私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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家族を想う彼女達と、装者達の衝突は避けられ無い。しかし……その想いはすれ違って終わる訳ではない。


胸の想い

 エルフナインにより分断された装者とノーブルレッド達。最後の組み合わせはエルザとザババの2人だった。

 

「私めの……悲しみを! 怒りを受け取るであります!」

 

 完全な怪物と成り果てた事による絶望から切歌・調へと激しく攻めるエルザの攻撃に2人は手をこまねいていた。

 

「動きが……速くて1撃が……重い。だけど私達だって……」

 

「そう簡単に負けるつもりは無いのデース! 調とあたしの絆を見せてやるデスよおぉぉ!!」

 

 切歌はイガリマを、調はシュルシュガナを使い応戦するもエルザの縦横無尽な動きを捉えるのは困難を極めていた。

 

『人狼としての特性をふんだんに使っている……か。どうにも2人どの相性は良くは無いな……』

 

「調! アイツがまた姿を消したデス!」

 

「落ち着いて切ちゃん! 今フィーネが解析してるから!」

 

『とはいえ過剰な期待はするなよ! 相手が人狼である以上早々の決着は無いと思え! お前達の機動力では特にな!』

 

「考え事とは余裕でありますな! 私めの事を侮っているのなら……そんな余裕は今すぐに消し飛ばしてやるのであります!」

 

 アタッチメントを装着し、更には強力な外装まで入手したエルザのパワーを抑えるのは()()2()()()()不可能だ。しかしここは月遺跡。キャロルが……そして勇達が備え続けた希望の居城である。

 

「あら? 随分と劣勢じゃないおチビちゃん達……はぁ。しょうがないから私が手を貸してあげるわ……」

 

お前は何者でありますか!? 

 

 エルザはテールアタッチメントを用いて声のした方角へと攻撃を放つも、物陰から出てきた彼女は()()()()()()()()()()()()その攻撃を受け流した。

 

「攻撃が受け流された!? しかし……今の攻撃を防ぐ為の挙動は……」

 

 現れたのは快楽のアルターエゴ メルトリリス。嘗て由紀がその身に宿した力の1つであり……同時に2人との戦いの裏側で行われた戦いの際に由紀に力を貸していたサーヴァントだ。

 

「ええ……必要無いもの。私の身体は完全流水……物理攻撃()()()()()()()()()()()()いるのよ?」

 

「御託を……邪魔を!」

 

 エルザは怒りに任せて獣へとその身を変えて引き裂きにかかるも、メルトはその攻撃をあっさりと受け流す。

 

「猪突猛進なその姿……正しく獣と言う事ね。まぁ……私のマスターはそんな貴女すらも救うと私達に誓ったわ。なら私達は貴女達を倒す義務が存在するの。その意味は気づかなくても……察せなくても構わないわ……」

 

 メルトはエルザの攻撃を自らの特性を利用して受け流しつつ、余裕を見ては反撃の蹴りを叩き込んでいた。その戦いを見たフィーネは2人へと語りかける。

 

『嘗て私達と戦闘をした木原由紀のサーヴァント……か。その本来の使い手を再現した彼女の実力はアマルガムを使ったお前達すらも凌駕する程だ。何故か分かるか?』

 

「…………覚悟……デスよね?」

 

「由紀さんの為にその身にかかる負担を厭わずに彼女は私達の為に戦っています。それは()()()()()()()()あの人は無茶をしてでも身体を張ってくれているんですよね……」

 

 調も……そして切歌もメルトが()()()()()()()()()()()()()()を見抜いていた。しかしそれでも自分達の為にここまで協力してくれる理由足りえないとも思っていた。

 

「どうしてここまで私達へ協力を?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()の。だから私達が再度活動する為に月遺跡でエネルギーを貯めていたの。まぁ……この戦いが終れば限界を迎えるけどね?」

 

 既にメルトの身体には小さな罅が入っていた。そしてそれに気づいたフィーネはメルトへと語りかける。

 

()()()()()()持つ? これだけの出力を再現している以上限界が近いのは明白だ。しかも自らの土俵とはいえ……な?』

 

「そうね……他の2人に大半のリソースを割いた以上私は宝具を使えないわ。ただ……()()()()()決められるでしょう? やってみなさい……」

 

 メルトに遺された魔力は極わずか……宝具はもちろんスキルさえも満足に扱えないのが現状だ。

 

「切ちゃん……私達も!」

 

「お膳立てされたら……やるしか無いのデース!」

 

 調と切歌はメルトが稼いだ時間を使ってアマルガムを起動した。しかしそれでもエルザを倒すには【後一押し】戦力が足りないのが現状だ。

 

「私達も退けない理由があります! そう簡単には!」 

 

 エルザはアタッチメントを展開すると狼の如き姿へと変えて2人を翻弄するように周囲を駆ける。しかしここはあくまでも()()()()()()()……故に罠の1つや2つは仕込まれている。

 

『狼には鎖です! グレイブニルの鎖の起動をお願いします!』

 

『お任せ下さい!』

 

 エルフナインの指示により協力者の錬金術師達は()()()()()()()()()を起動した。

 

「コレはまさか……!?」

 

「ええ……貴女の為に急造した特注品よ? もちろん不足はあるけどね……」

 

 メルトがその鎖にウィルスを仕込みエルザの身体を徐々に浸食し始める。

 

「切ちゃん! このチャンスを!」

 

「逃す訳にはいかないのデェス!」

 

 調と切歌はザババの刃を重ねた。

 

ポリフィリム鋏恋夢! 

 

 調と切歌の刃は動きを止めたエルザに直撃し、待機していた錬金術師達が2人へと合流を果たす。

 

「お待ちしておりました。サンジェルマン様……そして勇様・キャロル様の命によりご案内いたします!」

 

『まさか私達が……お前達に助けられるとはな……』

 

「コレは我々を救ってくださった皆様への恩返し。当然の事をしているまでです。エルフナイン様の待機されている場所まで先導いたします!」

 

 程なくして数人の錬金術師が隊列を組んで部屋に入りエルザを背負う。

 

「私達……いろんな人に助けられているね……」

 

「コレも1つの運命なのかもしれないデスねぇ……」

 

 調と切歌も合流の為に移動を開始した。

 




ノーブルレッド無力化完了!ここから合流を開始します!

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

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  • パヴァリア
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