私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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避難誘導を率先して引き受けた未来と鏡香は、それぞれの手が届く範囲で救うと決心した。


本部での戦闘

 未来の通信の少し前……本部では最後の詰めが行われようとしていた。

 

「了子君……やはり……」

 

「司令……僕は未来さんの回収に……」

 

「頼んだぞ緒川!」

 

 慎次は弦十郎の言葉を受けてシェルターとしての機能を果たすリディアンへ……人々の誘導をする未来の回収へと向かった。

 

 


 

 

こっちです! こっちにシェルターがありますから! 

 

押さないで! まだ被害は聞いて無いから! 

 

皆さんこちらです! 職員の方の指示に従ってください! 

 

これはアニメじゃないのよ! みんなの事を考えて動いてね! 

 

 この緊急事態において正規のスタッフは傷病者や高齢者への対応に追われており、俗に言う一般人の中でも動きの融通が効く人々は各自の判断に委ねられていた。未来はそんな人々の誘導を率先して引き受けていたが、そこに〈安藤 創世〉・〈寺島 詩織〉・〈板場 由美〉も協力を申し出た。

 

「ごめんね3人共……こんな危険に巻き込んで……」

 

 しかし……3人は笑顔で未来に告げた。

 

「気にしないでよ。ヒナだって危険を承知でここにいるんでしょう? ……だったらあたし達にも手伝いくらいさせてよね?」

 

「人手が不足しているのは明白です。そんな中で手伝いたいだけですわよ? もちろん……最前線で戦う翼さん達には及びませんが……」

 

「あたし達はあたし達の出来る事をする! それがアニメでもかっこいいでしょ?」

 

 そして……話し合いの結果シェルターへの誘導の終わりが見え……三人娘と未来は分かれる事になった。

 

「ごめんね。二課の機密部分もあるから……」

 

「任せたよヒナ!」

 

「小日向さんを信じていますわ!」

 

「あたし達の友達だもの!」

 

 そう告げて未来は最後のシェルターへの避難誘導を完了させて本部を目指した時()()()

 

未来さん! 早く本部への避難を! 

 

ドガアァァァン!! 

 

「ふむ……そろそろ人払いが済んだと思っていたが……意外だな。小娘と緒川が残っていたとは……」

 

「え……? なんで……どうして……?」

 

 すると慎次が苦虫を噛み潰したような表情で語り出した。

 

「アメリカにシンフォギアの利便性を教えて都合の良い手駒にし、表の身分をフル活用して二課に出入りができる。そして自身の職業柄響さん達のデータを最も効率的に入手できた人物が今回の事件に深く関与していました……」

 

「そうだな。そして私自身の手が離せない時やアリバイが欲しい時は、アメリカ兵やクリスを活用したとも……」

 

 慎次は息を吸い込んでその人物の名前を告げた。

 

「フィーネの表の身分……それは櫻井 了子さん……貴女ですよね?」

 

「嘘……あの……了子さんが……?」

 

 未来は動揺のあまり声が掠れていた。しかし……当人から無情な返答が返って来た。

 

「…………そうだな。しかし……良くもまぁ……たどり着くものだ。モノ好きめ……」

 

「僕だって仲間を疑いたく無くて潔白を証明したかったです……。しかし了子さん……貴女は……」

 

「私には為すべき使命がある。邪魔をするならば……お前らとて容赦はせんぞ! 

 

 フィーネは()()()()()()ネフシュタンの鞭を容赦無く振るった。しかし……未来を守りながらフィーネと戦う事は慎次にとっては困難を極めていた。

 

(どうにか隙を見つけて影縫いを決めなければ……!)

 

未来さん! 僕が戦っているうちに本部への避難を! ……早く! 

 

「逃がす訳無いだろ!」

 

 フィーネは未来の真上の天井を破壊した。

 

きゃあァァァ!! 

 

「ッ! 未来さん! 

 

 慎次がフィーネに背を向けて未来を瓦礫から救い出すも……フィーネの前で致命的な隙を晒してしまった。

 

隙だらけだな! 

 

「緒川さん! あの鞭が!」

 

「しま……グアァァァァ!! 

 

緒川さあぁぁぁん! 

 

 フィーネは鞭を振るい慎次の背中を切り裂いた。更に瓦礫から未来の身を守る為に意識も逸れていたのだ。

 

「…………温いな。この程度でお前が排除できるとは興冷めだぞ慎次……」

 

「了子……さん……何故……」

 

「…………お前らに話す事は最早無い。私はデュランダルを回収せねばならないからな……。それと……あまり動くなよ? 傷口が開くぞ?」

 

ドガアァァァン!! 

