私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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表面上は平静を装う【彼女】。しかしその実態は残酷さを孕んでいた。


背信者はその近くに……

 サーヴァント達がメックヴァラヌスの3人を退けた頃……装者達は放出された神の力を対処するべく動き出した。

 

「響……今行くから待ってて……」

 

 鏡香は押し潰されそうな心に鞭を打ち出撃を決意した。しかしその手を握ったのは……

 

「鏡香さんは……1人じゃないです。だって……私達がついているんですよ?」

 

「ありがとう未来……そうだよね。こんなの私らしく無いし、何よりも響は望んで無いよね?」

 

 鏡香は立ち上がる決意をした。そしてその後ろから()()()()()()()()()()を感じた。

 

「クリス……らしくないよ?」

 

「バーカ……落ち込み続ける鏡香には言われたくねぇんだよ。あたし達のやるべき事……忘れてねぇんだろ?」

 

「言われるまでも無い……()()()()()その言葉を胸を張って告げられるけど……。流石に今回は堪えるなぁ……」

 

 得意の暴走すらも今回ばかりは喪失感が勝り鳴りを潜め

 ている。そんな鏡香にマリアは語りかけた。

 

「無理も無いわ。鏡香にとって最も大切な響が敵に鹵獲されて今も……。少なくとも私達に鏡香を責める権利は無いもの……」

 

「それでも私達は立ち上がらないと……」

 

「空元気なのはわかっているのよ? 私達の付き合いは浅い関係じゃないのよ?」

 

 マリアに抱きしめられた鏡香はそのまま微睡み、夢の世界へと堕ちていった。それを確認した装者達は()()()()()()()()

 

「ごめんなさい鏡香さん……でも、()()()()()()()()には……全てを果たして見せますから……」

 

「鏡香さんは無理をしすぎなんデスよ? 少しは休むべきデス。何処かの誰かさんがポッキリ折れてしまったようになっちゃうデスよ?」

 

「切ちゃん……本人の前で言っちゃだめだよ!」

 

聞こえているわよ切歌! 調! 

 

 嘗て相方(亡き友)に同じ言葉を告げられた防人は怒髪天だが、その直後には笑いが込み上げた。

 

「えぇそうね。確かに切歌の言う通りよ? 何処ぞの防人はこの間盛大に荒れていたもの。皆から心配をされる程に……ね?」

 

お前達いぃぃぃ!!! 

 

 その中で唯一()()()()()()は懸命に己の醜態を濯ぐべく指揮取りを開始した。

 

「行くわよ皆。私達の友を……救うのよ?」

 

はい! もちろんです! 

 

 続く5人の装者達もその号令を受けて戦場へと駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 戦場に到着した装者達が目にしたのは具現化された神の力。しかしその数は3体……戦力の差は歴然としていた。

 

「わかってはいたけど直接目にするとうんざりする程嫌な状況よね……」

 

「なら……私達も手伝いますわよ?」

 

「お前達は……まさか!?」

 

「来てくれたのか!? ありがたいぜ!」

 

「とても……助かる」

 

 装者達へと声をかけたのは自動人形(オートスコアラー)の【ファラ・スユーフ】……そしてその背後には他の自動人形も勢ぞろいをしていた。

 

「もちろん私達だけではありませんわよ?」

 

 ファラの声の先から()()()()()()()、上空にてキャロルが降臨した。

 

義妹(いもうと)を助けるのに理由など不要だろう? オレ達で2体引き受けよう。ぬかるなよ?」

 

「それは聞き捨てならないわね……キャロル。私達の契約を忘れたのかしら?」

 

「っ!? 何で貴女達が!?」

 

 未来の視線の先にいたのは【サンジェルマン】•【カリオストロ】•【プレラーティ】……新生パヴァリア光明結社の局長がそこにいたのだ。

 

「ここが正念場と聞いて駆けつけたの♡存分にあーし達を頼りなさいね♡」

 

「こういう事は専門家に任せるワケダ。お前達は迷わず中央の1体を退けるワケダ」

 

 カリオストロとプレラーティもその作戦に同意し、装者達は改めて番人との対峙をする事となる。

 

「強大で最高の援軍に感謝するわ……後ろは任せたわよ?」

 

神の力……活動開始(アクティブ)! 戦闘をお願いします! 

 

 装者達と化身との戦いが幕を開けた! 

 

「相手はヨナルデパズトーリと同じ類だ! ダメージに期待はするな!」

 

「わかっているよ! とにかくアイツの懐に潜り込んで土手っ腹に1撃をブチかます! それが唯一勝算の見込めるやり方だ!」  

 

 指揮をマリアが取り、最終的にクリスかマリアの1撃を以て響の意識を覚醒させる事……それが今回の作戦とも言えた。しかし囚われの響は…………

 

 

 

 

 

 

 

〜〜響side〜〜

 

 声が……聞こえる。()()()()()()……手招きをしている。

 

「ここは……何処? お姉ちゃんは……何処?」

 

『気がついたかヒトの子よ。我が名はシェム・ハ……ヒトが仰ぎ見る星々の神なり』

 

シェム・ハ……その名前は()()()()()()()。確か異世界の奏さんの中に居た……

 

「この星の……神様? 確か奏さんの……」

 

『否……アレは我にあって我に非ず。()()()()()()愚かなる神の残滓なり……』

 

 この人は……奏さんを……勇君を……お姉ちゃんを! 

 

「取り消してくださいよ」

 

『何? 何故貴様が我に口応えをする? 貴様の選択肢は我の言葉を肯定する事のみ。しかしわからぬのならば……』

 

 そう告げて彼女は私の胸を貫いた。

 

あぁぁあああああァァァ! ぁ……ぐあぁぁあぁぁぁアアアアアアアアアアグウウゥゥ……! あぁあぁ! ぅ……ガァァアアアアアァァア! ァァァアアアァァァ

 

()()()()()()()()()()()()で私はもだえ苦しむ事となりたまらず悲鳴を上げた。しかし彼女は笑って私を見据えていた。

 

『良い。その悲鳴は貴様がまだ生ある証だ。()()()()()()()()我へと忠誠を誓え。そうすれば()()()()()()()()()()は助けてやろう。もちろん……貴様の態度次第だがな?』

 

 私に投げかけられた選択肢は2つのみ。1つは彼女を受け入れて皆を守る事。そしてもう1つは……

 

()()()()()()我に蹂躪される事だな。まぁ……聡明でない小娘とて意味はわかるだろう?』

 

そんなの……いやだ……どっちも……みとめる……わけには……

 

()()()()()()言葉で拒絶を示すが、彼女は尚も()()()()()

 

『良い。我が真に復活するまでの暇つぶしとして貴様を愛でてやろう。光栄に思えよ?』

 

 そうして彼女は私にナニカを埋め込んだ。まさか……これは!? 

 

『案ずるな。我の執刀により()()()()()()()()()まぁ……それだけだがな?』

 

 私の意識は再び暗闇の中へと……堕ちて行った。

 

 

〜〜響side out〜〜




響に埋め込まれたのは【シェム・ハの分魂】です。原作の393より反抗的なウチのビッキーに対して、この世界のシェム様はかなりヴァイオレンスな御方です……(泣)

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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