「緒川さん! モニタールームには私が行きます! 現在関係者フロアに潜入完了しました! 緒川さんは翼の静止を!」
『ッ! 頼みましたよ鏡香さん!』
翼の鞘走りの静止を慎次へと託した鏡香はモニタールームで中継の切断をいち早く念頭に置いた。そしてその道中で2人の少女と鉢合わせた。
「調……アイツこっちに来るデスよ? 」
「大丈夫だよ切ちゃん。恐らく一般人だから……それに
「それはダメデス! アタシ達の目的に支障が出るデスよ! 」
「ごめんねそこの少女達! その先に用があるから通して貰うよ! 」
急ぐ鏡香は2人の間を強引に抜けてモニタールームへと向かって行った。
「…………なんか……慌ただしい人だったね……」
「でも逃げるつもりなら方向音痴のおっちょこちょいさんデスねぇ……」
この時の鏡香も……そして2人も互いの正体を知る事は叶わなかった。
『では私の意思が偽りでないと証明する為に……オーディエンスにはお引取りを願おうか! こちらの要求に従う限りはノイズに手出しさせない事を約束しよう! 』
「歌姫マリア……何が狙い? それに奏さんや響と同じガングニールの使い手……そして何よりもアームドギアを所持しているのか……」
鏡香はマリアがガングニールを顕現させた際にアームドギアを顕現させたところまでは目撃していた。しかし……鏡香自身は槍の使い手との経験はほぼ皆無だ。その為に彼我の戦力差までは把握できていなかった。
「私がエレクライトを抜く事になっても……仕方ないか……。できればネフシュタンだけで終わらせたいけど……」
そう呟きつつも鏡香は正史よりも早い段階で中継の切断に成功した。
「よし! 後は翼と合流するだけ!」
そして鏡香はステージの見える場所まで到達するとエレクライトを纏い飛び降りた……
「あら……? シンフォギアを抜かないのかしら? 貴女の目の前にいるのは紛れも無い敵よ?」
「そうだな。しかし……私にも意地と信頼があるのでな。それまでは迂闊な事をしないと決めているのさ……」
「随分と信頼しているのね。世界の人間が貴女達のような人間で溢れていれば……こんなにも残酷な事態は避けられたわよね……」
「…………何が言いたい?」
「言う必要は無いわ。少なくとも……戦う《意思の無いお前には! 」
マリアは槍を翼に向けて薙ぎ払いを仕掛けて来た。しかしその場に突如強力なエネルギー弾が降り注いだ!
NIRVANA GEDON!
「コレはネフシュタンの!? 馬鹿な! 先の事変でネフシュタンの消滅は確認された筈だ!」
「それは
「もちろんだよ翼!」
翼の声掛けに反応した鏡香はエレクライトを纏い観客席からの跳躍でステージへと降り立った。
「Imyuteus amenohabakiri tron〜♪ 」
翼も天羽々斬を纏い鏡香と並び立った。
「これで2対1だよ? それとマリアさんがフィーネなら……
「確かにな。鏡香は雪音からネフシュタンを回収し、結果的にはそれがフィーネからの強奪へと繋がった。マリアがフィーネならば屈辱から忘れる事は無いだろうな……」
鏡香はマリアの動揺を見逃さ無かった。そして翼もフィーネを騙る人物がその事実を失念しているとは思えなかった。
「ふん……捨て置いたまでの過去に縋るつもりは無いだけよ? 私には果たすべき悲願があるのだから!」
HORIZON†SPEAR!
「この威力! ……そのガングニールは本物か!」
「皮肉ですね。この場にはガングニールに縁有る者達が集まっています。最後の1人も直に来ますよ?」
鏡香は再びNIRVANA GEDONを放つも、マリアはこれをあっさりと回避してみせた。
「流石に2度目は無いよね。翼! ガングニールは私がやるよ! 援護よろしく!」
「あぁ! 鏡香は全力で行ってくれ!」
前衛を鏡香が、後衛を翼が分担するこの陣形は二課の中でも比較的連携が取れているモノであり、模擬戦でクリスと響では突破出来ない事も珍しくは無い。
「…………流石はエース達と言うわけね。でも……それは私も同じなのよ! 」
「チッ! あの装いはこの為か!」
マントを翻して己の挙動を隠すマリアに2人は次の一手を予想する事は困難だ。しかし……
「翼! 遠慮なくぶちかましなさい!」
「承ったわ!」
蒼ノ一閃!
