私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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皆様にお知らせです。唐突ですが今話が本編最終話でございます!

実はこの次に投稿されるコラボ章が後日談であり、語られなかったお話となります。


虹の流れ星……その空に光りて

 全ての戦士が集まりシェム・ハと対峙する。対するシェム・ハも掌握した星の機能を用いて群体を発生させた。

 

「群体は我々で引き受けるわ! 貴女達は立花響を取り戻しなさい!」

 

 サンジェルマンはそう告げるとプレラーティ・カリオストロも隣に並び立つ。

 

「メックヴァラヌスもそちらへ迎え。恐らくお前達の性能を考慮すればその方が現実的だ!」

 

「わかった! 行くよテラジ! 弓美!」

 

「了解ですわ!」

 

「やってやるから!」

 

「ついでに僕も同行します! 師匠達のサポートに入ります!」

 

 そう告げると勇も群体との交戦を開始した。

 

「さて……これまでにわかっている事は奴に【虹の旋律】が効果的な事……そして響が抗っている事だな!」

 

「そう。響が……」

 

 鏡香は今も尚響が抗っていると聞いて胸を締め付けられる想いをしていた。しかし直ぐに何時も通りの表情を取り戻す。

 

「なら……やるしか無いね! 皆……響を助ける為に力を貸して!」

 

『了解(デス)!』

 

「更に【私】の特性上拘束への耐性は皆無だ! 該当者は拘束を行い、鏡香は1撃を響にぶつけよ!」

 

「わかった! なら……未来!」

 

 鏡香は【ネフシュタンの蛇腹剣】を未来へと投げ渡す。そしてバーニングシンフォニックドライブの状態でシェム・ハと対峙する。

 

「響を……返して貰うから!」

 

「お前達とフィーネは装者の援護だ! 異論は認め無いからな!」

 

 シャルロットと自動人形達は頷きフィーネもまた了解の意を示す。

 

「虹の旋律組の支援絶対だが拘束組はタイミングを逃さず動け! その他はひたすら拘束組の援護だ! 装者は鏡香への道を拓け! 異論はあるか!」

 

無い(デス)! 

 

「響……もう少しだけ耐えて……」 

 

 鏡香は少しだけ胸を押さえるとシェム・ハへと再度対峙した。

 

「私の妹……返して貰うから!」

 

 鏡香は一息に駆け出すと最短で・最速で・まっすぐに・一直線に響の元へと駆け出した。しかし……何度邪魔をされてもシェム・ハも意地と信念を以て動いている。故に衝突は不可避な事実でもある。

 

「我は負けぬ! 人類を……恐怖の軛から解き放つ使命がある! ()()()()()() ()()()()()()()()だからこそ我はヒトを進化させるのだ! 孤独を! 不和を! 恐怖を! 克服させねばならぬのだ!」

 

「それは傲慢だ神よ! 私はまさにその思いと境地に足を踏み入れた! しかし! ()()()()()()()()()()すぎない! 真に想うならば他の道も存在するのだ!」

 

 風鳴邸の戦いで翼が得た教訓……それをまさにシェム・ハは神のスケールを以て体現しようとしていた。

 

「心を重ねろ! この想いを……オレ達の想いを義妹に届ける為に!」

 

「行きなさい鏡香! 貴女の言葉が最も重く彼女の胸に!」 

 

「救って来なさい! 私達の太陽を!」  

 

「私達の尊敬する先輩を!」

 

「大好きな響先輩を!」

 

()()()()()鏡香の想いを!」

 

『お姉ちゃんが大好きな(わたし)の想いを!』

 

「ありがとう皆! 私……必ず響を救うから! ()()()()()()()()!! 

 

『ここだよお姉ちゃん! 私……()()()()()()()

 

 鏡香はそれだけ告げて駆け出した。そしてエレクライトを託してくれたヒビキの想いと……大好きな姉へ手を伸ばす響の手を掴む為に! 

 

「響は取り返す! だからこそ貴女を退けるよ! シェム・ハアァ!!」

 

 鏡香は飛来する製銀化の光線の悉くを見切り、果てに手の届く距離まで肉薄した……そんな時だった。

 

「呪われた拳で……私を射つの?」

 

 シェム・ハが()()()()()()()鏡香へと訴えた。しかし……

 

パアァン! 

 

()()()()()()()鏡香は怒りに震えていた。

 

「お前が響を語るなあぁぁぁ!!! 響はね……心優しい妹なの! 貴女の孤独……それを()()()()()()()()訴えているの! こんな事をしても孤独は埋められ無いって! こんな事しても無意味だって! だって私達は万能じゃない! ()()()()()()()()()()の! それを無意味と嘲笑う事を私は赦さないし……()()()()()()()()()()()()()()赦さない!」

 

 鏡香は幾度もシェム・ハを叩く。しかも今回携えている聖遺物はガングニール……シェム・ハへの特攻は充分兼ね備えていた。

 

「鏡香を援護しろ! オレ達はユグドラシルを攻略する!」

 

 キャロルはそれだけ告げると装者達と共に根幹部へと向かった。

 

「一騎打ちだよ? 私と貴女……どちらの想いが強いが……のね?」

 

「何故……我を討たぬ? 先程の平手……神殺しを使えば我を容易く……」

 

パアァン! 

 

 再び戦場に乾いた音が響いた。

 

「甘えた事を言わないで。私は認め無いよ?」

 

 そう言って鏡香はシェム・ハを抱きしめた

 

「寂しかったよね……辛かったよね。()()()()()()()()……バラバラにされて封印された経緯……全てが憎いよね? でも……()()()()()()()()()()()()。だからこそ……私達は分かり会えるよ? そもそも響なら問答無用で手を繋ぐけどね?」

 

 鏡香は優しい手付きでその頭を撫でた。するとシェム・ハは心のダムが決壊したのか……()()()()()()()()()

 

「我は……ただ……人類を……」

 

「うん……最初から悪気があったとは思わないよ? ただ貴女は不器用だっただけ……たったそれだけの事なんだから……」

 

「う……あぁ……うあぁ……」

 

()()()いつでも側にいてあげるからね? もう貴女は……寂しく無いよ?」

 

 そうしてシェム・ハは鏡香の胸で泣き崩れた。そして響へと身体の主導権を返却し……腕輪が白銀に輝いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 

『ユグドラシルを止める方法は簡単だ。メインシャフトから全ての端末へ自壊を命令する。そうすれば程なくして全ての端末は自壊するであろう……』

 

「その為には……中枢に辿り着いて唄を捧げるんだよね?」

 

『然り。だが……可能だろう?』

 

「もちろんね! さぁ……未来(あした)を掴む最後の戦いを始めるよ!」

 

「うん! 何処までも行こう! お姉ちゃん!」

 

 響と鏡香は()()()()()キャロル達の元へと追いかけた。彼女達が未来を取り戻したその過程は……彼女達自身の胸の中に……




皆様本編171話お付き合いいただき誠にありがとうございました!まえがきの通り少し後にコラボ章を投稿します!その内容も楽しみにしていただければ嬉しいです!

よろしければ感想・高評価・お気に入り登録・メッセージ等よろしくお願いします!アンケートの回答もしていただくと嬉しいデェス

鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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