 

 フィーネが慎次を捨て置いてアビスへ向かおうとしたまさにその時だった。

 

「はぁ……やれやれ。了子君……それが君の答えなのだな?」

 

 風鳴弦十郎が壁を壊して現れた。しかしフィーネも動じる事無く問いかけた。

 

「知れた質問は時間の無駄だ。それと良いのか? 怪我人と民間人の救出をせねばならないだろう?」

 

「言われるまでも無い。ここで君を倒して終わらせるだけだ! 

 

 弦十郎は足元の瓦礫をフィーネへと蹴り飛ばした。しかしフィーネもネフシュタンの鞭で難なく撃ち落とす。

 

「中々の速さだが所詮は瓦礫。強度が足りていないぞ?」

 

 しかしフィーネが瓦礫の対処をする僅かな隙に、弦十郎は砂埃を巻き上げフィーネへと距離を詰めた。

 

「いない!? 何処へ消えた!?」

 

ウオォォォォォ!! 

 

「しまった!? もうこの位置まで!?」

 

ズドオォォン!! 

 

「ガハッ! ……おのれ……弦十郎おぉ……ネフシュタンの……鎧まで……」

 

 フィーネは自身に打ち付けられた一撃に悶絶していた。しかし……弦十郎の追撃を防がねばならなかった。

 

「しかし……いくら貴様でも……人の身であれば! 

 

「させんぞ了子君!」

 

 フィーネはソロモンの杖へと手を掛けたが、弦十郎はそれを蹴り上げた。

 

「チイィィ!!」

 

「これで……終わりだあぁぁぁ!! 

 

 未だに膝をついて立てないフィーネに弦十郎は止めの発勁を打ち込もうと構えた。しかし……

 

お願いやめて! 弦十郎君! 

 

「ッ! ……了子君……!」

 

 弦十郎はフィーネへと発勁を当てる前に()()()()()

 そのまま致命的な隙を晒してしまった。

 

つくづく甘い男だな弦十郎! 

 

 フィーネは弦十郎の四肢をネフシュタンの鞭で貫いた。そして引き抜いた後に腹部へ3度鞭を叩きつける。

 

グオォォォォォォ!!! 

 

弦十郎さん! 

 

「了子……くん……」

 

 未来の悲鳴も虚しく弦十郎は崩れ落ちた。

 

「ふん……興冷めだ。私は目的通りアビスへ向かうとしよう」

 

 フィーネは3人を一瞥するとデュランダルの回収の為にアビスへと足を進めた。

 

 

 


 

 

 

 

「未来! 大丈夫!?」

 

 フィーネが過ぎ去って1時間程なくが経過した頃だった。鏡香が未来の元に到着したのだ。

 

「こっちの誘導は終わったよ。そしたら安藤ちゃん達が未来は本部の方向へ向かったって言うから……」

 

 しかし鏡香はこの場所で()()()()()()()()を正確に理解した。

 

「了子さんが黒幕で、凶器はネフシュタンの鞭。緒川さんは力負けして、司令は嵌められた……違う?」

 

「いいえ……おおよそその通りです。しかし……響さん達への連絡も……」

 

「響に……繋がらないんです……」

 

 鏡香はそれだけ聞くとやるべき事を理解した。

 

「ひとまず……私が司令を本部へと運ぶよ? 2人の応急処置のおかげで今の内なら搬送できるから……」

 

 鏡香は弦十郎を背負うと本部へと進み出した。

 

「すみません……鏡香さん……」

 

「謝らないでください。それと緒川さん……私の独断で未来の友達も含めた生存者を本部へと緊急誘導しました。状況説明をお願いします。私は……フィーネを倒して来ますから……」

 

「わかりました。状況が状況ですので鏡香さんの行動には感謝します。おかげで協力してくれた3人の安全を確保できたンですから……」

 

 鏡香は残る生存者を全員を全員本部へと誘導した後に……櫻井了子……いや、悠久の巫女フィーネへと戦いを挑みに地上へ向かった。しかし……

 

「外へのエレベーターシャフトが落とされてる? 私が地上に出るには……()()()()()のかな?」

 

 隠し通路の存在を失念していた鏡香はカ・ディンギルを力ずくで登頂しようと試みていた。その結果鏡香が響達と合流するのは……フィーネが1度目の砲撃を放った後になる。

 

 




鏡香はカ・ディンギルを壁キックの要領の要領で昇り始めました。〈エレクライトの身体機能で〉……ね?それが何を意味するのか……巫女は……まだ……知らない。

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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