私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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さて……ア イ ツ が 現 れ ま す !

シンフォギア界のトラブルメーカーのお出ましデェス!


纏まらないオモイ

「我々の目的の細部までご存知とは……最早取り繕う必要はありませんか……。Dr.! ソロモンの杖を二課に返還なさい! このままでは貴方はただの悪党で終わりますよ! 

 

 ナスターシャは背後に潜む〈Dr.ウェル〉に姿を表すように進言した。しかし……それで素直に従う男では無かった。

 

『あぁ? お断りだよオバハン! 僕が英雄に成れるから協力したのに悪党に仕立てあげるとはな! そんな連中との協力なんざまっぴらごめんだよ!』

 

 通信機越しに聞こえたウェルはナスターシャを見限っていた。そしてそのフロアに()()()()()()()()()()()()()! 

 

これは〈Anti-Linker〉ですか!? 一体何を考えているのですか!? 

 

「なんだよこれ! ガスだと!?」

 

「更にノイズまで! やはりソロモンの杖を!」

 

 クリスと翼は現れたノイズへと銃弾と斬撃を放った。しかし……ノイズ達は()()()()()()()()()()()()()()

 

「翼さんと……クリスちゃんの攻撃が……」

 

「皆さん! ドクターの放ったガスには適合係数を下げる作用があります! 今のままノイズと戦えば!」

 

「そう……なら私がやるね?」

 

 鏡香はネフシュタンを宿した蛇腹剣でノイズを切り裂いた。しかし……どうやら召喚された数に対して圧倒的に場所と数で不利を強いられていた。

 

「外に出るよ! 屋内だと埒が空かないから!」

 

ドライリングシュヴェルト! 

 

「わかった! 鏡香の作った穴から脱出するぞ!」

 

 動きの鈍った2人と生身の教授を守りながら響と鏡香は院内の脱出に成功した。

 

 

 


 

 

 

「どうやら響だけはガスの影響をあまり受けていないね……」

 

「恐らく融合症例の恩恵でしょう。しかし……人の身でそれ程の力を扱えば……」 

 

パチパチパチ……

 

 全員が脱出するとそこにはウェルが立っており、鏡香達へと拍手を贈っていた。

 

「待っていましたよ。もちろん……オバハンの覚醒させたコイツも持参でなぁ!」

 

 ウェルは生物のようなナニカを鏡香達の元へとけしかけた! 

 

「獣か!? 響! 気をつけなさい!」   

 

「わかっています!」

 

 響は謎の生物を殴り、翼も蒼ノ一閃を放ったが、やはりダメージにはほど遠い状態だ。

 

「先輩と響の連撃だぞ!? どういう事だよ!」

 

「天より産み落とされし先史文明の遺産……暴食のネフェリム……それがあの生物の名前ですよ……」

 

「先史文明の遺産か……。ならあれはデュランダルやネフシュタンと同じ完全聖遺物ですか?」

 

「ええ……貴女方の絶唱によるフォニックゲインを以って私達が起動させたかった聖遺物であり、フロンティアを制御する鍵です。しかし……どうやら……」

 

 ネフェリムのスペックは今の撃ち合いで十分把握された。しかし……このままにできるモノでも無いのは誰の目にも明らかだった。

 

「さて……オバハンの話に現を抜かしてもよろしいのですか?」

 

「ッ! 鏡香! この2人を任せるわよ!」

 

「待ちなさい翼! 1人じゃあ危険だよ!」

 

 翼と鏡香はネフェリムの追撃の為に1人走り出した。

 

「お姉ちゃんの事を私達は信じよう。クリスちゃん……今は……」

 

「あぁ……この眼鏡を注意しねぇとな……」

 

 ソロモンの杖を手にするウェルへの緊張状態が一段と強くなっていた。

 

 

 


 

 

 

 ところ変わり本部でもまた……油断の出来ない事態を迎えていた。

 

「緒川に指揮は一任してあるのでな。しっかりと俺達に話をして貰うぞ調君……」

 

「私が断ればどうするつもりですか? あの恐ろしい人に私を突き出しますか? 私はそんな事で仲間を売るつもりはありません。いくらフィーネが真実を語っていても……私には受け入れる事はできませんから……」

 

 調は本部の1室で弦十郎……そして()()()()()()をしていた。その瞳には怒りが溢れており、拘束されていなければ飛びかかっていただろう。しかし……

 

スパアァァン! 

 

 乾いた音が室内に響き渡る。少し遅れて赤みを帯びる調の左頬……そして右手を押さえる未来がいた。

 

「まだわからないの? フィーネさんが調ちゃんに警告した意味が……。私の……響達の行動が偽善だと本当に思っているの? それとも……()()()()()調()()()()()()()()()がそんなにも不愉快なの?」

 

 未来は感情を消したかのような低い声で調に語りかけた。そしてそんな未来を弦十郎は静止した。

 

「未来君……ここから先は俺に任せてくれるか? 話をするのに怒りがある事を伝えるのは重要だ。しかし……()()()()()()()()()()()事を知らん俺達では無いだろう?」

 

「………………私は今でも調ちゃんを許せないです。それに……鏡香さんが聞けば彼女を殺してしまうかもしれないですよ?」

 

「ッ! ……あ……あぁ…………」

 

 調は鏡香の名前で震え出してしまったが、それでも怒りが収まる訳では無い。そこで弦十郎は調を包み込んだ。

 

「君達の境遇は了子君……つまりフィーネから聞いている。調君の生い立ちまではまだ手を回せていないが……了子君の話は嘘で無い事は明白だ。そうなれば調君が俺達を信じられない事も無理は無いと思っている」

 

「何が言いたいんですか? 私に同情してるつもりですか?」

 

「人が直ぐに変わる事が出来ないのは俺達とてよく知っているさ。現にクリス君がこちらを信頼するまでには……いや、鏡香君が所属する組織だから信頼されているぐらいだからな……」

 

 弦十郎は現在のクリスの信頼を例えとして其々の抱えるオモイがある事、そしてそれを無理に曲げさせるつもりが無い事を説明した。しかし……未だに疑いが晴れる事は無かった。

 

「たまたまですよね? それに……他人の出来事を私に押し付けないでもらっても良いですか? 正直不愉快ですよ?」

 

「ッ! また私達の事を!」

 

やめるんだ未来君! 

 

バシィッ!! 

 

 しかしその手は弦十郎によって掴まれていた。

 

「離してください! これじゃあ響の痛みを調ちゃんは識らないままなんです!」

 

 調は尚も睨み返すが、未来はその態度が気に食わなかった。再び追撃のビンタをする為に調との距離を詰めたが弦十郎が許す事は無かった。

 

「俺達の事をまだ信頼できていない事も理解している。しかしな……()()()()()この週末の学祭を見て貰えるかな? 未来君達が……そして鏡香君達が守りたいモノを……君にはその目で見て欲しいんだ……」

 

「司令……」

 

「これは俺の意思による決定だ。仮に鏡香君が反対しようと今回は曲げないぞ?」

 

 弦十郎の瞳には力強い意思が宿っていた。そしてそんな時に本部に揺れが走った! 

 

「なるほどな。翼の足場にした……か? まぁ……俺達のやることは変わらないがな……」

 

何処までも……他人の事ばかり……

 

 調の目にはまだ、二課が底なしの考え無しにしか見えていなかった。




コ イ ツ 絶 対 ダ メ !

余計な事しかしない男ドクターウェル!やはり……教授の手にすら……負えない男だった……

よろしければ感想・高評価・メッセージ・お気に入り登録等もお待ちしています!アンケートの回答もしていただければ嬉しいデェス!

鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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