フィーネの信念の強さはカ・ディンギルの建造……そして最終目的たるバラルの呪詛の解除への情熱からも明らかだ。
『私はお前達を許さんぞ! 悉く邪魔をしたお前達をなぁ!』
フィーネは怒りのままにデュランダルの斬撃を飛ばすも、これに鏡香は対抗した。
「ソレは私の台詞だよ! 響をこんなにも悲しませて! 未来を危険に巻き込んで! クリスの悉くを嘲笑って! 翼の信頼を踏みにじったフィーネへのね! 」
「鏡香! 待てよ!」
鏡香はフィーネの元へと飛翔して、その表面に拳を叩きつけた!
「チイィィ! 忌々しい力め! シンフォギアですら無いお前のソレが私を苦しめるなどぉ!」
ETERNAL SABBATH
蒼ノ一閃・滅破!
「ヌゥぅぅぅ!!」
フィーネは自身の身体をこじ開けようとする鏡香を叩き落とそうとしたが、翼とクリスがこれを妨害した。
「今だぁぁぁぁ!!! 」
そしてとうとう2人はフィーネと対面した。
「ようやく会いに来たぜ? たっぷりと借りを返してやるよぉ!」
黙示録の赤き龍と化したフィーネだが、その内側で暴れられた場合構造上衝撃を逃がす事は困難だ。
「クリス! 援護よろしく!」
鏡香はフィーネに接近戦を挑みデュランダルと鍔競り合う!
「チイィィ! 戦闘を重ねる程に技能を向上させるだと!? 一体お前はどれほどの覚悟を!」
「相手は鏡香だけじゃないぜ!」
そしてクリスがベイバロンの内部から衝撃を与えると……フィーネは体勢を崩してしまう。
「そこだああアァァ!!」
鏡香はフィーネの顔面を思いっきりぶん殴り、フィーネは僅かに脳を揺らされてデュランダルを握る力が弱まった。
「コレは渡さない!」
デュランダルを蹴り上げた鏡香は更にフィーネの腹を……顔を……首を狙って拳を……足を……振りかぶった。
「ガハッ……おのれぇ……これが絆の力とでもぉ……」
「可愛い響の顔を傷つけたフィーネは絶対に許さないから!」
更に鏡香はフィーネの頬を殴りさり気なく響と同じ場所に傷をつけた。奇しくも……嘗てのフィーネの思想のように……
「皮肉だよなフィーネ……痛みだけが人と人を繋ぐ……嘗てあたしに……そう言ってたよな……」
「クリスウゥ! 余計な事をォォォォ!! 」
激昂したフィーネは完全にデュランダルを握る力を緩めてしまった。
「デュランダルは貰って行くよ!」
「させんぞ!」
「てめぇの相手はあたしだああぁぁぁ!! 」
再び内部でエネルギーを放つ事でフィーネは衝撃に揺られる事となる。そして気づけば……鏡香も内部より脱出していた。
「どこだ! どこにいる鏡香アァァァァァァ!! 」
「くどいぞフィーネエェェ!!」
クリスは再度フィーネの意識を自身へと向けさせた。そして同時にデュランダルがフィーネの内部より排出された。
「勝機を零すな! 掴み取れ! 」
「ッ…………はいっ! 」
クリスは撤退と響への援護を射撃技術1つ両立させた。
「私を侮るよぉぉ!! 」
フィーネはネフシュタンのエネルギーを球状に収束させて響へと放出した。
「あれはNIRVANA GEDONよりもでけえ! なんて規模のエネルギーだよ!」
「そんな! まさか!?」
その規模は嘗てクリスが使役した規模では到底考えられない程高密度のエネルギーであり、響が回避すればリディアンの敷地を直撃するだろう。
「なら……私と鏡香で受け止める。その間に掴み取りなさい!」
翼は先行してアームドギアにフォニックゲインを注ぎ込む。先程よりも高密度な斬撃を放つ為に。そして街を……友を……後輩達を守る為に……
「せやアァァァァ!!!!」
蒼ノ一閃・滅破!
「翼にばかり良いところはあげないよ!」
ドライリングシュヴェルト!
遅れて鏡香も響のフォローを始めた。
「お前に全てを託してやるよ! そして全部終わったら……存分に話をしてやるし聞いてやるよ!」
「さっきの約束……果たして貰うからな!」
「乗り越えなさい! でも……私達も傍にいるから!」
「…………ッ! はい!」
響はとうとうデュランダルを掴み取ったが、その身体を闇が覆い始めた!
『ふはははは!! 完全聖遺物が人の身で扱えると思ったか! 甘い! 所詮貴様らは烏合の衆だ! 恋も知らない憐れな小娘共に過ぎん! 』
「なら……翼! クリス!」
「あぁ!」
「もちろんだ!」
翼とクリスも鏡香の呼びかけに応えて響を支え始める。そしてソレは本部にいた筈の仲間にも伝わっていた!
