私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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放たれた凶弾が示した結果……それはある種の銃爪となりて……


譲れぬ想いと怒り

 訃堂の放った凶弾は……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「不可思議よな。其処におるか! 

 

 訃堂は上空へと斬撃を飛ばすと、()()()()()()()

 

「…………司令や翼さんの手前介入する事は避けて来ましたけど、貴方の事は別ですよ? メックヴァラヌスを持ち出して無関係であるべき3人を巻き込んだ貴方は……ね?」

 

 勇は剣を携えて訃堂へと歩き出したが、翼がその腕を引いた。

 

「お父様を救ってくれた事……深く感謝するわ。だけどお願い……私にやらせて欲しいの……」

 

「覚悟はありますか? ()()()()()()()()()()()……その覚悟が?」

 

「もちろんよ。その為に親友や後輩が涙を流してまで止めてくれたのだから……」

 

 翼の言葉に勇は下がり、八紘の横に立つ。

 

「特等席です。娘の成長をその目に焼き付けてください……」

 

「何から何まで感謝する……」

 

 そして両者が向き合った時、翼の横に2人が並び立つ。

 

「2人共……」

 

「私達は言った筈だよ?」

 

「そうだな。あたしは()()()()()()で鏡香は翼先輩の親友だ。なら……ここにいるのも当然だろ?」

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 3人は肩を並べて訃堂へと挑む。そして勇は八紘に耳打ちをしていた。

 

「すみません八紘さん……申し訳ありませんがコレが全てです。結社と僕自身の力で集めた結果ですけど、力及ばずに……。悲劇を繰り返さない為にも僕は訃堂を殺します……」

 

「仕方が無いだろうな。これ程までならば……弦が止めても私は止められ無い。これ以上翼を危険に巻き込む訳には……な?」

 

【訃堂の計画】……それは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()事だった。

 

「ご理解……感謝します……」

 

 勇は命を奪う覚悟を済ませてここに足を踏み入れた。故に迷う事は無かったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 3人の装者は訃堂へと向かい合い、次いでお互いの目を合わせた。

 

「歌うべき唄は……わかっているね?」

 

「もちろんだ。それがあたし達だろ?」

 

「私はいつも2人に助けられている。だからこそその想いを……裏切る訳にはいかない!」

 

まだわからぬか愚か者共! ()()()()()()()()と言うのに! 

 

 怒りに震える訃堂だが、3人は気にも止めずに歌い始めた。

 

『はじまる歌♫……はじまる鼓動♫』

 

 3人が歌のは絆の唄。嘗てフロンティア事変終束後に歌った二課としては最後の……

 

「示せ♫」

 

「熱き夢の♫」

 

「幕開けを♫」

 

「爆ぜよ♫」

 

「この♫」

 

「奇跡に♫」

 

『嘘はない♫』

 

 旧二課時代最後の唄をここで歌う理由……それは【決別】。自身が囚われ続ける【悪夢】であり、それでも【家族】であった【風鳴訃堂】との……

 

「なるほど……仮にも【風鳴】の血が流れる翼と、その動きを理解した者達か! しかし儂に楯突くとは度し難い!」

 

 訃堂は3人の士気の高まりに気付き更に怒りを強くするも、鏡香達3人のユニゾンは時間と共に強くなる。

 

「さあ新時代へ銃爪を引こう♫」

 

「伝説の未来へとカウントダウン♫」

 

「羽撃きは1人じゃない♫」

 

「過去を♫」

 

「超えた♫」

 

「先に♫」

 

『創るべき歴史が……咲き燃えている♫』

 

 翼が訃堂の天叢雲剣と斬り結び、鏡香が反撃の拳とタイミングを重ね合わせる。これだけならば嘗てのフロンティア事変初期のマリア戦の再来だが……

 

「小癪な……射手め!」

 

 この場にいるのは3人。後衛で射線を確保されたクリスの援護射撃が訃堂へと迫り来る為に、前衛2人への対処もおぼつかないのだ。

 

