私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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スカイタワーに向かう超大型ノイズが確認された。しかし……今の彼女達に対抗する手段は限られていた。


スカイタワーのノイズ

『東京スカイタワーに進行する超大型ノイズが4体出現!』

 

 装者達の持つ端末に唐突な通信が入って来た。

 

「ッ! 現場に急行します!」

 

 響は反射的に返事をしたが、鏡香は返事をしなかった。

 

「お姉ちゃん? どうしたの?」

 

「響……私の我儘を言っても良いかな?」

 

「お姉ちゃんの……我儘?」

 

 鏡香は少しだけ申し訳無さそうにその口を開いた。

 

「私……未来とリディアンに向かうね? シェルターの開放が必要だし……()()()()()()()()()()()()だと思っているから……」

 

「鏡香さん……」

 

「お姉ちゃん……」

 

 2人は困惑していたが、ここで弦十郎より秘匿回線で通信が入った。

 

『構わないさ。鏡香君が誘導を手伝うならば上手くいくだろう……』

 

「ありがとうございます……司令」

 

「じゃあお姉ちゃん……未来……リディアンを任せたよ?」

 

「そっちも……()()()()()()()()()()()()()ね?」

 

 そう告げて鏡香は未来を連れてリディアンへと戻る。そしてその過程で彼女へと連絡を始めた。

 

「クリス……端末にノイズの座標は出てるとおもう。もし響と肩を並べられるなら……その時は妹をお願いね?」

 

 鏡香はクリスの返事を聞く前に通話を終了させた。

 

「鏡香さんはなんで相手の返事を……」

 

「1つは通信を傍受されるリスクを少しでも抑えたい。そしてクリス自身が揺れているなら強要するべきじゃあ無いから……」

 

「…………なるほど……」

 

「それに……クリスは間違い無く()()()だからね☆行くよ未来……リディアンに……私達の戦場にね!」

 

 鏡香はそう言い残すと未来を連れてリディアンへと向かった。しかし……響には鏡香の残した意味深な言葉が引っかかっていた。

 

「リディアンが……戦場? 忙しさの比喩なの? それとも……本当なの?」

 

『響君! ヘリの手配ができた! 翼と合流して搭乗してくれ!』

 

「ッ! わかりました師匠! 

 

 響は一抹の不安を抱えながらも指定されたポイントで翼と合流した。

 

 

 


 

 

 

「スカイタワー……あの高い塔の事か……フィーネは……あたしをあそこにおびき出すつもりなのか?」

 

 少し離れた郊外でクリスは悶々としていた。鏡香の告げた言葉が正しい事は先日の弦十郎との会話で確認済で事実だった。

 

「なら……あたしが2年前にフィーネに捕まったせいでアイツ等の人生を狂わせる事になったんだよな……」

 

 クリスは生きていくのに必死だったが、その為に多数の命を踏み台にしていた。それ故に事実を知った事で罪悪感が彼女を襲っていた。

 

「とはいえ……鏡香への借りは返さないとな。アイツの妹……響を守るぐらいの義理は果たさないと……」

 

ドゴォォォォォン!! 

 

 クリスは先日鏡香に助けられた恩を返す決意をした。しかし……スカイタワーの近くを飛行していたヘリが撃墜された。

 

「ッ! おいおい! アイツ等じゃああのノイズを倒せないじゃねぇか! 

 

 クリスは急ぎ先行した2人の装者の援軍として……そして2年前のケジメをつける為にスカイタワーへと向かった。

 

 


 

 

「翼さん! どうしましょう! このままじゃあ!」

 

「臆するな響! 私達が諦めたら誰が守ると言うの! 鏡香は今も私達の為に動いている! そんな私達が弱気でどうするの!」

 

 とはいえ……現状2人になは有効打が無いのは明白だった。しかし……そんな2人の上空にいたノイズが()()()()()()()()()崩れていった。

 

「あ〜あ〜随分騒がしいなぁ。これじゃあ1人で考えごとも出来ないぜ……」

 

「ッ! お前は!」

 

「ッ! まさか!」

 

 響は喜びを、翼は警戒の雰囲気を出したが、そこにげんの通信が割って入った。

 

『助っ人だ。第2号聖遺物を纏うイチイバルのシンフォギア装者……雪音クリス君だ。頼もしい援軍さ!』

 

言いたい事は後で聞いてやる! だから今は手を止めるなよ! 

 

「何故貴女に指示されなければならないのかしら?」

 

ガシリ! 

 

 クリスの言葉に翼が警戒を強めた時……響が2人の手を取った。

 

大丈夫です翼さん! お姉ちゃんが駆けつけてくれると断言して! クリスちゃんは来てくれました! なら……私達もクリスちゃんを信じるべきです! 

 

「心配しなくてもあたしはあたしの目的の為にお前達の隣に立った。お前達の邪魔をするつもりはないぜ?」

 

「ッ! ……ありがとうクリスちゃん!」

 

 クリスが上空のノイズを落とし、響がクリスの背中を守った。その様子を見て……翼も共闘を受け入れた。

 

「信じて良いのね?」

 

ったりめぇだ! 遅れるなら置いて行くからな! 

 

 そうしてクリスが上空のノイズを、2人が地上のノイズを殲滅する役割分担で残すは超大型ノイズを残すのみになったが……

 

「小型を散布してる……なんとか……早く何とかしないと! 

 

「ならあたしに考えがある。イチイバルの特性は長距離攻撃だ。エネルギーをチャージできれば当然あの日よりも高い火力を叩き出せる。だかな……」

 

「ッ……チャージ中は隙だらけ……と言うのね?」

 

「なら翼さん! 私達でクリスちゃんを守りましょう! 

 

 2人はそう話を纏めるとノイズの殲滅とクリスの安全の確保を両立させた。

 

「借りを返す為に来たのに……助けられるとはなぁ……。なら……しくじれ無いじゃねぇか!」

 

 クリスは覚悟を決めてエネルギーをチャージした。そして3分が経過して必要なエネルギーのチャージが終わる。

 

準備完了だ! 派手な花火をあげるぞぉ! 

 

MEGA DETH QUARTET! 

 

 放たれたミサイルが3体の超大型ノイズを捉え爆破させた。

 

「やった……やったよクリスちゃん! クリスちゃんのおかげだよぉ! 

 

だ〜うっとおしい! 抱きつくな! 

 

「何故……私達に手を貸したのかしら?」

 

 抱きついて来た響を引き剥がしたクリスに対し……翼は真意を聞いてきた。そんな時だった。

 

「あ〜……ならおしえピリリりりリリリリリリ!!! 何だ!?」

 

「相手は……未来!? どういう事!?」

 

 動揺しつつも響は端末の通話を可能にした。すると……

 

『響! ノイズがリディアンに現れてこ………………』ブツン

 

「相手は……未来なのね? 鏡香の様子は…………?」

 

「わかりません……突然通話が切れて……」

 

鏡香…………

 

 3人は言いようの無い不安に駆られる事となった。

 




クリスはケジメをつける為に響達と行動を共にします!

次回はリディアンの方を描写します!

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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