私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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さて本編では……3人が再会する時……鏡香は何を感じるのか……。そして月の落下がフィーネより告げられる事となります。


恐怖とのタイメン

「待っていたぞ鏡香に響よ……」

 

 拘束された調の肉体に宿るフィーネは、訪問者である響と鏡香を歓迎していたのだ。

 

「……やっぱりその雰囲気は了子さんなんですね……」

 

「厳密には違うがお前達が調と私を区別するならばそう呼べば良いだろう……」

 

「少し雰囲気が丸くなりましたか? まるで

 

 〈憑き物が落ちた〉

 

 ような顔つきをしていますよ?」

 

「ふん……相変わらず察しが良いな鏡香は……」

 

 再会してすぐの声掛けで互いの距離感をすぐに把握する事となったが、3人共嫌悪感は存在していなかった。

 

「ではお前達は何をしに此処へ足を運んだ? まぁ……ある程度の想像は付くが念の為の確認というやつさ……」

 

「私は調ちゃんと話をしに来ました。昨日は話し合え無かったんです。なら……今日こそ話し合いたいと私は思っていますから……」

 

「私の目的は単純に響への謝罪をして貰うつもりでした。必要があれは私達の過去を話す事も辞さないつもりでしたが、了子さんがいるなら説明は省けそうですね……」

 

 響は拒絶された調に再度アプローチを試みるつもりでいた。通常であればあれ程拒絶された相手と良好な歓迎を築くのは困難を極めるだろう。しかし響は()()()()()()()では決して諦める事は無い。

 

「響……実にお前らしい言葉だな。あれ程嫌悪され……自らの信念を踏みにじられて尚手を伸ばすのだからな……」

 

「ありがとうございます了子さん。でも……それが私の夢の1つなんですから!」 

 

 故に響は何度でも……どんな相手とでも手を伸ばす。そこで困る相手を見つけたなら……どんな強大なであろうと……。そして鏡香に対してフィーネは……その本題とも言える話を始めた。

 

「鏡香……お前に刻まれた恐怖で調は記憶の一部を混濁させていた。それは防衛本能から来ていたが、それではお前が納得しないだろう? 故にまずは()()()()()()()()()()()()()。済まなかったな響……鏡香……」

 

 フィーネは嘗ての己の行動を悔いて2人へと謝罪した。しかし……響を侮辱した〈月読調としての謝罪〉は()()()()()()()()()()()()()

 

「フィーネとしての謝罪は受け入れます。貴女にも背負うべきモノが合った訳ですから。しかし……()()調()()()()()謝罪は本人の意識のある時に本人の口からでなければ私は赦しません。たとえ響が赦してもですよ?」

 

「当然だな。この事変が終息するまでには、調に心からの謝罪をさせる事を約束しよう。それだけの罪と罰が必要な事は既に私から伝えたからな……」

 

「お手数をかけるかもしれませんが頼みますよ? 私は響よりも沸点が低いんで……」

 

 鏡香は〈月読調から出た謝罪として〉フィーネの言葉を受け入れた。これにより2人の間で一応の和解は成立した。

 

「では肝心な事を話しておこう。弦十郎も私の登場で結局話をせずに去ってしまったのでな。誰一人として〈元F.I.S〉の連中の魂胆を知らないのだからな……」

 

「マリアさん達はその〈F.I.S〉の人間だったんですね? フィーネさんの感知する組織……そしてその娘に転生した事を考慮すると、転生先候補に何らかの関連がある施設ですよね?」

 

「了子さん……次の転生に備えてたんですね……」

 

「正解だ。補足するならば私の遺伝子を宿す少年少女達の集まる施設だ。聖遺物との実験も櫻井了子の時代より行っていたぞ?」

 

「ですよね。そしてアメリカに拠点を置く施設ですよね? アメリカがシンフォギアの存在を……ひいては聖遺物に対しての執着を見せたのは、フィーネさんが情報を漏洩させたから……私はそう考えています。この3ヶ月で調べたので……」

