今回の戦闘でフィーネと呼ばれた女性がネフシュタンの鎧を纏う少女……雪音 クリスを切り捨てた。それと同時に……ソロモンの杖及びネフシュタンの鎧がフィーネの手にある事も判明した。
「なるほど……彼女はもともとあのイチイバルを扱う予定の装者候補だったんですね?」
「ええ。2年前の……ちょうどライブが開催される年の冬にね……」
「俺達は多数の捜査員を出したが、誰一人として帰還した者はいなかったよ。この俺以外は……な」
弦十郎の言葉により事態が想像以上の内容だと知らされた立花姉妹と未来はリディアンでは無く、本部での生活を要請された。
「しかたないです。リディアンの近くまで響達を追跡して来た程の人がいるんですから……」
「ごめんね未来……巻き込んで……」
「良い〜の! 私だって響に迷惑をかけたくないし……何よりも
未来は響へと身体を寄せると……そのまま倒して体重をかけた。更にはそこから膝枕の体勢になり寝息を立て始めた。
「あら未来は良いご身分ね。この状況の響に膝枕させるだなんて……」
「まぁ……未来も疲れてるから……」
響は膝枕している未来には触れずに話を聞く事にした。
「とりあえず雪音 クリスはフィーネと言う人物と何らかの手掛かりがある筈だ。それを探し出せばあるいは……」
「フィーネって人の情報につながるって訳ですね?」
「あぁ……。目下調査中だが……懸念事項もあってな……」
「どういう事ですか?」
いつもならここで鏡香は響にゲンコツをするだろう。しかし……今の響は未来に膝枕をしている状況だ。故に鏡香はその拳をおさめた。
「悪い言い方で口封じって事だよ。フィーネって人物からすれば可能性はあると思って良いよ」
「あ〜……なるほどおぉ……」
響が理解したところで弦十郎は
「鏡香君……君は
「ええ。このネフシュタンの鎧の一部と融合しています。ですが除去の仕方もなんとなくわかっています」
「そうか……。了子君はどう見ているかな?」
「う〜ん……響ちゃん程侵食されても無ければ……活動している様子も無し。まるで2年前のよう……ね?」
「そうですか……。まっ……何かあったら伝えるので……」
そう告げて鏡香は了子達の元を後にした。
「さて……やるかな……」
人通りの少ないどころか気配すらない廃墟を訪れた鏡香はエレクライトを展開していた。
「なんとなく……この融合した細胞にエレクライトの力を与えると変化が起きる……そんな気がするんだよね……」
バチバチバチッ!
鏡香は躊躇いなくエレクライトの雷をその身に流した。
「っ……流石にキツイけど……どうやら予想通りみたいだね……」
鏡香に融合していた筈のネフシュタンの欠片が細胞から剥がれ落ちた。しかし……
「強引な侵食の気配は無いけど……エレクライトと融合した?」
エレクライトの剣がしなやかな蛇腹剣となり、且つ自分が握ると身体の再生を始めるかのような勢いを感じた。
「ある種の防衛機能なのかな? でも……これできっと未来を……響を守れる筈だから!」
鏡香は手に入れた新たな力の詳細をなんとなく理解した。そしてヒビキの言葉を思い出していた。
「そう言えば……了子さんとフィーネの声……どこが似ているように……感じたなぁ。そしてそれがヒビキのメッセージなら……私は……」
鏡香は頭の中で最悪のシナリオを想像していた。まさにそれが……正史における出来事と気づかずに……
「まっ……気の所為ならそれはそれで良いんだけどね?」
鏡香はしばらく
「そうだ翼さん! この間のお礼も兼ねてお出かけに行きませんか!」
「ふ〜ん響……翼さんと2人っきりでお出かけかぁ……つまりデートなの?」
「ふぇ!? 何を言ってるの未来!? デデデ……デートだなんて!?」
食堂で翼と慎次が今後のスケジュールを詰めようとした時……ちょうど響と未来が通り、躊躇いなく翼を外出に誘っていた。