「そこが君の踏ん張りどころだぁ! 正念場だぞぉ!」
「あんたのお節介を!」
「貴女の人助けを!」
「アニメに負けない希望の強さを!」
「憧れた目標を!」
「自分が積み重ねた全てを!」
「守りたいモノを!」
「ひびきいぃぃぃぃぃ!!!! 」
(創世ちゃん……詩織ちゃん……由美ちゃん……師匠……緒川さん……藤尭さん……あおいさん……未来……)
そしてデュランダルを握る響の手をそっと包む手があった。
「ここでフィーネを倒すんだよ! 諦めんなよ!」
「大丈夫よ。私達がついて行くわ……」
「最後まで止めてあげるよ? だって私は……響のお姉ちゃんだから!」
すると響を覆う闇がデュランダルの中へと収束された。そして4人とデュランダルは先程よりもなお神々しく輝き出した!
『なんだと!? お前達は何をした! 人の身で完全聖遺物を制御しただと!? 一体何を束ねたと言うのだ!?』
「私が束ねたのは1つです! 大好きなお姉ちゃんと笑って過ごせる明日を守りたい! その気持ちだけです! そして皆の願いも同じなんです! だから私達に力を与えてくれたんです! 」
Synchrogazer!(4人バージョン)
4人は輝くデュランダルをフィーネへと振り下ろした。その結果……ネフシュタンとの衝突が始まった!
『ネフシュタンとデュランダルの衝突だと!? それに……拒絶反応だと!?』
フィーネの様子が先程までと完全に異なり狼狽え始めた。ソレは嘗ての彼女がした事も無い程の出来事なのだろう。
『どうしたのだネフシュタン! 再生しろ! このままでは我が身が!』
しかし……ネフシュタンはデュランダルとの対消滅を始め……フィーネの身体を再生させるだけの余力は残されていなかった。
そしてデュランダルとネフシュタンの対消滅により発生した余波で周囲は瓦礫が散乱していたが、響は日が落ちる前にフィーネを発見する事に成功した。
「何……故……私を……助……け……た……私は……お前達……を……利用……して……自……分……の……悲願……を……」
「さあね。響の考えは大好きで愛する私でもわからないわ。だけどね……無意味な事をする妹でも無いよ?」
「そうね。響のそういったところは……なんとも言い難いモノを感じるわ……」
「何せあたしを絆そうとしたオンナだぞ? 頭のネジが数本イカれてるのかもな!」
「う〜……クリスちゃん酷いよぉぉ〜お姉ちゃんも何とか言ってよお〜……」
すると鏡香は少し考えて答えを告げた。
「…………確かに響は考え無しだもんね……」
「う〜……お姉ちゃんの意地悪……」
ハムスターの如く頬を膨らませた響とそれを楽しむ鏡香達を見て……フィーネは呆れていた。
「なんとも……恐ろしい奴らだ。世界の命運を救って置きながら……当たり前のように振る舞う等……な……」
「……それがアイツ等の日常だったんだろうな……」
そんな呟きに対してクリスは隣に腰をかけた。
「意外だな。お前が銃爪を引かないとは……どういう心変わりだ?」
「さあな……アイツ等に当てられたのかもな……」
クリスはそれ以上は何も言わなかった。そしてフィーネも……最後まで自分らしくあろうとした。
「死にたく無いなら止めて見せろよ? 油断したな小娘共! これで私の勝ちだああぁぁ!! 私は何度でも刹那を掴み取る! 輪廻転生を果たしていつの未来で悲願を果たす! それが私の目的なのだぁぁぁ!!! 」
フィーネはネフシュタンの鞭を欠けた月へと伸ばし始め……先程発生した欠片へと接続した。
「私の悲願を邪魔した貴様等だけは絶対に許さんぞおぉぉぉ!!! 」
そして強引にその欠片を地球へ……この場所へと引き寄せた!
「…………そうですよね。じゃあ……私が了子さんの未来を守りますよ? 人と人は争うだけじゃない。歌を以って繋がる事ができる。それを伝えてください。私はリディアンで……それを学んだんですから!」
響はそう告げると月の欠片を破壊する為に飛び立った。
「…………全く……世話のかかる後輩だな!」
「アイツ1人に良いカッコさせるかよ!」
翼とクリスも程なくして響を追って行った。
「お前は行かないのか?」
「遺言とは違うけど……伝える事があるなら伝えるよ?」
「そうか。では……こう伝えておけ……」
フィーネはゆっくりとその言葉を告げた。
「胸……の……詠……を……信じ…………て……行…………きな……さ…………い……」
そう言ってフィーネの身体は塵のように崩れて行った。
「さて……心配で手のかかる妹達を手伝いに行きますか!」
すると未来が鏡香の肩を掴んだ。
「
「もちろん! 」
鏡香も少し遅れて響達を援護しに宇宙へと向かい……この日の夜空は……流れ星が観測された。
フィーネは原作準拠で倒れていただきましたが、夕焼けでの語らいはクリスと鏡香の2人の描写にしました。クリスにとってフィーネは第2の母親であり、鏡香にとっては実験されていたとはいえ、妹を看てくれた人物でもありますから……
後日談と少しの閑話の後にG編へと入ります!
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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……
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キャロル
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クリス
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響
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翼
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マリア
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きりしら
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未来
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パヴァリア
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シェム・ハ
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緒川さん
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弦十郎司令
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あおいさん
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藤崇さん
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エルフナイン
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ノブレ
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自動人形