鏡香が1人ぼっちの夜を過ごしてからの10日間はフィーネも音沙汰が無かった。まるで最後の準備期間と言わんばかりの静けさだったのだ。
「さて……ならば俺が嘗ての館とやらを見てくるとしよう。なぁに……大人の努めを果たしてくるだけさ……」
そしてこの10日間で弦十郎は逃亡したクリス(実際に背を向けたのは鏡香だが)を見つけ出して1度接触をする事に成功した。
そしてその時にクリスからとある単語を聞かされていた。
「〈カ・ディンギル〉……か。了子君が戻り次第……ぜひとも確かめるとするか……」
弦十郎はクリスに嘗ての未練を告白した。しかし……クリス自身関係ない人間を巻き込んでしまう事に気が引けて二課に身を寄せる事は無かった。
「ただ……端末の使用記録からひとまずの生存は確認出来るわね。いつか……彼女とも打ち解けられるかしら……」
「そんなに時間はかからないと思いますよ? 今は……心の整理の必要な時間だと思いますから……」
そしてとうとう……翼の復帰ステージが決定した。
「絶唱の使用で入院してしまった為に中止となったライブの代わり……と言えば良いかしら?」
「なら……親友の復帰ステージは見に行かないとね?」
「翼さん! 私も絶対に行きますから!」
「ええ。響の分も用意して来たわよ?」
翼は3枚のチケットを取り出して、それぞれに手渡した。
「ありがとう翼。絶対に見に行くから!」
しかし……ライブの時間になると事態は急変していた。
『済まないな。恐らく……彼女の仕業と見て間違い無いだろう。クリス君の……口封じだろうな……』
「響……私が行くよ。未来と2人で楽しんでおいで」
「お姉ちゃん……でも……」
「………………わかりました。響の事は任せて行ってください。その代わり……
「冗談にも縁起でも無い事は言わないの。それに……試したいんだよね。ネフシュタンの……力を……」
鏡香はそう告げるとクリスの救援に向かった。
「クソっ! ノイズ共! あたしはここだぁ!」
鏡香が現場に到着するとそこにはイチイバルを纏ってノイズと戦闘するクリスがいた。
「ッ! ひとまずクリスを掩護しよう!」
NIRVANA GEDON!
クリスの前方にいたノイズ達にエネルギーの球体が襲いかかった。
ドゴォォォォォン!!
「なんでNIRVANA GEDONが!? まさか鏡香か!?」
クリスは驚き周囲を見渡す。すると程なくして鏡香の姿を発見した。
「おい鏡香! 今はお前のところの装者のライブ中だろうが! なんであたしなんかを! 」
「クリス! 良いから伏せなさい! 」
鏡香はクリスの頭上から後方に向かってネフシュタンの鞭を振り抜いた。するとノイズをあっさりと撃破した。
「それと……クリスを助けるのに後付のりゆはいらないよ! 私だって考えてるからね! 」
「勝手な事を! 後悔しても知らねぇぞ!」
クリスは自分のせいで鏡香が翼のライブに行けなかった事を何となく察していた。なにせ……渡された二課の端末で……インターネットの情報を拾う等造作もない事だったのだ。
「小型ノイズはあたしが吹き飛ばす! 鏡香は好きに動きやがれよ!」
「良いね! 役割分担と行こうじゃない!」
クリスは自分の火力で大型ノイズを倒す事に時間がかかる事を理解していた。そして鏡香は
「クリスを助けたいのも本当だけど……私はこの力を慣らしに来たの。デュランダルみたいに……暴走するのが怖いから……」
「鏡香……お前……」
エレクライトを抜いた鏡香はネフシュタンよりも機敏な動きを始めた。大型ノイズは鏡香の動きを補足できず、小型ノイズはエレクライトの出力に耐えられ無かった。
「ッ! 避けろ鏡香アァ! 」
ドォォン!!
クリスの叫びは虚しく大型ノイズの砲撃が鏡香に直撃した。しかし……煙が晴れても鏡香は無傷だった。いや……
「ネフシュタンの……再生力……だけど……細胞を……」
「あぁ……
バチバチバチ!!
鏡香の身体を侵食するネフシュタンはエレクライトの電撃で剥がれ落ちた。
「お前……何処まで……自分を……」
「私はね……未来に……そして響に幸せであって欲しいの。だから……私はこんなところでは終われない。クリス……貴女もそうでしょ?」
「……………………ハッ! たりメェだぁ! ついて来やがれよ鏡香アァ! 遅れたら置いてくぞおぉ! 」
「連戦で疲労困憊のクリスに遅れる私じゃないよ!」
鏡香はクリスと息を合わせてノイズを殲滅する。エレクライトを……苦もなく使いこなして……
「鏡香はなんで……その力をあっさりと使いこなしているんだ?」
「基礎だけは1年前から積んで来たよ? そしてこの間のネフシュタン……聖遺物を扱う経験も得たからね!」
鏡香は蛇腹剣を振るい、クリスはガトリングガンの掃射でノイズを加速的に殲滅していく。その速度はクリス1人で殲滅する時の3倍は早かった。
「10時の方角小型7体!」
「3時の大型は任せたぞ! 」
次第に2人は顔を合わせずとも役割分担をスムーズにしていた。そしてとうとう……最後のノイズを撃破した。
「…………はぁ。ライブ……間に合わ無い……か」
「鏡香は……行きたかったのか?」
「そりゃあね。親友のステージだから……」
「風鳴翼……か。羨ましいな……」
クリスの胸は締め付けられるような痛みが走っていた。しかし……その想いを……口にすることは出来無かった。
「じゃあ……そろそろ行くから……」
「うん。次に会う時も……隣同士で立ちたいね?」
「………………そうだな」
クリスはそう言い残すと夜の闇へと消えて行った。
ピリリリリリ!!
「相手は……響?」
『お姉ちゃん! 翼さん! 来年から世界に進出だって! 凄い事だよ! 大ニュースだよ!』
「それは凄い事だね。翼ならきっと……世界へ羽ばたく事が出来る筈だから……」
鏡香は翼が夢を持った事……そして全力で前へ進む事を聞いて感動していた。そして……この翌日にとうとうフィーネが計画を最終段階へと移行させる。
次回はスカイタワーの襲撃に入ります!既に原作と比べて人間関係が大きく変化しているので、彼女達の言葉の掛け合いも変化が現れます!
よろしければ感想・高評価・メッセージ・お気に入り登録等もお待ちしています!アンケートの回答もしていただければ嬉しいデェス!
鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……
-
キャロル
-
クリス
-
響
-
翼
-
マリア
-
きりしら
-
未来
-
パヴァリア
-
シェム・ハ
-
緒川さん
-
弦十郎司令
-
あおいさん
-
藤崇さん
-
エルフナイン
-
ノブレ
-
自動人形