ソロモンの杖護送任務
「それじゃあ響……頼んだよ? あぁクリス……響の事は任せるね?」
「え〜……お姉ちゃんがついてくれれば百人力なのにぃ……」
「ま〜それは言えてるな。鏡香がいればイレギュラーはほぼ排除できるだろうな……」
先のルナ・アタックでフィーネから唯一回収できた完全聖遺物である〈ソロモンの杖〉は、これより岩国の米軍基地へと護送される事となった。
「文句言わないの。本当は私だって行きたいよ? でも……翼の晴れ舞台で合同ライブだからね?」
「ありがとう鏡香。私のライブを楽しみにしてくれているのね」
「もちろんね。それに……
翼が今回立つ舞台……QUEEN OF MUSICでは、アメリカの地に3ヶ月前に突如として現れた歌姫である
〈マリア・カデンツァヴナ・イヴ〉
との合同ライブとなっている。
「まぁ……その歌姫と出会う事が重要な気がするんだけど……」
「鏡香の勘は当たるからな。そこまで言うなら任せるのか妥当だな……」
「う〜……お姉ちゃ〜ん……」
「任務が終わったらたくさん甘えさせてあげるからね?」
すると響の目の色が変わって鏡香の腕を取ってはしゃいだ。
「絶対だよ! 約束だよ! 」
「…………あたしも鏡香に甘えたいのに……」
すると鏡香はクリスの身体を抱き寄せて囁いた。
「もちろんクリスとも時間を作るよ? だから響を任せたからね? 」
「ハッ! しょうがねぇからあたしが響の面倒をしっかりと見てやるよ! 大船に乗ったつもりでいろよな! 」
そうして響とクリスが護衛、あおいが連絡役、そしてアメリカより科学者のDr.ウェルが同行する事となった。
「じゃあ未来……私達は翼のステージを見届けるよ?」
「…………本当に良かったんですか? 響の傍いなくても……」
「くどい……いや、
「意味がわかりませんよ? もう少し詳しく教えて貰えますよね?」
未来は鏡香に行動の真意を問いただす事にした。しかし……鏡香は煮えきらない返事をする事になる。
「さっきも言ったけど嫌な予感がするの。それも何故かこのライブ会場でね……」
「獣のような直感のある貴女が言うと冗談になりませんよ……」
「まぁ……未来の言いたい事はわかるけど、
「その心配が杞憂だと良いですね……」
2人は言い得ぬ不安を抱えつつライブを鑑賞する事にした。
『素晴らしい大舞台だ! こんなにも素晴らしいステージで彼女と共演できる事を、私はとても嬉しく思っている! 流石は日本のトップアーティストである風鳴翼だ! 』
「流石は全米チャート記録を3ヶ月で塗り替えた超新星のアイドル……ね。その歌声は間違い無く翼に相当……何なら超えているとも思えるね……」
「鏡香さんにしては買いかぶった評価ですね。私は翼さんの方が上だと思いますよ?」
珍しくも鏡香と未来で2人への評価が異なっていた。しかし……それもその筈、翼とマリアの魅力は
「明らかに歌女としての経験は翼に分があるし、マリアが追いついているとも思えない。でもマリアは……
「メッセージ……ですか。確かにマリアさんは語りかけているようにも聞こえます。でも……それは異国の観客の前だから……私にはそう思いますけど……」
未来と鏡香は感じ方が違ったが、コレはどちらの感性も間違いではない。鏡香は戦士として、未来は音楽を愛する少女として2人を見ていた。コレは鏡香がエレクライトを纏う修行やフィーネとの接触が無ければ気づく事は無かっただろう……
「翼の歌はいつも通り自分らしさをさらけ出す歌だけど……マリアの歌は……
そんなモヤモヤが晴れないままに2人はコラボ曲である
〈不死鳥のフランメ〉
を歌い出した。
「未来……わかる? 翼は……
「ええ。あれは戦う時の顔をしています。最初はマリアさんへの敬意かと思いましたが……」
「翼が惹かれてるからね。そして自分を保つ為に型振り構わない程に追い詰められているよ? あの姿は正に防人としての風鳴翼の表情そのものだからね……」
そして歌い終わるとマリアはマイクを手に持ち息を吸い込んだ。
『今日のライブは素晴らしい時間を過ごす事が出来た! 日本のオーディエンスや私が過ごしたアメリカからも多数のファンがこの地に足を運んでくれた! それを私はとても嬉しく思う! そして日本のトップアーティストである風鳴翼とのデュエットも最高に胸が高鳴った! 』
「翼を純粋なまでに賞賛してファンサービスを忘れていない。私の勘が外れたのかな……」
『しかし……私はもう1つ伝えねばならない事がある! 』
歌姫マリアはそこで言葉を区切ると
『Granzizel bilfen gungnir zizzl〜♪』
そしてマリアの身体からフォニックゲインが溢れ出し……
「まさか! あの聖詠は!?」
『アウフヴァッヘン波形を確認! ……この反応はまさか!? 』
『ガングニール……だとぉ!?』
すると鏡香は席を立ち始めた。親友を救う為に……未来達を守る為に……
「鏡香さん……何処へ……行くつもりですか?」
「中継を切断するよ。相手がシンフォギア装者なら……中継は切らないといけないから……」
しかし……鏡香が未来達と別れる前に……マリアは腕を
掲げて宣言して来た。
『我々はこの力を以って世界に告げる! 』
「ッ! 未来! 後は任せた! 」
鏡香は混乱する観客の中へ素早く紛れ混んでモニタールームを目指した。既に控え室の慎次が動いている可能性は高いが、鏡香自身も身を隠さねばならなかった。
「嫌な予感は……コレだけじゃない!」
そんな鏡香に本部とは別の端末から通信が入る。
『鏡香ちゃん! 岩国へソロモンの杖護送中にノイズが襲撃……そしてDr.ウェルとソロモンの杖が現在消息不明よ! 』
「ッ! あおいさん! 多分ソロモンの杖は
『そんな馬鹿な!?』
鏡香は事態に動揺しながらも直感で真実に辿り着いた。しかし……その証拠を見つけ出せたわけではない。
「だから私達が動きます! 後はお願いします!」
そしてステージでは歌姫マリアが世界各国へと……宣戦布告をしようとしていま。
『私達は〈フィーネ〉! 終わりの名を持つ者だ! 』
嘗てルナ・アタックで相対した者達が……浅からぬ因縁と対峙する事が確約された瞬間だった……。
鏡香は真実へと辿り着いた。さぁて……エレクライトの最初の餌食は誰になるやら……
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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……
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