私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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友の命を繋ぐ為に竜姫は覚悟を以て立ち向かう。例え勝てない相手だとしても……


竜姫の覚悟

 生贄となった響の事を守る3人は……強大な力の差に退けられた。しかし現在も尚事態は悪化を極めている。

 

「本当にこれでビッキーを……」

 

 3人は眠る響を見つめていた。そしてエルフナイン達がその安置場所に現れた。

 

「響さんを返して貰います! 神の依代にさせる訳にはいきません! だってボクは響さんの義妹(いもうと)なんですから!」

 

「オレもエルフナインの涙は見たく無い。故に抵抗しないで貰えると助かるのだが?」

 

「あくまでも私達の目的は()()()()()()()()……それ以上でもそれ以下でもないわ」

 

「それでも戦うのなら私達は相手になります。存分に戦いたいなら……ね?」

 

 あくまでも奪還を主として行動するエルフナイン達は不要な戦闘をする理由は無い。しかし竜姫にはその理由が存在する

 

「悪いとは……思ってるよ。でも……もうこれしか道は残されていないの! 私達には……これしか! 

 

「友達に刃を向けた以上向けられる覚悟は済ませて来た。だからあたし達は逃げない!」

 

「たとえ世界からどう思われても……私達は信念を貫きます! 

 

交渉決裂……全員がそれを悟り戦闘が始まった。そして同時に……シャルロットが合流した。

 

「我が到着した。貴様達に勝利は無い。大人しくその者を離せぬ以上は……な?」

 

「とりあえず押し通るけどね!」

 

 邪ンヌが黒炎を巻き上げて斬りかかる。創世と詩織が2人がかりでその剣を受け止める。

 

「重い……」

 

「それでも……私達は!」

 

 エルフナインはこの間にカナから耳打ちをされた。

 

エルフナイン……連中の首元のチョーカーをよく見てみろ……

 

「首元……ですか?」

 

「装飾に隠れているけどあれは爆弾よ? 恐らくこの戦闘もチョーカーを通じて観られているわね。邪ンヌが隙が大きくて視界を奪う類の技を使うのはそれが見えたから。そしてあの神様は……」

 

「クソっ! 悉く撃ち落とされる! どうして欲しいこんな事に!」

 

「腕が足りていない事に他なるまい? 挙動も大きく狙いも雑。更に威力も半端ではな?」

 

「クソぉ! あたし達がこんなところでえぇ!!」

 

 残る由美は2人の援護をすべく矢をつがえるも、シャルロットはそれを悉く複製した槍にて相殺。完全に由美は分断されていた。

 

「1人ずつ無力化するわ。まずはあの射手からね?」

 

 メルトはそれだけ告げると完全流体を発動させて景色へと溶け込む準備を始めた。その為にカナは……

 

「援護しよう! まずはお前からだ!」

 

 氷の錬金術を起動して()()()()()()()()()()氷柱を生成。それを射出して詩織の拘束を図る。

 

「詩織を……やらせない!!」

 

 由美はシャルロットとの撃ち合いから背を向けて詩織の元へ一直線に駆け出す。もちろん可能な限り矢を放ち氷柱を撃墜するが、3本程が詩織へと接近してしまう。

 

「ふ〜んなるほど……そういうつもりかしら?」

 

 邪ンヌは一瞬背後を振り返りカナと目を合わせた。そしてカナが頷くのを見て一気に右へ距離を空けた。

 

「挟撃!? 迎撃してテラジ! 

 

「わかっていますわ!」

 

 詩織も創世の声に反応して氷柱を撃墜するも、この氷柱は()()()()()()()()()()()。矢により墜とされた氷柱も、今の薙ぎ払いによって撃墜された氷柱も、周囲に無数の水溜りを形成する

 

「攻めの手を止める? あり得ない発想だな!」

 

 カナは尚も氷柱を射手し続け……次いで炎の球体を生成する。

 

由美! 絶対に氷柱をビッキーに当てさせ無いで! 今のビッキーは! 」 

 

「わかってる! だからこそ()()()()()()!」

 

 次第に増える水溜りの数はこの空間の湿()()()()()()()()()()。そしてとうとうカナは火球を放った。

 

2人共! 絶対にビッキーを! 

 

ドガアァァン!! 

 

 カナの放った火球により起きた現象……その正体は……

 

「水蒸気爆発……本来は早々起こり得ない筈ですがボク達は錬金術師……4元素を操るのは訳もありません……」

 

 そしてこの爆発の影響は1()()()()()()

 

「ゴホッゴホッ……2人共……大丈夫……」

 

「何とか……ですけど……」

 

「想像を絶する程辛いかな……」

 

 辺りは爆発に飲まれるも3人は身を挺して響を守った。おかげで響は無傷だが……

 

「完全に武器はボロボロ……だけどあたし達は!」

 

 尚も戦意を失わない由美の言葉に創世と詩織も頷き合う。

 

「私達はヒーローには成れないけど……」

 

「守りたいモノがありますから……」

 

「その戦意には敬意を評そう。しかしここは戦場だ。忘れてくれるなよ?」

 

「そういえば……1()()()()()()ですわ!」

 

 詩織の視線の先にはカナ・シャルロット・邪ンヌ・エルフナイン……そう、()()()()()()()姿()()()()()()()

 

「気づいたか? だが……少し遅いな! 

 

ウアァァァ!! 

 

()()()()()()()……それはメルトが姿を消して迎撃する為に下がった由美のモノだった。

 

「1人撃破よ? 他愛もない無いわね?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()メルトの声がそこでしていたのだ。

 

「由美!? よくもおぉぉ!!! 

 

「待ってください創世! 迂闊に飛び出せば!」

 

 素手でメルトへ突撃する創世の拳は()()()()()()()()()()()()

 

「私の身体は完全流水……打撃・斬撃の類いには最悪の相性よ?」

 

 そして創世の()()()()()()()()()()()()()()。その為に創世はシャトーの壁へと叩きつけられ気絶した。

 

「後1人ね……」

 

 メルトは残る詩織の腹部に強烈な蹴りを入れて身体を曲げさせる。

 

「う……ぐぅ……」

 

「これが格の違いよ?」

 

 首筋を叩いて詩織を気絶させた。吹き飛ばされた由美と創世はカナが回収して3人の竜姫はベットに運ばれた。

 

「首尾はどうだ?」 

 

「カメラも爆薬も溶かしたわ。私にかかれば造作もない事よ?」

 

 3人の覚悟に敬意を表したカナ達は……翼の反逆の時を待つ。

 

 

 

 




これで竜姫の命の危機は去った。しかし同時に響の依代化が決定した。しかし万策は尽きていない。

それを彼等は証明するのだから……

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

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