私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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鏡香を怒らせた調は原作よりも早く二課の手に堕ちてしまった。そして彼女達も……〈フィーネ〉へと思う事が存在していた。


逆さ鱗

 ライブ会場での戦いから一夜が明け、二課は〈月読調〉という捕虜を得る事に成功した。しかし……捕えた本人である鏡香は未だに怒りを顕にしていた。

 

「そうか。彼女が調君と言うわけか……」

 

「はい……ただ……今日は司令達に監視をお願いしても良いですか? 私は……響のところに行かないといけないですから……」

 

「すまんな。頼んだぞ……鏡香君……」

 

 鏡香は弦十郎に背を向けると最愛の妹である響の元へと足を進めた。しかし……その足取りはいつもよりも重たいモノとなっていた。

 

 


 

 

 

「未来……私の人と人がわかり合えるって願いは……偽善なのかなぁ……」

 

「…………わからない……かな? 正義って……立場で変わる事があるでしょ? だから……詳しい話を識らない私には……答えようが無いかな……」

 

「そう……だよね。ごめんね未来……こんな話をして……「でもね?」え……?」

 

 響は肩を落としていたが未来は響の言葉が終わる前に響へと語り出した。

 

「それで響が絶対に間違ってって事にはならないよ? 少なくとも響には響の正義があるんだから……」

 

うわああぁんんんみぐうう!!! 

 

 響は未来の胸で泣き続けていた。そしてそんな2人の元に先輩達が集まって来た。

 

「すまねぇな。差し入れを買ってたら遅くなった……」

 

「緒川さんとの協議が難航してな。済まなかった……」

 

「司令に昨日の顛末を報告してて遅くなった。ごめんね未来……響……」

 

 落ち込む響を見て3人は思い思いの励ましや時間の確保に動いていた。そしてようやく響は鏡香の胸で甘える事が出来た。

 

うああぁぁんんんおねええええぢいゃあああああああんん

 

「良いよ響……しっかり泣いてね? 私達が必ず支えてあげるから……」

 

 響の頭を撫でると……響は大泣きをしてしまいそこから30分は泣き続けていた。

 

 

 

 


 

 

 

「さて……それじゃあ昨日の調ちゃんって装者に言われた事だけどね……響の行動は偽善じゃあ無いよ? それは私達が1番わかってる。そうだよね翼……クリス……未来?」

 

「無論ね。響は未熟であっても偽善では無いわ。それは共に戦い導いて来た私にもわかる事よ?」

 

「響の手を繋ぐ意思が偽善じゃないのを()()知っているのは私だよ?」

 

「響の覚悟を嘲笑うつもりも侮辱するつもりもねぇよ。じゃなきゃあの時に手を取ろうとは思えないからな?」

 

「私は響の事を響以上に愛しているよ? じゃなきゃお父さんとの1件を、響に背負わせるだけで終わらせるか共倒れになっちゃうよ?」

 

 4人の言葉はそれぞれ異なっていたが、そのどれもが響の行動を肯定していた。

 

「そしてそんな私の響を侮辱した調ちゃんは司令に引き渡してあるよ。近い内に私が調ちゃんから情報を引き摺り出すよ? 行動や侮辱の動機もね?」

 

 鏡香は殺気を隠そうとしていなかったが、響を侮辱されて全員の腸が煮えくり返っていた。

 

「それともう1つ。マリアの中でフィーネは覚醒していないか、()()()()()()()()()()()可能性があるよ? だって考えてみなよ……私のエレクライトを見てシンフォギア()()で対抗できると思う?」

 

「無理だな。私と雪音が完全に連携すれば撤退戦は可能だろうが……」

 

「シンフォギア()()で鏡香に挑むのは自殺行為そのものだよ。何せネフシュタンとソロモンの杖を所持して尚且事前情報をあれだけ纏めたフィーネでも、人質をチラつかせて勝負を決めきれて無かったんだ。少なくともタイマンは論外。取り囲んで五分がいいとこだろうな……」

 

「そんな鏡香さんの怒りをわざわざ買う理由はフィーネにはありませんからね……」

 

「ですよね……。あの時のお姉ちゃん……とても恐かったから……」

 

 少なくとも二課のメンバーで激情した鏡香を1人で抑え込む事ができるのは弦十郎のみであり、慎次が逃げの一手を打てるか否かの瀬戸際だった。

 

「そっ……だから彼女は()()()()()覚醒はしていないよ。フォニックゲインを浴びてフィーネの意思が目覚めていない理由はわからないけどね?」

 

「だな。宿主の危険を知らせずに次の代への転生を念頭にでも置いていない限りはあり得ないが、響へと残した言葉からもその可能性は低いだろうな……」

 

「そもそもフィーネなら暗躍するのがやり口だった。3ヶ月そこらでやり方を変えられるならあたし達は止めるのに苦労してないだろう?」

 

「結局わかりませんね……了子さんがこんな時にいればあの時のシンフォギアについて聞けるのに……」

 

「それだ! それだよ響!」

 

「どういう事ですか鏡香さん……? もしかしてあの時のガングニールも了子さんの作品って言うつもりですか?」

 

「そのまさかだよ。ガングニールが二振りある理由、未知のシンフォギアがあった理由……そして奇しくもアメリカとの関連は捨てきれ無いよね?」

 

「フィーネがアメリカに持ち込み……か。あり得ない訳じゃあ無いな。オッサンの話通りなら聖遺物との関わりある施設や転生先候補を集めるぐらいフィーネなら片手間で出来そうだな……」

 

 奇しくも5人は弦十郎と慎次が懸命に調べている結論の一端に自力で辿り着いていた。

 

「あぁ……それと調ちゃんに話を聞くのは私と響だけで行くよ? 本当はストッパーが欲しいけど……みんな揃って腸が煮えくり返ってるでしょ?」

 

「それはそうですよ? ()()()を傷つけた娘の事なんて許しませんから……」

 

「だからね。もちろん響を傷つけたら今度はもっと恐怖を刻む事になるかな。クリスならわかるやり方でね?」

 

「………………それならあたしは先輩との連携の強化でもしようかねぇ……」

 

「だな。雪音とのコンビネーションは高めて行けば可能性は開けるからな……」

 

「なら私はいつも通り響の好物(晩御飯)を作って待ってますね?」

 

「ありがとう……みんな……」

 

「それじゃあ本部に行くよ? 私達の戦場にね。それと皆……私達の仮説は司令にも伝えるね?」

 

 こうして鏡香は月読調の元へと赴き、()()()()()を果たす事となる。




〈女 子 高 生 達 は 真 実 へ と 辿 り 着 い た  !〉

〈姉センサーで優れた直感の鏡香〉・〈装者歴最年長で鏡香の親友〉・〈原作主人公〉・〈公式の嫁〉・〈元フィーネの配下〉……まぁコレだけいれば真実の一端には行き着きそうな気もしますけど……(汗)

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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