「チイィィ! 前衛ごと狙って来ただと!?」
「残念ながらお互いを信頼してるんでね!」
回避の為に左へとステップを踏んだマリアへと鏡香は周り込んで右足で蹴り込んだ!
「なんて速い動き! 速度は翼すらも凌駕しているのか!?」
「否! 私以上の速さと重さだ!」
逆羅刹!
そしてマリア足が止まれば翼も前衛に出て追撃に参加する。コレが響とクリスには出来ない万能型の2人の連携だった。
「ガハッ! コレが二課のシンフォギア装者の力……」
「侮るなよ? 私達だけが二課の全てでは無い! 互いを支えるから今の私達があるのだ!」
翼が刀身を回転させて風輪火斬の体勢を整えて斬りかかろうとしたその時だった!
α式 百輪廻!
切・呪リeッTぉ!
「ッ! 危ない翼! 」
鏡香は翼へと飛来する丸鋸と鎌の斬撃をその身を挺して防いだ!
「新手か!? 鏡香! 大丈夫か!? 「余所見しないで貰えるかしら!」しまった! ぐあぁぁ!!」
鏡香は新手の攻撃を何とかいなすも、マリアから意識を逸らせた翼は槍の1薙ぎをその身で受ける事となり、回避する事は出来無かった。
「援軍到着」
「真打ち登場デェス!」
その横槍を入れた少女2人は華麗に着地を決めた後にマリアの横に並び立った。
「…………なるほど。会場にいたのは歌姫マリアだけじゃない……その協力者もいたんだね。考えてみれば当たり前の事だけど……」
「知っているのか?」
「モニタールームに向かう前にすれ違った程度だけど……思えばこの娘達も避難するような場所にはいなかったね……」
鏡香は先程押しのけた2人組がマリアの関係者とは思っていなかったが、その挙動は鏡香が冷静であれば不自然さを感じられる事を思い出していた。
「助かったわ調……切歌。流石の私達もこの2人を1人で相手にするのは厳しいかしらね?」
「もう少しだったのにな……済まないな鏡香……」
「翼のせいじゃないよ。ただ……不意打ちはもう喰らわないようにすれば良いだけだから……」
「さて……形成逆転ね? もう貴女達を侮る事は無いわ。援軍が到着する前に倒してあげるわ!」
2人が数の上で不利を悟りつつもその戦力を測定しようとした時……頼もしい声が聞こえて来た。
「土砂降りの十億連発だぁ! 」
BILLION MAIDEN!
「上か!? 切歌! 調! 避けなさい!」
マリアはマントを上へと翻してクリスの銃弾を凌いだが、同時に自身の視界を塞いでいた。
「良くも翼さんとお姉ちゃんおおぉぉぉぉ!!! 」
我流・撃槍衝打!
「融合症例か!?」
マリアは響の拳を槍とマントで受け止めたが、その腕は今の衝撃を防いだ際に痺れる事となってしまった。
「あたしの鏡香を傷つけるたぁ……良い度胸だなぁ!」
「私の大好きなお姉ちゃんになんて事をするの!」
駆けつけた2人は……現れたシンフォギア装者に対して怒りを顕にしていた。
装 者 集 結 !
次回読者の皆様の予想を裏切る出来事があると思われますが、皆様……よく思い出してください。1つ重要な〈タグ〉が本作品にはございますので……
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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……
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キャロル
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クリス
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響
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翼
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マリア
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きりしら
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未来
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パヴァリア
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シェム・ハ
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緒川さん
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弦十郎司令
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あおいさん
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藤崇さん
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エルフナイン
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ノブレ
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自動人形