私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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ノイズの警報が鳴り響く中で鏡香はクリスと背中合わせで戦う事になる。


襲撃

現在鏡香君と連絡が取れない! 端末は君達の部屋にあるようだが呼びかけに反応しないのだ! 

 

嘘ッ! お姉ちゃん! 

 

「鏡香さん……」

 

『私は現場に急行します! 一刻も早く行かないと!』

 

 翼はバイクで現場に向かっていた。そして響も現場に行かなければならない……そんな時だった。

 

ピピビピピピッ!!!! 

 

響! 私の事は良いからノイズの殲滅に入りなさい! 未来が隣にいるならリディアンのシェルターに逃げなさい! 

 

 響が端末の通話ボタンをタッチするとふらわーの番号から鏡香の声が聞こえた。

 

「お姉ちゃん!? なんでふらわーから!?」

 

話は後! ちゃんと聞いてあげる! ……だから今は言うことを聞きなさい! 

 

 心配していた姉からの突然の連絡。しかし……当人からは確実な指示が飛んで来た。

 

「師匠! お姉ちゃんからの連絡です! お姉ちゃんはふらわーにいました! そして未来にリディアンへの避難を指示しています!」

 

『鏡香君の指示は最もだ! 彼女自身移動を開始するだろう。響君! 派手に暴れて来い! 

 

「ッ……! はい!」

 

 響はギアを纏って戦場へと飛び出した。

 

「ごめんなさい……鏡香さん……。帰ったらちゃんと謝ります……」

 

 未来は涙を流してリディアンのシェルターへと向かった。  

 

 


 

 

 ところ変わり戦場では……クリスと鏡香が背中合わせの状態だった。

 

「おいおい……ネフシュタンまで扱うのかよ……」

 

「あの日の最後に足を引っ掛けたの……誰か忘れてた?」

 

 どういう理屈か……鏡香のパクったネフシュタンの欠片はエレクライトと適合し、鞭状の武装として顕現していた。

 

「しかも……生身で……かよ……」

 

そらぁ! 

 

 鏡香が横薙ぎに鞭を振るうとノイズが崩れていった。

 

「あたしよりも……手慣れてないか?」

 

「冗談! 早く片付けてさっきの話を聞かせて貰うから!」

 

 そうしてノイズの殲滅があらかた終わると……弦十郎がこの場へとやって来た。

 

「なるほどな。鏡香君は端末を持っていなかっただけ……か。響君の報告のおかげで早めに見つけられたな」

 

「ッ! ……なんで……てめぇが……」

 

「司令……話が拗れるんで帰って貰って良いですか?」

 

「ハッハッハッ! 手厳しいなは鏡香君は! じゃあ……そらっ!」

 

「おわあぁっ!?」

 

「司令!?」

 

 弦十郎は二課の端末を2人に投げ渡した。

 

「鏡香君は事の顛末を後で聞くからなぁ〜!」

 

「何なんだよあのオッサン……」

 

「ああいった人……なんだよねぇ……」

 

 鏡香は苦笑いをするしか無かった。

 

「まっ……そう言う訳でとりあえずその端末の説明は先にしようかな?」

 

「そ〜いやぁこれって何だよ?」

 

「二課の端末。通信機能に加えてお財布機能や交通ICカードの役割を持ってる。ちなみに近隣の自販機でも買い物が出来る。で……司令が私に投げたのは私自身の端末」

 

 鏡香は自分の端末の画面を明るくすると、響達の連絡先が表示された。

 

おいおいお〜い! お前に警戒心は無ぇのかよ! 

 

「いや? フィーネには警戒してるよ? でもフィーネがクリスを助けるつもりは無さそうなのもわかる。だから」

 

「……はぁ………………それで良いのかよ……」

 

 クリスは頭を掻きながら溜息をついた。

 

「幸せが逃げるよ?」

 

鏡香はもう黙れよ! 

 

「じゃあ……冗談はやめようか……」

 

「ッ! やっぱりそう言う雰囲気だよな……」

 

 クリスもギアペンダントに手をかけた。しかし……

 

「言いたい事……聞きたい事……好きなタイミングで言って良いからね?」

 

 鏡香はそれだけ言い残すと去って行った。

 

「は? あたしの……どう考えてもあたしの逃げる場面だろ?」

 

 もちろん飛び降りた鏡香はこの一連のやり取りを()()()()やっていた。

 

「まっ……ファーストコンタクトにしては……上出来かな?」

 

 

 


 

 

 

「以上がクリスを発見した経緯です。納得いただけましたか?」 

 

 二課に帰還した鏡香は、弦十郎を含めた本部のメンバーに一連の報告を行った。

 

「ふぅむ……なるほどな。朝のランニング中に……か……」

 

「えぇ。()()()()()()()()1人で朝を迎えたので、少し長めのランニングをしていました。そしたら路地裏で倒れる彼女を見つけた訳ですよ?」

 

「そう言えばお姉ちゃん……早朝のランニングに行くって言ってたっけ?」

 

「行ってるよ? 鏡香さんは響が遅刻しないように早めに切り上げてるだけだから……」

 

「……で、端末を置いて行ったら出先で彼女を見つけた訳……か」

 

 鏡香は1度部屋に帰っているが、()()()()()()()それを証明する人物は存在しなかった。

 

「そう言う訳ですよ。もちろん……クリスちゃんも衰弱してますから。それに……彼女自身まだ二課を信用していないですよ? 司令なら気づいたのでは?」

 

「まぁな。だが……鏡香君は端末をきちんと携帯してくれよ?」

 

「こんな出来事の後なんで致し方ないですねえ……」

 

 そうしてクリスの1件は彼女の……そしてフィーネの行動次第という方向で話がまとまった。

 

「後は……」

 

「チッ……!」

 

鏡香を嵌めた(元凶である)未来へと視線が集まった。

 

「小日向……鏡香には連絡をして断られたのよね?」

 

「そうだよね未来? お姉ちゃんをハブにしては無いよね?」

 

 翼と響から心配されたが……当の鏡香は未来を見ては獰猛な視線を向ける。

 

「やるじゃん未来……だけど()()()()()()()よ?」

 

()()()()()()()()()()私やっぱり我慢出来ないみたいなので……」

 

 鏡香は予想以上に冷静であり、未来も予想通り冷静だった為にこれ以上の追求は無粋という事でカタがついた。

 

「それと……鏡香さん……。私……負けませんから!」

 

「じゃあひとまずはみんなで食卓を囲もうよ。私……1()()()()()()()()()()……ね?」

 

「ふふふ……しかたないですね?」

 

「翼さん……私には何が何やら……」

 

「貴女にわからないなら誰も説明出来ないわよ?」

 

 ひとまずは……目下の驚異フィーネとの最終決戦が近い内に始まろうとは……誰も気付いていなかった。

 

 

 




これにて嵌められた鏡香は無事に響と再会できました!
時系列上では軟禁状態の時にこの時のエピソードを、姉妹で仲睦まじくお泊り会の話を楽しみます。

よろしければ感想・高評価・メッセージ・お気に入り登録等もお待ちしています!アンケートの回答もしていただければ嬉しいデェス!

鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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