私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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翼が絶唱を使い戦線を離脱した。そして本部でもまた……不穏な気配が漂っていた。


報告

「それでは翼さんの容態を含めてこの数日間の出来事を、僕の口より纏めさせていただきます……」

 

 襲撃から2日経ち……鏡香は弦十郎への疑問を纏めた。そして響にも大事を取らせて1日静養させていた。

 

「お姉ちゃん……大袈裟だよ……」

 

「…………うるさい。私の可愛い響が怪我して帰って来た時には心臓が止まると思ったんだから……」

 

「お姉ちゃんがデレた?」

 

「ッ〜〜!」

 

 赤面した鏡香は響を抱きしめ……唇を奪った。()()()()()()()

 

「相手が鏡香さんじゃなかったら殺したくなったなぁ……」

 

 とうとうヤンデレを覚醒(本領を発揮)させ始めた小日向未来だが、相手が相手な為にこの場では大人しくせざるを得なかった。

 

「あら〜♪ 最近の女の子は盛んなのね♪」

 

ブォン! 

 

 鏡香の回し蹴りが了子の目の前で()()()()()()()()()()空を切った。

 

「悪趣味な冗談は嫌いですよ? それとからかうのはオススメしませんから。私……こう見えて煽り耐性が低いので……」

 

「あ〜…………肝に銘じるわ……」

 

 了子は苦笑いをしながら大人しくなった。

 

「では改めて。広木防衛大臣がつい先程亡くなりました。表向きはテロ組織の犯行と見ていますが、副大臣が後任としてスライドする事に想定以上の反発が少ないです。故に非公式ではありますが……少なからずこの件に米国が絡んでいるのは確実です」

 

「アメリカが……? なんでですか?」

 

 響は完全に理解が遅れていた。そしてそんな響に呆れつつも鏡香は補足した。

 

「シンフォギア技術だよ。現状この技術は了子さんが関わった事で生まれた産物だから……米国を含めてその技術が欲しいの。そういう事ですよね?」

 

「……鏡香君は敏いな。まさにその通りだ。俺個人としてはこの件で米国がシンフォギアに関連する技術を手に入れる為の過程の1つとさえ考えているんだ……」

 

「はえ〜……壮大な話ですねぇ〜……」

 

「響? ……話の半分も理解してない顔をしてるよ?」

 

 そして()()()()()()()()()()()()()()未来が響をジト目で睨んだ。

 

「さて……そんな米国ですが、明日移送される完全聖遺物であるデュランダルの引き渡しを要求しています。しかし……我々も現状ではシンフォギアしかノイズとの戦闘方法がありません。故にこの移送はかなり重要な任務となります。つきましてはしばらくの間未来さんは本部で、鏡香さんもエージェントと行動を共にしていただきます……」

 

 慎次の長い話を響はこれまた半分以上理解出来ていなかった。

 

「つまり?」

 

ゴツン! 

 

「痛い! お姉ちゃん痛いよ! 

 

「黙って話を聞きなさい。ちなみに話を要約すると、

 

 〈他の組織が私達を狙う可能性が高いから本部で過ごせって事だよ? 〉」

 

「なるほどぉ〜〜。さっすがお姉ちゃん! 

 

「………………はぁ…………」

 

 鏡香は溜息が止まらなかった。そして弦十郎より移送任務の詳細が語られた。

 

「静養させている翼はともかく響君には出動を要請せねばならない。そして鏡香君……同行を頼めるかな?」

 

「え? お姉ちゃんも?」

 

「わかりました。()()()()()()()()()ならば大丈夫です。安心してください。なんたって司令の1番弟子ですよ?」

 

「…………そうだな。確かにノイズ以外には心配はいらないだろうな……」

 

 鏡香の成長を喜びつつも、弦十郎は出動を要請する己を悔やんでいた。

 

「それじゃあ明朝5時に任務開始よ? 亡くなった防衛大臣殺害犯の検挙を名目に大々的な道路規制をかけるわ。それまでは身体を休めていてね?」

 

 了子より詳細が語られた後に、鏡香は先日の件を質問した。

 

「では教えてください。〈絶唱〉とはなんですか? そして……響にもその危険はありますか?」

 

 鏡香の質問はこの2つのみだった。そして……それを答えたのは了子だった。

 

2年前の奏ちゃんが使った……シンフォギアの限界を超えた稼働状態よ? 本人の負担を考慮しない絶唱は……奏ちゃんの命を奪ったし、シンフォギアで或る以上響ちゃんにも備わっているわよ?」

 

「やっぱり……響にも……」

 

 すると響も了子へと質問をした。

 

「それじゃあ……翼さんは……」

 

「これがどういう訳か……()()()()()()()()()なのよね。絶唱を使って……。理由がわからないんだけど……」

 

 了子自身何故翼がそこまで重症化しなかったのかは確心は得られ無かった。しかし意外にも……弦十郎が解説をした。

 

「推測だが……そもそも()()()()()()()()かもしれないな。短時間での範囲殲滅技が絶唱しか浮かばなかった為に……ぐらいの勢いだろう。それ故に出力をほとんど込めなかった可能性はあるだろうな……」

 

 弦十郎の仮定はかなり現実味を帯びていた。しかし……()()()()()5()0()()()()()。より正確に言うならば……

 

 〈既に心理的負担を克服しており、冷静だった為

 

 ……というのが付け加えられたモノが真実だった。

 

「どちらにしても翼がこの任務に就く事は出来ないから、ノイズ以外との戦闘は私も手伝うよ。ノイズは響……お願いね?」

 

「うん! ありがとうお姉ちゃん! 愛してる!」

 

 響は鏡香へと抱きつき……鏡香も頬が少しだけニヤけていた。

 

「むぅ〜〜〜!」

 

ギュムリ! 

 

痛い! ……って未来!? どうしたの!? 

 

 痛みに驚いて叫ぶ響だが、未来は膨れっ面で返事をした。

 

「鏡香さんとのイチャイチャが気に入らない。響は私を1番に見て欲しいのに……」

 

「ッ! な〜るほど! 若いって良いわねぇ〜!」

 

「………………ッ! …………あうぅ…………」

 

 了子は茶化すように言うと響が赤面してしまった。

 

「それじゃあ質問が無いなら作戦時間まで待機だ。遅れるなよ?」

 

 弦十郎の指示の元……報告は終了した。そして……デュランダル護送(クリス2度目の襲撃)に、該当者各自が作戦時間まで備える事となった。

 

 

 

 




鏡香とうとう自重をやめた!?はい。ネフシュタン少女が響誘拐を企てていた事で響への依存が跳ね上がりました。

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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