『絆……心……1つに束ね♫』

 

 そして1度決別した過去を持つ3人()()()()()今この瞬間に於いて2度と裏切らない覚悟を強くする。

 

「唄え♫」

 

「可能性に♫」

 

「ゼロは無い♫」

 

「飛べよ♫」

 

「この♫」

 

「奇跡に♫」

 

『光あれ♫』

 

 しかし現在に於いて3人で()()()()()()()()()()()()()ものの、その均衡は崩せていない

 

『ッ! もしかして本当に!?』

 

 3人の心が完全にシンクロしたその時……1()()()()()()()()()()()()

 

『3人共! アマルガムの活動許可がおりたわ! 存分に勝利を掴んで!』

 

「聞いたよねクリス! 翼! 私達とキャロル達の絆もここに連れて行けるよ!」

 

「あぁ……100倍返しだ! 

 

「私は……私達は未来へと羽撃きます! 

 

 アマルガムの使用が承認された事でシンフォギアとファウストローヴが融合した……()()()()()()()()()()()! 

 

「この輝き……黄金そのものと化したか!」

 

「翼と私であの剣をへし折る! クリスは土手っ腹にブチかませ!」

 

「心得たわ!」

 

「任せろぉ!」

 

 クリスはARTHEMIS ROARを発動させてその矢を放つ。その1撃1撃が致命傷足り得る今のクリスならば……

 

「ぬうぅ! 先程までの吹けば飛び散る矢より重きか! 小癪……なりぃ!」

 

 クリスは訃堂の手元を狙い叢雲を弾き飛ばす。

 

「相手はクリスだけじゃあ……無い!」

 

 鏡香はアマルガムの剛腕で訃堂の拳と渡り合う。ギアを纏うマリアをあっさりと吹き飛ばした訃堂の拳と、絆を束ねたシンフォギアは渡り合う事ができるのだ。

 

「そもそも鏡香は蛇腹剣の剣士! 剣を対処する心得えも備えているわ!」

 

 鏡香は翼に及ばずとも剣の心得えている。()()()()()()()()()()()! 

 

「もちろん! そして翼! ()()()()()()()()()()()

 

唯一無二の親友……よね!」

 

 鏡香が訃堂の拳をかい潜り懐へと潜り込んだ。そしてその土手っ腹に発勁を叩き込む! 

 

負けぬ! 儂は負けぬ! 護国の鬼たるこの儂はあぁぁ!! 

 

 訃堂は吹き飛ばされながらも叢雲を回収して印を結ぶ。そしてそれをクリスは見逃さず……

 

来るぞ2人共! あの斬撃だ! 

 

「助かるわ()()()! 合わせるわよ鏡香! 

 

 翼は初めてクリスの事を()()()()()()。そしてその高揚感は鏡香にも伝わり……

 

「なら……3人で重ねないとだね! 

 

 鏡香は翼の左に、クリスは右側に寄り添い翼を支えた。そして翼は剣を掲げて振り下ろす。その斬撃の名は……

 

Synchrogazer! (翼Ver)

 

ハアァァァァ!! 

 

ヌオォォォォ!! 

 

 壮絶な鍔迫り合いの末……3人は叢雲を叩き折った。しかし訃堂は競り合いの負けを悟った瞬間に足に力を込め……

 

「油断したな小娘共!」

 

 反動の残る翼へと駆け出していた。しかしそれは……

 

私の親友の……心から出ていけえぇぇ!!

 

TESTAMENT! 

 

 鏡香は翼の前に立ちはだかると訃堂の身体へと渾身の連撃を叩き込む。

 

「ぬ……うぅ……」

 

翼先輩の……涙の分だあぁぁ!!! 

 

 そしてクリスの一弓が訃堂を吹き飛ばした。

 




嘗てフロンティア事変末期に歌わなかった理由はここにあります!この3人の三重奏はここで流すと決めていたので!

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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