 

「……本当に恐ろしいな鏡香は。付け加え事がほとんど無いが、強いて言うならばマリア・カデンツァヴナ・イヴのガングニールは私が流したモノだ。天羽奏に渡す前にな……」

 

「私には2人の話がわからない……」

 

 鏡香は自前の直感と事変後の了子さんの発言からその足取りを二課で調べていた。そしてアメリカの聖遺物機関との繋がりまでは確信していた。当然だが響はこの話に置いてけぼりである。

 

「要約するとフィーネが了子さんの身体で何かあった時の保険をアメリカに置いてたの。そして今回はその施設の関係者が動いたって事……」

 

「本当に要約したが、これで響は理解するのか?」

 

 フィーネは鏡香がやってのけた事に驚きを隠せないでいた。

 

「さて……じゃあマリアさん達は何の為に……そして了子さんは何故意識を表へ?」

 

「端的に語ってしまえばカ・ディンギルの砲撃で月の公転軌道に影響が出た。近く月そのものが地球へと落下するだろう……」

 

「月が……落ちる? 冗談……ですよね?」

 

「真実だ響。無論直撃すれば嘗ての私の行動をゆうに超える事は言うまでもないだろう?」

 

「…………NASAの発表では当面の影響は無いと報告されていましたが……どうしてマリアさん達はその事を?」

 

 〈フィーネの説明〉と〈NASA〉の発表……世間ではそのどちらが信憑性が高いかは……言うまでもないだろう。

 

「〈パヴァリア光明結社〉……錬金術師の巣窟にして私と死闘を繰り広げた組織からの情報だそうだ。連中はこの手の情報に嘘はつかん。既にマリア達の指導者はその事を確認しているのでな……」

 

 ナスターシャ教授はその情報がもたらされてすぐに異端技術を行使してでも確認し、その結果月の公転軌道が大きく異なっている事を理解した。そしてその中でシンフォギアを纏えた3人を連れ出した事を説明する。

 

「なるほど……だからマリアさんは……。でも……何故フィーネを演じたんですか? 寧ろ暗躍するのに不都合が有る筈ですけど……」

 

「Dr.ウェルによる〈Linker〉の作成と教授を蝕む病の治療……そしてソロモンの杖を確保する為だろう……」

 

「つまり……マリアさん達の目的は……」

 

「達成の為の過程が複雑且つ途方も無いってワケですね? ちなみに了子さんならどちらも対処できますよね?」

 

「ふん……舐めるなよ鏡香。無論私にとっては児戯に等しいぞ?」

 

 鏡香はその言葉を聞くと()()()()()()()()()

 

「お姉ちゃん……? 悪い顔つきをしてるよ?」

 

「あ……ごめんごめん。そして了子さん……マリアさん達はどうやって月の問題を……?」

 

「封印されしフロンティアを浮上させる。その遺跡より照射されたフォニックゲインで再びバラルの呪詛を稼働させてでもな……」

 

「了子さんは……良いんですか?」

 

「やらねば次の転生すら不可能な以上背に腹は代えられない。今回は甘んじるとするさ……」

 

 フィーネは()()()()宿()()()をしていたが、先の展開を考えても、月遺跡の再稼働は不可避だった。故に受け入れざるを得なかった。

 

「後はそのフロンティアの浮上方法を教えて貰えますか?」

 

「あぁ……必要な聖遺物とその方法は………………………………………」

 

「え……?」

 

「そんな……事って……?」

 

 フィーネの話を聞いた2人は()()()()に驚きを隠せなかった。

 

「……まぁ……奴ならばやってしまうだろうな……」

 

 もたらされる聖遺物神獣鏡とそのシンフォギアの適合者である小日向 未来が出会うまで……1ヶ月を切っていた……。

 




神獣鏡の存在……ソレは未来が戦場に立つまでのカウントダウンを意味しています。

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
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