私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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撃破され無力化された竜姫達にシャルロット(勇の恋人シェム・ハ)が1つの提案をした。彼女達の答えとは?


呪われた竜姫の為に……

 シャルロットがシャトーにて保護した3人の竜姫は、響の突然の脱出に激しく動揺していた。

 

「なんで……ビッキーが……」

 

「私達……ビッキーの為に……って……」

 

「こんなの……あんまりですわ……」

 

 創世、由美、詩織は突然響が目の前で覚醒し、その身に異質な雰囲気を纏った姿を遠目にて目撃していた。

 

「私達……なんの為に……」

 

 詩織の流す涙をそっと拭き取る者達がそこにはいた。

 

「ごめんなさい。ボク達では響さんを……シェム・ハを止める事はできませんでした。でも……希望は残されています。その為にボク達の話を……聞いてください」

 

「アンタは……確かカラオケの……」

 

「はい。ボクの名前はエルフナインです。キャロルの妹にて鏡香さんの義妹(いもうと)です」

 

 エルフナインは3人にこの1連の出来事と、【これからの計画】を伝えた。

 

「既に皆さんの身体に、そしてメックヴァラヌスに仕込まれた爆弾は除去しています。そしてシャルロットさんの協力により竜姫の呪いは解呪されています」

 

「え……? 私達の……身体が……?」

 

「当然である。戦を知らずとも良い者達をこの場に巻き込んだ為に起こった悲劇……我等の不徳だ。罪滅ぼしに手段を選ぶ道理は無い」

 

「眼の前にいる奏さんは異世界の奏さんです。ボク達の為に力を貸して下さっています。もちろんその中には異世界のシェム・ハさんことシャルロットさんがいますけど……」

 

「肯定しよう。奏も我もこの世界の者ではない。そして愚かなる行いを……過ちを繰り返す者共もいる。そしてこの世界の我を止める為にここにいる!」

 

 創世は激しく動揺したが、シャルロットはその言葉を肯定した。しかしそれだけでは竜姫達の心は癒える事は無い。故に……

 

そんな事はわかってるわよ! アンタはアタシ達にこれ以上何をさせるって言うのよ! 

 

 由美の怒りがシャルロットへとぶつけられたが、シャルロットは頭を下げて竜姫へと頼み込む。

 

「この世界の我を止める為に手を貸してを欲しい……」

 

「お願いします。恐らく響さんを助けられるのは後にも先にも装者が集結した時です。しかし……今のままでは……」

 

 エルフナインもシャルロットと共に頭を下げる。その真摯な姿を見て詩織は2人へと問いかけた。

 

「勝算は……あるんですよね? 立花響さんを救い出し、翼さんを正気に戻し……鏡香お姉様の笑顔を取り戻す……その勝算が! 

 

果たします! 

 

約束しよう! 

 

 2人は問いかけに強く首肯した。その姿を見た創世と由美も力強く2人を見据えた。そして3人は互いの顔をもう1度見合わせた。

 

「私達にできる事を教えて欲しい。いや……()()()()()()()()()()()()()()()

 

「その為には身体を休めてください。その間に貴女達の力を底上げしますから!」

 

「どういう……事? だってメックヴァラヌスの呪いは……もぅ……」

 

「そうですね……()()()()()()()()()()()()()()()では不可能な事です。でも……ボクは錬金術師です! メックヴァラヌスを皆さんに合わせてちょうりつします! 合わせてシンフォギア装者の皆さんと並び立てる為の機能を搭載します!」

 

 エルフナインを彼女達と合流させた理由……それは()()()()()()()()()調()()を兼ねていた。

 

「はは……あたし達のメックヴァラヌスに歌に関する機能は無いから……搭載ね。でも……()()()()()()()()()()ビッキーに……私達の声を届けられるんだよね?」

 

「はい! 必ず搭載します!」

 

「その間の警護は邪ンヌとメルトが引き受けている。安心して身体を休めて欲しい!」

 

 3人の竜姫は友を救う為に力を得る。奇しくも友を傷つけてしまった3人だが……

 

「今度こそ本当に……」

 

「立花さんを救えますわね……」

 

「アタシ達も……気張らなきゃね!」

 

 3人はシャルロットとエルフナインを信じて眠りについた。

 

「…………眠ったか?」

 

「はい。安心したのかすぐに……」

 

『当然だな。何せ心労がたかった状態なのにダメージまで深刻と来たんだ。身体はとうに限界を超えていた筈なのに……な?』

 

 奏もシャルロットの内からその様子を見守っていた。そして()()()()()()がシャトーへと入る。

 

『シャルロットさん……エルフナイン……ノーブルレッドは僕が救う。月遺跡でシェム・ハの手を逃れたその時に……ね。だから次に会う時は……

 

「決戦の時だな……了解した。それとこちらは思いもよらない収穫だ。()()()()()()()()()()()()()()。安心して救って来い!」

 

『助かりますね。それでは()()()()を託します!』

 

 勇の送った譜面。その正体は……

 

「彼女達自身の胸の唄……ですね?」

 

「さて……錬金術師2人と神による執刀だ。ぬかる事は無い筈だが……」

 

「最高の結果を約束しなくてはな。それがオレたちの戦いだ!」

 

 カナとシャルロットとエルフナインの3人は地上でシェム・ハを止める戦力を増強し、勇は月遺跡にてノーブル・レッドを救う。

 

「もう直風鳴訃堂が動く……か。勇……」

 

 シャルロットは勇を案じて祈りを込めた。そして竜姫達の為に……全力の執刀を開始した。

 

「適合係数を引き上げつつメックヴァラヌス自体の侵食性を改造すれば……」

 

「どちらも根底にあるのは強き愛だ。その感情を損なわせる事無く……」

 

「ボク達の力をメックヴァラヌスに込めれば……」

 

 3人の戦いが人知れず始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勇からの情報を受けたらすぐに装者を招きなさい。そしてシャトーの機能を用いて合流させるのよ?」

 

「私達の罪滅ぼしなワケダ。失敗も不審も許さないワケダ!」

 

「同時にノーブルレッドは保護しなさいね? その時には風鳴訃堂の手も届かないから!」

 

 神の力の端末を片付けた新生統制局長のサンジェルマンは通信を行い、同時に新生結社本部も決戦に向けて動き出していた。

 




月遺跡……決戦準備完了。
エルフナイン……月遺跡にて待機。
新生結社構成員……大規模転移装置準備開始。
メックヴァラヌス……修繕と強化を終えて再起動。

シェム・ハの企てに水面下で立ち向かう者達は静かにその時を待つ。全てを後悔で終えない為に……

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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