「ちょうど良かったですね翼さん。せっかくなので女性陣4人で外出されてはいかがですか? 良い息抜きになるかと思われますよ?」
「緒川さん……」
「おっ! 緒川さん話がわかってますねぇ! ええ! 私……翼さんとお出かけしてみたいと思っていたんですよ! 」
「今度は翼さんまで……」
響は本心全開の笑顔で話していたが、
「あ〜でもお姉ちゃんが今いないからいつにしようかなぁ……」
「では今度の日曜日等いかがですか? 僕は恐らく恒例の日だと思ってますので……」
「緒川さん……やめてください……」
翼は顔を赤面させていた。つい先日慎次の頼みで初めて病室を訪れた響と未来は翼の赤面した理由に想像がついた。
「それじゃあ響……
「え〜未来ぅ……私が伝えるよぉ〜……」
「響は
未来は笑顔だったがその瞳は笑っていなかった。何処か光を映さない……未来はそんな瞳をしていた。
日曜日の午前0時40分……ちょうど響達がデートをする日の深夜……町外れの洋館では女性が電話をしていた。
「ええ……直に完成するわよ? 次世代の兵器がね?」
『そうか……とうとう完成するのだな?』
「もちろんよ。ただ……当然相応のリスクは発生するわよ? 代償の無い力なんてあり得無いでしょう?」
『当然だ。そしてそこを乗り越える策を授けるのもお前の役目だろう?』
バタン!
「フィーネてめぇ! あたしが〈用済み〉ってどういう事だよ! てめぇもあたしを裏切るのかよ! 」
館の主であるフィーネの通話中だと言うのにその部屋の扉は大きな音を立てて開けられた。そしてフィーネは溜息を付きながら通話相手に告げる事となる。
「こちらで小煩い犬が吠えだしたから今回はここまでにしましょう? もちろん……近く対面での会談の場も整えるわよ?」
『そうか……火急の様子みたいだから今回はここまでとしよう。良い進展を期待しているぞ?』
そう告げてフィーネの通話は終了した。そしてクリスを一瞥すると呆れた様に告げ始める。
「用済みと言ったのに……戻って来なくても良かったのよ? 何なら二課に駆け込めば良かったのに……」
「巫山戯るなよ! 二課にもてめぇの息がかかってるじゃねぇか! そんなところが安全な訳ねぇだろ! 」
「あら? 意外とわかっているじゃない? でも……ここに来たのは不正解よ?」
フィーネはそう告げるとソロモンの杖を取り出してノイズを召喚した。
「フィーネ……てめぇ……まさか……」
「命が惜しいなら消えなさいよ? 私だって余計な事はしたく無いわ。もちろん……貴女が相手でも……ね?」
「ちくしょう……ちくしょおおぉぉぉぉぉぉ!!! 」
クリスはフィーネの言葉に
「とはいえ……クリスに邪魔をされるのは面倒くさいわね。まっ……仕方の無い手間ね……」
フィーネはクリスの追っ手として大量のノイズを散布した。そして程なくして銃声が聞こえ始めた。
「余計な騒ぎを起こさせたくは無いから日が昇る頃まで嬲るくらいで済ませてあげるわ……」
そうしてクリスとノイズの
原作と違い翼の私生活は後輩達に筒抜けデェス。
その為に緒川さんの計らいで翼は響達と外出する事になりました。そう……〈彼女を除いて〉……ね?
さて……次の回では〈その日〉のご様子をお楽しみください。
よろしければ感想・高評価・メッセージ・お気に入り登録等もお待ちしています!アンケートの回答もしていただければ嬉しいデェス!
鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……
-
キャロル
-
クリス
-
響
-
翼
-
マリア
-
きりしら
-
未来
-
パヴァリア
-
シェム・ハ
-
緒川さん
-
弦十郎司令
-
あおいさん
-
藤崇さん
-
エルフナイン
-
ノブレ
-
自動人形