「さて……行こうかな……」
二課に所属しようと……リディアンに在学しようと……鏡香の日課は変わらない。今日も朝のランニングに出かけるのだった。
「あ……そっか。今日……2人はいないんだ。なら……たまには遠くまで走ってみようかな……?」
いる筈の妹達はお泊まり会をしており……今日は1人ぼっちの朝を迎えていた。
「走り込んで……汗を流して……登校しよう……」
鏡香は雑念を振り払うように……走り出した。
「ん……あれは……まさか……?」
ランニングをしていた鏡香は
「…………こんな縁もあるんだね……。ある意味私1人で発見したのが良かったかも……」
鏡香はその人物の元へと駆け寄ったが、彼女の意識は無かった。
「やっぱり意識無し……か。だけど本部に連絡するのは……可哀想だなぁ……」
鏡香はフィーネがクリスを切り捨てた瞬間を目撃していた。しかし彼女が二課を信用していないのは明白だった。
「二課以外で頼れる大人……彼処かな?」
鏡香はクリスを背負うと……頼れる人物の元へと足を運んだ。そしてこの日……立花鏡香はリディアン入学後に初めて無断欠席をする事となる。
「未来……聞いた? お姉ちゃんが……」
「遅刻の連絡が無くて……学校へも来ていない?」
「やり過ぎちゃったかな……? 」
「ん? 未来……? どうしたの?」
「ううん……鏡香さんがなんで来ないのか考えてただけだよ?」
未来の言葉は
「授業が終わったら師匠達にも探して貰おう?」
「そうだね。それが良いね……」
この時の鏡香は、クリスを店主協力の元お好み焼き屋の〈ふらわー〉に匿っており、更に彼女の信用を得る為に通信機を部屋に置いて来たのだ。故に2人や本部で鏡香の位置を補足するのには難航していた。
「う……ん…………」
「ふぅ……ようやく目を覚ましたかな?」
「おま……え……は……。なん……で……?」
目を覚ましたクリスは温かい布団で眠っていた事に困惑していた。
「まっ……とりあえずはお粥を食べなよ? 顔色から禄に食べて無いのはわかるからさ……」
「なんで……ここまでするんだよ……」
クリスは何故敵対していた筈の自分が介抱されているのかわからなかった。
「う〜ん……1人が寂しかったから……とかじゃあダメかな? ちょうど妹分に嵌められて私だけ除け者にされてね……」
鏡香は昨日の出来事を思い出して泣いていた。
「いや……なんでお前が泣いてんだよ……。あたしに聞く事があったから助けたんだろ?」
「いや? 通信機は着替えを取りに行った時に部屋に置いて来た。だからクリスの服は用意して来たし、幸い胸囲も近いから下着も……ね?」
「ッ! あたしの裸を見たのかよ! 」
クリスは赤面させて胸元を隠したが……既に手遅れだった。
「ははは……響よりも低い身長なのに私よりも大きい胸……女子として負けた気分だよ……」
「いや……だから勝手に落ち込むなよ……。あたしが反応にこまるじゃねぇか……」
「本当に羨ましい体型をしてるよね……クリスは……」
「人の話を聞けええぇぇぇぇぇぇ!!! 」
クリスの怒声が部屋に響いた。
「おやまぁ……鏡香ちゃん。助けた娘は大丈夫かい?」
「ええ。ありがとうございます。おかげで彼女も意識を取り戻しました」
「良いって事よ。それより……その娘の服……もうすぐ乾くから持ってくるよ?」
「助かります。ありがとうございます」
そう言うと店主はクリスの服を取りに行った。
「…………何も聞かねえのか?」
「そりゃあね。さっきも言ったでしょう? 妹分に嵌められたって。それで独り寂しく過ごす事になって日課のランニングしてたら、倒れてるクリスを見つけたって事。後はここに匿って着替えを揃えた。これじゃあ不満かな?」
「そう言えば……お前は融合症例の姉だったな……」
「そう言う事。ちなみに私を嵌めたのは響の親友で、クリスが襲撃して来た時にいたもう1人の少女だよ?」
「へぇ〜……妙な事もあるもんだな……」
クリスは鏡香の話をお粥を食べながら聞いていた。しかし……鏡香はクリスの事を追求はしなかった。
「そう言えば……なんでお前は嵌められたんだ?」
「お前じゃなくて鏡香で良いよ? 仮に……だけど……クリスがリディアンに編入するなら同学年だから……」
「ん? 鏡香はトチ狂った自己紹介で今年で18って言ったよな? それならあたしの1個上で3年だろ? あたしが編入するなら、日本の高校だと2年生だろうからな……」
クリスの疑問は最もだが、鏡香は何も考えずにその答えを告げた。
「あ〜……紆余曲折あって入学に失敗してね。2年前のライブから……色々あったから……」
「ッ! じゃあ……鏡香は……あの場に……いたのか?」
「私だけじゃなくて響……つまりクリスがターゲットにしていた融合症例もね?」
「なんだよ……それ……? どういう……事だよ……。それじゃあ……あたしは……あたしは……なんて事を……?」
「クリス? 顔色が悪いよ? まだ寝ていた方が良かったんじゃあ……」
するとクリスは涙を流して泣き始めた。
「済まねえ……済まねえ……あたしの……所為だ。全部……あたしの……所為……だったんだ……」
「クリス? 泣いてばかりじゃあわからないし、そもそもなんで泣いてるのかわからない。教えて……くれない?」
「うわぁぁぁぁん!! きょうかああぁぁぁぁごめんなさあぁぁぁぁぁい!!! 」
「クリス!? どうしたの!? 理由を教えてよ!」
鏡香は動揺していたが、クリスは鏡香へと謝りながら泣き続けていた。
「済まねえ……ちゃんと……話すから……」
15分後……ようやく泣き止んだクリスは鏡香へと語り始めた。
「2年前の冬……あたしは帰国して直ぐにフィーネに拉致されて……ソロモンの杖を半年かけて起動させられた。そして……ライブ会場で……ノイズを……召喚したんだ。フィーネの……命令で……」
鏡香は……その言葉だけで
「そっか……クリス……辛かったね。フィーネに……脅されてたんだね……」
ヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!
鏡香はクリスを抱きしめた。すると突然警報が鳴り出した。
「なんだよ……この音……」
「あぁ……ノイズの警報だよ。多分フィーネの仕業……なんでしょ?」
「フィーネの野郎! なんでこんな事を! そんなにあたしを消したいのかよ! 」
「あ〜……なるほどね。じゃあクリス……私といなさい。そして開けた場所で戦闘開始ね? 後……聞きたい事があるから!」
「おい鏡香! 二課への連絡は良いのかよ! この間は端末持ってたじゃねぇか! 」
「さっき言ったでしょう? 部屋に置いて来たって……」
「おいおい……冗談……だろ?」
クリスは鏡香の行動に……
クリスちゃん……自分の行いを客観的に知らされる。
いや〜……被害者と加害者の対面……流石フィーネ汚い!外道!悪魔!メンヘラ!痴女!裸族!
…………とまぁ冗談は抜きにしてクリスちゃんの拾われ回は鏡香さんによって引き起こされました!
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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……
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キャロル
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クリス
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響
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翼
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マリア
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きりしら
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未来
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パヴァリア
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シェム・ハ
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緒川さん
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弦十郎司令
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あおいさん
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藤崇さん
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エルフナイン
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ノブレ
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自動人形