄から話されると思って欲しい……』

 

「八紘の兄貴が動いているのか……わかった。君達の言葉を信じよう。我々に望む事は何かな?」

 

勇を信じて欲しい。近く貴方達は黒幕と対峙する事となる。その時まで……どうか……』

 

「わかった。俺からも装者達に勇君を信じるように伝えておく。ちなみにだが……どれほどの観客の命を……」

 

 弦十郎は【救われた命】について質問をした。対するサンジェルマンの答えは……

 

6万人超え……それだけの人数を勇は守り抜いた。それだけはどうか……』

 

「わかった。それだけ聞ければ充分さ……」

 

 弦十郎の顔に少しだけ安堵の色が浮かんだ。

 

後少しだけ……耐えて欲しい。その暁には必ず……』

 

「重ね重ね済まないな。君達の協力……深く感謝する……」

 

 弦十郎はそれだけ語ると通信を終わらせた。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『湾岸エリアにてアルカ・ノイズの出現を確認! 至急現場へお願いします!』

 

「クリス……行くよ! 私達で翼達の無念を晴らすの! 1人でも多く救う為に!」

 

「あぁ! 先輩の無念はきっちり晴らすぞ!」  

 

 2人は現場へと急行し、ついに逃亡する生存者を発見した。

 

「生存者1名を確認! これより救出作業に入ります!」

 

『現在響ちゃんも急行中です! 2人共無理をせずに!』

 

 学生組の中でも比較的時間の融通が効いたクリスと鏡香は先行して現場へ到着し、アルカ・ノイズとの交戦を開始。生存者の救出を完了しこれから使い手の捜索を始めようとした時だった。

 

「出てきたなシンフォギア装者! この間の奴等より張り合いがある事を祈るんだぜ!」

 

「お前があの時の……? よくもあのライブを台無しに!」

 

 鏡香は怒りを込めたNIRVANA GEDONを叩きつけた。しかし翼を展開したミラアルクに当てるのは困難を極めていた。

 

「はは! やっぱり頭に血が登って冷静じゃないってか! とんだ正義の味方だぜ!」

 

「……もう……良いよ。殺すから! 

 

「ッ! なんて殺気だ! あの防人よりも恐ろしい程濃密なんだぜ!」

 

 鏡香の怒りを悟ったミラアルクは回避に努めていた。しかし展開されたアルカ・ノイズは……

 

「迎撃完了だ! 後はお前だけだ!」

 

 クリスも撃破を終えて2対1と思えたその時……

 

「ミラアルクはやらせないであります!」

 

()()()()()()()エルザがクリスを背後から襲撃した。しかしその光景を()()()()()()()()()鏡香は妨害した。

 

「ッ! お前はミラアルクと戦闘していたであります! なのに一体なぜ!」

 

「お姉ちゃんから……離れろぉ!」

 

 響も遅れて到着して戦闘体勢に入る。これで再び装者の方が人数を多くしていた。

 

「3対2か……確実にウチ等が不利なんだぜ!」

 

「しかしここでむざむざ捕まるわけにはいかないであります!」

 

「なら……絶対に捕らえるよ! 2人共!」

 

「わかったよお姉ちゃん!」

 

「任せろ鏡香!」

 

 鏡香は確かに()()()()()()()()()()()。しかし度重なる経験によって怒りを力へと変えていた。

 

「クリスは広範囲攻撃! 私と響は各個撃破!」

 

「了解だよ!」

 

「蜂の巣だな!」

 

 役割分担を瞬時に終えて戦闘を激化させる装者達だが、ミラアルクとエルザは目的を変えていた。

 

「エルザ! ()()3()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()別れて撤退をするぜ!」

 

「ガンス! アジトで落ち合うであります!」

 

 ミラアルクは上空へ、エルザは口封じをした相手の使っていたバイクを用いて逃走を開始した。これに対して鏡香は次の一手を打つ。

 

「響! クリスを上空へ! クリスはスコープで()()()()()狙って!」

 

「わかったよお姉ちゃん!」

 

 響はクリスを指示通り上空へと打ち上げた。対するクリスもその最中でを展開する。

 

「見つけた! しっかりと撃ち抜いてやるよ!」

 

 クリスの1撃がエルザの()()()()()()()()()()()()()()。その結果爆発が起こり視界を塞がれる事となる。

 

「爆薬が仕込まれていた!? これじゃあ追跡が!」

 

 鏡香は目標を見失った事に苛立ちを抱えたが、既に彼女達は撤退していた。

 

「間に合わなくて済まない……。()()()()()()()()()()()()

 

 2人の撤退が確認された時……奏が3人へと接触した。

 

「奏さん……貴女は一体()()()()()()()んですか? 彼女達と……面識がありますよね?」

 

 鏡香は奏へ視線を向けるも、()()()()()()()()()()()

 

「連中の正体と目的は識っている。だけど彼女達は今……()()()()()()()()()。事態の打開の為に……アタシと勇を信じて欲しい。必ず然るべき時に全てを語るし……この世界の神様を止めてみせるから……」

 

 奏は胸を押さえながら鏡香へと頭を下げた。勇と奏の胸中を語れるのは……今はまだ当人だけだ……

 

 




ミラアルクとエルザの撤退を止められ無かった装者達。しかし現れた奏には語るべき言葉が存在する。

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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