私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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風鳴宗家への強行捜査……そこで彼女達は初めて【本当の喧嘩】をする事となる。


その心を解き放ち……

 風鳴訃堂によって起動された刻印の影響により翼は()()()()()響を連行し、現在の響は機械に取り込まれ眠らされている。

 

「ダイレクトフィードバッグシステム……順調よな。直にこの力は我が国を守護する力と化すだろう。喜べ翼……貴様の友は我が国の要となるぞ?」

 

「…………はい。心得ています……」

 

 訃堂による通信の直前……翼は確かな違和感を抱えていた。そう……まるで()()()()()()()()()()()感覚と言えるだろう。

 

(あの時の私は……()()()()()()()()行動をした? それに……()()()()()()()()()()()()……?)

 

 答えを【求める心】と、【拒む心】がせめぎあい思考がかき乱れる。そしてしばらくすると頭の中が()()()()()()()()()()

 

「私は……何を求めているのだろうな……」

 

 今の翼を責める事は容易だ。しかし……()()()()()()()決定打が足りなかった。

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 

 目的を取り戻した鏡香は司令室を訪れ、準備を進める弦十郎へと進言した。

 

「司令……今回の場所には恐らく……」

 

「あぁ……十中八九あるだろうな」

 

 2人が交わした言葉の意味……それは【アルカ・ノイズ】の存在だ。

 

「私……本気で親友をぶん殴りたくなりました。こうなれば遠慮なくやりますよ?」

 

「構わないさ。俺の方に至っては止められるかすらも怪しいからな……」

 

「へぇ〜……そうかいそうかい。それならあたし様も着いていくぜ? 先輩には返すべき借りがあるからなぁ!」

 

「クリス……呼んでいなかったよね?」

 

「勘だよ。鏡香は必ず事態を動かす為に準備をする……そう確信してたからな!」

 

 クリスの瞳に迷いは無かった。ただ……強い意思を以て死線を潜る決意をしていた。

 

「はぁ……止めても聞かんだろうな……。兄貴……()()2()()()……だな?」

 

「【この2人】だぁ? それじゃあ誰が突撃かますんだよオッサン!」

 

「もちろんこの私よ? あのバカ娘に灸を据える役目は私が引き受ける……筈だったのにね?」

 

 現れたマリアは視線を鏡香へと向けた。そして鏡香自身もまた……()()()()()()()()

 

「任務の内容と雰囲気から()()()()()翼の殺害すらも厭わないのはわかってます。だからこそ翼は私とクリスで、マリアさんは捜査員の護衛をお願いします。だって私達は!」

 

「【翼の仲間】……でしょ? 当たり前の事を言うんじゃないわよ!」

 

 マリアは胸を張って鏡香の言葉を受け止めた。そして拳を突き出してクリスにも視線を向ける。

 

「なるほどな。それじゃあこの拳は下げられねぇな!」

 

 クリスも拳を突き出し3人の拳が重なりあった

 

「私達の任務を言ってみなさい!」

 

「翼の暴走を止めること!」

 

「先輩を引き摺ってでも連れ帰る事!」

 

「響を助け出す事!」

 

「この悲劇に幕を下ろす事!」

 

「「そして全員で生きて帰る事! 」」

 

その通りよ! 私達自身誓いを破る事は許さないわよ! 

 

 マリアの号令で突撃する3人の装者は決戦準備を加速させた。そして同時に……

 

「もう1度彼女達とも……」

 

「そんな機会は……これから作るのよ?」

 

ノーブル・レッド】との和解も響ならば願うだろう。その為に鏡香は覚悟を固める。

 

「絶対にしくじれないし、そもそも自分の心には正直にいたいから……」

 

 様々な思惑の入り乱れた伏魔殿で……決戦の火蓋が落とされるのは時間の問題だった。

 

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして深夜の人気が静まりかえる頃……捜査員達は風鳴宗家の正門前へと並び立っていた。

 

「連中がパヴァリアと繋がっていた以上、アルカ・ノイズの奇襲にて証拠の隠滅を図られかねない。故にリスクは承知だが展開されれば離れるなよ?」

 

ハッ! 

 

 八紘の言葉に黒服達は敬礼を行い、突入における隠滅の可能性の排除へとかかる。

 

「開門だ! 私の権限の及ぶセキュリティは無力化するぞ!」

 

 八紘の言葉で捜査員が構えるも、()()()()()()()が起こる。

 

「あれは……やっぱり……」

 

総員固まれ! 先走れば無駄死にを免れ無いぞ! 

 

「ここは私が引き受けます! パパさん達は屋敷を!」

 

「助かるぞマリア君!」

 

 弦十郎・八紘を筆頭に捜査員が続々と屋敷へと押し入り証拠を押さえ始めた。そして最奥の間には()()()()()()()()()()()

 

「愚か者共が……なんのつもりだ?」

 

「アンタを止めに来た……腐っても俺達の父親だからな……」

 

呵呵! この碁に及んで儂を家族と見るか! つくづく未熟よな! 

 

 訃堂は弦十郎の良心から来る最後の説得を一蹴した。それが何を意味するかを……()()()()()()()()………

 

「哀れなのはどちらか……私には火を見るより明らかだがな? 弦は最後の時まで言葉を……手を伸ばした。最早情が残る余地は無いぞ?」

 

貴様の抜かすか八紘! お前には見どころが残っていると見ていたが……それすらも幻か! ならば翼の体たらくは当然よな! 

 

 この敷地に本人がいるにも関わらず言い切る訃堂を、()()()()()()()()()は1人もいなくなった。ただ……人の姿をした鬼が弦十郎達の前に存在している。

 

 

 

 

 

 

 


 


 

 弦十郎が訃堂と対峙する頃……クリスと鏡香はアルカ・ノイズとの交戦を開始していた。

 

「家屋に接近させないよ! お前達の相手は!」

 

「あたし達なんだよなぁ!」

 

 それぞれが射撃と蛇腹剣でノイズを駆逐する中、上空より千ノ落涙が2人を襲った。

 

釣れましたマリアさん! 至急司令の援護を! 屋敷内に潜む可能性も! 

 

「このバカ先輩はあたし達で灸を据える! マリアはオッサン達を!」

 

「わかったわ! 約束は守りなさいよ!」

 

 マリアは2人と別れて屋敷内へと突入をした。そして2人が見据える先には……

 

「さぁて……いつかと真逆の光景かな?」

 

「暴走する奴と止める奴が逆だが……《《意味はわかってるんだろ》》…………先輩?」

 

「黙りなさい2人共。これ以上私達が語る事は無いのよ?」

 

「そうだね……バカ娘への説得は終わりだよ! 鉄拳制裁をして連れ帰るから! 

 

 翼と鏡香は……()()()()()()()心からの喧嘩を行おうとしていた。

 

 




親友の暴挙を黙って見ている程鏡香は我慢強くありません。問答無用でぶん殴るのが鏡香ですから……

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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